ja Gold beans.|お金と資産を増やして守る情報サイト https://goldbeans.jp/ 空家の活用、物件情報とマッチング。失敗しない投資、マネー情報がわかる。 15 https://goldbeans.jp/images/common/logo01_120x120.png Gold beans.|お金と資産を増やして守る情報サイト https://goldbeans.jp/ https://goldbeans.jp/images/common/logo01_193x44.png https://goldbeans.jp/?p=7977 <![CDATA[ 10/21発表 決算分析|【上方修正】山善 通期の営業益予想を179億円に、半導体・AI向けが好調 ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7977.html Wed, 21 Oct 2026 20:00:00 +0000 Wed, 21 Oct 2026 14:18:51 +0000 この記事でわかること
・【プライム】山善は8月に続く上方修正、通期営業益179億円
・【プライム】タスキHD・ストライクGも9月期を上方修正
・【スタンダード・グロース】令和AH・オービーシステム・岡野バルブ製造
・【REIT】日本都市ファンド・Oneリートの分配金
・【上方修正】山善ほか4社
・【下方修正】セブン工業
・【翌営業日の発表予定】10月22日(木)6社

【プライム】山善(8051)

10月21日に決算短信を出したプライム企業はなく、今回は注目度の級を付けない。プライムで目立った開示は、14時に出た山善の業績予想の修正だ。

山善(8051)2027年3月期 業績予想の修正(連結)
上方修正。中間期の営業利益を70億円から89億円に、通期を150億円から179億円に引き上げた。8月10日に続く上方修正で、生産財の分野で半導体・AI、データセンター、航空・宇宙、造船、防衛向けの需要が想定を大きく上回ったことによる。先に調達していた製品の出荷も早まった。
中間期の営業利益は前年同期(51億800万円)の約1.7倍。4〜6月の28億9000万円を引くと、7〜9月は60億1000万円と4〜6月の約2.1倍になる。通期の計画どおりなら下期は90億円で、上期並みの水準が続く前提だ。配当予想は変えていない。
株価は21日、14時の開示のあと買われ、前日比3.8%高の1949円で引けた。売買代金は約11億円と20日平均の約2.3倍。それでも25日線(約1977円)には1.4%届かない。この線を上に抜ければ、下期も上期並みという計画を市場が受け入れ始めた形になる。中間決算は11月11日。

山善(8051)の株価と25日線

10月21日の終値1949円は、25日線(1977円)を1.4%下回る

陽線陰線25日線業績予想の修正の開示日(10月21日)

170018001900200021008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/71983円1973円+0.5%
10/81913円1971円-2.9%
10/91929円1968円-2.0%
10/132008円1971円+1.9%
10/142023円1974円+2.5%
10/151958円1975円-0.9%
10/161935円1976円-2.1%
10/191932円1977円-2.3%
10/201877円1976円-5.0%
10/211949円1977円-1.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

【プライム】そのほかの開示

タスキホールディングス(166A)2026年9月期 業績予想の修正(連結)
上方修正。9月に終わった2026年9月期の営業利益を110億円から136億5000万円に、純利益を58億円から75億5000万円に引き上げた。Life Platform事業で販売したプロジェクトの価格が期首の想定を大きく上回り、売上総利益率が改善したことによる。値上がりを踏まえ、一部のプロジェクトは販売を翌期に回した。
2025年10月〜2026年6月の営業利益75億6900万円を引くと、7〜9月の3か月で60億8100万円を稼いだ計算になる。株価は21日、15時30分の開示の前に993円で引け、25日線(約1021円)を2.8%下回る。決算発表は11月10日。

ストライクグループ(6196)2026年9月期 業績予想の修正(連結)
上方修正。営業利益を83億円から104億100万円に、純利益を57億円から71億3900万円に引き上げた。8月28日に続く上方修正。第3四半期以降、成約が上期を上回る水準で積み上がり、複数の大型案件の成約で案件の単価も上がった。
2025年10月〜2026年6月の営業利益51億2500万円を引くと、7〜9月の3か月で52億7600万円と、それまでの9か月分を上回る計算だ。株価は開示前の21日終値が1388円で、25日線(約1405円)を1.2%下回る。決算発表は10月30日。

【スタンダード・グロース】

令和アカウンティング・ホールディングス(296A・グロース)2027年3月期 中間
中間期の売上高は11.3%増の29億5500万円、営業利益は30.5%増の10億7000万円。9月14日に引き上げた中間の計画(29億6000万円・10億5400万円)に対し、営業利益は1.5%上回った。案件の消化スピードが上がったことによる。通期の営業利益21億6000万円は据え置き、進捗は49.5%。
株価は11時30分の発表のあと売られ、前日比7.8%安の1086円。売買代金は約5億3000万円と20日平均の約5.5倍だった。7〜9月の営業利益は5億1900万円と4〜6月(5億5100万円)を下回る計算で、25日線(約1160円)を6.4%下回ったまま戻らないなら、通期の据え置きが重く見られたことになる。

令和AH(296A)の株価と25日線

10月21日の終値1086円は、25日線(1160円)を6.4%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月21日)

6008001000120014008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/71124円1153円-2.5%
10/81112円1150円-3.3%
10/91147円1152円-0.4%
10/131137円1153円-1.4%
10/141158円1155円+0.3%
10/151141円1156円-1.3%
10/161178円1157円+1.8%
10/191220円1161円+5.1%
10/201178円1163円+1.3%
10/211086円1160円-6.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

オービーシステム(5576・スタンダード)2027年3月期 中間
中間期の売上高は20.2%増の46億8600万円、営業利益は45.8%増の3億1100万円。主力の銀行分野で既存案件の拡大と新規の受注が続き、金融事業の売上高は30.1%増えた。通期の営業利益8億3500万円は据え置き、進捗は37.2%。株価は16時の発表の前に、前日比6.3%高の3435円で引けた。

岡野バルブ製造(6492・スタンダード)2026年9月期 業績予想・配当予想の修正
上方修正。営業利益を19億5000万円から26億円に引き上げ、前期の8億6400万円の約3倍になる。島根原子力発電所2号機の定期検査工事での追加受注、福島第一原子力発電所の廃炉関連作業、柏崎刈羽原子力発電所7号機関連案件の前倒しによる。期末配当は40円から70円に増配予定で、年間は110円。決算発表は11月6日。

【REIT】

日本都市ファンド投資法人(8953)は2026年8月期の1口当たり分配金が3012円(前期3006円)、2027年2月期の予想は3000円。Oneリート投資法人(3290)は2553円(前期2386円)、予想は2475円。
REITは分配金と物件の稼働で見るもので、決算の数字が予想と違って値が動く事業会社とは性質が違うため、級は付けない。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
山善(8051・プライム)2027年3月期 中間期 売上高2900億円→3070億円5.9%増
同 中間期 営業利益70億円→89億円27.1%増
同 中間期 経常利益71億円→93億円31.0%増
同 中間期 純利益46億円→62億5000万円35.9%増
同 売上高5850億円→6180億円5.6%増
同 営業利益150億円→179億円19.3%増
同 経常利益154億円→187億円21.4%増
同 当期純利益100億円→122億5000万円22.5%増
タスキHD(166A・プライム)2026年9月期 売上高1004億5000万円→1019億円1.4%増
同 営業利益110億円→136億5000万円24.1%増
同 経常利益93億円→116億5000万円25.3%増
同 当期純利益58億円→75億5000万円30.2%増
ストライクG(6196・プライム)2026年9月期 売上高245億円→270億7700万円10.5%増
同 営業利益83億円→104億100万円25.3%増
同 経常利益83億円→104億1700万円25.5%増
同 当期純利益57億円→71億3900万円25.3%増
岡野バルブ製造(6492・スタンダード)2026年9月期 売上高100億円→115億2000万円15.2%増
同 営業利益19億5000万円→26億円33.3%増
同 経常利益20億5000万円→27億4000万円33.7%増
同 当期純利益14億円→17億3500万円23.9%増
植松商会(9914・名証メイン)2027年3月期 中間期 売上高33億8800万円→35億5300万円4.9%増
同 中間期 営業利益3600万円→3500万円2.8%減
同 中間期 経常利益8600万円→1億1000万円27.9%増
同 中間期 純利益5300万円→7000万円32.1%増

山善・タスキHD・ストライクG・岡野バルブ製造は上の解説のとおり。植松商会は半導体やAI関連の投資需要で機械や伝導機器の受注が好調で売上高を上げたが、人件費などの上昇で営業利益はわずかに下げた。受取配当金などの営業外収益が増え、経常利益と純利益は上がる。通期の予想は据え置いた。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
セブン工業(7896・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高81億400万円→81億8700万円1.0%増
同 中間期 営業損益2200万円の黒字→5800万円の赤字赤字転落
同 中間期 経常損益1300万円の黒字→5200万円の赤字赤字転落
同 中間期 純損益1800万円の赤字→7200万円の赤字赤字拡大

セブン工業は中東情勢による資源価格の高騰で、内装建材事業の原価上昇が想定を上回った。階段の新規事業の先行投資も重なる。通期の予想は、追加の価格改定や固定費の見直しの効果を見込んで据え置いた。数字は個別。

【翌営業日の発表予定】10月22日(木)6社

ブロンコビリー(3091・プライム)第3四半期決算/ディスコ(6146・プライム)中間決算/石塚硝子(5204・スタンダード)中間決算/光世証券(8617・スタンダード)中間決算/SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(9478・スタンダード)中間決算/オリックス不動産投資法人(8954・REIT)決算

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7966 <![CDATA[ 【月経困難症】7~8割の女性が抱える悩みを3つに分類 タイプ別漢方の選び方 ]]> https://goldbeans.jp/life/page_7966.html Wed, 21 Oct 2026 03:30:00 +0000 Tue, 20 Oct 2026 16:22:29 +0000

この記事でわかること

・【血の異常タイプ】頭痛・下腹部痛・腰痛に効く漢方(桂枝茯苓丸ほか4種)
・【水毒タイプ】月経前のむくみ・頭痛・冷えに効く漢方(当帰芍薬散/五苓散)
・【気滞・気逆タイプ】イライラ・気分の落ち込みに効く漢方(抑肝散/加味逍遥散)
・月経痛を和らげる生活の工夫と、症状別に取り入れたい食材

月経時の腹痛・腰痛・頭痛、月経前に生じる不快なPMS、さらに月経周期の乱れなどの月経不調に7~8割の女性が悩んでいると言われています。

さまざまな症状に対し東洋医学的には血の問題に気や水の乱れが加わった状態ととらえます。

痛みの主な原因は不要になった子宮内膜を体外に排出するために分泌される「プロスタグランジン」の過剰分泌により骨盤内に血流が滞ることによります。

また、月経前のむくみは排卵後から月経がはじまるまでに分泌される黄体ホルモンが体内に水や塩分をため込もうと働くことが主な原因です。

月経前のイライラなど不安定な気分は女性ホルモンの急激な変動と脳内物質「セロトニン」の低下による自律神経の乱れと考えられます。

このほか、ストレス、疲れ、睡眠不足、自律神経の乱れ、食生活の乱れなどでホルモンバランスが崩れることも一因と考えられます。

漢方薬を上手に使うことで「気・血・水」のバランスを整えて不快な症状を改善しましょう。

頭痛や下腹部痛、腰痛――血の異常タイプ(血虚・瘀血)

子宮内膜を経血と共に外へ押し出すために子宮を縮める作用の「プロスタグランジン」は、血管を縮める働きがあり血流の滞りをまねき(瘀血)、骨盤内に冷え(血虚)があると血液循環が悪くなり痛みの原因物質が溜まりやすくなります。

頭痛や下腹部痛、腰痛のほか、血虚の場合には、冷え、貧血傾向、疲れやすい、瘀血の場合には冷え・のぼせ、腹部の膨満感、時に便秘傾向、肌荒れ・ニキビ、月経血にレバー状の塊が多いなどの症状がみられます。

血の巡りを整えながら、血に栄養を補い症状を改善します。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

【主な症状】比較的体力はあり、冷えのぼせ(足は冷えているのに、顔や頭はほてる)、肩こり、シミやアザができやすい、頭重、下腹部痛、生理前や生理の前半が特につらい

【効果】血の滞りを改善しながら、随伴して起こる気や水の障害を整えます。打撲にも効果があります。

【成分の効能】桃仁(トウニン)、牡丹皮(ボタンピ)、芍薬(シャクヤク)で血の滞りを改善させます。桂枝(ケイシ)はからだを温めながら気を巡らし、茯苓(ブクリョウ)は水の代謝を整えます。

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)

【主な症状】体力中等度以上で、のぼせ、便秘傾向、生理前にイライラや不安を感じる、頭痛、肩こり、めまい

【効果】血の巡りを改善しながら、からだの熱をしずめることで症状を改善します。

【成分の効能】桃仁で血を巡らせ、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)でからだの熱を解消しながら便通を整えます。桂枝はからだを温めて血の巡りや気の流れを整えることで症状を改善します。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)

【主な症状】手足の強い冷え、冷えに伴う頭痛・腹痛・腰痛、しもやけ

【効果】血を補いながらからだを温めることで手足などの末梢も温めるとともに、からだの深部にもはたらき、冷えによる頭痛や腰痛といった痛みなどの症状を改善します。

【成分の効能】呉茱萸(ゴシュユ)で胃やお腹を温め、生姜(ショウキョウ)で胃腸を温め、桂枝はからだの内側を温めます。細辛(サイシン)はからだの深部にある寒気を追い出し手足の末梢を温め、当帰(トウキ)は血を補い、芍薬、甘草(カンゾウ)は痛みを和らげます。大棗(タイソウ)、木通(モクツウ)で余分な水分を追い出します。

温経湯(ウンケイトウ)

【主な症状】手足はほてるが手足腰などの一部分は冷える、唇が乾く、おりものが多い、手荒れ・湿疹、不眠

【効果】からだを内側から温め、不足している血を補ってからだに栄養と潤いを運び、ホルモンバランスと血の巡りを整えて血行を促進することで症状を改善します。

【成分の効能】呉茱萸は胃や下腹部を温め冷えによる腹痛・頭痛を改善、桂枝はからだ全体の血行を促し、当帰は血を補い、川芎(センキュウ)は血を巡らせることで痛みを解消し、牡丹皮は古血の滞りを取り去ります。阿膠(アキョウ)は滋養や保湿、麦門冬(バクモンドウ)は水分を補給、人参(ニンジン)、半夏(ハンゲ)、甘草は胃腸の働きをアップすることでエネルギーを回復させます。

むくみ、頭痛、冷え――水代謝の異常タイプ(水毒)

両手でこめかみを押さえ、頭痛をこらえる女性

月経2週間前くらいになると黄体ホルモン量が変化し、からだに余分な水分を貯留させるため水毒傾向になります。水分代謝が悪くなると、月経前にむくみがみられるほか、頭痛や冷えなどの症状を伴います。また水毒は、胃腸を冷やす原因となるので注意が必要です。

水分バランスを整えながら、必要があれば胃の不調を改善して症状を和らげます。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

【主な症状】体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり特に足腰が冷える、むくみやすい、(色白で)肌がひんやりしている、頭重、めまい、立ちくらみ、耳鳴り

【効果】全身に血を補うことで栄養素や酸素などを運び血行を改善すると同時に水分代謝を整えることで余分な水分をからだから取り除き、足腰の冷えや月経不順等を改善します。

【成分の効能】当帰、芍薬は血を補い血行を促し、川芎は滞っている血の流れをスムーズに整え血行を促進し痛みを和らげます。茯苓、沢瀉(タクシャ)は水分の滞りを改善して消化機能を高めます。

五苓散(ゴレイサン)

【主な症状】頭痛、吐き気、むくみ(顔、足など)

【効果】体内の水分の偏りを整えることで余分な水分を動かし、正常な巡りに整えます。

【成分の効能】茯苓、猪苓(チョレイ)、沢瀉、白朮(ビャクジュツ)は水を巡らせ利尿を促し、桂枝はからだを温めて気血水の巡りを助け、水分の排出を促します。

イライラ、気うつ――気の巡りが滞るタイプ(気滞・気逆)

イライラしたかと思うと突然にうつうつとし、気力がなくなるなど不安定な精神症状がみられるタイプ。気の巡りが滞る気滞や、気が上にあがりのぼせる気逆が複合的に生じ、気分の浮き沈みが起きることが特徴です。月経前、排卵期が最も気が滞りやすくなるため、精神的な乱れが顕著になります。気の発散を助けながら、からだに溜まった熱をさまし症状を改善します。

抑肝散(ヨクカンサン)

【主な症状】月経前のイライラや落ち込み、日頃からカッとしやすい・怒りっぽい、不眠傾向(神経が昂ぶって目が冴えて眠れない、眠りが浅い)、筋肉の緊張・まぶたのピクつき

【効果】心身の栄養を補いながら、気を巡らせて神経の高ぶりを抑えて症状を改善します。

【成分の効能】釣藤鈎(チョウトウコウ)は神経の高ぶりを鎮め、柴胡(サイコ)はストレスによる気の巡りの滞りを整えることで胸の苦しさやイライラを解消します。当帰・川芎は血を補い、血行を良くして心身の栄養不足やこわばりを改善します。白朮・茯苓は消化機能を整え、体内の余分な水分を排出して、精神を安定させます。甘草が諸薬の働きを調和させます。

加味逍遥散(カミショウヨウサン)

【主な症状】体力中等度以下で、突然ののぼせ感、精神不安やいらだち、肩こり、疲れやすい、便秘、不眠など症状が不安定で、日々の症状が変化しやすいことが特徴です。

【効果】上にのぼった気を下げて全身に巡らせるとともに、たまった熱をさまし、さらに不足している血を補います。また肝の働きも安定させることで自律神経の乱れを改善し女性特有の症状を改善します。

【成分の効能】柴胡と薄荷(ハッカ)で気の巡りを助け、山梔子(サンシシ)はからだにこもった熱をさまし、牡丹皮は血の巡りを改善、当帰は不足している血を補い、白朮、茯苓、生姜は胃の機能を助けることで水はけを整えます。

月経痛対策のワンポイントアドバイス

【日常生活のポイント】
・腰やお腹、足元をカイロや入浴で温める、軽いストレッチなどで血行を良くする
・冷たい飲食物はからだを冷やすのでなるべく控える
・食養生を取り入れる

【食養生で取り入れたい食材】
・イライラを抑え精神を安定させる
 青魚、バナナ、ナッツ類、大豆製品、三つ葉や春菊、柑橘系、牛乳・ヨーグルト
・むくみの改善
 大根、あさり、冬瓜、とうもろこし、小豆、キュウリ
・血の滞りを改善する
 青魚、タマネギ・エシャロット、納豆、海藻類
・からだを温める
 生姜、にんにく、タマネギ、人参、かぼちゃ、納豆、牛肉、紫蘇
・貧血の予防
 レバー、赤身肉、ほうれん草、ひじき

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・【慢性頭痛】漢方でスッキリ痛みを解消! 症状別おすすめ漢方薬活用法

『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』斉藤明美 著
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https://goldbeans.jp/?p=7962 <![CDATA[ 10/20発表 決算分析|アルインコ 中間の営業益12.0%増の14億700万円、通期30億円は据え置き ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7962.html Tue, 20 Oct 2026 20:00:00 +0000 Tue, 20 Oct 2026 14:52:52 +0000 この記事でわかること
・【S級】アルインコは本業が計画どおり、経常は為替差損
・【要注意D級】ツガミは上方修正・増配でも9.5%安
・【プライム】水戸証券・アイザワ証券Gの中間速報
・【スタンダード・グロース】スーパーツール
・【REIT】三井不動産アコモデーションファンドほか3投資法人の分配金
・【上方修正】ツガミほか4社
・【下方修正】該当なし
・【翌営業日の発表予定】10月21日(水)5社

☆【注目度S級】アルインコ(5933)

アルインコ(5933)2027年3月期 中間
中間期の売上高は4.0%増の330億2400万円、営業利益は12.0%増の14億700万円で、1Q時点の中間計画(327億円・14億円)をそれぞれ1.0%、0.5%上回った。経常利益は外貨建て資産の評価による為替差損で7.4%減の13億1700万円と、計画の15億円を12.2%下回る。
柱の建設機材は新型足場「アルバトロス」の採用が広がり、セグメント利益が55.5%増の15億6900万円。住宅機器と電子機器はともに赤字が広がった。通期の営業利益30億円は据え置きで、下期に15億9300万円と前年下期(9億5600万円)の約1.7倍が要る。配当は年45円の予想を変えていない。
株価は20日、発表前の取引で前日比1.4%安の1061円で引け、25日線(約1090円)を2.6%下回る。約1090円の上に戻せば、為替差損より本業の計画どおりの着地が評価されたといえるだろう。

アルインコ(5933)の株価と25日線

10月20日の終値1061円は、25日線(1090円)を2.6%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月20日)

105010751100112511508月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/61081円1110円-2.7%
10/71074円1108円-3.0%
10/81059円1105円-4.1%
10/91067円1102円-3.2%
10/131073円1100円-2.4%
10/141075円1098円-2.1%
10/151064円1095円-2.8%
10/161078円1093円-1.4%
10/191076円1092円-1.4%
10/201061円1090円-2.6%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

★【要注意D級】ツガミ(6101)

ツガミ(6101)2027年3月期 中間期 業績予想・配当予想の修正
上方修正。中間期の営業利益を195億円から252億円に、中間利益を90億円から123億円に引き上げた。中国とインドをはじめ各拠点で事業が進んだことによる。営業利益は前年同期の152億800万円を65.7%上回る水準。
中間配当は49円から61円に増配予定で、年間は110円(前期85円)。4〜6月の営業利益134億6600万円を引くと、7〜9月は117億3400万円と4〜6月を下回る計算になる。通期の営業利益計画365億円に対する進捗は69.0%で、通期の予想は11月12日の中間決算の発表時に示すとした。
株価は20日、13時の開示のあと売られ、前日比9.5%安の4660円で引けた。日中は4465円まで下げ、売買代金は73億円と20日平均の約3.5倍。TOPIXも1.4%安だった。25日線(約5267円)との差は11.5%に開き、この差が縮まらないなら、市場が見たのは上期の上振れより7〜9月の減速だ。値動きが大きい銘柄は逆にも振れやすい。

ツガミ(6101)の株価と25日線

10月20日の終値4660円は、25日線(5267円)を11.5%下回る

陽線陰線25日線業績予想の修正の開示日(10月20日)

400050006000700080008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/65860円5167円+13.4%
10/75800円5190円+11.8%
10/85580円5200円+7.3%
10/95700円5218円+9.2%
10/135720円5245円+9.0%
10/145610円5269円+6.5%
10/155260円5272円-0.2%
10/165240円5270円-0.6%
10/195150円5282円-2.5%
10/204660円5267円-11.5%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

【プライム】そのほかの開示

水戸証券(8622)2027年3月期 中間期 決算速報値
中間期の営業収益は33.4%増の97億9800万円、営業利益は131.4%増の26億5100万円になる見込み。株式関連収益と、投資信託の代行手数料・ファンドラップ報酬のストック収益が増えた。純利益19億2300万円は前期1年分(30億9500万円)の62.1%に当たる。
株価は11時30分の開示をはさんで763円まで下げ、前日比4.1%安の777円で引けた。25日線(約878円)を11.5%下回り、正式な中間決算は10月29日。

アイザワ証券グループ(8708)2027年3月期 中間期 決算速報値
中間期の営業収益は17.7%増の116億9500万円、営業損益は前年同期の2億2600万円の赤字から7億800万円の黒字に転じる見込み。投資信託の募集手数料やラップ商品の報酬が増え、投資先ファンドからの収益も計上した。純利益は82.6%増の18億2700万円。正式な中間決算は10月29日。

【スタンダード・グロース】

スーパーツール(5990・スタンダード)2027年3月期 中間
中間期の売上高は7.7%増の29億6800万円と計画を2.3%上回ったが、原材料やエネルギー、外注費の上昇で営業利益は34.4%減の1億3300万円と計画の1億6500万円に届かなかった。新工場の建設に伴う取壊費用を特別損失に計上し、1600万円の中間純損失。通期の営業利益3億9000万円は据え置き、進捗は34.1%。国内では10月から製品価格を改定した。

【REIT】

三井不動産アコモデーションファンド投資法人(3226)は2026年8月期の1口当たり分配金が2445円(前期2405円)、2027年2月期の予想は2453円。ラサールロジポート投資法人(3466)は利益超過分配金を含めて4040円(前期3725円)。売却益の還元を4期で平準化する方針に変え、2027年2月期の予想を4282円から4000円に引き下げた。福岡リート投資法人(8968)は4075円(前期4151円)、予想は4040円。
REITは分配金と物件の稼働で見るもので、決算の数字が予想と違って値が動く事業会社とは性質が違うため、級は付けない。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
ツガミ(6101・プライム)2027年3月期 中間期 売上収益750億円→812億円8.3%増
同 中間期 営業利益195億円→252億円29.2%増
同 中間期 中間利益90億円→123億円36.7%増
ヴィアHD(7918・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高87億5000万円→85億9600万円1.7%減
同 中間期 営業利益2億円→3億5100万円75.5%増
同 中間期 経常利益1億5000万円→3億700万円104.6%増
同 中間期 純利益3000万円→2億9800万円893.3%増
同 売上高174億円→171億円1.7%減
同 営業利益3億7000万円→5億2000万円40.5%増
同 経常利益2億6000万円→4億2000万円61.5%増
同 当期純利益3000万円→2億7000万円800.0%増
ハウテレビジョン(7064・スタンダード)2027年1月期 営業利益5000万円→1億〜2億円100.0〜300.0%増
同 経常利益3800万円→8500万〜1億8500万円122.4〜385.5%増
同 当期純利益2700万円→3300万〜9800万円21.0〜261.8%増
リボミック(4591・グロース)2027年3月期 事業収益1700万円→2600万円47.3%増
同 営業損益15億4700万円の赤字→14億7700万円の赤字赤字縮小
同 経常損益15億4200万円の赤字→14億3800万円の赤字赤字縮小
同 当期純損益15億4300万円の赤字→14億4900万円の赤字赤字縮小

ツガミは上の解説のとおり。ヴィアHDは天候不順で客数が想定を下回り売上高を下げたが、ワンカンパニー化に伴う人員配置の見直しや仕入・物流の集約などが想定を上回る速さで進み、利益を上げた。店舗移転の受取補償金1億3900万円も、織り込んでいた1億円を上回る。ハウテレビジョンは上半期の好調による修正で、売上高31億円は変えていない。下半期は季節による変動と費用の節減効果が読みにくく、利益をレンジで示した。リボミックはDDSアプタマー技術の技術評価契約で収益を計上し、研究開発費が想定を下回ることによる。

【下方修正】

10月20日に業績予想を下方修正した会社はなかった。

【翌営業日の発表予定】10月21日(水)5社

令和アカウンティング・ホールディングス(296A・グロース)中間決算/アジュバンホールディングス(4929・スタンダード)中間決算/オービーシステム(5576・スタンダード)中間決算/Oneリート投資法人(3290・REIT)決算/日本都市ファンド投資法人(8953・REIT)決算

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7959 <![CDATA[ 10/19発表 決算分析|【上方修正】コーエーテクモHD 中間の営業益を115億円に、通期は据え置き ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7959.html Mon, 19 Oct 2026 20:00:00 +0000 Mon, 19 Oct 2026 13:50:03 +0000 この記事でわかること
・【プライム】コーエーテクモHDは中間期を上方修正
・【REIT】ヒューリックリートほか3投資法人の分配金
・【上方修正】コーエーテクモHDほか6社
・【下方修正】櫻島埠頭
・【翌営業日の発表予定】10月20日(火)5社

【プライム】コーエーテクモHD(3635)ほか2社

10月19日に決算短信を出したのはREIT4社で、プライムの事業会社はなく、今回も注目度の級は付けない。プライムで目立った開示は、16時に出たコーエーテクモホールディングスの業績予想の修正だ。

コーエーテクモホールディングス(3635)2027年3月期 中間期 業績予想の修正
上方修正。中間期の営業利益を70億円から115億円に、経常利益を120億円から250億円に引き上げた。前年度に出した大型タイトルとバックカタログ(旧作)の販売が好調で、資金の運用で営業外収支も計画を上回る見込みによる。営業利益は前年同期の79億6400万円を44.4%上回る水準。
上振れした経常利益130億円のうち、営業利益の分は45億円で、残る85億円は営業外の上振れだ。通期の営業利益320億円は据え置き、中間時点の進捗は35.9%で、下期に205億円が要る。
株価は19日、発表前の取引で前日比0.2%安の1678.5円で引け、25日線(約1657円)を1.3%上回る。約1657円を割り込むなら、市場は本業の上積みより運用益の上振れと受け止めたことになる。中間決算は10月26日。

コーエーテクモHD(3635)の株価と25日線

10月19日の終値1678円は、25日線(1657円)を1.3%上回る

陽線陰線25日線業績予想の修正の開示日(10月19日)

140015001600170018008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/51620円1671円-3.0%
10/61638円1669円-1.9%
10/71630円1665円-2.2%
10/81600円1661円-3.7%
10/91637円1657円-1.2%
10/131648円1656円-0.5%
10/141636円1654円-1.1%
10/151640円1653円-0.8%
10/161682円1656円+1.6%
10/191678円1657円+1.3%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

GMOグローバルサイン・ホールディングス(3788)2026年12月期 業績予想・配当予想の修正
上方修正。通期の純利益を10億5200万円から13億1200万円に引き上げた。7月1日にGMOデジタルラボの株式を譲渡し、3Qに特別利益約4億4000万円を計上したことなどによる。売上高222億8600万円と営業利益16億2200万円は変えていない。
期末配当は59.67円から74.35円に増配予定。配当性向65%か株主資本配当率(DOE)4%の高い方を目安とする方針に沿う。
株価は16日に年初来高値の2480円を付け、19日は発表前に3.6%安の2355円。25日線(約2088円)を12.8%上回る。今回の上積みは特別利益によるもので、この開きを保てるかは、11月12日の3Q決算で本業の利益を確かめてからの話だろう。

いちよし証券(8624)2027年3月期 中間期 決算速報値
中間期の営業収益は33.2%増の141億2800万円、営業利益は117.1%増の40億100万円になる見込み。ファンドラップや投資信託の残高が積み上がり、受益証券の受入手数料が大きく増えたことによる。
業績予想を出していない会社で、営業利益は前期1年分(61億6000万円)の65.0%に半年で届いた。中間配当は38円から42円に増配予定。
19日の株価は12時の開示をはさんで1499〜1598円と値幅が出て、終値は前日比1.7%安の1545円。25日線(約1639円)を5.7%下回る。約1639円の上に戻れば、市況に左右されにくい手数料収入の伸びが評価されたといえる。正式な中間決算は10月29日。

いちよし証券(8624)の株価と25日線

10月19日の終値1545円は、25日線(1639円)を5.7%下回る

陽線陰線25日線中間決算の速報値の開示日(10月19日)

140015001600170018008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/51627円1696円-4.1%
10/61641円1693円-3.1%
10/71606円1686円-4.7%
10/81531円1677円-8.7%
10/91561円1670円-6.5%
10/131576円1667円-5.4%
10/141564円1661円-5.9%
10/151532円1653円-7.3%
10/161572円1646円-4.5%
10/191545円1639円-5.7%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

【REIT】

ヒューリックリート投資法人(3295)は2026年8月期の1口当たり分配金が4000円(前期4050円)、2027年2月期の予想も4000円。三菱地所物流リート投資法人(3481)は利益超過分配金を含めて3117円(前期2835円)、予想は2936円。セントラル・リート投資法人(3488)は3411円(前期3238円)、予想は3155円。大和ハウスリート投資法人(8984)は利益超過分配金を含めて3113円(前期3458円)、予想は3460円。
REITは分配金と物件の稼働で見るもので、決算の数字が予想と違って値が動く事業会社とは性質が違うため、級は付けない。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
コーエーテクモHD(3635・プライム)2027年3月期 中間期 売上高340億円→370億円8.8%増
同 中間期 営業利益70億円→115億円64.3%増
同 中間期 経常利益120億円→250億円108.3%増
同 中間期 純利益90億円→180億円100.0%増
GMOグローバルサインHD(3788・プライム)2026年12月期 当期純利益10億5200万円→13億1200万円24.7%増
シライ電子工業(6658・スタンダード)2027年3月期 売上高290億円→320億円10.3%増
同 営業利益8億5000万円→18億円111.8%増
同 経常利益8億円→16億円100.0%増
同 当期純利益6億円→10億円66.7%増
南陽(7417・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高180億円→192億円6.7%増
同 中間期 営業利益12億円→15億円25.0%増
同 中間期 経常利益12億5000万円→16億5000万円32.0%増
同 中間期 純利益9億円→12億円33.3%増
SE H&I(9478・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高32億円→34億3400万円7.3%増
同 中間期 営業利益4億2000万円→7億5200万円79.2%増
同 中間期 経常利益3億6000万円→7億6200万円111.8%増
同 中間期 純利益2億5000万円→5億1600万円106.7%増
同 売上高65億円→67億円3.1%増
同 営業利益8億5000万円→11億円29.4%増
同 経常利益7億3000万円→10億円37.0%増
同 当期純利益5億円→7億円40.0%増
アサヒペン(4623・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高110億円→121億8800万円10.8%増
同 中間期 営業利益5億3000万円→5億8000万円9.4%増
同 中間期 経常利益5億5000万円→6億4000万円16.4%増
同 売上高215億円→228億円6.0%増
同 経常利益10億5000万円→11億5000万円9.5%増
ブランジスタ(6176・スタンダード)2026年9月期 売上高56億円→53億8000万円3.9%減
同 経常利益14億2000万円→13億6000万円4.2%減
同 当期純利益20億円→25億5000万円27.5%増

コーエーテクモHDとGMOグローバルサインHDは上の解説のとおり。シライ電子工業は販売価格の改定が受け入れられ、想定していた利益率の低下を抑えられる見通し。期末配当は20円から28円に増配予定。南陽は建設機械のレンタルの稼働率が上がり、半導体製造装置などの販売も堅調で、通期は中東情勢による原材料高などを理由に据え置いた。SE H&Iは投資運用事業の収益が大きく上振れ、ほかの事業はおおむね計画を下回る。アサヒペンは1月に子会社化した保土ヶ谷電子販売のグループ4社と、中東情勢による石油由来製品の一時的な需要増による。ブランジスタは投資有価証券の売却益で純利益が上がり、売上高はソリューション事業の需要の変化で計画を下回る。営業利益14億5000万円は据え置きで、決算発表は11月16日の予定。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
櫻島埠頭(9353・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高21億円→20億8100万円0.9%減
同 中間期 営業利益1億4000万円→400万円97.1%減
同 中間期 経常利益2億2000万円→1億200万円53.6%減
同 中間期 純利益1億6000万円→7800万円51.3%減

櫻島埠頭は、ばら貨物の一部の入着と液体貨物の特別作業料の受け取りが下期にずれ込む一方、特別作業の外注費は上期に計上したことによる。通期の予想は据え置いた。ソレイジア・ファーマ(4597・グロース)は業績予想を出していないが、2026年度の製品販売収益の見込みを4億2000万円から3億5000万円に下げた。中国向けのエピシルの出荷が低迷していることによる。

【翌営業日の発表予定】10月20日(火)5社

アルインコ(5933・プライム)中間決算/スーパーツール(5990・スタンダード)中間決算/三井不動産アコモデーションファンド投資法人(3226・REIT)決算/ラサールロジポート投資法人(3466・REIT)決算/福岡リート投資法人(8968・REIT)決算

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7949 <![CDATA[ 50代からの保険の見直し・実践編 医療保険・がん保険・死亡保障、外してよいものダメなもの ]]> https://goldbeans.jp/money/page_7949.html Mon, 19 Oct 2026 03:30:00 +0000 Sun, 18 Oct 2026 13:52:07 +0000

この記事でわかること

50代の見直しは保障を「引く」作業になる
教育費・団信・遺族年金で死亡保障の必要額を測る
2028年の遺族年金改正が夫婦に与える影響
55歳会社員の家庭で必要保障額を試算する
高額療養費を土台に医療保険の重複を外す
がん保険は通院治療と収入減に備える形へ
更新型の保険は保険料が跳ね上がる前に判断する
解約より先に新しい保障と減額を確かめる

50代の保険は「足す」より「引く」

保険を見直すと聞くと、足りない保障を探す作業を思い浮かべる。だが50代の見直しは、多くの場合その逆になる。子どもが独立し、住宅ローンの残りが見えてくると、30代や40代に入った保障の多くが役目を終えているからだ。

見直しは、死亡保障・医療保険・がん保険の順に進めると整理しやすい。金額が大きいものから手を付けるのが、保険料を減らす近道になる。

死亡保障は「いくら足りないか」で測る

死亡保障に必要な額は、遺された家族のこれからの支出から、入ってくるお金を引いた差額で決まる。

50代で大きいのは、子どもの教育費がほぼ終わっていることだ。大学の学費を払い終えていれば、死亡保障のうち教育費に充てていた部分は必要なくなる。

次に住宅ローンだ。ローンを組むときに入った団体信用生命保険があれば、本人が亡くなった時点で残りのローンは完済される。家族の住まいの費用は、家賃ではなく固定資産税と修繕費だけになる。

入ってくるお金の柱は遺族年金だ。会社員が亡くなると、配偶者には遺族厚生年金が支払われる。目安は、本人が受け取るはずだった厚生年金(報酬比例部分)の4分の3だ。

この3つを当てはめると、子どもが独立した50代の夫婦では、必要な死亡保障が数千万円から数百万円に下がることが珍しくない。必要とされるのは葬儀費用と、配偶者が年金を受け取るまでのつなぎの生活費が中心になる。

遺族年金の改正は50代にどう効くか

2025年6月に成立した年金制度改正法で、遺族厚生年金の仕組みが変わる。子どものいない60歳未満の配偶者について、受給を原則5年の有期にする見直しで、2028年4月から実施される。有期になる代わりに、5年間の年金額は増える。

女性は2028年度に40歳未満の人から始め、20年かけて対象年齢を引き上げていくため、いまの50代の妻が影響を受けることはない。一方で、これまで妻を亡くした夫は、55歳以上でなければ遺族厚生年金を受け取れなかった。見直し後は、60歳未満の夫も5年の有期給付を受けられるようになる。

夫婦のどちらが亡くなった場合に家計がどうなるかを、両方向で一度確かめておきたい。

必要な額をざっくり計算してみる

数字に置き換えてみると、見直しの幅がつかみやすい。55歳の会社員の夫と52歳の妻、子どもは独立し、住宅ローンは団体信用生命保険つきという家庭で考える。

夫が亡くなったあと、妻の生活費が月20万円かかるとする。遺族厚生年金が月10万円出るなら、足りないのは月10万円。妻が自分の老齢年金を受け取り始める65歳までの13年間で、1560万円になる。ここに葬儀費用などの200万円を足し、貯蓄の1000万円を引くと、必要な死亡保障は約760万円だ。

30代で入った3000万円の定期保険を続けているなら、2000万円以上が過剰な計算になる。妻が働いて収入があれば、必要な額はさらに小さくなる。遺族厚生年金の見込み額は、ねんきん定期便の厚生年金の額をもとに目安をつけられる。

医療保険は高額療養費が土台

医療保険の見直しで最初に押さえるべきは、公的医療保険の高額療養費制度だ。1か月の医療費の自己負担には上限があり、年収約370万〜770万円の人なら2026年8月から月8万5800円が基本の上限になった。今回の見直しで、1年間の自己負担にも上限ができた。

入院した場合も、医療費そのものはこの上限で抑えられる。民間の医療保険が補うのは、差額ベッド代や食事代、仕事を休んだ間の収入減といった、公的保険の外にある費用だ。

外していいのは、入院日額型の医療保険に複数入っている場合の重複分だ。入院日数は短くなる傾向が続いており、1日いくらの給付を何本も重ねても、受け取れる額は思ったほど大きくならない。手元に医療費として100万円程度の貯蓄があれば、日額の保障は1本で足りる場合が多い。

がん保険は「通院」と「収入」に備える

がん保険は、外すよりその中身を確かめたい保険だ。がんの治療は入院から通院へと移っており、抗がん剤や放射線の治療を外来で長く続けるケースが増えている。入院を前提にした古いがん保険では、通院の治療に給付が出ないことがある。

50代で見直すなら、がんと診断されたときにまとまった一時金が出る保険が使いやすい。治療費だけでなく、働き方を変えたときの収入減にも充てられるからだ。先進医療の特約は保険料が月100円前後と安く、残しておいて損はないだろう。

更新型の定期保険は60歳前に判断を

最後に確かめたいのが、更新のある保険だ。10年ごとに更新する定期保険や医療保険は、更新のたびに、年齢に応じて保険料が上がる。50代や60代の更新では、保険料が大きく跳ね上がることがある。

必要な死亡保障が小さくなっているなら、更新の前に保障額を減らすか、解約して終身保険や貯蓄に置き換えるかを判断する。更新の通知が届いてから考えると、比べる時間が足りない。

解約は「新しい保障に入れてから」

見直しで最も避けたいのは、先に古い保険を解約してしまうことだ。50代になると、健康診断の結果や持病によって、新しい保険に入れなかったり、条件付きになったりすることがある。乗り換えるなら、新しい保険の審査が通り、保障が始まったのを確かめてから古い保険を解約する。

保障額を減らすだけなら、解約せずに減額という方法もある。いまの保険のまま保険料を下げられ、健康状態を改めて告知する必要もない。保険会社や担当者に、減額した場合の保険料を出してもらうところから始めるとよい。

保険は、入ったときの家族の形を前提に組み立てられている。家族の形が変わった50代は、保険証券を家族の今の姿と並べてみる時期だ。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品の加入・解約を勧めるものではありません。保障の内容や必要額は契約内容やご家庭の状況によって異なります。

【合わせて読みたい】

・今のままの保険では損をする? 50歳以降に本当に入るべき“基本の保険”の選び方
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https://goldbeans.jp/?p=7942 <![CDATA[ 10/16発表 決算分析|【上方修正】東京製鐵 今期の営業損益を10億円の黒字に、純利益は70億円 ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7942.html Sun, 18 Oct 2026 00:00:00 +0000 Sat, 17 Oct 2026 15:54:30 +0000 この記事でわかること
・【プライム】東京製鐵(5423)は通期を上方修正
・【スタンダード・グロース】島根銀行ほか2社
・【REIT】サンケイRE・野村不動産マスターF
・【上方修正】東京製鐵ほか2社
・【下方修正】島根銀行ほか3社
・【翌営業日の発表予定】10月19日(月)4社

【プライム】東京製鐵(5423)

10月16日に決算短信を出したプライム企業はなく、今回は注目度の級を付けない。プライムで目立った開示は、14時30分に出た東京製鐵の業績予想の修正だ。

東京製鐵(5423)2027年3月期 業績予想の修正(単体)
上方修正。通期の営業損益を40億円の赤字から10億円の黒字に、純利益を10億円から70億円に引き上げた。製品の出荷単価が想定どおり上がり、主原料の鉄スクラップの購入価格が想定を下回ったことによる。上げた後でも、営業利益は前期の72億3000万円を86.2%下回る水準だ。
中間期の営業損益は35億円の赤字見込み(従来40億円の赤字)で、4〜6月の23億700万円の赤字を引くと、7〜9月は11億9300万円の赤字に縮む計算になる。通期の計画どおりなら下期に45億円の営業黒字が要り、実施した価格改定が出荷単価に順次反映されることが前提。中間純利益は資産の売却で22億5000万円に上げた。
株価は16日、開示をはさんで前日比2.7%高の1688円で引け、25日線(約1692円)をわずかに下回る。この線の上に乗れば、下期45億円の黒字を市場が受け入れ始めた形といえるだろう。10月23日の中間決算で、7〜9月の実績と出荷単価の上がり方を確かめることになる。

東京製鐵(5423)の株価と25日線

10月16日の終値1688円は、25日線(1692円)を0.3%下回る

陽線陰線25日線業績予想の修正の開示日(10月16日)

150016001700180019008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/21661円1723円-3.6%
10/51656円1720円-3.7%
10/61690円1718円-1.6%
10/71673円1716円-2.5%
10/81624円1712円-5.1%
10/91611円1704円-5.4%
10/131644円1700円-3.3%
10/141636円1696円-3.5%
10/151643円1693円-3.0%
10/161688円1692円-0.3%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

【スタンダード・グロース】

島根銀行(7150・スタンダード)
下方修正。通期の純損益を2億7000万円の黒字から59億8000万円の赤字に引き下げた。評価損を抱える有価証券約600億円を2027年1〜3月に売り、約65億円の売却損を出すことによる。同時にSBI新生銀行を割当先とするC種優先株式100億円の発行を決め、12月24日の臨時株主総会に諮る。2027年3月末の自己資本比率は約8.5%に上がる見通しで、年10円の配当予想は変えない。
株価は16日に安値467円を付け、終値は前日比2.3%高の497円。25日線(約510円)を2.5%下回る。損失を確定させて財務を立て直す道筋が評価されたかどうかは、この約510円を取り戻せるかに表れる。

島根銀行(7150)の株価と25日線

10月16日の終値497円は、25日線(510円)を2.5%下回る

陽線陰線25日線業績予想の修正の開示日(10月16日)

4504755005255508月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/2506円522円-3.1%
10/5507円521円-2.7%
10/6510円520円-2.0%
10/7506円519円-2.6%
10/8497円518円-4.0%
10/9497円516円-3.6%
10/13498円515円-3.2%
10/14489円513円-4.6%
10/15486円511円-4.9%
10/16497円510円-2.5%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

ゲンダイエージェンシー(2411・スタンダード)2027年3月期 中間
中間期の売上高は7.0%減の36億4500万円、営業利益は33.1%減の2億6600万円。パチンコホール向けの折込広告など紙媒体の減少が、期初の想定を大きく上回った。資産除去債務の見積りを見直し、減価償却費6100万円を一括で計上した影響もある。
通期の営業利益計画8億円(18.6%増)は据え置き、進捗は33.3%。下期に5億3400万円と、前年下期(2億7600万円)の約1.9倍が要る。

アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085・グロース)2027年2月期 中間
中間期の売上高は1億9600万円、営業損益は3億1800万円の赤字。純資産は5億4700万円のマイナス(前期末は2億2300万円のマイナス)と債務超過が広がり、継続企業の前提に関する注記が付いている。グロース市場の上場維持基準のうち流通株式比率と純資産の額に適合しておらず、2027年2月期末までの適合を計画する。
通期の営業利益4800万円の黒字計画は据え置き、下期に3億6600万円の営業黒字が要る。株価は16日、前日比2.2%安の90円。

【REIT】

サンケイリアルエステート投資法人(2972)は2026年8月期の1口当たり分配金が3680円(前期は損失で0円)、2027年2月期の予想は2061円。野村不動産マスターファンド投資法人(3462)は利益超過分配金を含めて3695円(前期3634円)、2027年2月期の予想は3719円。
REITは分配金と物件の稼働で見るもので、決算の数字が予想と違って値が動く事業会社とは性質が違うため、級は付けない。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
東京製鐵(5423・プライム)2027年3月期 売上高3150億円→3260億円3.5%増
同 営業損益40億円の赤字→10億円の黒字黒字転換
同 当期純利益10億円→70億円600.0%増
同 中間期 営業損益40億円の赤字→35億円の赤字赤字縮小
同 中間期 純利益10億円→22億5000万円125.0%増
島根銀行(7150・スタンダード)2027年3月期 中間期 経常収益59億2000万円→72億円21.6%増
同 中間期 経常利益1億5000万円→2億6000万円73.3%増
同 中間期 純利益1億2000万円→1億円16.6%減
名古屋電機工業(6797・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高52億円→47億5000万円8.7%減
同 中間期 営業損益7億8000万円の赤字→4億6000万円の赤字赤字縮小
同 中間期 純損益8億3000万円の赤字→3億4000万円の赤字赤字縮小

島根銀行の中間期は、貸出債権の譲渡益に加え、有価証券利息配当金と役務取引等収益が想定を上回り、経費も想定を下回る。与信関連費用は想定を上回る見込み。名古屋電機工業は社会インフラ事業の大型案件の進捗が想定を下回って売上高が減るが、費用の発生も後ろにずれ、損失は縮む。通期の予想は据え置いた。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
島根銀行(7150・スタンダード)2027年3月期 経常収益121億6000万円→136億円11.8%増
同 経常損益3億3000万円の黒字→59億6000万円の赤字赤字転落
同 当期純損益2億7000万円の黒字→59億8000万円の赤字赤字転落
タカキタ(6325・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高35億円→28億9300万円17.3%減
同 中間期 営業利益1億5000万円→1億3600万円9.3%減
同 中間期 純利益1億900万円→1億3400万円22.9%増
昭和真空(6384・スタンダード)2027年3月期 中間期 売上高35億円→23億7000万円32.3%減
同 中間期 営業損益6500万円の黒字→1億9900万円の赤字赤字転落
同 中間期 純損益5200万円の黒字→2億300万円の赤字赤字転落
メディネット(2370・グロース)2026年9月期 売上高9億4300万円→8億2100万円12.9%減
同 営業損益14億5400万円の赤字→15億2000万円の赤字赤字拡大
同 当期純損益14億5300万円の赤字→14億2600万円の赤字赤字縮小

島根銀行は上の解説のとおり。タカキタは国内で土づくり関連の作業機の販売が前年を下回り、畜産クラスター事業の採択の遅れで一部が下期にずれた。純利益は税負担が当初の見込みを下回って上がる。通期の予想は精査中で、中間決算の発表時に示す。昭和真空は複数の案件が下期以降に延びたことによる。下期中に売上を計上する見込みで、通期の予想は変えない。メディネットは免疫細胞の加工で海外の患者が減り、新しい細胞加工メニューの提供開始も遅れた。研究開発費も増え、営業損失は広がる。

【翌営業日の発表予定】10月19日(月)4社

ヒューリックリート投資法人(3295・REIT)決算/三菱地所物流リート投資法人(3481・REIT)決算/セントラル・リート投資法人(3488・REIT)決算/大和ハウスリート投資法人(8984・REIT)決算

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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https://goldbeans.jp/?p=7944 <![CDATA[ 【今週発表の注目決算】ディスコ、ファナック、東京製鐵、KOA、岩井コスモHD|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7944.html Sun, 18 Oct 2026 00:00:00 +0000 Sat, 17 Oct 2026 15:56:04 +0000 この記事でわかること
・19日(月)4社
・20日(火)5社
・21日(水)5社 令和アカウンティング・ホールディングス
・22日(木)6社 ディスコ、ブロンコビリー
・23日(金)14社 ファナック、東京製鐵 ほか

今週の決算発表は34社

日社数うちプライム
19日(月)4社0社
20日(火)5社1社
21日(水)5社0社
22日(木)6社2社
23日(金)14社6社
合計34社9社

3月期決算の会社の中間決算が18社、8月期決算のREITの決算発表が12社で、プライムは9社にとどまる。3月期決算の会社の中間決算が本格化するのは翌週で、26日〜30日の発表予定は現時点で451社ある。

19日(月)4社

ヒューリックリート投資法人、三菱地所物流リート投資法人、セントラル・リート投資法人、大和ハウスリート投資法人の決算発表。

20日(火)5社

アルインコ(5933)とスーパーツール(5990・スタンダード)の中間決算と、三井不動産アコモデーションファンド投資法人、ラサールロジポート投資法人、福岡リート投資法人の決算発表。

21日(水)5社

令和アカウンティング・ホールディングス(296A・グロース)中間
9月に中間の営業利益計画を8億7800万円から10億5400万円へ上方修正

22日(木)6社

ディスコ(6146)中間
7〜9月の個別出荷額は60.0%増の1239億円で、四半期の最高

ブロンコビリー(3091)3Q
7月に営業利益計画を30億円から39億7000万円へ上方修正

23日(金)14社

ファナック(6954)中間
1Qの営業利益は26.1%増、上期計画1044億円の51.2%に届いた

東京製鐵(5423)中間
10月16日、通期の営業損益計画を40億円の赤字から10億円の黒字へ

KOA(6999)中間
7月に通期の営業利益計画を28億3000万円から53億6000万円へ上方修正

岩井コスモホールディングス(8707)中間
10月16日の速報で、中間の営業利益は44.3%増の79億600万円

発表のあとは

それぞれの決算は、発表の翌朝5時に読み解く。上方修正・下方修正を出した会社は、市場を問わず表にまとめる。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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https://goldbeans.jp/?p=7935 <![CDATA[ 大阪・神戸・京都、成約2ケタ減 中古マンション㎡単価4.8%下落、在庫連続増【2026年9月/近畿レインズ】 ]]> https://goldbeans.jp/topic/page_7935.html Fri, 16 Oct 2026 03:30:00 +0000 Fri, 16 Oct 2026 02:12:58 +0000

この記事でわかること
・中古マンションの成約件数が2割近く減った
・在庫が2か月連続で増え、売り出しと成約の差は585万円に
・大阪・神戸・京都の3市とも成約が2ケタ減った
・戸建ては成約・価格ともに前年を下回った
・土地は在庫が45か月連続で増えた
・成約が細るなか、売り出し価格が上がり続ける意味

中古マンション:成約件数は2割近く減り、㎡単価は2か月連続で下落

近畿レインズ(公益社団法人近畿圏不動産流通機構)が10月9日に公表した「マンスリーレポート2026年9月度」によると、近畿圏の中古マンション成約件数は1450件で前年同月比マイナス19.1%と8か月連続の減少となった。減少率は8月のマイナス7.2%から大きく広がっている。

前年の9月は成約件数が前年同月比19.6%増と伸びた月で、2割近い減少率にはその反動も含まれている。近畿レインズは、2025年1月以降のシステム改修が成約件数に影響している可能性があると注記している。

成約㎡単価は46.24万円/㎡で前年同月比マイナス4.8%と2か月連続の下落。前月比ではプラス2.0%と、8月の45.33万円/㎡から持ち直した。成約価格は3122万円で前年同月比マイナス6.1%と、こちらも2か月連続で下落している。前月比はプラス1.1%だった。

新規登録件数は6515件(同プラス9.8%)と3か月連続で増加した。

在庫は2か月連続で増加、売り出しと成約の差は585万円

先月は、ほぼ横ばいながら在庫件数が6か月ぶりに増えた。9月はその増加がはっきりした。

在庫件数は2万2065件で前年同月比プラス3.3%と2か月連続の増加。増加率は8月のプラス0.5%から広がった。

売り出し側の価格も上がり続けている。新規登録㎡単価は58.27万円/㎡(同プラス13.9%)と2024年6月から28か月連続、在庫㎡単価は58.14万円/㎡(同プラス20.8%)と2024年9月から25か月連続で上昇した。在庫価格は3707万円(同プラス21.1%)と2024年7月から27か月連続の上昇である。

区分件数前年同月比㎡単価前年同月比価格前年同月比
成約1,450件-19.1%46.24万円/㎡-4.8%3,122万円-6.1%
新規登録6,515件+9.8%58.27万円/㎡+13.9%3,749万円+14.1%
在庫22,065件+3.3%58.14万円/㎡+20.8%3,707万円+21.1%
近畿圏 中古マンション(2026年9月)

※近畿レインズ「マンスリーレポート2026年9月度」より作成

成約㎡単価46.24万円/㎡に対し、在庫㎡単価は58.14万円/㎡。その差は11.90万円/㎡ある。価格でみると在庫3707万円と成約3122万円の差は585万円で、8月の569万円から16万円広がった。

在庫2万2065件を成約1450件で割ると15.2か月分になる。8月の15.7か月分から縮んだのは成約件数が前月より76件増えたためで、在庫そのものは8月の2万1596件から469件増えている。

エリア別:大阪市・神戸市・京都市とも成約2ケタ減

エリア別の成約件数は、対象12地域のうち10地域が前年を下回った。減少エリアの数は8月と同じだが、そのうち8地域が2ケタ減となっている。

近畿圏で最も取引の多い大阪市は383件(同マイナス26.8%)で8か月連続の減少。京都市も131件(同マイナス18.1%)で8か月連続、大阪府北部は160件(同マイナス17.9%)で6か月連続の減少となった。神戸市218件(同マイナス17.1%)、阪神間170件(同マイナス19.0%)、兵庫県他50件(同マイナス30.6%)、奈良県45件(同マイナス27.4%)、滋賀県46件(同マイナス25.8%)も2ケタ減である。増えたのは京都府他の29件(同プラス16.0%)と和歌山県の14件(前年同月は7件)だけだった。

成約㎡単価は12地域中6地域が下落し、下落エリアは8月から1地域減った。

大阪府南部は25.08万円/㎡(同マイナス18.2%)と3か月連続で下落し、京都市55.74万円/㎡(同マイナス14.4%)と兵庫県他20.97万円/㎡(同マイナス10.1%)も2ケタ下落となった。神戸市は37.80万円/㎡(同マイナス4.5%)、大阪府北部は43.03万円/㎡(同マイナス2.7%)と、どちらも2か月連続で前年を下回っている。

上昇したほうでは、大阪市が73.47万円/㎡(同プラス1.3%)と上昇に転じた。大阪府東部は33.03万円/㎡(同プラス3.5%)で10か月連続、阪神間は42.64万円/㎡(同プラス2.5%)で6か月連続の上昇である。

エリア成約件数前年同月比㎡単価前年同月比価格
大阪市383件-26.8%73.47万円/㎡+1.3%4,385万円
大阪府北部160件-17.9%43.03万円/㎡-2.7%3,160万円
大阪府東部105件-6.3%33.03万円/㎡+3.5%2,280万円
大阪府南部99件-2.9%25.08万円/㎡-18.2%1,803万円
神戸市218件-17.1%37.80万円/㎡-4.5%2,639万円
京都市131件-18.1%55.74万円/㎡-14.4%3,418万円
中古マンション 主なエリアの成約動向(2026年9月)

※近畿レインズ「マンスリーレポート2026年9月度」より作成

大阪・神戸・京都の3市は、成約件数がそろって2ケタ減となった。単価は大阪市が前年を上回った一方、神戸市と京都市は下落が続き、3市で向きが分かれている。

中古戸建住宅:成約は3か月ぶりに減少、価格も2か月ぶりに下落

中古戸建住宅の成約件数は1095件で前年同月比マイナス14.7%と3か月ぶりに減少した。2か月続いた増加が止まり、マンションと同じく前年を下回っている。

新規登録件数は4694件(同プラス1.0%)と7か月連続で増加、在庫件数は2万747件(同プラス6.4%)で2022年7月から51か月連続の増加となった。

成約価格は2327万円で前年同月比マイナス5.2%と2か月ぶりに下落し、前月比も2.8%下げた。一方、新規登録価格は2903万円(同プラス3.8%)と2か月ぶりに上昇し、前月比では5.3%上がった。在庫価格は2746万円(同プラス2.3%)と2025年4月から18か月連続の上昇である。

土地面積は135.95㎡(同マイナス1.4%)、建物面積は107.74㎡(同マイナス2.7%)と、そろって2か月ぶりに縮小した。

区分件数前年同月比価格前年同月比
成約1,095件-14.7%2,327万円-5.2%
新規登録4,694件+1.0%2,903万円+3.8%
在庫20,747件+6.4%2,746万円+2.3%
近畿圏 中古戸建住宅(2026年9月)

※近畿レインズ「マンスリーレポート2026年9月度」より作成

エリア別の成約件数は12地域中9地域が減少し、減少エリアは8月から5地域増えた。奈良県98件(同マイナス7.5%)を除く8地域が2ケタ減で、京都市75件(同マイナス34.2%)、大阪市83件(同マイナス25.9%)、大阪府南部134件(同マイナス23.0%)、神戸市73件(同マイナス21.5%)などが大きく減っている。京都府他は64件(同マイナス22.9%)で3か月連続、阪神間は117件(同マイナス12.7%)で7か月ぶりの減少となった。増えたのは兵庫県他の123件(同プラス13.9%)が6か月連続、滋賀県の89件(同プラス2.3%)、大阪府東部の128件(同プラス0.8%)である。

成約価格は12地域中7地域が下落した。奈良県1604万円(同マイナス15.4%)と大阪府北部3438万円(同マイナス12.3%)は2ケタ下落で、大阪府北部は4か月連続、大阪府東部2095万円(同マイナス5.1%)は3か月連続で下げている。大阪市は3626万円(同マイナス3.7%)だった。上昇したのは京都市3297万円(同プラス8.9%)、京都府他2241万円(同プラス8.2%)などで、京都府他は4か月連続の上昇である。

エリア成約件数前年同月比価格前年同月比
大阪市83件-25.9%3,626万円-3.7%
大阪府北部76件-15.6%3,438万円-12.3%
大阪府南部134件-23.0%1,766万円-8.1%
神戸市73件-21.5%2,674万円+1.3%
阪神間117件-12.7%2,956万円-9.5%
京都市75件-34.2%3,297万円+8.9%
中古戸建住宅 主なエリアの成約動向(2026年9月)

※近畿レインズ「マンスリーレポート2026年9月度」より作成

土地:成約件数は5か月連続減、在庫は45か月連続で増加

土地の成約件数は707件で前年同月比マイナス9.1%と5か月連続の減少。新規登録件数は3439件(同プラス4.7%)と4か月連続で増加し、在庫件数は1万8305件(同プラス7.2%)で2023年1月から45か月連続の増加となっている。

成約㎡単価は17.57万円/㎡(同プラス12.8%)と2か月ぶりに上昇し、前月比も14.1%上げた。成約価格は2835万円(同プラス15.6%)で2か月ぶりの上昇、前月比は15.5%上がっている。在庫㎡単価は13.74万円/㎡(同プラス7.3%)と2025年2月から20か月連続で上昇した。

区分件数前年同月比㎡単価前年同月比
成約707件-9.1%17.57万円/㎡+12.8%
新規登録3,439件+4.7%18.66万円/㎡+12.1%
在庫18,305件+7.2%13.74万円/㎡+7.3%
近畿圏 土地(2026年9月)

※近畿レインズ「マンスリーレポート2026年9月度」より作成

エリア別の成約件数は12地域中7地域が減少し、大阪府南部75件(同マイナス37.0%)、滋賀県45件(同マイナス30.8%)、兵庫県他76件(同マイナス19.1%)、神戸市39件(同マイナス15.2%)、大阪市45件(同マイナス15.1%)、奈良県53件(同マイナス11.7%)が2ケタ減となった。大阪府南部は7か月連続、奈良県は4か月連続で減少している。

成約㎡単価は12地域中8地域が上昇し、大阪市66.09万円/㎡(同プラス34.7%)、神戸市20.37万円/㎡(同プラス33.8%)、阪神間21.39万円/㎡(同プラス17.4%)、奈良県9.16万円/㎡(同プラス14.4%)が2ケタ上昇となった。大阪市の成約は45件と少なく、1か月の単価は個別の取引に左右されやすい。

成約が細るなか、売り出し価格だけが上がり続ける

9月の近畿圏で最も重いのは、中古マンションの成約件数が8か月連続で減り、減少率が2割近くまで広がったことだろう。

前年9月の反動を含むとはいえ、減り方は地域を問わない。大阪市・神戸市・京都市の3市はそろって2ケタ減となり、12地域中8地域が2ケタの減少だった。戸建ても3か月ぶりに減少へ転じ、成約価格は2か月ぶりに下がっている。

その一方で、在庫は2か月続けて増え、売り出し価格は上がり続けている。在庫㎡単価は25か月連続、在庫価格は27か月連続の上昇だ。成約㎡単価は前月比では2.0%持ち直したものの、前年同月比では2か月続けて下がっている。売り出しと成約の差は585万円と、8月からさらに16万円広がった。

首都圏では同じ差が1860万円に開き、在庫は5万件を超えた。近畿圏の585万円はその3分の1にも満たないが、成約が減って在庫が増え、売り出し価格だけが上がるという向きは同じである。8月に首都圏と同じ向きに揃いはじめた近畿圏の数字は、9月もその流れの上にあるといえるだろう。

戸建てと土地の在庫は、それぞれ51か月、45か月と4年前後にわたって増え続けている。8月まで増えていた戸建ての成約も、9月は前年を下回った。

買う側から見れば、成約単価が2か月続けて前年を下回り、在庫も増えはじめた。売り出し価格との差が585万円ある以上、値引き交渉を持ちかける材料は8月より増えているといえるだろう。10月以降、在庫の増加が首都圏のような積み上がりに向かうのか――近畿圏の中古マンションは、その分かれ目にある。

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https://goldbeans.jp/?p=7936 <![CDATA[ 10/15発表 決算分析|ベイカレント 中間の営業益28.5%増の298億円、通期648億円は据え置き ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7936.html Thu, 15 Oct 2026 20:00:00 +0000 Thu, 15 Oct 2026 19:13:10 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】ベイカレント(6532)
・◎【注目度A級】東宝(9602)
・★【要注意D級】マネーフォワード(3994)
・【上方修正】大末建設ほか14社
・【下方修正】バロックジャパンリミテッドほか10社
・【翌営業日の発表予定】10月16日(金)3社

☆【注目度S級】ベイカレント(6532)

ベイカレント(6532)2027年2月期 中間
中間期の売上収益は前年同期比35.7%増の929億1300万円、営業利益は28.5%増の298億9200万円だった。6〜8月の3か月だけでは営業利益154億1100万円と39.3%増え、1Qの18.6%増から伸びが加速した。
売上総利益率は55.4%から58.3%に上がった一方、販売費及び一般管理費は65.9%増の243億2700万円に膨らんだ。通期計画の営業利益648億円(27.2%増)は据え置き、中間の進捗は46.1%と前期の同じ時点(45.7%)並み。中間配当は65円(前年同期50円)で、年間130円の計画。期中に300億3100万円の自己株式を取得した。
株価は15日終値8695円で、9月15日から12.8%上げ、25日線(約7875円)を10.4%上回った位置で決算発表を迎えた。1割上に離れた分、約7875円まで押し戻されるようなら、利益の伸びの加速より販管費の膨らみのほうが重く見られたことになる。

ベイカレント(6532)の株価と25日線

10月15日の終値8695円は、25日線(7875円)を10.4%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月15日)

60007000800090008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/17627円7715円-1.1%
10/28096円7726円+4.8%
10/58014円7736円+3.6%
10/68180円7745円+5.6%
10/78210円7748円+6.0%
10/88346円7755円+7.6%
10/98748円7779円+12.5%
10/138586円7807円+10.0%
10/148700円7840円+11.0%
10/158695円7875円+10.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】東宝(9602)

東宝(9602)2027年2月期 中間
上方修正。中間期の営業収入は前年同期比3.4%減の1851億6200万円、営業利益は24.8%減の309億3800万円、純利益は40.2%減の200億1900万円だった。
映画営業事業は国内配給が32.1%減り、営業利益は25.0%減の84億9900万円。IP・アニメ事業は営業収入が15.6%増えたが、営業利益は44.2%減の59億7000万円にとどまった。通期の営業利益620億円(8.7%減)は据え置き、進捗は49.9%で、下期は310億6200万円と前年下期(267億4300万円)を16.1%上回る計画。純利益の計画は、3Qに投資有価証券を一部売却することで410億円から480億円に上げた。
株価は15日、発表前に前日比2.9%高の1562.5円で引け、25日線(約1575円)を0.8%下回る。9月15日比では3.5%安。約1575円の上に戻せば、中間の24.8%減益より、下期16.1%増益の計画が評価されたといえるだろう。

東宝(9602)の株価と25日線

10月15日の終値1562.5円は、25日線(1575円)を0.8%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月15日)

130014001500160017008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/11568円1583円-1.0%
10/21567円1583円-1.0%
10/51554円1583円-1.8%
10/61566円1583円-1.1%
10/71520円1581円-3.8%
10/81542円1580円-2.4%
10/91554円1578円-1.5%
10/131554円1578円-1.6%
10/141518円1576円-3.7%
10/151562.5円1575円-0.8%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

★【要注意D級】マネーフォワード(3994)

マネーフォワード(3994)2026年11月期 3Q
3Q累計の売上高は前年同期比32.9%増の469億800万円、営業利益は16億8600万円と、前年同期の19億7900万円の赤字から黒字に転じた。6〜8月の3Qだけで18億9500万円を稼ぎ、Businessセグメントの3Qの売上高は前年同期比52%増えた。
通期の営業利益計画は「5億円の赤字〜15億円の黒字」のレンジで据え置き、3Q累計ですでに上限を1億8600万円上回る。計画どおりなら4Qは1億8600万〜21億8600万円の営業赤字になる(前年の4Qは6億7400万円の赤字)。
株価は15日終値6405円で、25日線(約6123円)を4.6%上回る。直近20営業日の日中値幅は平均3.87%と、15日に決算を出したプライム企業で最も大きい。約6123円の上を保てば据え置いたレンジの上振れを先回りする動き、割り込めば4Qの赤字計画のほうに目が向いた表れ。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
大末建設(1814・プライム)2027年3月期 売上高984億円→1001億円1.7%増
同 営業利益57億5000万円→70億5000万円22.6%増
同 当期純利益38億6000万円→48億1000万円24.6%増
同 年間配当186円→234円48円増配
東宝(9602・プライム)2027年2月期 当期純利益410億円→480億円17.1%増
高島屋(8233・プライム)2027年2月期 営業収益5030億円→5091億円1.2%増
同 営業利益575億円→590億円2.6%増
同 年間配当40円→44円4円増配
杉本商事(9932・プライム)2027年3月期 中間期 売上高230億円→249億9000万円8.7%増
同 中間期 営業利益5億4800万円→10億2300万円86.7%増
同 中間期 純利益5億5500万円→8億4000万円51.5%増
キャリアリンク(6070・プライム)2027年3月期 中間期 売上高225億1600万円→232億9000万円3.4%増
同 中間期 営業利益16億9200万円→30億2000万円78.5%増
同 中間期 純利益11億6000万円→19億7000万円69.8%増
インターライフホールディングス(1418・スタンダード)2027年2月期 営業利益12億円→13億5000万円12.5%増
同 当期純利益8億円→11億円37.5%増
同 年間配当30円→36円6円増配
サーバーワークス(4434・スタンダード)2027年2月期 売上高471億8400万円→519億9500万円10.2%増
同 営業利益13億1000万円→16億6500万円27.1%増
同 当期純利益9億400万円→15億3800万円70.1%増
川上塗料(4616・スタンダード)2026年11月期 売上高63億3400万円→67億8500万円7.1%増
同 営業利益2億700万円→5億7100万円175.8%増
同 当期純利益1億8200万円→4億9500万円172.0%増
同 年間配当45円→150円105円増配
MORESCO(5018・スタンダード)2027年2月期 売上高370億円→400億円8.1%増
同 営業利益24億円→45億円87.5%増
同 当期純利益15億5000万円→28億円80.6%増
同 年間配当55円→95円40円増配
JMACS(5817・スタンダード)2027年2月期 売上高63億円→70億円11.1%増
同 営業利益3億2900万円→6億9100万円110.0%増
同 当期純利益2億4800万円→5億1800万円108.9%増
マルヨシセンター(7515・スタンダード)2027年2月期 営業収益440億円→447億円1.6%増
同 営業利益1億8000万円→3億3000万円83.3%増
同 当期純利益1000万円→1億円900.0%増
室町ケミカル(4885・スタンダード)2027年5月期 中間期 売上高33億円→35億円6.1%増
同 中間期 営業利益1億5000万円→2億5000万円66.7%増
同 中間期 純利益9000万円→1億6000万円77.8%増
マーキュリー(5025・グロース)2027年2月期 売上高17億300万円→17億8000万円4.5%増
同 営業利益1億1700万円→1億6000万円36.8%増
同 当期純利益7900万円→1億1000万円39.2%増
オキサイド(6521・グロース)2027年2月期 売上高98億2800万円→103億2300万円5.0%増
同 営業利益9億3300万円→13億6700万円46.5%増
同 当期純利益5億9700万円→13億2800万円122.4%増
CaSy(9215・グロース)2026年11月期 売上高21億2400万円→21億5000万円1.2%増
同 営業損益1億3300万円の赤字→5000万円の赤字赤字縮小

大末建設は工事の採算が良くなり、設計変更や物価上昇への対応も進んだ。配当は総還元性向50%以上かつDOE4.0%以上の方針に沿って234円に増やす。高島屋は国内百貨店業の売上高と販売費及び一般管理費の動向、金融業と海外商業開発業の上期の業績を踏まえ、純利益は据え置いた。累進配当の方針で年間配当を44円とする。杉本商事はAI・半導体関連の需要が想定を上回り、販売費及び一般管理費も想定を下回った。キャリアリンクは派遣単価の見直しに加え、自治体向けの請負業務の上期の量が想定を下回って原価が減り、IT投資の一部が下期にずれた。両社と室町ケミカルは通期の予想を据え置いている。
インターライフホールディングスは内装工事で採算の高い大型工事が進み、投資有価証券売却益2億8300万円も計上した。配当は特別配当6円を加える。サーバーワークスはAI関連の引き合いに加え、上期の為替が前提の150.22円に対し160.48円と円安に振れた。川上塗料は販売価格の是正が進み、期末配当を45円から150円に増やす。MORESCOは自動車生産の増加でダイカスト用油剤が伸び、データセンター向けのハードディスク表面潤滑剤も増えた。JMACSは半導体向けなど付加価値の高いケーブルの販売が堅調。マルヨシセンターは売上高の好調と、国の電気・ガス料金の負担軽減策が効いた。マーキュリーはマンション事業者向けSaaSの新料金体系で月額の収入が伸びた。オキサイドはデータセンター向けファラデー回転子などの出荷が増え、純利益には固定資産受贈益2億8000万円も入る。CaSyは自治体との連携が想定を上回り、費用の抑制も効いた。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
バロックジャパンリミテッド(3548・プライム)2027年2月期 売上高529億7000万円→508億3200万円4.0%減
同 営業利益13億5200万円→1億1100万円91.8%減
同 当期純損益7億4300万円の黒字→6億9600万円の赤字赤字転落
ガーデン(274A・スタンダード)2027年2月期 売上高203億5000万円→194億5000万円4.4%減
同 営業利益14億1000万円→4億3000万円69.5%減
同 当期純利益8億4000万円→1000万円98.8%減
ワイズテーブルコーポレーション(2798・スタンダード)2027年2月期 売上高154億4600万円→146億4900万円5.2%減
同 営業利益4億500万円→3億4100万円15.9%減
同 当期純利益6億3000万円→5億3600万円15.0%減
エスエルディー(3223・スタンダード)2027年2月期 売上高36億2600万円→33億700万円8.8%減
同 営業利益1億8200万円→3700万円79.7%減
同 当期純損益1億3500万円の黒字→5200万円の赤字赤字転落
MITホールディングス(4016・スタンダード)2026年11月期 売上高57億円→49億5600万円13.0%減
同 営業利益2億8500万円→1億9600万円31.0%減
同 当期純利益1億7200万円→1億1000万円35.8%減
アスマーク(4197・スタンダード)2026年11月期 売上高47億円→45億円4.3%減
同 営業利益2億円→7000万円65.0%減
同 当期純利益1億4000万円→3500万円75.0%減
くろがね工作所(7997・スタンダード)2026年11月期 売上高74億5000万円→67億1000万円9.9%減
同 営業損益7000万円の黒字→1億8000万円の赤字赤字転落
同 当期純利益9000万円→1億2000万円33.3%増
ユナイテッド&コレクティブ(3557・グロース)2027年2月期 売上高69億6000万円→65億5000万円5.9%減
同 営業損益5800万円の黒字→4800万円の赤字赤字転落
同 当期純損益200万円の黒字→1億3100万円の赤字赤字転落
ヒューマンクリエイションホールディングス(7361・グロース)2026年9月期 売上高100億500万円→94億3200万円5.7%減
同 営業利益7億8500万円→4億2000万円46.4%減
同 当期純損益4億3600万円の黒字→1億8400万円の赤字赤字転落
GRCS(9250・グロース)2026年11月期 売上高36億7800万円→35億6900万円2.9%減
同 営業損益1億1900万円の黒字→1億3000万円の赤字赤字転落
同 当期純損益6700万円の黒字→5億1200万円の赤字赤字転落
関通ホールディングス(9326・グロース)2027年2月期 売上高200億800万円→未定―
同 営業利益4億8400万円→未定―

バロックジャパンリミテッドは主力ブランドの商品評価損の拡大とサプライチェーン全体のコスト上昇で売上総利益が減り、6月に入れた新システムの初期トラブルでECの出荷も遅れた。閉店を決めた表参道の店舗の減損損失5億5500万円と、繰延税金資産の取り崩しも響く。年間配当38円は変えない。ガーデンは値上げの影響で既存店の客数の戻りが想定に届かず、来店を促す施策で粗利率も下がった。年間配当90円は据え置く。ワイズテーブルコーポレーションは中間期の実績と出店の計画を織り込んだ。エスエルディーは客数の減少に原価率と人件費率の上昇が重なった。MITホールディングスは通信分野の主要顧客が方針を変え、要員の計画を縮めた。アスマークは事業会社向けの受注が計画を下回り、外注費の比率も上がった。
くろがね工作所は特注製品とクリーン機器の売上が減って工場の稼働率が下がり、営業損益は赤字に転じる。純利益は投資有価証券売却益2億200万円で上がる。ユナイテッド&コレクティブは既存店の売上が前年を下回り、出店も遅れた。ヒューマンクリエイションホールディングスはM&A仲介の子会社で成約がずれ込み、別の子会社に絡む取引先従業員の不正な取引で特別損失4億円を計上する見込み。GRCSは証券会社の大型案件の中断が続き、減損損失を最大約3億5300万円見込む。関通ホールディングスは一部顧客の出荷が大きく減って倉庫の稼働率が下がり、中間期は5800万円の営業赤字となった。通期の予想は取り下げた。

【翌営業日の発表予定】10月16日(金)3社

サンケイリアルエステート投資法人(2972・REIT)決算/野村不動産マスターファンド投資法人(3462・REIT)決算/ゲンダイエージェンシー(2411・スタンダード)中間

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/wp/wp-content/uploads/2025/08/top.jpg
https://goldbeans.jp/?p=7933 <![CDATA[ 首都圏中古マンション成約22.7%減、在庫5万件超す ㎡単価は5か月連続下落【2026年9月/東日本レインズ】 ]]> https://goldbeans.jp/topic/page_7933.html Thu, 15 Oct 2026 03:30:00 +0000 Thu, 15 Oct 2026 01:11:08 +0000

この記事でわかること
・中古マンションの成約件数が2割を超えて減った
・在庫が5万件を超え、売り出しと成約の差は1860万円に
・6エリアすべてで成約が減り、単価の下落も広がった
・戸建ては価格9か月連続上昇、在庫は8か月ぶり増
・在庫が5万件を超えたことが何を意味するか

中古マンション:成約件数が2割を超えて減った

東日本レインズ(公益財団法人東日本不動産流通機構)が10月13日に公表した「月例速報2026年9月」によると、首都圏中古マンションの成約件数は3457件で前年同月比マイナス22.7%と6か月連続の減少となった。減少率は8月のマイナス10.5%から倍以上に広がり、2割を超えた。

前年の9月は、成約件数が前年同月比46.9%増と大きく膨らんだ月だった。2割を超える減少率には、その反動も含まれている。東日本レインズは、2025年1月以降のシステム改修が成約件数に影響している可能性があると注記している。

とはいえ、減っているのは件数の比較だけではない。成約㎡単価は81.07万円/㎡で前年同月比マイナス4.8%と5か月連続の下落。前月比もマイナス0.6%で、2か月続けてバブル期の1990年10月の水準(83.50万円/㎡)を下回った。その差は2.43万円/㎡で、8月の1.90万円/㎡から広がっている。

成約価格は5111万円で前年同月比マイナス4.5%と、こちらも5か月連続の下落。前月比もマイナス0.4%だった。

在庫は5万件を超え、売り出しと成約の差は1860万円

注目すべきは、売り出し側の数字が9月も上がり続けている点だ。

新規登録件数は1万7721件(同プラス15.4%)と4か月連続で増加し、在庫件数は5万450件(同プラス15.1%)と7か月連続で増えて5万件の大台に乗った。在庫の増加率は8月のプラス8.2%から一段と大きくなっている。

価格も下がっていない。新規登録㎡単価は118.01万円/㎡(同プラス16.4%)と2024年5月から29か月連続、在庫㎡単価は119.97万円/㎡(同プラス26.7%)と2024年8月から26か月連続で上昇した。在庫価格は6971万円(同プラス27.5%)で、成約価格5111万円との差は1860万円ある。8月の1810万円から、さらに50万円広がった。

区分件数前年同月比㎡単価前年同月比価格前年同月比
成約3,457件-22.7%81.07万円/㎡-4.8%5,111万円-4.5%
新規登録17,721件+15.4%118.01万円/㎡+16.4%6,813万円+16.1%
在庫50,450件+15.1%119.97万円/㎡+26.7%6,971万円+27.5%
首都圏 中古マンション(2026年9月)

※東日本レインズ「月例速報2026年9月」より作成

在庫5万450件を成約3457件で割ると14.6か月分になる。8月の15.2か月分から縮んだのは、成約件数が前月の3180件から277件増えたためで、在庫そのものは8月の4万8235件から2215件増えている。

エリア別:6エリアすべてで成約が減り、多摩と埼玉の単価も下落

エリア別の成約件数は、6エリアすべてが前年を下回った。

東京都区部は1385件(同マイナス30.6%)と9か月連続で減少し、下げ幅は3割に達した。多摩は314件(同マイナス28.0%)と2か月連続、横浜・川崎市は658件(同マイナス14.5%)と3か月連続、神奈川県他は255件(同マイナス16.7%)と2か月連続で減っている。8月に増えていた埼玉県は398件(同マイナス18.6%)、千葉県は447件(同マイナス6.7%)と、どちらも2か月ぶりの減少に転じた。

成約㎡単価は6エリア中3エリアが下落した。東京都区部は130.39万円/㎡(同マイナス0.9%)と、ほぼ横ばいながら2か月連続の下落。多摩は55.29万円/㎡(同マイナス5.7%)と2025年7月以来14か月ぶり、埼玉県は43.16万円/㎡(同マイナス3.6%)と9か月ぶりに下落した。

上昇したのは神奈川県他の46.55万円/㎡(同プラス11.7%)が9か月連続、千葉県の43.19万円/㎡(同プラス7.2%)が2か月連続、横浜・川崎市の66.39万円/㎡(同プラス1.2%)が3か月ぶりである。

エリア成約件数前年同月比連続状況㎡単価前年同月比
東京都区部1,385件-30.6%9か月連続減130.39万円/㎡-0.9%
東京都多摩314件-28.0%2か月連続減55.29万円/㎡-5.7%
横浜・川崎市658件-14.5%3か月連続減66.39万円/㎡+1.2%
神奈川県他255件-16.7%2か月連続減46.55万円/㎡+11.7%
埼玉県398件-18.6%2か月ぶり減43.16万円/㎡-3.6%
千葉県447件-6.7%2か月ぶり減43.19万円/㎡+7.2%
中古マンション エリア別 成約動向(2026年9月)

※東日本レインズ「月例速報2026年9月」より作成

先月は都心が減って郊外が増える構図だったが、9月は郊外も含めてそろって減った。単価の下落も都区部から多摩・埼玉へ広がっている。

中古戸建住宅:成約価格は9か月連続で上昇、在庫は8か月ぶりに増加

首都圏中古戸建住宅の成約件数は1658件で前年同月比マイナス16.5%と2か月ぶりに減少した。前年の9月は55.0%増と、マンションと同じく件数が膨らんだ月である。

新規登録件数は6647件(同プラス2.3%)と3か月連続で増加。在庫件数は2万3587件(同プラス0.2%)で、ほぼ横ばいながら8か月ぶりに増えた。7か月続いた在庫の減少がここで止まったことになる。

一方、価格は上がり続けている。成約価格は4116万円で前年同月比プラス5.4%と9か月連続の上昇。前月比もプラス3.9%で、8月の3960万円から156万円上がった。在庫価格は4803万円(同プラス6.7%)と2025年3月から19か月連続、新規登録価格は4790万円(同プラス5.7%)と2025年8月から14か月連続で上昇している。新規登録価格は前月比ではマイナス2.4%だった。

土地面積は148.95㎡(同プラス4.3%)と2か月連続で拡大し、建物面積は103.76㎡(同プラス1.1%)と5か月ぶりに増えた。

区分件数前年同月比価格前年同月比
成約1,658件-16.5%4,116万円+5.4%
新規登録6,647件+2.3%4,790万円+5.7%
在庫23,587件+0.2%4,803万円+6.7%
首都圏 中古戸建住宅(2026年9月)

※東日本レインズ「月例速報2026年9月」より作成

エリア別の成約件数も、マンションと同じく6エリアすべてが減少した。東京都区部は263件(同マイナス24.6%)と7か月連続、神奈川県他は203件(同マイナス15.4%)と3か月連続で減っている。横浜・川崎市は242件(同マイナス23.2%)と、2024年10月以来23か月ぶりの減少となった。多摩は231件(同マイナス6.5%)が3か月ぶり、埼玉県は403件(同マイナス11.2%)が6か月ぶり、千葉県は316件(同マイナス17.1%)が2か月ぶりの減少である。

成約価格は神奈川県他を除く5エリアで上昇した。東京都区部は8188万円(同プラス17.8%)と6か月連続で上昇し、8月の7815万円から373万円上がった。千葉県は2770万円(同プラス5.3%)と9か月連続、多摩は4206万円(同プラス3.4%)と3か月連続、横浜・川崎市は4904万円(同プラス6.0%)と3か月ぶり、埼玉県は2481万円(同プラス3.9%)と2か月ぶりの上昇である。神奈川県他は3139万円(同マイナス3.8%)と9か月ぶりに下落した。

エリア成約件数前年同月比連続状況価格前年同月比
東京都区部263件-24.6%7か月連続減8,188万円+17.8%
東京都多摩231件-6.5%3か月ぶり減4,206万円+3.4%
横浜・川崎市242件-23.2%23か月ぶり減4,904万円+6.0%
神奈川県他203件-15.4%3か月連続減3,139万円-3.8%
埼玉県403件-11.2%6か月ぶり減2,481万円+3.9%
千葉県316件-17.1%2か月ぶり減2,770万円+5.3%
中古戸建住宅 エリア別 成約動向(2026年9月)

※東日本レインズ「月例速報2026年9月」より作成

在庫が5万件を超えた意味

9月の数字で最も重いのは、中古マンションの在庫が5万450件と5万件を超えたことだろう。

在庫は7か月連続で増え、増加率も8月のプラス8.2%からプラス15.1%へと倍近くになった。新規登録も4か月続けて増えている。売りに出る物件は増え続け、それが成約に結びつかないまま積み上がっている。

売り出し側の値札は下がっていない。在庫㎡単価は26か月連続で上昇し、在庫価格は6971万円に達した。成約価格5111万円との差は1860万円と、8月からさらに50万円開いた。売り手が値段を据え置いたまま、買い手との距離が縮まらずにいるといえるだろう。

成約件数の2割を超える減少には前年9月の反動が含まれており、この数字だけで取引の冷え込みの度合いを測ることはできない。それでも、成約㎡単価は5か月続けて前年を下回り、2か月続けてバブル期の水準を割っている。8月に都区部で止まった単価の連続上昇は、9月には多摩と埼玉の下落へと広がった。

戸建てに目を移すと、在庫は8か月ぶりに増えたが前年比プラス0.2%とほぼ横ばいで、成約価格は9か月連続で上がっている。都区部の戸建ては8188万円と前年同月比17.8%上がった。マンションの売り出し価格に手が届かなくなった層が戸建てへ向かっているとも読めるが、9月は戸建ての成約件数も6エリアすべてで減っており、その流れも細りつつある。

買う側から見れば、在庫が5万件を超え、選べる物件はこの1年で15.1%増えた。売り出し価格と成約価格の差が1860万円ある以上、値引き交渉の余地は8月よりも広がっているといえるだろう。

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https://goldbeans.jp/?p=7930 <![CDATA[ 10/14発表 決算分析|良品計画 営業益40.1%増の1034億円、今期は1140億円を見込む ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7930.html Wed, 14 Oct 2026 20:00:00 +0000 Wed, 14 Oct 2026 16:11:50 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】良品計画(7453)
・◎【注目度A級】サイゼリヤ(7581)
・★【要注意D級】松屋(8237)
・【上方修正】メディアドゥほか7社
・【下方修正】IDOMほか6社
・【翌営業日の発表予定】10月15日(木)129社

☆【注目度S級】良品計画(7453)

良品計画(7453)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比40.1%増の1034億3600万円、営業収益は17.7%増の9235億9200万円で、営業利益は初めて1000億円を超えた。期中に2度引き上げた計画の980億円も5.5%上回り、4Qだけで226億1400万円(前年同期比56.7%増)を稼いだ。
けん引したのは東アジア事業で、セグメント利益は44.2%増の616億9000万円と、国内事業の633億9000万円に迫る。今期は営業収益1兆140億円、営業利益1140億円(10.2%増)を見込み、純利益は前期の一過性利益の反動で4.5%減の730億円とする。前期の年間配当は従来予想の32円から38円に増やし、今期も38円の計画。
株価は14日終値4387円で、9月14日から8.2%上げ、25日線(約4160円)を5.5%上回った位置で決算発表を迎えた。決算前に上げてきた分、約4160円を割り込むようなら、10.2%増益という今期の計画が期待に届かなかったことになる。

良品計画(7453)の株価と25日線

10月14日の終値4387円は、25日線(4160円)を5.5%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月14日)

3500375040004250450047508月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/304192円4138円+1.3%
10/14254円4138円+2.8%
10/24214円4135円+1.9%
10/54312円4136円+4.3%
10/64360円4138円+5.4%
10/74379円4138円+5.8%
10/84380円4141円+5.8%
10/94422円4143円+6.7%
10/134446円4151円+7.1%
10/144387円4160円+5.5%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】サイゼリヤ(7581)

サイゼリヤ(7581)2026年8月期 本決算
前期の売上高は前期比17.4%増の3014億8300万円と計画の2970億円を超えたが、営業利益は5.9%増の164億1900万円で、4月に下げた計画の182億円にも9.8%届かなかった。4Qだけでは30億9200万円と、前年同期から36.8%減った。
日本は19.4%増益の60億900万円だったが、アジアは店舗が増えても営業利益が4.2%減の97億1200万円にとどまった。今期は営業利益212億円(29.1%増)を見込む一方、中間期は86億円(0.6%減)の計画で、下期に126億円と前期下期の1.62倍を稼ぐ前提だ。メニュー価格は維持の方針から、状況に応じて改定する方針に改めた。
株価は14日、発表前に前日比3.8%安の6550円で引け、25日線(約6697円)を2.2%下回る。下期に偏った計画をどこまで信じるかの試金石が約6697円で、ここを上に戻せなければ、前期の未達のほうが重く見られているといえるだろう。

★【要注意D級】松屋(8237)

松屋(8237)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は前年同期比4.1%増の10億4700万円、売上高は1.3%増の227億8500万円だった。百貨店業の営業利益は22.0%増の8億5900万円で、ロイヤル顧客と訪日客の買い上げが支えた。中間純利益は4億200万円で、減損損失10億300万円を計上した前年同期の2億900万円の赤字から黒字に戻った。
通期の営業利益計画18億円(31.7%減)は据え置き、中間の進捗は58.2%。下期は7億5300万円で計画に届き、前年下期(16億3100万円)の46.2%で足りる控えめな計画だ。
株価は14日終値2210円で、25日線(約2220円)とほぼ同じ水準にある。直近20営業日の日中値幅は平均4.20%と、14日に決算を出したプライム企業で最も大きい。約2220円の上で落ち着けば計画の上振れを先回りする動き、割れれば値幅の大きさがそのまま下げに出る形。

松屋(8237)の株価と25日線

10月14日の終値2210円は、25日線(2220円)を0.4%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月14日)

150020002500300035008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/302254円2359円-4.4%
10/12136円2336円-8.6%
10/22123円2306円-7.9%
10/52198円2278円-3.5%
10/62172円2244円-3.2%
10/72170円2220円-2.3%
10/82131円2215円-3.8%
10/92177円2211円-1.5%
10/132233円2218円+0.7%
10/142210円2220円-0.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
メディアドゥ(3678・プライム)2027年2月期 当期純利益12億円→27億6000万円130.0%増
同 年間配当40円→55円15円増配
モリト(9837・プライム)2026年11月期 売上高630億円→660億円4.8%増
同 営業利益35億円→36億円2.9%増
同 当期純利益30億円→30億5000万円1.7%増
東洋電機製造(6505・スタンダード)2027年5月期 営業利益26億円→38億円46.2%増
同 当期純利益26億円→31億円19.2%増
同 年間配当116円→138円22円増配
ヤマザワ(9993・スタンダード)2027年2月期 営業利益7億円→11億円57.1%増
同 当期純利益4億5000万円→7億5000万円66.7%増
エスケイジャパン(7608・スタンダード)2027年2月期 売上高170億円→195億円14.7%増
リックソフト(4429・グロース)2027年2月期 営業利益2億円→3億4000万円69.5%増
同 当期純利益1億6000万円→2億5800万円61.8%増
QPSホールディングス(464A・グロース)2027年5月期 営業利益3億円→20億円566.7%増
同 経常利益20億円→32億円60.0%増
同 当期純利益19億円→27億円42.1%増
セイワホールディングス(523A・グロース)2027年5月期 売上収益98億円→110億円12.2%増
同 調整後営業利益18億円→20億円11.1%増

メディアドゥは米国のQuality Solutions、NetGalleyとその傘下3社を譲渡し、子会社株式売却益15億6000万円を計上する見込みで、純利益だけを引き上げた。総還元性向30%を保つため、配当も55円に増やす。モリトは中東情勢などで調達コストが増える一方、既存事業が堅調で、販売条件の見直しや生産効率の向上も効いた。東洋電機製造は1Qに交通事業を中心に採算の高い案件の売上計上が進み、価格の適正化と原価低減も寄与した。ヤマザワは前年度に秋田県の「よねや」事業を切り離すなどの構造改革で、販売費及び一般管理費が想定以上に下がった。エスケイジャパンは受注が堅調で売上高を上げたが、原価と荷造運搬費の増加を見て利益は据え置いた。
リックソフトは構造改革とAIの活用で、期初の想定より少ない人員で事業を回せるようになり、人件費と採用費が計画を下回る。QPSホールディングスは、計画に入れていた補助金対象の試験研究費約12億円が当期に計上されないことが分かり、営業利益を17億円引き上げた。補助金収入のうち約5億円は翌期以降にずれる。セイワホールディングスは8〜9月に子会社にした3社の業績を織り込んだもので、既存事業の見通しは変えていない。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
IDOM(7599・プライム)2027年2月期 売上高6290億円→6550億円4.1%増
同 営業利益240億円→185億100万円22.9%減
同 当期純利益142億円→105億100万円26.0%減
同 年間配当42円43銭→31円38銭11円05銭減配
PR TIMES(3922・プライム)2027年2月期 売上高108億4400万円→103億1900万円4.8%減
同 当期純利益22億円→21億円4.5%減
同 年間配当16円80銭→74円30銭57円50銭増配
デリカフーズホールディングス(3392・スタンダード)2027年3月期 売上高670億円→635億円5.2%減
同 営業利益24億円→18億円25.0%減
同 当期純利益17億5000万円→13億円25.7%減
ライフフーズ(3065・スタンダード)2027年2月期 売上高96億1900万円→94億3900万円1.9%減
同 営業利益1億1800万円→2500万円78.7%減
同 当期純損益7300万円の黒字→1100万円の赤字赤字転落
同 年間配当5円→未定―
JNグループ(6634・スタンダード)2026年11月期 売上高43億8300万円→33億7300万円23.0%減
同 営業損益1億300万円の黒字→7億9200万円の赤字赤字転落
同 当期純損益1億1100万円の黒字→19億3100万円の赤字赤字転落
ノダ(7879・スタンダード)2026年11月期 営業利益6億円→4億円33.3%減
同 当期純損益2億円の黒字→1億円の赤字赤字転落
クックビズ(6558・グロース)2026年11月期 売上高32億4000万円→28億2600万円12.8%減
同 営業損益8000万円の黒字→2億9300万円の赤字赤字転落

IDOMは中途採用した人材の育成に時間がかかり、中間期の小売台数が計画の9万台に対し8万8000台にとどまった。中古車オークション相場の急落で卸売の1台あたり粗利も想定を下回り、販売費及び一般管理費は期初想定の410億円から432億円に膨らんだ。中間期の営業利益は87億7100万円で、予想の119億円を26.3%下回った。配当は業績連動の方針どおり下げ、配当方針そのものを次の中期経営計画とあわせて見直す。デジタルギフトの株主優待は2027年8月末で運用を終える。PR TIMESは「Jooto」の事業撤退と子会社NAVICUSの売上の下振れで売上高を下げたが、営業利益は据え置いた。同時に普通配当のDOE基準を2%以上から9%以上に引き上げ、年間配当を74円30銭に増やす。
デリカフーズホールディングスは台風や長雨で野菜の価格が高騰し、売上総利益率が想定以上に下振れた。ライフフーズは天候不順による来店客数の減少と原材料高が響き、期末配当を未定に改めた。JNグループは暗号資産市況の低迷と持分法による投資損失で、各段階の損益を赤字に下げた。ノダは価格改定で売上高は期初予想どおりだが、コスト高で利益を下げた。クックビズは主力のHR事業で売上への転換に時間がかかり、希望退職者の募集を決めた。

【翌営業日の発表予定】10月15日(木)129社

日本国土開発(1887) 1Q/パソナグループ(2168) 1Q/グロービング(277A) 1Q/ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884) 中間/北の達人コーポレーション(2930) 中間/バロックジャパンリミテッド(3548) 中間/SHIFT(3697) 本決算/テラスカイ(3915) 中間/マネーフォワード(3994) 3Q/ボードルア(4413) 中間/ベクトル(6058) 中間/ベイカレント(6532) 中間/オープングループ(6572) 中間/日置電機(6866) 3Q/FPパートナー(7388) 3Q/マニー(7730) 本決算/トランザクション(7818) 本決算/リテールパートナーズ(8167) 中間/高島屋(8233) 中間/東宝(9602) 中間/燦ホールディングス(9628) 本決算

ウエストホールディングス(1407・スタンダード)本決算/インターライフホールディングス(1418・スタンダード)中間/ファーストコーポレーション(1430・スタンダード)1Q/Chordia Therapeutics(190A・グロース)本決算/PostPrime(198A・グロース)1Q/ロゴスホールディングス(205A・グロース)1Q/鉄人化ホールディングス(2404・スタンダード)本決算/Shinwa Wise Holdings(2437・スタンダード)1Q/プラップジャパン(2449・スタンダード)本決算/グロースエクスパートナーズ(244A・グロース)本決算/INGS(245A・グロース)本決算/出前館(2484・スタンダード)本決算/ガーデン(274A・スタンダード)中間/ククレブ・アドバイザーズ(276A・グロース)本決算/ワイズテーブルコーポレーション(2798・スタンダード)中間/TMH(280A・グロース)3Q/ウェルディッシュ(2901・スタンダード)本決算/AFC-HDアムスライフサイエンス(2927・スタンダード)本決算/ジェイフロンティア(2934・グロース)1Q/ベースフード(2936・グロース)中間/パシフィックネット(3021・スタンダード)1Q/フォルシア(304A・グロース)中間/ハピネス・アンド・ディ(3174・スタンダード)本決算/ANAPホールディングス(3189・スタンダード)本決算/エスエルディー(3223・スタンダード)中間/TENTIAL(325A・グロース)本決算/ファンドクリエーショングループ(3266・スタンダード)3Q/GLP投資法人(3281・REIT)決算/日創グループ(3440・スタンダード)本決算/TKP(3479・グロース)中間/ユニシアホールディングス(3547・スタンダード)3Q/ユナイテッド&コレクティブ(3557・グロース)中間/ジェイドグループ(3558・グロース)中間/メディカルネット(3645・スタンダード)1Q/プリモグローバルホールディングス(367A・スタンダード)本決算/エータイ(369A・グロース)本決算/レント(372A・スタンダード)1Q/リップス(373A・グロース)本決算/IGポート(3791・スタンダード)1Q/サイバーステップホールディングス(3810・スタンダード)1Q/システムインテグレータ(3826・スタンダード)中間/エディア(3935・スタンダード)中間/ペイクラウドホールディングス(4015・グロース)本決算/MITホールディングス(4016・スタンダード)3Q/アクセルスペースホールディングス(402A・グロース)1Q/オーバーラップホールディングス(414A・グロース)本決算/アスマーク(4197・スタンダード)3Q/BeeX(4270・グロース)中間/モビルス(4370・グロース)本決算/サイエンスアーツ(4412・グロース)本決算/サーバーワークス(4434・スタンダード)中間/東名(4439・スタンダード)本決算/川上塗料(4616・スタンダード)3Q/フィットクルー(469A・グロース)3Q/室町ケミカル(4885・スタンダード)1Q/MORESCO(5018・スタンダード)中間/マーキュリー(5025・グロース)中間/トリプルアイズ(5026・グロース)本決算/セレコーポレーション(5078・スタンダード)中間/property technologies(5527・グロース)3Q/ABEJA(5574・グロース)本決算/Globee(5575・グロース)1Q/プロディライト(5580・グロース)本決算/JMACS(5817・スタンダード)中間/GO(581A・グロース)1Q/早稲田学習研究会(5869・スタンダード)1Q/ネイス(589A・グロース)本決算/タケダ機械(6150・スタンダード)1Q/メタリアル(6182・グロース)中間/KOMPEITO(618A・グロース)本決算/セラク(6199・スタンダード)本決算/JRC(6224・グロース)中間/ベルテックス(623A・スタンダード)3Q/オキサイド(6521・グロース)中間/アスタリスク(6522・グロース)本決算/日宣(6543・スタンダード)中間/MS&Consulting(6555・スタンダード)中間/コレックホールディングス(6578・スタンダード)中間/and factory(7035・スタンダード)本決算/識学(7049・グロース)中間/ユーピーアール(7065・スタンダード)本決算/トゥエンティーフォーセブンホールディングス(7074・グロース)3Q/ALiNKインターネット(7077・グロース)中間/AHCグループ(7083・グロース)3Q/グッドパッチ(7351・グロース)本決算/TWOSTONE&Sons(7352・グロース)本決算/ジオコード(7357・スタンダード)中間/オンデック(7360・グロース)3Q/ヒマラヤ(7514・スタンダード)本決算/テイツー(7610・スタンダード)中間/コパ・コーポレーション(7689・グロース)中間/東京衡機(7719・スタンダード)中間/幸和製作所(7807・スタンダード)中間/シー・エス・ランバー(7808・スタンダード)1Q/東京ボード工業(7815・スタンダード)中間/くろがね工作所(7997・スタンダード)3Q/さいか屋(8254・スタンダード)本決算/abc(8783・スタンダード)本決算/シーラホールディングス(8887・スタンダード)1Q/CaSy(9215・グロース)3Q/バリュークリエーション(9238・グロース)中間/フューチャーリンクネットワーク(9241・グロース)本決算/GRCS(9250・グロース)3Q/ラストワンマイル(9252・グロース)本決算/関通ホールディングス(9326・グロース)中間/昴(9778・スタンダード)中間/文教堂グループホールディングス(9978・スタンダード)本決算/大庄(9979・スタンダード)本決算

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7925 <![CDATA[ 2027年スタートの「こどもNISA」 年60万円・上限600万円、ジュニアNISAとどう違う? ]]> https://goldbeans.jp/money/page_7925.html Wed, 14 Oct 2026 06:30:00 +0000 Wed, 14 Oct 2026 05:52:31 +0000

この記事でわかること

0歳から使えるこどもNISAの枠と上限
ジュニアNISAとの違いと、12歳から引き出せる仕組み
月1万円・月5万円で積み立てた場合の試算
親が入れるお金は贈与になる 名義預金の注意点
口座を開く金融機関の選び方
親の新NISAとどう使い分けるか

子ども名義のNISAが2027年から

NISAに子ども向けの枠ができる。令和8年度税制改正で、0歳から17歳までの未成年が使えるつみたて投資枠が設けられ、2027年から始まる。

中身は大人のNISAを小さくした形だ。投資できるのはつみたて投資枠の対象となる投資信託に限られ、年間の投資額は60万円まで。非課税で持てる上限は600万円だ。毎月5万円を積み立てれば、10年で上限に届く。

18歳になると、大人のNISAに移る。子どものうちに積み立てた分は、そのまま非課税で持ち続けられる。

ジュニアNISAはなぜ使われなかったのか

子ども向けの非課税制度は、これが初めてではない。2016年から2023年まで、ジュニアNISAがあった。年80万円まで投資でき、株式も買えたが、利用は伸びないまま新規の受け付けを終えた。

最大の理由は、引き出しの制限だった。ジュニアNISAは原則として18歳になるまで払い出せず、途中で引き出すと、それまでの運用益に税金がかかった。高校や大学の入学金に使いたくても、3月31日時点で18歳になる年の1月まで待たなければならない。教育費のために積み立てるのに、教育費が必要な時期に使えないという矛盾を抱えていたのだ。

こどもNISAは、この点を改めた。12歳以降は、子どものために使うお金であれば、子ども本人の同意を得たうえで親が引き出せる。払い出すときは、子が同意したことを示す書面をつけて、口座を管理する親が金融機関に申し出る。中学や高校の入学、大学受験といった節目に、非課税のまま取り崩すことができる。

2つの制度を並べると、違いがよくわかる。

ジュニアNISAこどもNISA
期間2016〜2023年2027年から
年間の投資額80万円60万円
非課税の上限年80万円×5年600万円
投資できるもの株式・投資信託などつみたて投資枠の投資信託
引き出し原則18歳まで不可12歳以降、子の同意があれば可
18歳以降課税口座へ移る大人のNISAへ自動で移る

年間の投資額は小さくなり、投資できる商品も絞られた。代わりに、使いたい時期に使えるようにした。子どもの資産づくりを、株式の売買の場ではなく、教育費を積み立てる器として作り直したといえるだろう。

児童手当をそのまま回すといくらになるか

具体的にどれくらい増えるのか、試算してみた。

2024年10月に拡充された児童手当は、第1子と第2子なら、3歳未満が月1万5000円、3歳から高校生年代までが月1万円だ。0歳から18歳までに受け取る総額は、1人あたり約234万円になる。

仮に月1万円を0歳から18歳まで積み立てると、元本は216万円。年3%で運用できれば、18歳の時点で約286万円になる計算だ。元本に対して約70万円が運用益で、通常の口座なら約14万円の税金がかかるが、こどもNISAならこれが非課税になる。

月5万円を0歳から10年間積み立てると、元本600万円が年3%で約699万円になる。上限の600万円は元本で数えるので、このあと積み立てはできなくても、18歳まで非課税で運用を続けられる。

もちろん、投資信託は元本が保証されているわけではない。高校や大学の入学金のように使う時期と金額が決まっているお金は、その数年前から値動きの小さいものに移していくことも考えておきたい。

その受け皿も広がる。令和8年度税制改正で、つみたて投資枠の対象に、債券を中心に運用する投資信託やバランス型の投資信託が加わることになった。これまでの対象は主に株式で運用するものに限られていたが、使う時期が近づいたら債券中心の投資信託に切り替えるといった使い方が、こどもNISAの中でもできるようになる。

親のお金で積み立てるときの注意

子ども名義の口座に親がお金を入れると、税金のうえでは親から子への贈与になる。年60万円の積み立てなら贈与税の基礎控除110万円の範囲に収まるが、祖父母からの贈与も同じ年にあれば合算して考える必要がある。

もう1つ気をつけたいのが名義預金だ。子どもの名義でも、親が通帳や暗証番号を管理し、子ども本人が存在を知らないままだと、実質的には親の財産とみなされることがある。親が亡くなったとき、子ども名義の口座が親の相続財産として扱われるおそれがあるのだ。

贈与のたびに記録を残しておくこと、子どもがある程度の年齢になったら口座の存在を伝えることが、こうした指摘を受けないための基本になる。

口座は親が管理する

こどもNISAの口座は子ども名義だが、運用を指図し、払い出しを申し出るのは親権者などの口座管理者だ。0歳の子が自分で投資信託を選ぶことはできないので、実際には親が金融機関を選び、毎月の積立額と投資信託を決めることになる。

選ぶときに見ておきたいのは、親自身のNISA口座と同じ金融機関で開けるかどうかだ。同じ金融機関なら、家族の資産を一覧で確かめやすい。子が18歳になって大人のNISAに移るときも、手続きがわかりやすくなる。未成年のうちは口座を開いた金融機関をあとから変えられないので、制度の開始に合わせて、各社がどんな投資信託をそろえるかを比べてから決めたい。

新NISAと並べてどう使うか

親自身の新NISAの枠が余っているなら、まず親の口座で積み立てるという考え方もある。親の口座なら、教育費以外の目的にも自由に使えるからだ。

とはいえ、こどもNISAには親の枠とは別に600万円の非課税枠が加わるという利点がある。親の枠を老後資金で使い切りそうな家庭なら、子どもの教育費を子どもの枠で切り分けて運用できる。

ジュニアNISAが使われなかった反省は、制度の側で生かされた。あとは、家庭の中で「誰のお金を、いつ使うために積み立てるのか」を決められるかどうかだ。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。試算は一定の利回りを仮定した概算で、将来の運用成果を示すものではありません。

【合わせて読みたい】

・新NISA『非課税』にある2つの天井と『復活枠』での落とし穴
・2000万円をつくる! iDeCoとつみたてNISAの節税効果・利回り・併用メリットを徹底解説

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https://goldbeans.jp/?p=7922 <![CDATA[ 10/13発表 決算分析|イオン 中間の営業益10.7%増の1307億円、通期3400億円は据え置き ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7922.html Tue, 13 Oct 2026 20:00:00 +0000 Tue, 13 Oct 2026 16:43:31 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】イオン(8267)
・◎【注目度A級】竹内製作所(6432)
・★【要注意D級】ブックオフグループホールディングス(9278)
・【上方修正】竹内製作所ほか4社
・【下方修正】ディップほか2社
・【スタンダード・グロース】津田駒工業ほか1社
・【翌営業日の発表予定】10月14日(水)90社

☆【注目度S級】イオン(8267)

イオン(8267)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は前年同期比10.7%増の1307億4300万円、営業収益は13.8%増の5兆9041億5700万円で、中間期の過去最高益を更新した。
けん引したのは、1月に連結子会社にしたツルハを含むヘルス&ウエルネス(営業利益596億9000万円、369億8200万円の増益)と、ディベロッパー・エンターテイメント(542億4700万円)だ。GMSは126億3100万円、スーパーマーケットは1億7600万円の営業赤字で、2つ合わせて前年同期より254億6900万円の減益となった。通期の営業利益計画3400億円は据え置き、中間の進捗は38.5%。前年同期は通期実績の43.7%まで進んでいた。計画どおりなら下期に2092億5700万円が要り、前年下期の1.37倍になる。
株価は13日終値1200円で、9月11日から9.9%下げ、25日線(約1303円)を7.9%下回った位置で決算発表を迎えた。約1303円を回復できないままなら、下期の積み上げより食品小売の赤字のほうが重く見られていることになる。

イオン(8267)の株価と25日線

10月13日の終値1200円は、25日線(1303円)を7.9%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月13日)

110012001300140015008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/291264円1354円-6.7%
9/301289円1350円-4.5%
10/11250円1345円-7.1%
10/21230円1339円-8.1%
10/51226円1332円-8.0%
10/61226円1327円-7.6%
10/71218円1322円-7.9%
10/81202円1315円-8.7%
10/91211円1309円-7.5%
10/131200円1303円-7.9%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】竹内製作所(6432)

竹内製作所(6432)2027年2月期 中間
上方修正。中間期の営業利益は前年同期比3.4%増の241億9800万円、売上高は16.0%増の1323億8300万円だった。北米ではディーラー向けが伸び悩んだが、レンタル会社向けの販売が想定を大きく上回った。
通期の営業利益計画は373億円から445億円に引き上げ、中間の進捗は54.4%になる。積み増した72億円のうち68億円は米国関税の還付(2Qに26億円、3Qに42億円)によるもので、海上運賃の上昇と米国での値引きの拡大は逆に利益を削る。年間配当は245円に増配予定。
発表は取引時間中の14時30分で、13日は高値8020円まで買われたあと、前日比5.1%高の7650円で引けた。出来高は124万7600株と前日の6倍だ。上積みの大半が一度きりの還付金と受け止められれば、25日線(約7356円)まで押し戻されても不思議はない。

★【要注意D級】ブックオフグループホールディングス(9278)

ブックオフグループホールディングス(9278)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比80.6%増の8億7100万円、売上高は10.5%増の326億2000万円だった。国内ブックオフ事業の既存店でトレーディングカード・ホビーや本などが伸び、海外事業とプレミアムサービス事業も増益となった。
通期の営業利益計画47億円に対する進捗は18.5%で、前年同期は通期実績の10.9%だった。会社は中期経営方針の目標である経常利益50億円を、1年前倒しで今期に達成する計画を掲げる。
株価は13日終値2722円で、25日線(約2814円)を3.3%下回る。直近20営業日の日中値幅は平均3.77%と、13日に決算を出したプライム企業で最も大きい。約2814円を上抜ければ1Qの伸びが買い直された形になるが、振れの大きさは下げにも同じだけ働く。

ブックオフグループHD(9278)の株価と25日線

10月13日の終値2722円は、25日線(2814円)を3.3%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月13日)

150020002500300035008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/292912円2864円+1.7%
9/302894円2861円+1.1%
10/13050円2867円+6.4%
10/22966円2867円+3.5%
10/52957円2864円+3.2%
10/62938円2861円+2.7%
10/72880円2852円+1.0%
10/82733円2837円-3.7%
10/92731円2823円-3.3%
10/132722円2814円-3.3%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
竹内製作所(6432・プライム)2027年2月期 売上高2440億円→2610億円7.0%増
同 営業利益373億円→445億円19.3%増
同 当期純利益259億円→315億円21.6%増
同 年間配当220円→245円25円増配
J.フロント リテイリング(3086・プライム)2027年2月期 売上収益4690億円→4700億円0.2%増
同 事業利益520億円→535億円2.9%増
同 営業利益470億円→460億円2.1%減
イチネンホールディングス(9619・プライム)2027年3月期 中間期 売上高921億4700万円→951億6000万円3.3%増
同 営業利益54億5300万円→66億6400万円22.2%増
同 中間純利益79億9400万円→86億800万円7.7%増
カナデン(8081・プライム)2027年3月期 中間期 売上高630億円→693億円10.0%増
同 営業利益17億円→19億5000万円14.7%増
同 中間純利益12億円→14億円16.7%増
オプロ(228A・グロース)2026年11月期 売上高32億2600万円→29億3400万円9.1%減
同 営業利益4億1800万円→4億6900万円12.1%増
同 当期純利益3億400万円→3億4300万円12.9%増

竹内製作所は販売台数の見通しの引き上げと円安に、米国関税の還付が加わる。J.フロント リテイリングは百貨店事業の外商と免税売上が好調で、会社が重視する事業利益を535億円に引き上げたが、営業利益は460億円に下げており、修正の向きが項目で分かれる。イチネンホールディングスは中古車相場の好調でリース満了車の売却益が増え、ケミカル事業などでも買い込み・前倒しの需要があった。カナデンはAIやデータセンター向けの需要で半導体製造装置や受配電盤が伸びた。2社とも中間期の予想の修正で、カナデンは通期を「精査中」として据え置いた。オプロは公共案件の入札不落などで売上高を下げる一方、人件費と採用教育費が計画を約1億8800万円下回り、利益を引き上げた。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
ディップ(2379・プライム)2027年2月期 売上高535億〜576億円→490億〜530億円8.0〜8.4%減
同 営業損益50億〜100億円→25億円の赤字〜25億円の黒字75.0〜150.0%減
同 当期純損益29億〜64億円→27億円の赤字〜7億円の黒字89.1〜193.1%減
大和(8247・スタンダード)2027年2月期 当期純損益1億円の黒字→9億円の赤字赤字転落
アクサスホールディングス(3536・スタンダード)2026年8月期 売上高131億7200万円→126億2800万円4.1%減
同 営業利益4億3200万円→2億2400万円48.2%減
同 経常利益2億8300万円→500万円98.0%減
同 当期純利益2億5000万円→4300万円82.5%減

ディップは競合とのユーザー獲得競争のなかで契約単価が下がり、代理店事業の売上も鈍った。広告投資を続けるため、営業損益は25億円の赤字から25億円の黒字までの幅に引き下げた。中間期の営業利益は前年同期比99.0%減の5600万円で、純損益は5億7800万円の赤字だった。大和は連結子会社だった金沢ニューグランドホテルの減損と、同社の株式を譲渡したことに伴う特別損失で、純損益を赤字に下げた。アクサスホールディングスは8月に終えた前期の着地見込みで、販売管理費の上昇と金融コストの増加、繰延税金資産の取り崩しが響いた。
配当では、リソー教育グループが期末の配当予想を10円から無配に改めた。親会社のヒューリックが1株295円でTOBを始め(10月14日〜11月26日)、リソー教育グループは賛同し、応募を推奨している。TOBの価格は13日終値215円を37.2%上回る。

【スタンダード・グロース】

津田駒工業(6217・スタンダード)2026年11月期 3Q
3Q累計の受注高は前年同期比50.4%増の372億7000万円、営業損益は7700万円の黒字(前年同期は3億3100万円の赤字)。15時の発表で13日は前日比150円高の886円と、制限値幅の上限で引けた。短信には継続企業の前提に関する注記が付いている。

東武住販(3297・スタンダード)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比298.9%増の1億1100万円。同時にカチタスが1株2000円でのTOBを発表し(10月14日〜12月3日)、東武住販は賛同と応募の推奨を決めた。13日終値1160円を72.4%上回る価格で、期末配当43円は無配に改め、株主優待も廃止する。

【翌営業日の発表予定】10月14日(水)90社

E・Jホールディングス(2153) 1Q/S Foods(2292) 中間/いちご(2337) 中間/ライク(2462) 1Q/エスプール(2471) 3Q/イートアンドホールディングス(2882) 中間/トレジャー・ファクトリー(3093) 中間/ラクト・ジャパン(3139) 3Q/クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387) 中間/コメダホールディングス(3543) 中間/TSIホールディングス(3608) 中間/メディアドゥ(3678) 中間/PR TIMES(3922) 中間/ウイングアーク1st(4432) 中間/ダイト(4577) 1Q/明光ネットワークジャパン(4668) 本決算/ベルシステム24ホールディングス(6183) 中間/良品計画(7453) 本決算/サイゼリヤ(7581) 本決算/IDOM(7599) 中間/松屋(8237) 中間/U-NEXT HOLDINGS(9418) 本決算/松竹(9601) 中間/モリト(9837) 3Q

VRAIN Solution(135A・グロース)中間/光フードサービス(138A・グロース)3Q/JESCOホールディングス(1434・スタンダード)本決算/マテリアルグループ(156A・グロース)本決算/ソーバル(2186・スタンダード)中間/スタジオアリス(2305・スタンダード)中間/アウンコンサルティング(2459・スタンダード)1Q/セイヒョー(2872・スタンダード)中間/ハブ(3030・スタンダード)中間/カワサキ(3045・スタンダード)本決算/ライフフーズ(3065・スタンダード)中間/銚子丸(3075・スタンダード)中間/ホリイフードサービス(3077・スタンダード)3Q/スターシーズ(3083・スタンダード)中間/MERF(3168・スタンダード)本決算/ありがとうサービス(3177・スタンダード)中間/買取王国(3181・スタンダード)中間/フライヤー(323A・グロース)中間/エストラスト(3280・スタンダード)中間/プログレス・テクノロジーズ グループ(339A・グロース)中間/ジグザグ(340A・グロース)1Q/アクサスホールディングス(3536・スタンダード)本決算/ほぼ日(3560・スタンダード)本決算/No.1(3562・スタンダード)中間/伊澤タオル(365A・スタンダード)中間/ケイブ(3760・スタンダード)1Q/岡山製紙(3892・スタンダード)1Q/エルテス(3967・グロース)中間/エコモット(3987・グロース)本決算/ウォンテッドリー(3991・グロース)本決算/インターファクトリー(4057・グロース)1Q/シイエヌエス(4076・グロース)1Q/チームスピリット(4397・グロース)本決算/リックソフト(4429・グロース)中間/QPSホールディングス(464A・グロース)1Q/川崎地質(4673・スタンダード)3Q/ギークリー(505A・スタンダード)1Q/FIXER(5129・グロース)本決算/セイワホールディングス(523A・グロース)1Q/ELEMENTS(5246・グロース)3Q/GMOプライム・ストラテジー(5250・スタンダード)3Q/ビタブリッドジャパン(542A・グロース)中間/ARアドバンストテクノロジ(5578・グロース)本決算/ジーデップ・アドバンス(5885・スタンダード)1Q/TONE(5967・スタンダード)1Q/Gunosy(6047・スタンダード)1Q/シンメンテホールディングス(6086・グロース)中間/東洋電機製造(6505・スタンダード)1Q/GameWith(6552・スタンダード)1Q/クックビズ(6558・グロース)3Q/JNグループ(6634・スタンダード)3Q/ツインバード(6897・スタンダード)中間/アイドマ・ホールディングス(7373・グロース)本決算/ポプラ(7601・スタンダード)中間/エスケイジャパン(7608・スタンダード)中間/プリントネット(7805・スタンダード)本決算/グラファイトデザイン(7847・スタンダード)中間/ノダ(7879・スタンダード)3Q/旭化学工業(7928・スタンダード)本決算/ラピーヌ(8143・スタンダード)中間/井筒屋(8260・スタンダード)中間/ライズ・コンサルティング・グループ(9168・グロース)中間/ポエック(9264・スタンダード)本決算/キャスター(9331・グロース)本決算/プログリット(9560・グロース)本決算/ヤマザワ(9993・スタンダード)中間

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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記事を書いた人

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スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/wp/wp-content/uploads/2025/08/top.jpg
https://goldbeans.jp/?p=7918 <![CDATA[ 【今週発表の注目決算】イオン、良品計画、ベイカレント、サイゼリヤ、SHIFT|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7918.html Mon, 12 Oct 2026 20:00:00 +0000 Mon, 12 Oct 2026 14:16:07 +0000 この記事でわかること
・13日(火)51社 イオン、J.フロント リテイリング ほか
・14日(水)90社 良品計画、サイゼリヤ ほか
・15日(木)129社 ベイカレント、SHIFT ほか
・16日(金)3社

今週の決算発表は273社

日社数うちプライム
12日(月・祝)0社0社
13日(火)51社21社
14日(水)90社24社
15日(木)129社21社
16日(金)3社0社
合計273社66社

2月期決算の会社の中間決算が109社、8月期決算の会社の本決算が75社で、この2つで全体の3分の2を占める。12日はスポーツの日で発表はなく、15日だけで週全体の半分近くになる。

13日(火)51社

注目:イオン(8267)、J.フロント リテイリング(3086)、コスモス薬品(3349)、竹内製作所(6432)

イオンは中間決算。13日の発表組で売買代金が最も大きく、株価は9月9日から12.5%安だ。

14日(水)90社

注目:良品計画(7453)、サイゼリヤ(7581)、U-NEXT HOLDINGS(9418)、QPSホールディングス(464A・グロース)

90社のうち本決算は21社で、良品計画、サイゼリヤ、U-NEXT HOLDINGSはここに入る。良品計画は7月に営業利益計画を890億円から980億円へ上方修正している。

15日(木)129社

注目:ベイカレント(6532)、SHIFT(3697)、マネーフォワード(3994)、東宝(9602)、GO(581A・グロース)

129社のうち本決算は44社で、SHIFTはここに入る。ベイカレントの株価は9月9日から21.2%高で中間決算を迎える。

16日(金)3社

ゲンダイエージェンシー(2411・スタンダード)の中間決算と、サンケイリアルエステート投資法人、野村不動産マスターファンド投資法人の決算発表。

発表のあとは

それぞれの決算は、発表の翌朝5時に読み解く。上方修正・下方修正を出した会社は、市場を問わず表にまとめる。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7917 <![CDATA[ 10/9発表 決算分析|【下方修正】安川電機 中間の営業益5.5%減、通期は575億円に下げる ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7917.html Mon, 12 Oct 2026 14:18:23 +0000 Mon, 12 Oct 2026 14:18:29 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】安川電機(6506)
・◎【注目度A級】Sansan(4443)
・(B級)イオンフィナンシャルサービス(8570)
・★【要注意D級】マルマエ(6264)
・【上方修正】フジミインコーポレーテッドほか10社
・【下方修正】安川電機ほか7社
・【スタンダード・グロース】アドテック プラズマ テクノロジーほか2社
・【翌営業日の発表予定】10月13日(火)51社

☆【注目度S級】安川電機(6506)

安川電機(6506)2027年2月期 中間
下方修正。中間期の営業利益は前年同期比5.5%減の220億5800万円、売上収益は9.8%増の2855億9800万円だった。データセンタや半導体向けの需要でモーションコントロールは21.7%の増収、32.8%の増益と伸びたが、基幹システムの移行で生産と出荷が滞り、ロボットは43.3%の減益となった。
通期の営業利益計画は600億円から575億円に引き下げた。下期の想定為替レートを1ドル145円から155円に見直し、売上収益は6000億円、純利益は475億円に引き上げている。計画どおりなら下期の営業利益は354億4200万円で、上期の1.6倍が要る。
株価は9日終値4783円で、1か月で6.2%上げ、25日線(約4564円)を4.8%上回った位置で決算発表を迎えた。下期の挽回を市場が信じるなら約4564円の上で踏みとどまるはずで、割り込めば、システム移行の影響が長引くと受け止められたことになる。

安川電機(6506)の株価と25日線

10月9日の終値4783円は、25日線(4564円)を4.8%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月9日)

40005000600070008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/284453円4601円-3.2%
9/294528円4581円-1.2%
9/304633円4567円+1.4%
10/14779円4560円+4.8%
10/24806円4554円+5.5%
10/54931円4553円+8.3%
10/64936円4555円+8.4%
10/74946円4561円+8.5%
10/84789円4561円+5.0%
10/94783円4564円+4.8%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】Sansan(4443)

Sansan(4443)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比339.8%増の23億2100万円、売上高は20.1%増の147億5300万円だった。広告宣伝費率と人件費率が下がり、増収分が利益に残った。経理AXサービス「Bill One」の売上高は34.4%増の40億6700万円。
通期の営業利益計画は125億1400万〜144億6400万円と幅で示しており、1Qで下限の18.5%に進んだ。会社は計画どおりとして据え置き、ストック型のため下期にかけて利益が膨らみやすいと説明する。
株価は9日終値2219円で、1か月で12.3%上げ、25日線(約2083円)を6.5%上回る。約2083円まで押し戻されるなら、1Qの伸びはすでに株価に織り込まれていたとみるべきだろう。

Sansan(4443)の株価と25日線

10月9日の終値2219円は、25日線(2083円)を6.5%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月9日)

1400160018002000220024008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/282053円2128円-3.5%
9/292031円2120円-4.2%
9/302011円2111円-4.8%
10/12050円2103円-2.5%
10/22069円2100円-1.5%
10/52092円2100円-0.4%
10/62162円2099円+3.0%
10/72134円2092円+2.0%
10/82133円2085円+2.3%
10/92219円2083円+6.5%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

(B級)イオンフィナンシャルサービス(8570)

イオンフィナンシャルサービス(8570)2027年2月期 中間
中間期の経常利益は前年同期比11.0%減の259億7200万円、営業収益は11.9%増の3112億200万円だった。取扱高と債権残高は伸びたが、政策金利の上昇で預金金利などの金融費用が増え、クレジットカード基幹システム更改の一時費用も重なった。経常利益は通期計画450億円の57.7%に達し、計画は据え置いた。6〜8月の3か月に限ると84億2700万円で、3〜5月の175億4500万円の半分に届かない。
株価は9日終値1460.5円で、1か月で8.3%下げ、25日線(約1582円)を7.7%下回った位置で決算発表を迎えた。通期計画の57.7%まで来た進み具合より、6〜8月の鈍り方が重く見られるなら、約1582円への戻りは遠い。

★【要注意D級】マルマエ(6264)

マルマエ(6264)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比99.8%増の41億3000万円、売上高は79.2%増の204億3400万円で、6月に引き上げた計画41億円も3000万円上回った。半導体分野で2025年12月以降に市場が急拡大し、受注が当初の想定を上回った。期末配当は26円から28円に増配。
今期は売上高280億円(37.0%増)、営業利益65億円(57.4%増)を見込み、年間配当は52円の予想。
株価は9日終値2243円で、9日だけで7.6%、1か月で17.6%上げ、25日線(約1972円)を13.7%上回る。直近20営業日の日中値幅は平均3.72%で、9日に決算を出したプライム企業で最も大きい。上げにも下げにも大きく振れやすく、25日線までの13.7%の開きは、逆に振れたときの下げ幅の目安にもなる。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
フジミインコーポレーテッド(5384・プライム)2027年3月期 売上高748億円→825億円10.3%増
同 営業利益145億円→172億5000万円19.0%増
同 当期純利益104億円→126億円21.2%増
同 年間配当77円→92円15円増配
オーエスジー(6136・プライム)2026年11月期 売上高1850億円→1930億円4.3%増
同 営業利益300億円→360億円20.0%増
同 当期純利益210億円→240億円14.3%増
同 年間配当115円→130円15円増配
古野電気(6814・プライム)2027年2月期 売上高1485億円→1580億円6.4%増
同 営業利益170億円→210億円23.5%増
同 当期純利益130億円→170億円30.8%増
同 年間配当160円→210円50円増配
大阪有機化学工業(4187・プライム)2026年11月期 売上高390億円→425億円9.0%増
同 営業利益75億円→93億円24.0%増
同 当期純利益52億円→66億円26.9%増
同 年間配当86円→93円7円増配
セントラル警備保障(9740・プライム)2027年2月期 売上高780億円→800億円2.6%増
同 営業利益35億円→39億円11.4%増
同 当期純利益23億円→18億円21.7%減
ヨンドシーホールディングス(8008・プライム)2027年2月期 売上高750億円→770億円2.7%増
近鉄百貨店(8244・スタンダード)2027年2月期 売上高1160億円→1170億円0.9%増
同 営業利益56億円→62億円10.7%増
同 当期純利益39億円→40億円2.6%増
同 期末配当20円→25円5円増配
住石ホールディングス(1514・スタンダード)2027年3月期 売上高94億円→116億円23.4%増
同 経常利益18億円→23億円27.8%増
同 当期純利益16億円→21億円31.3%増
同 年間配当15円→20円5円増配
シグマ光機(7713・スタンダード)2027年5月期 売上高118億8000万円→138億500万円16.2%増
同 営業利益13億5500万円→20億円47.6%増
同 当期純利益9億7500万円→14億8000万円51.8%増
サインポスト(3996・スタンダード)2027年2月期 営業利益7500万円→1億2500万円66.7%増
同 当期純利益8900万円→1億3700万円53.9%増
同 年間配当5円→6円1円増配
サイバー・バズ(7069・グロース)2026年9月期 売上高82億円→86億円4.8%増
同 営業利益5億2000万円→6億6800万円28.4%増
同 当期純利益3億6800万円→5億2000万円41.3%増

FUJIMIは主にCMP製品とシリコンウエハー向け製品の販売が伸びた。オーエスジーは航空・防衛や半導体製造装置・データセンター向けなどの需要が底堅く、米国関税の還付金も利益を押し上げる。古野電気は主力の舶用事業で販売が想定を上回った。大阪有機化学工業は半導体市場の好調で関連材料の需要が伸びた。セントラル警備保障は、営業費用として見込んでいた費用を契約解約損として特別損失に回したことで営業利益が上振れる一方、訴訟の和解に伴う解決金を織り込み、純利益は引き下げた。ヨンドシーホールディングスは中間期の実績を受けて売上高だけを引き上げ、各段階の利益は据え置いた。近鉄百貨店は国内売上と免税売上が好調で、住石ホールディングスは石炭価格の上昇で豪州の出資先炭鉱からの受取配当金が増える。シグマ光機は光電融合関連などエレクトロニクス業界向けの需要が伸び、サインポストはコンサルティング事業が堅調。サイバー・バズは9月に終えた前期の着地見込みで、期末にかけて追加の受注を獲得した。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
安川電機(6506・プライム)2027年2月期 売上収益5800億円→6000億円3.4%増
同 営業利益600億円→575億円4.2%減
同 当期利益470億円→475億円1.1%増
ベルク(9974・プライム)2027年2月期 営業収益4345億〜4546億円→4430億円2.0%増〜2.6%減
同 営業利益180億〜198億円→154億円14.4〜22.2%減
同 当期純利益125億〜136億円→99億円20.8〜27.2%減
チヨダ(8185・プライム)2027年2月期 売上高825億円→802億円2.8%減
同 営業利益14億円→4億6000万円67.1%減
同 当期純利益11億円→1000万円99.1%減
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222・スタンダード)2027年2月期 営業収益1兆1332億円→1兆968億円3.2%減
同 営業利益100億円→10億円90.0%減
同 当期純損益1億5000万円の黒字→80億円の赤字赤字転落
白鳩(3192・スタンダード)2026年11月期 売上高67億5000万円→62億3000万円7.7%減
同 営業損益5000万円の黒字→1億円の赤字赤字転落
同 当期純損益1400万円の黒字→1億3500万円の赤字赤字転落
ヒマラヤ(7514・スタンダード)2026年8月期 売上高620億円→610億9900万円1.5%減
同 営業利益4億4000万円→2億9000万円34.1%減
同 当期純損益3億2000万円の黒字→8億6000万円の赤字赤字転落
大庄(9979・スタンダード)2026年8月期 売上高537億円→530億8800万円1.1%減
同 営業利益12億7000万円→9億1500万円28.0%減
同 当期純利益9億2000万円→3億9400万円57.2%減
ポエック(9264・スタンダード)2026年8月期 売上高108億円→103億2400万円4.4%減
同 営業利益11億2000万円→7億3700万円34.2%減
同 当期純利益6億9000万円→7億4800万円8.4%増

安川電機は基幹システムの移行に伴う生産・出荷への影響を織り込み、営業利益だけを下げた。売上収益と純利益は引き上げており、修正の向きが項目で分かれる。ベルクは前年の高い水準の反動と価格競争で客数と買上点数が落ち、包装資材やエネルギーのコストも膨らむ。前回は幅で示していた計画を一つに絞った。チヨダは既存店の客数と客単価が計画に届かず、在庫を減らすための値引きで売上総利益率が下がった。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは客数と買上点数が計画を下回り、店舗の減損や閉鎖に伴う特別損失で80億円の赤字を見込む。白鳩は国内のEコマースでプライベートブランド商品の不振が続いた。ヒマラヤ、大庄、ポエックは8月に終えた前期の着地見込みで、ヒマラヤはキャンプ用品の需要回復の遅れと減損損失、大庄は既存店の不振と原材料高、ポエックは利益率の高い大型案件の翌期へのずれ込みが響いた。ポエックは補助金収入で純利益だけが上振れる。このほかアルテック(9972・スタンダード)は、8月末の豪雨で子会社の工場が浸水し、純利益の計画4億円を取り下げて「未定」とした。

【スタンダード・グロース】

アドテック プラズマ テクノロジー(6668・スタンダード)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比41.7%増の25億6200万円。今期は106.8%増の53億円と倍増を見込み、半導体向けの受注増に合わせて生産能力を広げる。株価は9日終値4925円で、1か月で30.8%上げていた。

ヴィッツ(4440・スタンダード)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比18.9%増の6億7300万円で、計画の6億3300万円を上回ったが、今期は6億8000万円とほぼ横ばい、純利益は8.4%減の計画。12時の発表をはさんで9日は高値2559円・安値2181円と荒れ、終値は前日比7.6%安の2208円。

シグマ光機(7713・スタンダード)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比240.6%増の5億1800万円で、通期の営業利益計画を13億5500万円から20億円に引き上げた。発表は取引時間中の15時で、9日終値は前日比500円高の3100円と、制限値幅の上限で引けた。

【翌営業日の発表予定】10月13日(火)51社

10月12日(月)はスポーツの日で休場。

タマホーム(1419) 1Q/ディップ(2379) 中間/大黒天物産(2791) 1Q/J.フロント リテイリング(3086) 中間/ドトール・日レスホールディングス(3087) 中間/コスモス薬品(3349) 1Q/イオンファンタジー(4343) 中間/リソー教育グループ(4714) 中間/前澤ホールディングス(575A) 1Q/竹内製作所(6432) 中間/カーブスホールディングス(7085) 本決算/コーナン商事(7516) 中間/エコス(7520) 中間/進和(7607) 本決算/インターアクション(7725) 1Q/アステナホールディングス(8095) 3Q/イオン(8267) 中間/イズミ(8273) 中間/ビーウィズ(9216) 1Q/ブックオフグループホールディングス(9278) 1Q/アークス(9948) 中間

エムビーエス(1401・グロース)1Q/D&Mカンパニー(189A・グロース)1Q/地域新聞社(2164・スタンダード)本決算/オプロ(228A・グロース)3Q/クオンタムソリューションズ(2338・スタンダード)中間/イオン九州(2653・スタンダード)中間/タビオ(2668・スタンダード)中間/フェスタリアホールディングス(2736・スタンダード)本決算/ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769・スタンダード)1Q/ジェーソン(3080・スタンダード)中間/プロパスト(3236・スタンダード)1Q/フィル・カンパニー(3267・スタンダード)3Q/東武住販(3297・スタンダード)1Q/アスリナ(3647・スタンダード)本決算/ココナラ(4176・グロース)本決算/テンダ(4198・スタンダード)1Q/ワンダープラネット(4199・グロース)本決算/日本色材工業研究所(4920・スタンダード)中間/ミクロン精密(6159・スタンダード)本決算/津田駒工業(6217・スタンダード)3Q/エッチ・ケー・エス(7219・スタンダード)本決算/イオン北海道(7512・スタンダード)中間/中本パックス(7811・スタンダード)中間/東天紅(8181・スタンダード)中間/マックスバリュ東海(8198・スタンダード)中間/大和(8247・スタンダード)中間/AVANTIA(8904・スタンダード)本決算/歌舞伎座(9661・スタンダード)中間/テーオーホールディングス(9812・スタンダード)1Q/コックス(9876・スタンダード)中間

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7905 <![CDATA[ 10/8発表 決算分析|ファストリ 営業益31.7%増の7431億円、今期は8300億円を見込む ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7905.html Thu, 08 Oct 2026 20:00:00 +0000 Thu, 08 Oct 2026 15:29:06 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】ファーストリテイリング(9983)
・◎【注目度A級】セブン&アイ・ホールディングス(3382)
・(B級)キユーピー(2809)
・★【要注意D級】ローツェ(6323)
・【上方修正】ローツェほか8社
・【下方修正】テルモほか4社
・【翌日の発表予定】10月9日(金)65社

☆【注目度S級】ファーストリテイリング(9983)

ファーストリテイリング(9983)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比31.7%増の7431億2800万円、売上収益は16.6%増の3兆9633億8900万円で、5期連続で過去最高を更新した。7月に示していた計画7300億円を131億2800万円、1.8%上回る。
けん引したのは海外ユニクロ事業で、事業利益は44.1%増の4398億円だ。北米は53.3%増、欧州は69.0%増と欧米の伸びが目立つ。今期は営業利益8300億円(11.7%増)を見込むが、純利益は5600億円と3.2%増にとどまる計画だ。前期の年間配当は予想の640円から850円に引き上げ、今期は900円に増配予定。
株価は8日終値7万4800円で、1か月で8.2%上げ、25日線(約6万9637円)を7.4%上回った位置で決算発表を迎えた。決算前に上げてきた分、約6万9637円を割り込むようなら、今期の計画は期待に届かなかったことになる。

ファーストリテイリング(9983)の株価と25日線

10月8日の終値74800円は、25日線(69637円)を7.4%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月8日)

600007000080000900008月9月10月

直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/2568620円69864円-1.8%
9/2867850円69580円-2.5%
9/2968710円69278円-0.8%
9/3070860円69172円+2.4%
10/172750円69168円+5.2%
10/271770円69138円+3.8%
10/574690円69240円+7.9%
10/675590円69402円+8.9%
10/774780円69543円+7.5%
10/874800円69637円+7.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】セブン&アイ・ホールディングス(3382)

セブン&アイ・ホールディングス(3382)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は前年同期比11.5%増の2322億8000万円、営業収益は2.8%減の5兆4602億7400万円だった。営業収益の減少は、2025年にセブン銀行とヨーク・ホールディングス傘下の子会社が連結から外れたことによる。営業利益は中間期の計画2340億円に17億2000万円届かなかったが、純利益は1244億4400万円で計画の1180億円を上回った。
中身は海外と国内で分かれる。海外コンビニ事業の営業利益は87.7%増の1504億2200万円、国内コンビニ事業は9.8%減の1098億9900万円で、セブン-イレブン・ジャパンの6〜8月の3か月は13.7%減の577億9400万円だった。通期の営業利益計画4250億円は据え置いた。株価は8日終値1987.5円で、25日線(約2016円)を1.4%下回る。差は小さく、約2016円の上に戻せば、国内コンビニの減益より海外の伸びが評価されたといえるだろう。

セブン&アイ・ホールディングス(3382)の株価と25日線

10月8日の終値1987.5円は、25日線(2016円)を1.4%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月8日)

190020002100220023008月9月10月

直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/252006円2031円-1.3%
9/282000円2030円-1.5%
9/291978円2028円-2.5%
9/302004円2027円-1.1%
10/12000円2025円-1.2%
10/21978円2023円-2.2%
10/51980円2021円-2.0%
10/61974円2019円-2.2%
10/71968円2018円-2.5%
10/81988円2016円-1.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

(B級)キユーピー(2809)

キユーピー(2809)2026年11月期 3Q
3Q累計の営業利益は前年同期比17.0%増の316億5800万円、売上高は3.6%増の3971億1900万円だった。調味料やタマゴ商品の価格改定が効いた。営業利益は通期計画380億円の83.3%に達したが、計画は据え置いた。計画どおりなら4Q(9〜11月)の営業利益は63億4200万円で、前年同期の75億6600万円を16.2%下回る。純利益は前年同期に計上した固定資産売却益の反動で、18.2%減の213億1100万円だった。
株価は8日終値4360円で、1か月で6.2%下げ、25日線(約4516円)を3.4%下回った位置で決算発表を迎えた。通期計画の83.3%まで進んだ中身が株価に表れるなら、まずは約4516円までの戻りが一つの目安。

★【要注意D級】ローツェ(6323)

ローツェ(6323)2027年2月期 中間
上方修正。中間期の営業利益は前年同期比42.4%増の230億9600万円、売上高は21.5%増の797億3300万円だった。中間期の計画190億8800万円を40億800万円、21.0%上回り、通期の営業利益計画は381億1200万円から530億7800万円に引き上げた。会社は旺盛な半導体需要を理由に挙げる。計画どおりなら下期の営業利益は299億8200万円と、上期を29.8%上回る。期末配当も20円から28円に増配。
株価は8日終値4434円で、1か月で15.3%上げ、25日線(約3849円)を15.2%上回る。直近20営業日の日中値幅は平均3.73%で、8日に決算を出したプライム企業で最も大きく、売買代金も1日平均約57億円ある。動きやすい銘柄は、逆にも同じだけ動く。上方修正を受けた買いが続くかどうかは、25日線との15.2%の開きがどこまで縮まるかに表れてくる。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
ローツェ(6323・プライム)2027年2月期 売上高1590億2100万円→1800億700万円13.2%増
同 営業利益381億1200万円→530億7800万円39.3%増
同 当期純利益278億900万円→377億7900万円35.9%増
同 期末配当20円→28円8円増配
吉野家ホールディングス(9861・プライム)2027年2月期 売上高2420億円→2480億円2.5%増
同 営業利益85億円→100億円17.6%増
同 当期純利益49億円→60億円22.4%増
同 年間配当22円→24円2円増配
クリーク・アンド・リバー社(4763・プライム)2027年2月期 営業利益54億5000万円→56億5000万円3.7%増
同 当期純利益34億5000万円→35億5000万円2.9%増
トランザクション(7818・プライム)2026年8月期 売上高300億円→315億1800万円5.1%増
同 営業利益63億円→63億9900万円1.6%増
同 当期純利益42億8800万円→45億2900万円5.6%増
英和(9857・スタンダード)2027年3月期 営業利益26億6000万円→29億2000万円9.8%増
同 当期純利益18億5000万円→20億円8.1%増
川口化学工業(4361・スタンダード)2026年11月期 営業利益3億7500万円→4億9500万円32.0%増
同 当期純利益2億4000万円→3億5000万円45.8%増
同 期末配当60円→70円10円増配
レイ(4317・スタンダード)2027年2月期 営業利益10億円→12億円20.0%増
同 当期純利益8億2000万円→9億5000万円15.9%増
アイビー化粧品(4918・スタンダード)2027年3月期 営業利益3億3000万円→3億9000万円18.1%増
同 当期純利益2億5000万円→2億9000万円16.0%増
テクミラホールディングス(3627・スタンダード)2027年2月期 中間期 経常損益1億円の赤字→3200万円の黒字黒字転換

吉野家ホールディングスは、中間期の営業利益が57億8200万円と計画の46億円を25.7%上回った。商品施策やキャンペーンで客数を伸ばした。クリーク・アンド・リバー社は日本のクリエイティブ分野と医療分野、2025年3月に子会社にした高橋書店グループが順調だった。トランザクションは8月に終えた前期の着地見込みで、eコマースとエンドユーザー向けの売上が伸びた。英和は前期からの受注残が売上に転じ、中間期の計画も引き上げた。川口化学工業は国内の自動車生産の回復や価格改定、円安が効いた。レイは大型イベント案件の計上、アイビー化粧品は9月に既存の定番製品の受注が伸びた。テクミラホールディングスの修正は中間期だけで、通期の計画は据え置いた。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
テルモ(4543・プライム)2027年3月期 売上収益1兆2390億円→1兆2295億円0.8%減
同 営業利益2575億円→1600億円37.9%減
同 当期利益1931億円→1200億円37.9%減
スギホールディングス(7649・プライム)2027年2月期 売上高1兆920億円→1兆1179億円2.4%増
同 営業利益540億円→510億円5.6%減
同 当期純利益328億円→274億円16.5%減
ミニストップ(9946・プライム)2027年2月期 営業損益15億円の黒字→28億円の赤字赤字転落
同 当期純損益1億円の黒字→50億円の赤字赤字転落
シー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687・スタンダード)2027年2月期 営業利益4億1400万円→3億900万円25.4%減
同 当期純利益2億4500万円→1億6500万円32.7%減
シリコンスタジオ(3907・スタンダード)2026年11月期 売上高42億3100万円→40億7300万円3.7%減
同 営業損益2億円の赤字→2億6600万円の赤字赤字拡大

テルモは、子会社のテルモBCTが米国で血漿採取センターを運営するCSL Plasma社との供給契約を合意解除し、約975億円の損失を見込む。うち約720億円は現金支出を伴わない減損損失だ。調整後営業利益の計画2745億円は据え置いた。スギホールディングスは9月に子会社にしたセキ薬品の分で売上高は上振れるが、夏場の天候不順で季節商材を中心に既存店の物販が想定を下回った。中間期の営業利益も247億4700万円と、計画の267億円に届かなかった。ミニストップは、品ぞろえの遅れや天候不順で日配品やホットスナックの販売が計画を下回り、減損損失8億6900万円も計上した。シー・ヴイ・エス・ベイエリアはホテル事業で原材料やエネルギー、人員強化のコストがかさむ。シリコンスタジオは受託開発の大型案件の終了による売上減を補えなかった。

【翌日の発表予定】10月9日(金)65社

コシダカホールディングス(2157) 本決算/ジンズホールディングス(3046) 本決算/ビックカメラ(3048) 本決算/日本毛織(3201) 3Q/SUMINOE(3501) 1Q/大阪有機化学工業(4187) 3Q/Sansan(4443) 1Q/オーエスジー(6136) 3Q/マルマエ(6264) 本決算/技研製作所(6289) 本決算/安川電機(6506) 中間/古野電気(6814) 中間/三光合成(7888) 1Q/ヨンドシーホールディングス(8008) 中間/リンガーハット(8200) 中間/イオンフィナンシャルサービス(8570) 中間/エーアイテイー(9381) 中間/セントラル警備保障(9740) 中間/ベルク(9974) 中間

Cocolive(137A・グロース)1Q/暁飯島工業(1997・スタンダード)本決算/カネ美食品(2669・スタンダード)中間/シー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687・スタンダード)中間/キャンドゥ(2698・スタンダード)中間/IKホールディングス(2722・スタンダード)1Q/ワッツ(2735・スタンダード)本決算/北雄ラッキー(2747・スタンダード)中間/ホームポジション(2999・スタンダード)本決算/ジェイグループホールディングス(3063・グロース)中間/白鳩(3192・スタンダード)3Q/ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222・スタンダード)中間/メディカル一光グループ(3353・スタンダード)中間/ファーストブラザーズ(3454・スタンダード)3Q/スタジオアタオ(3550・グロース)中間/テクミラホールディングス(3627・スタンダード)中間/メディア工房(3815・グロース)本決算/サインポスト(3996・スタンダード)中間/東海ソフト(4430・スタンダード)1Q/ヴィッツ(4440・スタンダード)本決算/インテリックスホールディングス(463A・スタンダード)1Q/市進ホールディングス(4645・スタンダード)中間/京進(4735・スタンダード)中間/アルファ(4760・スタンダード)本決算/日本エンタープライズ(4829・スタンダード)1Q/北興化学工業(4992・スタンダード)3Q/トーヨーアサノ(5271・スタンダード)中間/ASAHI EITOホールディングス(5341・スタンダード)3Q/ダイケン(5900・スタンダード)中間/マルゼン(5982・スタンダード)中間/アドテック プラズマ テクノロジー(6668・スタンダード)本決算/Enjin(7370・グロース)1Q/エコートレーディング(7427・スタンダード)中間/ティムコ(7501・スタンダード)3Q/ジーイエット(7603・スタンダード)中間/ダイコー通産(7673・スタンダード)1Q/シグマ光機(7713・スタンダード)1Q/ヤマトインターナショナル(8127・スタンダード)本決算/近鉄百貨店(8244・スタンダード)中間/毎日コムネット(8908・スタンダード)1Q/バリュエンスホールディングス(9270・グロース)本決算/丸八倉庫(9313・スタンダード)3Q/協和コンサルタンツ(9647・スタンダード)3Q/ジュンテンドー(9835・スタンダード)中間/アルテック(9972・スタンダード)3Q/タキヒヨー(9982・スタンダード)中間

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https://goldbeans.jp/?p=7902 <![CDATA[ ツルハHD 中間の営業益は計画を4.1%上回る、通期994億円は据え置き|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7902.html Wed, 07 Oct 2026 20:00:00 +0000 Wed, 07 Oct 2026 19:11:21 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】ツルハホールディングス(3391)
・◎【注目度A級】エービーシー・マート(2670)
・(B級)三協立山(5932)
・★【要注意D級】わらべや日洋ホールディングス(2918)
・【上方修正】エービーシー・マートほか2社
・【下方修正】わらべや日洋ホールディングスほか2社
・【スタンダード・グロース】エヌ・ピー・シー
・【翌日の発表予定】10月8日(木)29社

☆【注目度S級】ツルハホールディングス(3391)

ツルハホールディングス(3391)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は前年同期比92.6%増の547億7000万円、売上高は128.7%増の1兆2755億1400万円だった。2025年12月にウエルシアホールディングスと経営統合しており、前年同期の数字にはウエルシアが入っていない。伸び率より計画との差を見たい。営業利益は中間期の計画526億円を21億7000万円、4.1%上回った。一方で通期の営業利益計画994億円は据え置いたので、下期の計画は446億3000万円と、上期の実績を18.5%下回る水準になる。株価は7日終値2085円で、1か月で10.1%下げ、25日線(約2211円)を5.7%下回った位置で決算発表を迎えた。1〜2週間で見るのは、この25日線を回復できるかだ。

ツルハホールディングス(3391)の株価と25日線

10月7日の終値2085円は、25日線(2211円)を5.7%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月7日)

200022002400260028008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/242166円2308円-6.2%
9/252167円2301円-5.8%
9/282144円2291円-6.4%
9/292114円2280円-7.3%
9/302116円2269円-6.7%
10/12096円2256円-7.1%
10/22061円2242円-8.1%
10/52128円2231円-4.6%
10/62124円2221円-4.4%
10/72085円2211円-5.7%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】エービーシー・マート(2670)

エービーシー・マート(2670)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は7.4%増の361億3100万円、売上高は6.4%増の2022億9800万円だった。国内の既存店売上高は、円安でインバウンドが伸びて4.5%増えた。営業利益は中間期の計画347億円を14億3100万円上回り、通期の営業利益計画を656億円から672億円に引き上げた(上方修正あり)。読みどころは引き上げの中身で、上期の上振れ分を足しただけで、下期は期初の計画を据え置いた。会社は11月から免税制度がリファンド方式に変わる影響を挙げている。株価は7日終値2768円で、25日線(約2703円)を2.4%上回る。1〜2週間で見るのは、この25日線の上を保てるかだ。

エービーシー・マート(2670)の株価と25日線

10月7日の終値2768円は、25日線(2703円)を2.4%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月7日)

250026002700280029008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/242706円2723円-0.6%
9/252735円2721円+0.5%
9/282722円2719円+0.1%
9/292720円2716円+0.2%
9/302726円2713円+0.5%
10/12720円2709円+0.4%
10/22666円2704円-1.4%
10/52710円2701円+0.3%
10/62786円2701円+3.1%
10/72768円2703円+2.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

(B級)三協立山(5932)

三協立山(5932)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は26億4100万円で、前年同期の11億6400万円の赤字から黒字に転じた。売上高は13.3%増の972億6800万円だ。営業利益は通期計画40億円の66.0%に達し、経常利益24億2800万円と純利益15億7100万円は、1Qだけで通期の計画(15億円・10億円)を上回った。計画は据え置いた。けん引したのはマテリアル事業で、セグメント利益は1億6700万円から24億2100万円に増えた。会社は価格改定に加え、アルミ地金の在庫評価の影響を挙げる。
株価は7日終値629円で、1か月で3.1%下げ、25日線(約651円)を3.4%下回った位置で決算発表を迎えた。1〜2週間で見るのは、25日線まで戻れるかどうか。

★【要注意D級】わらべや日洋ホールディングス(2918)

わらべや日洋ホールディングス(2918)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は25.0%減の39億6900万円で、中間期の計画43億5000万円に3億8100万円届かなかった。売上高は1.0%増の1208億5300万円だ。原材料と労働コストの上昇に、札幌工場の操業休止が重なった。通期の営業利益計画は77億円から60億円に下げた(下方修正あり)。中東情勢の長期化で包装材料とエネルギーのコストが想定を上回る見込みで、米国オハイオ州の新工場の稼働中止に伴う特別損失も計上する。株価は7日終値2613円で、1か月で6.3%下げ、25日線(約2725円)を4.1%下回る。1〜2週間で見ておくべき点は、この25日線の下で推移が続くかだ。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
エービーシー・マート(2670・プライム)2027年2月期 売上高4008億円→4030億円0.5%増
同 営業利益656億円→672億円2.4%増
同 当期純利益464億円→477億円2.8%増
日本ファルコム(3723・グロース)2026年9月期 売上高36億円→43億円19.4%増
同 営業利益22億円→28億円27.2%増
同 当期純利益15億円→19億円26.6%増
同 期末配当10円→60円50円増配
アルバイトタイムス(2341・スタンダード)2027年2月期 当期純利益1億3900万円→1億6700万円20.3%増

エービーシー・マートは上期の計画からの上振れ分を通期に上乗せした。日本ファルコムは9月17日に発売した『空の軌跡 the 2nd』などの販売が堅調で、売上高と各利益とも過去最高を見込む。期末配当は普通配当を20円増やして30円とし、「軌跡」シリーズの世界累計販売1000万本突破の記念配当30円を加える。アルバイトタイムスは投資有価証券売却益2600万円の計上で、純利益だけを引き上げた。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
わらべや日洋ホールディングス(2918・プライム)2027年2月期 売上高2410億円→2380億円1.2%減
同 営業利益77億円→60億円22.1%減
同 当期純利益48億円→35億円27.1%減
日本色材工業研究所(4920・スタンダード)2027年2月期 中間期 営業利益9200万円→5000万円45.7%減
同 通期 営業利益3億9400万円→2億6100万円33.6%減
同 通期 当期純利益1億8700万円→1億円46.8%減
グラントマト(7137・TOKYO PRO Market)2026年8月期 営業損益2億2500万円の赤字→7億5400万円の赤字赤字拡大
同 当期純損益3億8400万円の赤字→7億7800万円の赤字赤字拡大
同 期末配当40円→0円無配

わらべや日洋ホールディングスは包装材料とエネルギーのコスト増に加え、米国の新工場の稼働中止に伴う特別損失を見込む。日本色材工業研究所は国内の化粧品メーカーからの受注が想定を下回り、海外の大口受注も一部が先送りになったうえ、原油由来の資材などのコスト増を受注価格に転嫁しきれなかった。中間期の純損益は1100万円の黒字予想から2100万円の赤字になる。グラントマトは農産流通部門で米相場の下落が想定を超えて続き、販売差損が膨らんだ。

【スタンダード・グロース】

エヌ・ピー・シー(6255・グロース)2026年8月期 本決算
前期は売上高が37.3%減の58億1100万円、営業利益が55.9%減の8億4600万円だった。今期は売上高70.3%増の98億9500万円、営業利益62.9%増の13億8000万円を見込む。期末の受注残高は10.4%増の74億2197万円だ。株価は1か月で16.7%上げ、7日終値756円は25日線を9.9%上回る位置にある。

【翌日の発表予定】10月8日(木)29社

キユーピー(2809) 3Q/セブン&アイ・ホールディングス(3382) 中間/クリーク・アンド・リバー社(4763) 中間/ウェザーニューズ(4825) 1Q/ローツェ(6323) 中間/コジマ(7513) 本決算/スギホールディングス(7649) 中間/オンワードホールディングス(8016) 中間/ワキタ(8125) 中間/ライフコーポレーション(8194) 中間/ミスターマックス・ホールディングス(8203) 中間/フジ(8278) 中間/乃村工藝社(9716) 中間/オオバ(9765) 1Q/吉野家ホールディングス(9861) 中間/ミニストップ(9946) 中間/ファーストリテイリング(9983) 本決算

ドーン(2303・スタンダード)1Q/アルバイトタイムス(2341・スタンダード)中間/KG情報(2408・スタンダード)3Q/アズ企画設計(3490・スタンダード)中間/シリコンスタジオ(3907・スタンダード)3Q/川口化学工業(4361・スタンダード)3Q/トーセ(4728・スタンダード)本決算/小津産業(7487・スタンダード)1Q/スリーエフ(7544・スタンダード)中間/日本BS放送(9414・スタンダード)本決算/ホテル、ニューグランド(9720・スタンダード)3Q/カンセキ(9903・スタンダード)中間

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7893 <![CDATA[ 段階増額の修繕積立金は30年で3.5倍に 値上げ議案に賛成する前に見る3つの数字 ]]> https://goldbeans.jp/real_estate/page_7893.html Wed, 07 Oct 2026 03:30:00 +0000 Tue, 06 Oct 2026 17:34:52 +0000

この記事でわかること

段階増額で積立金が30年に3.5倍になる仕組み
国交省の新しい目安「0.6倍・1.1倍」で計画を測る
1平方メートルあたりの月額で高い・安いを比べる
大規模修繕の年に残高が足りるかを確かめる
欠席や白紙の委任状が決議に与える影響
総会の前に取り寄せたい収支表と質問のしかた

値上げ議案に「最後はいくらか」は書かれていない

分譲マンションの毎月の管理費、修繕積立金は必須だ。物価が上がる中でこれらの値上げは避けて通れない。
中でも修繕積立金は「長期修繕計画に沿った段階的な増額」とされることが一般的。しかし、この値上げが何回続き、最後にいくらになるのかは、議案書の1枚目には書かれていないことが多い。

段階増額積立方式は、新築時の積立金を安く設定し、5年ごとなどに引き上げていく。
国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」(2024年6月改定)が載せるモデルケースでは、初年度の月6000円が5年ごとに3000円ずつ上がり、26年目からは月2万1000円、30年で3.5倍になるという。仮に同じ522万円を均等に集めれば、月1万4500円で毎月の負担はずっと同じになる。

しかし、入口の月額が安いほうが販売しやすいため、デベロッパーは新築の分譲現場でこの方式を選びやすい。つまり、値上げは想定内で、最初から計画に織り込まれているのだ。問われるのは、その上がり方が妥当かどうかになる。

段階増額には弱点がある。値上げのたびに総会の決議がいるため、住民の高齢化や年金暮らしの世帯の増加で合意が取れなくなると、計画どおりに上がらない。上がらなければ、その分だけ将来の工事資金が足りなくなる。新築時に安く始めたツケが、築20年、30年のころに回ってくる構造だ。

1つ目の数字は「均等額の何倍か」

2024年の改定で、ガイドラインは段階増額の上がり方に目安を置いた。均等に積み立てた場合の月額を基準額とし、計画の初期額は基準額の0.6倍以上、最終額は1.1倍以内とするというものだ。入口を安くしすぎず、出口を高くしすぎない。上がり幅そのものを小さくして、合意が取れずに積み立てが止まる事態を防ぐ狙いがある。

基準額は長期修繕計画の収支表から出せる。計画期間中に集める修繕積立金の総額を戸当たりに直し、計画の月数で割ればいい。30年計画で戸当たり540万円なら、540万円÷360か月で月1万5000円。0.6倍は9000円、1.1倍は1万6500円になる。

今回の議案で1万4000円に上がっても、計画表の最後が2万4000円なら、最終額は基準額の1.6倍だ。目安を大きく超えており、今回の値上げを通しても、まだ上がる余地が残っていることになる。モデルケースの2万1000円も1.45倍で、ガイドライン自身の図が新しい目安を満たしていない。

2つ目の数字は「1平方メートルあたりいくらか」

大規模修繕工事で足場に覆われたマンションの外観

自分のマンションの積立金が高いのか安いのかは、専有面積あたりの月額に直すと比べられる。ガイドラインは366事例をもとに、計画期間全体の平均額の目安を示している。20階未満で延床面積5000平方メートル未満なら平均335円、20階以上なら平均338円(いずれも1平方メートルあたりの月額で、機械式駐車場分を除く)だ。

70平方メートルの住戸に335円を当てると、月2万3450円になる。値上げ後の1万4000円でも1平方メートルあたり200円で、目安の幅(235〜430円)の下限を割っている。計画そのものが工事費を小さく見積もっていれば、今回の値上げは最後の値上げにはならない。

逆に目安を大きく上回るなら、管理会社が出した工事費の見積もりが過大でないかを見る番だ。

3つ目の数字は「大規模修繕の年の残高」

収支表で最も見落とされやすいのが、大規模修繕工事を行う年の積立残高だ。12〜15年ごとの外壁補修や屋上防水、給排水管の更新といった大きな工事の年に、残高がマイナスになっていないか。マイナスなら、その年に一時金の徴収か金融機関からの借り入れが前提になっている。

値上げ幅を抑えた議案ほど、この穴が後ろの年に回されている。今回の値上げ額だけでなく、計画期間の最後まで残高の推移を追うと、議案の性格がはっきりする。

たとえば築12年目と24年目に大規模修繕を予定する計画なら、1回目は新築から積み立てた分で賄えても、2回目は給排水管やエレベーターの更新が重なり、工事費が1回目を大きく上回ることが多い。収支表の24年目前後の残高と、その時点の月額を見比べておくと、今回の値上げが2回目の工事に間に合う水準かどうかがわかる。

決議はいったい誰の賛成で決まるのか

国交省の標準管理規約では、修繕積立金の額の変更は総会の普通決議で決まる。出席した組合員の議決権の過半数だ。欠席して委任状を白紙で出すと、議長への委任として扱われる規約が多く、議案に賛成した票に加わることになる。

2026年4月に施行された改正区分所有法では、所在のわからない所有者を決議の母数から外す手続きが設けられ、出席者の多数決で決められる範囲も広がった。総会に出ない人の声は、これまで以上に結果に表れにくくなっている。

総会の前にそろえておきたいもの

議案書が届いたら、まず理事会や管理会社に長期修繕計画の収支表を求めたい。議案書には今回の値上げ額しか載っていなくても、収支表には計画期間の最後までの月額と残高が並んでいる。3つの数字はすべて、この1枚から計算できる。

計画がいつ作られたかも確かめておく。国交省の長期修繕計画のガイドラインは、5年程度ごとに計画を見直すよう求めている。最後の見直しから年数がたっていれば、工事費の上昇が反映されておらず、今回の値上げのあとにも追加の値上げが控えている可能性が高い。

疑問があれば、総会の前に書面で質問を出しておくと、当日の議事で回答を求めやすい。計画の妥当性を第三者に見てもらいたいときは、マンション管理士に相談する方法もある。

値上げに反対することは、修繕を先送りすることと同じではない。上がり方が目安を外れた計画なら、長期修繕計画の見直しを求めるという道もある。月数千円の値上げ議案は、30年分の計画表を読み直す機会でもある。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、個別のマンションの管理や議決についての助言ではありません。管理規約の定めはマンションごとに異なります。

【合わせて読みたい】

・マンション管理会社の値上げ要求、断ると契約終了も 3つのチェックポイントと交渉法
・マンションを購入するなら管理で選べ マンション管理のチェックポイント(上級編)

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https://goldbeans.jp/?p=7888 <![CDATA[ パルグループHD 営業益1.1%増で中間計画に届かず、下期は16.1%増が要る|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7888.html Tue, 06 Oct 2026 20:00:00 +0000 Tue, 06 Oct 2026 16:02:39 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】パルグループホールディングス(2726)
・◎【注目度A級】サカタのタネ(1377)
・(B級)サンエー(2659)
・★【要注意D級】三陽商会(8011)
・【上方修正】古野電気ほか2社
・【下方修正】アクセルスペースHDほか3社
・【スタンダード・グロース】note
・【翌日の発表予定】10月7日(水)9社

☆【注目度S級】パルグループホールディングス(2726)

パルグループホールディングス(2726)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は前年同期比1.1%増の142億5400万円で、期初に示した中間期の計画150億円に7億4600万円届かなかった。売上高は4.1%増の1219億3100万円だ。読みどころは事業の明暗で、衣料は営業利益を4億7600万円伸ばしたが、3COINSを含む雑貨は3億2300万円の減益だった。通期の営業利益計画294億円は据え置いたので、下期には前年同期比16.1%増の151億4600万円が要る。株価は6日終値1397円で、25日線(約1473円)を5.2%下回った位置で決算発表を迎えた。1〜2週間で見るのは、この25日線を回復できるかだ。

パルグループホールディングス(2726)の株価と25日線

10月6日の終値1397円は、25日線(1473円)を5.2%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月6日)

13001400150016008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/181486円1505円-1.3%
9/241469円1505円-2.4%
9/251468円1503円-2.3%
9/281420円1499円-5.3%
9/291414円1495円-5.4%
9/301431円1491円-4.0%
10/11429円1487円-3.9%
10/21399円1481円-5.5%
10/51411円1477円-4.5%
10/61397円1473円-5.2%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】サカタのタネ(1377)

サカタのタネ(1377)2027年5月期 1Q
1Qの売上高は7.2%増の246億7000万円、営業利益は24.1%減の33億8700万円だった。売上が伸びて利益が減る形で、増収分の16億6400万円は為替の押し上げ17億7600万円を下回っており、円安を除けば減収になる。利益は売上総利益率の低下と、人件費を中心とする販管費の増加で削られた。中間期の営業利益計画60億円に対する進捗は56.5%で、計画は据え置いた。株価は6日終値4220円で、25日線(約4346円)を2.9%下回る。1〜2週間で見るのは、この25日線を回復できるかだ。

サカタのタネ(1377)の株価と25日線

10月6日の終値4220円は、25日線(4346円)を2.9%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月6日)

400042004400460048008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/184410円4401円+0.2%
9/244390円4401円-0.3%
9/254390円4398円-0.2%
9/284365円4395円-0.7%
9/294295円4387円-2.1%
9/304295円4377円-1.9%
10/14305円4370円-1.5%
10/24255円4361円-2.4%
10/54230円4353円-2.8%
10/64220円4346円-2.9%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

(B級)サンエー(2659)

サンエー(2659)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は13.1%増の98億4900万円で、中間期の計画90億2600万円を9.1%上回った。営業収益は6.3%増の1299億2900万円だ。通期の営業利益計画175億2700万円は据え置いたが、進捗はすでに56.2%に達している。
株価は9月3日の3400円から6日終値3150円まで7.4%下げ、25日線(約3335円)を5.6%下回った位置で決算発表を迎えた。数字は崩れておらず、下げてきた分の見直しが入るかが焦点だ。1〜2週間で見るのは、25日線まで戻れるかどうか。

★【要注意D級】三陽商会(8011)

三陽商会(8011)2027年2月期 中間
中間期は売上高が4.0%減の259億5300万円、営業損益は4億9900万円の赤字(前年同期は2億1300万円の赤字)で、8月28日に引き下げた中間期の計画(4億円の赤字)も下回った。通期の営業利益計画21億円は据え置いたが、届くには下期に前年同期比72.0%増の25億9900万円が要る。期末配当の予想は36円から31円に下げた(下方修正あり)。株価は11時の発表を受けた6日終値が1315円で、25日線(約1388円)を5.3%下回る。1〜2週間で見ておくべき点は、この25日線の下で推移が続くかだ。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
古野電気(6814・プライム)2027年2月期 中間期 営業利益100億円→128億円28.0%増
同 中間期 純利益80億円→99億円23.8%増
放電精密加工研究所(6469・スタンダード)2027年2月期 営業利益14億3600万円→18億3200万円27.5%増
同 当期純利益8億6600万円→11億5100万円32.9%増
同 期末配当20円→25円5円増配
バーチャレクス・ホールディングス(6193・グロース)2027年3月期 中間期 営業利益1億円→1億7500万円75.0%増

古野電気は舶用事業で商船向けの販売が想定を上回り、中間期の予想を引き上げた。通期と配当は、10月9日の中間決算短信とあわせて示す。放電精密加工研究所は中間期の実績が予想を上回り、通期と期末配当も引き上げた。バーチャレクス・ホールディングスは中間期だけの修正で、通期は据え置いた。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
三陽商会(8011・プライム)2027年2月期 期末配当36円→31円5円減配
アクセルスペースホールディングス(402A・グロース)2027年5月期 売上高90億円→67億円25.6%減
同 営業損益8億円の赤字→23億円の赤字赤字拡大
同 当期純損益2億4000万円の赤字→36億5000万円の赤字赤字拡大
TWOSTONE&Sons(7352・グロース)2026年8月期 営業利益13億2400万円→8億1000万円38.8%減
同 当期純利益6億6000万円→4億2800万円35.1%減
アルファ(4760・スタンダード)2026年8月期 営業利益2億6000万円→1億6300万円37.3%減
同 当期純利益1億3000万円→3200万円75.4%減

三陽商会は8月に自己株式を取得して期末の株主資本が減る見込みとなり、株主資本配当率(DOE)5%の方針に沿って期末配当を下げた(9月1日の1株→3株の分割後の金額)。アクセルスペースホールディングスは、7月に打ち上げた小型衛星「GRUS-3」7機のうち4機で高速通信系統の不具合が恒久故障と判断し、18億7900万円の減損損失を1Qに特別損失として計上する。TWOSTONE&Sonsは稼働エンジニア数が期初想定を下回り、アルファは売上総利益率の低下と販管費の増加を理由に挙げた。

【スタンダード・グロース】

note(5243・グロース)2026年11月期 3Q
3Q累計の営業利益は8億4900万円で、前年同期の1億2700万円から567.0%増えた。売上高は33.2%増の40億5800万円だ。通期の営業利益計画11億円に対する進捗は77.2%で、計画は据え置いた。株価は1か月で42.5%上げ、6日終値3850円は25日線を22.1%上回る位置にある。

【翌日の発表予定】10月7日(水)9社

エービーシー・マート(2670) 中間/わらべや日洋ホールディングス(2918) 中間/ツルハホールディングス(3391) 中間/三協立山(5932) 1Q

サイプレス・ホールディングス(428A・スタンダード)本決算/ミトラグループ(6093・スタンダード)中間/エヌ・ピー・シー(6255・グロース)本決算/タカキュー(8166・スタンダード)中間/天満屋ストア(9846・スタンダード)中間

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7882 <![CDATA[ 霞ヶ関キャピタル 営業益47.2%増で計画超え、利益の7割は4Qに集中|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7882.html Mon, 05 Oct 2026 20:00:00 +0000 Tue, 06 Oct 2026 16:03:41 +0000 この記事でわかること
・☆【注目度S級】霞ヶ関キャピタル(3498)
・◎【注目度A級】ネクステージ(3186)
・(B級)ダイセキ(9793)
・★【要注意D級】壱番屋(7630)
・【上方修正】トーセイ
・【下方修正】あみやき亭ほか3社
・【翌日の発表予定】10月6日(火)9社

☆【注目度S級】霞ヶ関キャピタル(3498)

霞ヶ関キャピタル(3498)2026年8月期 本決算
営業利益は前期比47.2%増の278億6600万円で、9月17日に引き上げた計画276億円を上回って着地した。売上高は69.7%増の1637億5600万円だ。読みどころは利益の偏りで、3Qまでの営業利益は82億200万円にとどまり、年間の7割を4Q(6〜8月)で稼いでいる。今期(2027年8月期)は営業利益410億円(47.1%増)、配当は165円から200円への増配を見込む。1〜2週間で見るのは、5日終値7410円とほぼ同じ水準にある25日線(約7450円)の上で推移できるかだ。

霞ヶ関キャピタル(3498)の株価と25日線

10月5日の終値7410円は、25日線(7451円)を0.6%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月5日)

6000650070007500800085008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/177200円7556円-4.7%
9/187420円7528円-1.4%
9/247480円7508円-0.4%
9/257550円7509円+0.5%
9/287690円7509円+2.4%
9/297500円7489円+0.1%
9/307760円7485円+3.7%
10/17550円7473円+1.0%
10/27480円7466円+0.2%
10/57410円7451円-0.6%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】ネクステージ(3186)

ネクステージ(3186)2026年11月期 3Q
3Q累計の営業利益は66.7%増の216億2400万円、売上高は26.0%増の6004億2200万円だった。中間期で引き上げた通期計画276億円に対する進捗は78.3%で、計画は据え置いた。残る4Q(9〜11月)に要る営業利益は59億7600万円で、前年同期の66億2200万円を1割近く下回っても計画に届く。株価は5日終値2839円で、25日線(約3020円)を6.0%下回った位置で発表を迎えた。1〜2週間で見るのは、この25日線を回復できるかだ。

ネクステージ(3186)の株価と25日線

10月5日の終値2839円は、25日線(3020円)を6.0%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月5日)

250030003500400045008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/172918円3254円-10.3%
9/182909円3226円-9.8%
9/242915円3197円-8.8%
9/252903円3169円-8.4%
9/282823円3145円-10.2%
9/292800円3114円-10.1%
9/302835円3087円-8.2%
10/12792円3064円-8.9%
10/22819円3041円-7.3%
10/52839円3020円-6.0%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

(B級)ダイセキ(9793)

ダイセキ(9793)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は12.0%増の83億4500万円、純利益は23.1%増の58億500万円だった。通期計画168億円に対する進捗は49.7%で、計画は据え置いた。株価は9月2日の3730円から5日終値3485円まで6.6%下げ、25日線(約3680円)を5.3%下回った位置で発表を迎えた。数字は崩れておらず、下げてきた分の見直しが入るかが焦点だ。1〜2週間で見るのは、25日線まで戻れるかどうか。

★【要注意D級】壱番屋(7630)

壱番屋(7630)2027年2月期 中間
中間期は売上高が10.0%増の352億2700万円と伸びたが、営業利益は17.2%減の20億9100万円だった。通期計画50億円は据え置いたが、届くには下期に32.9%の増益が要る。株価は8月31日、親会社のハウス食品グループ本社が保有株の売却を検討していると報じられてストップ高となり、その後は1100円前後で推移してきた。決算より売却の行方に左右されやすく、1〜2週間で見るのは、続報がないまま25日線(約1080円)を割り込むかだ。

【上方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
トーセイ(8923・プライム)2026年11月期 営業利益246億1100万円→250億6100万円1.8%増
同 当期利益151億5700万円→159億600万円4.9%増
同 売上高1229億8600万円→1136億1300万円7.6%減
同 年間配当55円→58円3円増配

トーセイは利益を引き上げた一方、物件販売の一部を翌期以降に回し、売上高は引き下げた。3Q累計の営業利益は234億4500万円で、修正後の計画に対する進捗は93.6%だ。

【下方修正】

銘柄修正した項目修正前→修正後修正率
あみやき亭(2753・プライム)2027年3月期 営業利益25億円→20億円20.0%減
同 純利益14億5000万円→10億7000万円26.2%減
カルラ(2789・スタンダード)2027年2月期 純利益1億5400万円→6600万円57.1%減
エコートレーディング(7427・スタンダード)2027年2月期 中間期 営業利益5億5500万円→3億3000万円40.5%減

あみやき亭は原材料費や人件費、水道光熱費の上昇が下期も続くと見て、通期を引き下げた。カルラは売上高と営業利益の計画を据え置き、純利益だけを下げた。エコートレーディングは中間期の予想を下げ、通期は据え置いた。

【翌日の発表予定】10月6日(火)9社

サカタのタネ(1377) 1Q/サンエー(2659) 中間/パルグループホールディングス(2726) 中間/サーラコーポレーション(2734) 3Q/三陽商会(8011) 中間

フェリシモ(3396・スタンダード)中間/note(5243・グロース)3Q/放電精密加工研究所(6469・スタンダード)中間/中北製作所(6496・スタンダード)1Q

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7872 <![CDATA[ 住宅ローン、フラット35は1年で2倍 諸費用込みで固定への借り換え採算の見極めポイント ]]> https://goldbeans.jp/real_estate/page_7872.html Mon, 05 Oct 2026 08:30:00 +0000 Mon, 05 Oct 2026 10:15:42 +0000

この記事でわかること

フラット35の金利が過去最高まで上がった推移
固定金利が変動金利より先に上がる理由
3000万円を借り換えるときにかかる諸費用
変動金利がどこまで上がれば固定に並ぶか
固定への借り換えが向く人、動かなくていい人

フラット35は1年で2倍になった

住宅金融支援機構が公表した10月のフラット35(買取型)の金利は、返済期間21〜35年・融資率9割以下で3.83%。9月の3.46%から0.37%上がって3か月連続の上昇となり、2017年10月に現行の制度になってから最も高い水準だ。

1年前の2025年10月は1.89%だったので、1年で2倍を超えたことになる。

年月フラット35の金利
2019年10月1.11%
2021年10月1.30%
2023年10月1.88%
2025年10月1.89%
2026年1月2.08%
2026年4月2.49%
2026年7月3.14%
2026年10月3.83%

※返済期間21〜35年・融資率9割以下の最頻金利

現行制度で最も低かったのは2019年9月と10月の1.11%。その後、2025年12月の1.97%まで6年あまり1%台で動かなかった。ところが2%台に乗ったのが2026年1月、3%台に乗ったのが6月と、半年で1%ずつ上がっている。

フラット35の金利は長期金利に連動する。10月1日には新発10年物国債の利回りが3%を超え、日銀は9月18日の金融政策決定会合で政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げた。6月の利上げから3か月での追加利上げだった。

「金利が上がるなら固定へ」の落とし穴

「変動」と「固定」と書かれた2枚のカードを手に持つ様子

金利が上がる局面では、変動から固定へ逃げておけ――。住宅ローンの通説である。

とはいえ、この通説には時間の問題が抜けている。長期金利は、この先の利上げを先回りして織り込む。つまり固定金利は、変動金利が上がる前に、もう上がってしまっているのだ。

変動金利の人の多くは、まだ1%を下回る金利で借りている。6月と9月の利上げを受けて0.90%になった人を想定すると、フラット35との差は2.93%。借り換えた翌月から、返済額は大きく増えることになる。

借り換え費用は約90万円

借り換えには費用もかかる。残高3000万円をフラット35に借り換える場合で見積もった諸経費は以下のようになる。

・融資手数料(定率2.2%の場合) … 66万円
・抵当権設定の登録免許税(0.4%) … 12万円
・金銭消費貸借契約の印紙税 … 2万円
・司法書士報酬など … 約10万円

合計で約90万円。融資手数料は金融機関によって違うものの、残高の3%前後は見ておきたいところ。

変動が平均4.01%を超えないと元は取れない

では、どこで元が取れるのか。残高3000万円・残り25年・元利均等返済で試算してみた。

変動0.90%のままなら毎月の返済は11万1709円、フラット35の3.83%なら15万5549円で、毎月4万3840円の差になる。25年の総返済額は変動が3351万円、固定は4666万円に費用90万円を足して4756万円だ。

変動金利がこの先どう動けば、固定の4756万円に並ぶのか。

変動金利の動き25年の総返済額固定(費用込み)との差
0.90%のまま3351万円▲1405万円
毎年0.25%ずつ上昇(最後は6.90%)4242万円▲515万円
半年ごとに0.25%上昇、3%で頭打ち4104万円▲653万円
半年ごとに0.25%上昇、4%で頭打ち4401万円▲356万円
半年ごとに0.25%上昇、5%で頭打ち4656万円▲101万円

※金利が変わるたびに返済額を計算し直した。5年ルール・125%ルールは考慮していない

毎年0.25%ずつ、25年間上がり続けても固定に届かない。半年ごとの利上げが続く場合でも、変動が5.45%まで上がり続けて、ようやく並ぶ計算だ。

25年を均して言えば、変動金利が平均4.01%を超えたときが分岐点になる。0.90%の変動金利は政策金利より0.35%低い水準なので、同じ幅で動くなら政策金利が4.3%台に乗り、それが25年続くということ。5月時点の試算では、固定が変動を逆転するのは政策金利が2.25%を超えたときだった(住宅ローン、変動がお得なのは政策金利2%まで? 金利上昇の備え方)。固定が先に上がったぶん、借り換えのハードルも上がったのだ。

それでも固定を選ぶ人

もちろん、総返済額だけで決まる話ではない。固定に借り換える意味は、返済額がこの先動かなくなる安心にある。毎月4万3840円の差は、その安心に払う保険料と考えることもできる。

とはいえ、変動の返済額が増えると家計が持たない人ほど、借り換えた翌月から4万円増える固定にも耐えにくい。固定への借り換えは、家計に余力がある人の選択肢になっているといえるだろう。

残り期間が20年以下なら、フラット35は3.51%に下がり、分岐点も動く。逆に2019〜2021年に1%台前半のフラット35で借りた人は、いまの金利水準から最も遠い場所にいる。動く理由はない。

変動で借りている人が先にやることは、借り換えより残高を減らすことだ。手元資金に余裕があれば繰り上げ返済で元金を減らし、利上げが乗る土台そのものを小さくしておく。固定への扉は、変動の利上げが本格化する前に、すでに狭くなっていた。

※フラット35の10月の金利は住宅金融支援機構の公表値、過去の推移はSBIアルヒ「【フラット35】の金利推移」による。返済額の試算は元利均等返済方式で計算したもので、実際の適用金利・借り換え費用・返済額は金融機関と契約内容により異なる。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。借り入れ・借り換えの判断は、ご自身の状況に応じて金融機関にご相談ください。

【合わせて読みたい】

・住宅ローン変動金利8月アップ 5年ルールの落とし穴と守り・攻めの対策
・住宅ローン、変動がお得なのは政策金利2%まで? 金利上昇の備え方

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https://goldbeans.jp/?p=7867 <![CDATA[ 【今週発表の注目決算】ファストリ、セブン&アイ、安川電機、note、ツルハHD|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7867.html Sat, 03 Oct 2026 20:00:00 +0000 Sat, 03 Oct 2026 12:01:59 +0000 この記事でわかること
・5日(月)15社 霞ヶ関キャピタル、ネクステージ
・6日(火)9社 note、パルグループホールディングス
・7日(水)9社 ツルハホールディングス、エービーシー・マート
・8日(木)29社 ファーストリテイリング、セブン&アイ ほか
・9日(金)65社 安川電機、Sansan ほか

今週の決算発表は127社

日社数うちプライム
5日(月)15社10社
6日(火)9社5社
7日(水)9社4社
8日(木)29社17社
9日(金)65社19社
合計127社55社

2月期決算の会社の中間決算が中心で、8月期決算の会社の本決算も重なる。週の後半ほど社数が増え、9日だけで週全体の半分を占める。

5日(月)15社

霞ヶ関キャピタル(3498)本決算
9月17日に営業利益計画を276億円へ上方修正。3Qまでの進捗は29.7%

ネクステージ(3186)3Q
中間期で営業利益計画を276億円へ上方修正。株価は9月2日から12.2%安

6日(火)9社

note(5243・グロース)3Q
営業利益計画を7億円から11億円へ上方修正。株価は9月2日から47.4%高

パルグループホールディングス(2726)中間
1Qの営業利益79億5300万円で、上期計画150億円の53.0%に届いた

7日(水)9社

ツルハホールディングス(3391)中間
1Qの営業利益242億2900万円は、上期計画526億円の46.1%

エービーシー・マート(2670)中間
1Qの営業利益は8.3%増の203億1600万円、上期計画の58.5%

8日(木)29社

ファーストリテイリング(9983)本決算
営業利益計画を期初の6100億円から3度引き上げ、7300億円に

セブン&アイ・ホールディングス(3382)中間
1Qで営業利益計画を4050億円から4250億円へ。主因は円安

ローツェ(6323)中間
1Qの営業利益は21.2%増、上期計画の53.6%に届いた

スギホールディングス(7649)中間
1Qの営業利益は10.9%増の122億900万円、上期計画の45.7%

キユーピー(2809)3Q
上期の営業利益は23.9%増だが、株価は9月2日から11.2%安

9日(金)65社

注目:安川電機(6506)、Sansan(4443)、ジンズホールディングス(3046)、ビックカメラ(3048)、ヴィッツ(4440・スタンダード)

65社のうち本決算は14社。ジンズホールディングスとビックカメラはここに入る。

発表のあとは

それぞれの決算は、発表の翌朝5時に読み解く。上方修正・下方修正を出した会社は、市場を問わず表にまとめる。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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https://goldbeans.jp/?p=7863 <![CDATA[ ハイデイ日高 1Qで上期計画の55.8%、2Qは前年比6.5%減でも届く|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7863.html Thu, 01 Oct 2026 20:00:00 +0000 Thu, 01 Oct 2026 09:41:42 +0000 この記事でわかること
・今日2日の決算発表は9社 プライムは3社
・今日の相場観 日経平均は2203円高、それでも値上がりは48.4%
・相場が急騰した日の、決算との向き合い方
・答え合わせ 平和堂は2Q単独20.4%減益、スター・マイカは寄りで8.6%安
・今週と来週の決算発表予定

今日2日の決算発表は9社 プライムは3社

今日2日に決算発表を行う予定は9社で、プライムは3社。ハイデイ日高(7611)と象印マホービン(7965)は、どちらも計画を上回るペースで走りながら、会社が計画を動かしていない。

☆【注目度S級】ハイデイ日高(7611/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目数字
前期実績(2026年2月期)売上高622億5200万円(11.9%増)、営業利益65億8400万円(19.4%増)
今期計画(2027年2月期)売上高670億円(7.6%増)、営業利益68億円(3.3%増)
上期計画売上高333億円(8.3%増)、営業利益37億9000万円(3.5%増)
1Q実績売上高169億9400万円(11.4%増)、営業利益21億1400万円(13.0%増)
前年上期の営業利益36億6300万円(うち1Q 18億7100万円、2Q 17億9200万円)
上期の月次(3〜8月)全店売上高108.1%/既存店売上高105.1%
1日終値2931円(前日比+1.21%)/出来高13万5600株

中華食堂「日高屋」を首都圏で展開する。

見どころ:1Qで上期計画の55.8%に達し、月次の全店売上高も上期で108.1%と計画に沿う。計画を引き上げるかが焦点になる。

2Qで見る数字:上期計画に届くには2Q単独で16億7600万円あればよく、前年2Qの17億9200万円から6.5%減っても届く。前年は1Qで上期の51.1%を稼いでいた。

スイング目線:1日終値は2931円で前日比+1.21%、3営業日前から+2.05%、1か月では-2.2%。20営業日の日中値幅は平均1.94%、1日の売買代金は約3億9600万円。前年の2Qと今期の1Qはともに15時の開示で、同じ時間帯なら引けまでの30分で最初の反応が出る。

Point:計画を上回って走る会社は、修正が出なければ据え置きそのものが材料になることもある。私はまず修正の有無を見る。

◎【注目度A級】象印マホービン(7965/電気機器)2026年11月期3Q プライム

項目数字
前期実績(2025年11月期)売上高911億5100万円(4.5%増)、営業利益74億3600万円(24.9%増)
今期計画(2026年11月期)売上高925億円(1.5%増)、営業利益66億円(11.2%減)
上期実績売上高512億1000万円(2.2%増)、営業利益52億1200万円(7.0%増)
前年の3Q単独/4Q単独の営業利益6億9000万円/18億7600万円
前提為替1ドル145円 → 155円(上期の決算で変更)
1日終値1437円(前日比-0.62%)/出来高15万1400株

炊飯ジャーなどの調理家電を手がける。

見どころ:上期で通期計画の79.0%に達したが、原材料高と円安によるコスト増を理由に据え置いた。下期の計画は13億8800万円と前年下期25億6600万円の約半分だ。

3Qで見る数字:3Q単独が前年並みの6億9000万円なら、累計は通期計画の89.4%になる。前提為替155円に対し、1日のドル・円は158円45銭まで円安に振れた。

スイング目線:1日終値は1437円で前日比-0.62%、3営業日前から-1.64%、1か月では-2.8%。日中値幅は平均1.25%、売買代金は約2億1700万円と細い。前年の3Qは15時30分の開示で、同じ時間帯なら答えは週明け5日に出る。

Point:上振れても据え置いた理由はコストの見方にある。私はそこが変わるかを読む。

★【要注意D級】エクスモーション(4394/情報・通信業)2026年11月期3Q グロース

S級・A級は誰もが見る。ここでは、その陰に隠れていて、しかも値が大きく動きやすい一社を挙げておく。注目度ではなく、値動きの荒さで見るべき銘柄という意味だ。

項目数字
前期実績(2025年11月期)売上高13億8600万円(7.9%増)、営業利益1億8900万円(22.1%増)
今期計画(2026年11月期)売上高14億5100万円(4.7%増)、営業利益2億400万円(7.7%増)
上期実績売上高7億600万円(4.6%増)、営業利益9700万円(30.2%増)
前年3Q累計売上高10億2600万円、営業利益1億3200万円
1日終値827円(前日比+7.54%)/出来高18万6100株

組込みソフトウェア開発のコンサルティングを手がける。

見どころ:上期は営業利益が30.2%増えたが、通期計画に対する進捗は5割に届いていない。下期の計画が控えめかどうかが確認点だ。

3Qで見る数字:前年は3Q累計で営業利益1億3200万円と、通期実績のほぼ7割を稼いでいた。

スイング目線:1日終値は827円で前日比+7.54%、3営業日前から+14.38%、1か月では+23.1%。20営業日の日中値幅は平均7.16%で9社の中で最も大きいが、売買代金は約1億4900万円と細い。前年の3Qは15時30分の開示だった。

Point:見ている人が少ないぶん、数字が出た瞬間に評価が変わる余地が残る。要注意と付けたのは、動くということは逆にも同じだけ動くからだ。

【本日発表予定】

瑞光(6279/機械)2月期2Q プライム
 衛生用品の製造機械を手がける。1Qは2億2500万円の営業赤字で、通期は17億8000万円の営業黒字を計画する。

ほかにケイティケイ(3035)、ミタチ産業(3321)、オプトエレクトロニクス(6664)、和田興産(8931)、北恵(9872)が発表する。

今日の相場観 日経平均は2203円高、それでも値上がりは48.4%

指標10月1日前日比
日経平均6万8956円72銭2203円高(+3.30%)
TOPIX4131.9823.33pt高(+0.57%)
プライム平均株価―+0.20%(中央値0.00%)
上げた銘柄/下げた銘柄750/74748.4%/48.2%
プライム売買代金約8兆7228億円―

※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。

1日の日経平均は2203円高の6万8956円72銭と大幅に続伸した。米国の利上げ観測が後退し、米マイクロン・テクノロジーの好決算も重なって半導体株が買われた。

日経平均の+3.30%に対し、プライム平均株価は+0.20%にとどまる。 アドバンテストなど4銘柄で約1481円を押し上げ、銀行・保険など22業種は下げた。指数は急騰したが、多くの銘柄にとっては横ばいの一日だった。

相場が急騰した日の、決算との向き合い方

上げの理由が「相場」なのか「その会社」なのかを分ける

上の3社は、1日の上げを主導した半導体とは顔ぶれが違う。ハイデイ日高は+1.21%、象印は-0.62%だった。エクスモーションの+7.54%は日経平均を上回り、出来高は前日の3.7倍に膨らんだが、会社からの開示は出ていない。

急騰の翌日に決算をまたぐのは、平時より分が悪い

変数が2つに増えるからだ。決算の中身に加えて、相場の上げが続くかという不確実性が上に乗る。今日2日は金曜で、引け後の決算発表をまたげば土日もはさむ。

上がったから買う、は理由になっていない

上げが一部の値がさ株に偏った日はなおさら、上がり始めを出来高で確かめてから乗ればいい。

持っている場合は、撤退ラインを先に決める

含み益があると、判断が「もっと上がってほしい」という願望に寄る。降りる値段は上げている今のうちに決めておく。

なお、上の3社の分析は前期までの実績と会社計画にもとづくものだ。1日の急騰を織り込んだ株価水準の評価ではないし、当日の着地を予想するものでもない。

答え合わせ 平和堂は2Q単独20.4%減益、スター・マイカは寄りで8.6%安

銘柄開示中身株価・答え
平和堂(8276)1日13時30分上期営業利益56億6500万円(17.1%減)、上期計画の82.1%。通期据え置き1日2564円(-0.85%)、出来高は前日の2.7倍
スター・マイカHD(2975)9月30日15時30分3Qで純利益が通期計画超え。通期据え置き1日1332円(-4.65%)、出来高は前日の3.1倍
アンドエスティHD(2685)9月30日15時30分上期営業利益34.6%増。通期据え置き1日3040円(-1.62%)
西松屋チェーン(7545)1日15時30分上期営業利益70億3200万円(3.7%減)、上期計画の94.3%。通期据え置き答えは今日2日
クスリのアオキHD(3549)1日15時30分1Q営業利益84億2400万円(16.0%増)、上期計画の54.3%答えは今日2日
ナガイレーベン(7447)1日15時30分前期営業利益36億2500万円(1.2%増)、計画の90.1%。今期は0.7%減益の計画答えは今日2日

平和堂は上期計画に届くのに2Qで前年比11.3%増が要ったが、2Q単独の営業利益は30億9400万円と20.4%減った。

スター・マイカは寄り付きで前日比8.6%安の1277円を付け、終値は1332円まで戻した。純利益が計画を超えても、据え置きは寄り付きで売られた。

西松屋は2Q単独の営業利益が17億1100万円で、必要だった21億3900万円に届かず、同時に上限3億円の自社株買いを発表した。

今週と来週の決算発表予定

日付社数主な銘柄
10月2日(金)9社ハイデイ日高(7611/小売業・プライム) 2月期2Q/象印マホービン(7965/電気機器・プライム) 11月期3Q ほか
10月5日(月)13社ワールド(3612/繊維製品・プライム)2月期2Q/ネクステージ(3186/小売業・プライム)11月期3Q ほか
10月6日(火)9社サンエー(2659/小売業・プライム)2月期2Q/サカタのタネ(1377/水産・農林業・プライム)5月期1Q ほか
10月7日(水)9社エービーシー・マート(2670/小売業・プライム)2月期2Q/ツルハホールディングス(3391/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月8日(木)28社ファーストリテイリング(9983/小売業・プライム)8月期本決算/セブン&アイ・ホールディングス(3382/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月9日(金)62社安川電機(6506/電気機器・プライム)2月期2Q/ビックカメラ(3048/小売業・プライム)8月期本決算 ほか

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。

上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。

逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。

ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。

来週は9日に62社、連休明けの15日には125社まで増える。損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。

「プライム平均株価」について

「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。1日の対象は1551銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

著書をAmazonで見る →

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https://goldbeans.jp/?p=7851 <![CDATA[ 「繰下げ受給」は何歳まで(3) 働く場合の分岐は85歳だが、年金にかかる税・保険料は軽い!? ]]> https://goldbeans.jp/money/page_7851.html Thu, 01 Oct 2026 03:40:00 +0000 Thu, 01 Oct 2026 03:14:48 +0000

この記事でわかること

給与20万〜30万円なら在職老齢年金で減らされない理由
働く人と年金だけの人、年金にかかる税・保険料の差
70歳を過ぎてからさかのぼって受け取る「みなし増額」
在職中に増えた年金と繰り下げの関係
繰り下げで変わる75歳以降の医療費の窓口負担
繰り下げを決める前に確かめる4つの点

65歳を過ぎても働く人は多い。もはや当たり前になりつつある。
こうなると給与で生活費を賄えるなら、年金は繰り下げて増やせばいい。そう考えるのは自然だ。では給与が月20万円、25万円、30万円のとき、繰り下げの損得はどう変わるのか。

年金だけで暮らす単身者が70歳まで繰り下げると、税と社会保険料を引いた手取りの損益分岐は85.1歳だった。では働いている人を同じ物差しでみると、どうなるだろうか。
税と保険料は2026年度の水準で、全国平均に近い率を使った概算とし、65歳から69歳まで賞与なしで働いて厚生年金に加入し、70歳で退職する単身者を例にシミュレーションしてみよう。

“普通”に働いていても年金は減らされない

働きながら年金を受け取ると、在職老齢年金の仕組みで厚生年金が減らされることがある。その基準額は2026年度で月65万円で、給与(賞与を含む年収の12分の1)と厚生年金の月額の合計がこれを超えると、超えた分の半分が止まる。基礎年金は対象外だ。

この試算では厚生年金の月額が約8万9000円なので、給与20万円なら合計28万9000円、30万円でも38万9000円にとどまり、減額は起きない。

注意したいのは、給与が高くて減額される人だ。止められた分は、繰り下げても増額されない。この試算の年金額なら、賞与込みの月額でおよそ56万円を超えると減額が始まる。給与が月60万円なら年約23万6000円が止まり、その分は70歳まで待っても42%増にはならない。つまり厚生年金を繰り下げる効果が、それだけ削られる。

年金を足しても税金・社会保険料の負担は増えにくい

働いている間、健康保険は勤め先の保険に入り、保険料は給与額だけで決まる。年金を受け取っても、国民健康保険料のように上がることはない。年金を受け取って増えるのは、所得税と住民税、それに65歳以上が市区町村に納める介護保険料だ。

給与(月額)年金192万円を受け取ると増える負担70歳繰下げの損益分岐(手取り)
20万円約12万1000円85.0歳
25万円約12万2000円85.0歳
30万円約10万9000円85.1歳
働いていない約14万2000円85.1歳

意外なことに、働いている人のほうが、年金にかかる負担は小さい。

退職して年金だけで暮らす人は、年金を受け取った時点で住民税がかかるようになり、国民健康保険料と介護保険料も上の段階に移る。内訳は住民税が約2万9000円、国民健康保険料が約4万5000円、介護保険料が約6万8000円の増加だ。介護保険料は、住民税非課税の最も低い段階から課税の段階へ移るので、4倍を超えることになってしまう。

働いている人はそれらがすでに給与で決まっている。
そのため給与20万円の人が年金192万円を受け取って増えるのは、住民税が約7万円、所得税が約3万6000円、介護保険料が約1万5000円だ。給与30万円の人は介護保険料がすでに同じ段階にあり、増えない。この給与水準なら所得税の税率は5%のままで、給与所得と年金所得の両方がある人には、所得金額調整控除(最大10万円)も付く。

結果として、70歳繰り下げの損益分岐は給与の額にかかわらず約85歳で、働いていない人とほとんど変わらない。給与と賞与を合わせて月50万円まで上がり、年金にかかる所得税の税率が上がる人でも、分岐は84.6歳と半年ほど早まるにとどまる。働くことそのものは、繰り下げを有利にも不利にもしない。変わるのは、65歳から70歳の生活費を年金なしで賄えるかどうかだ。繰り下げが向くかどうかは、むしろ損益分岐よりもこちらで決まる。

5年分16.8%増で一括受け取り

繰り下げは、65歳の時点で受給開始年齢を決めておく必要がない。請求しなければ待機が続き、66歳以後の好きな月に請求できる。
それこそ体調を崩したり仕事を辞めたりしたら、そこで請求すればいいだけのこと。働いている間は結論を先送りできることが、繰り下げのもう一つの利点だ。

70歳を過ぎてから、繰り下げを選ばずに65歳からの年金をさかのぼって受け取ることもできる。年金は5年で時効になるが、2023年4月からは「特例的な繰下げみなし増額制度」により、請求の5年前に繰り下げたものとみなして増額した年金を、5年分まとめて受け取れる。
65歳時点で年192万円の人が72歳で請求すると、67歳で繰り下げたとみなされて16.8%増え、年224万2560円の5年分、1121万2800円が一括で入る。ただ、この制度は80歳以降の請求には使えず、一括分は過去の年の所得になるので、税や保険料がさかのぼって変わることもある。

働いて増える分は増額されない

「引退」「定年」「働く」と書かれた3枚の道しるべ

65歳以降も厚生年金に加入すると、その期間の分だけ年金が増える。2022年4月からは在職定時改定が始まり、毎年9月1日時点の加入記録で10月分から年金額が見直される。1年働くと、給与20万円で年約1万3000円、25万円で約1万7000円、30万円で約2万円増える。

65歳から受け取っていれば、この上乗せは翌年から順に効く。繰り下げている人には請求するときにまとめて加わるが、働いて増えた部分は増額の対象にはならない。繰り下げの増額は、あくまで65歳時点の年金額がベースになる。

60歳以降の厚生年金加入には、もう一つ別の効果がある。
基礎年金は20歳から60歳までの納付で決まるので、60歳以降に働いても増えない。ただ厚生年金の加入期間が通算480か月に満たない人は、経過的加算という形で、基礎年金に近い額が厚生年金に上乗せされる。国民年金の期間が長い人や未納がある人には、60歳以降に会社員として働くことが、その穴を埋める手段の一つになる。

75歳以降の窓口負担

損益分岐とは別に、繰り下げで年金収入が一定額を超えると、医療費の窓口負担が変わる。75歳以上の後期高齢者医療は原則1割だが、単身なら課税所得28万円以上で、年金収入とその他の所得の合計が200万円以上だと2割になる。

65歳時点で年192万円の人は1割にとどまるが、66歳へ1年繰り下げるだけで年金は208万1280円になり、200万円の線を越える。70歳まで繰り下げた272万6400円なら、課税所得の条件も大きく上回る。医療費がかさむ年齢になってから、窓口負担が倍になりうる。

しかし、このラインそのものも動きつつある。2割負担は2022年10月に始まり、外来の負担増を月3000円までに抑える配慮措置も2025年9月末で終わった。
2026年7月に閣議決定した骨太方針は、70歳以上の窓口負担を「年齢によらない真に公平な応能負担」へ見直すとし、負担割合の区切りとなる所得の見直しも含めて2026年末までに結論を出すとした。引き上げの時期はまだ決まっていないが、繰り下げで年金を増やすほど、見直しの対象に入りやすくなる。

年金が少ない人は、住民税の非課税の線にも気をつけたい。
65歳以上の単身者は、年金収入155万円以下(1級地)なら住民税がかからない。この線を越えると、介護保険料の段階や高額療養費の上限、自治体の各種減免がまとめて動く。

繰下げ受給を考える際の要チェックポイント

3回にわたって繰下げ受給について説明してきたが、繰り下げを決める前に必ず確かめておきたいことは以下の点だ。

・ねんきんネットで、基礎年金と厚生年金それぞれの額と、加入月数を確かめる。未納があれば、60〜65歳の任意加入を先に検討する
・年下の配偶者がいて加給年金の対象なら、繰り下げるのは基礎年金だけにする
・働くなら、給与(賞与込みの月額)と厚生年金の合計が月65万円を超えないかを確かめる。超えると、止められた分は繰り下げても増えない
・繰り下げた後の年金収入が、155万円(住民税非課税)、200万円(75歳以降の2割負担)、242万円(所得税の基礎控除が下がる線)のそれぞれどちら側に着地するかを見る

平均余命と生存率で期待値を出すと、手取りが最も多くなるのは男性で68歳前後、女性で70歳前後だった。とはいえ、これは平均の話で、64歳の人が90歳まで生きる割合は、男性で約3割、女性では5割を超える。

繰り下げが得か損かではなく、どこまで生きるか分からないことへの備えを、“何歳までいくらで買うか”という見方で考えることも重要だ。85歳という手取りの分岐は、その値段を知るための1つの材料になるだろう。

※在職老齢年金、在職定時改定、経過的加算、特例的な繰下げみなし増額制度は日本年金機構、後期高齢者医療の窓口負担は厚生労働省、骨太方針は内閣府の資料による。試算は単身・2026年度の水準で固定した概算で、税額と保険料は自治体や個人の状況で変わる。

【合わせて読みたい】

・「繰下げ受給」は何歳まで? 男性68歳・女性70歳を超えると手取りが減る!?
・「繰下げ受給」は何歳まで(2) 実は基礎年金のみ繰下げがお得な場合も 加給年金の注意点
・「106万円の壁」10月に消滅 変わる人・変わらない人はここで分かれる

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https://goldbeans.jp/?p=7849 <![CDATA[ 西松屋チェーン 通期26.1%増益の計画、支えは前年の1.9倍を置く下期|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7849.html Wed, 30 Sep 2026 20:00:00 +0000 Wed, 30 Sep 2026 16:50:39 +0000 この記事でわかること
・今日1日の決算発表は6社 プライムは3社
・今日の相場観 日経平均は1272円高と3日ぶりに反発、全業種が上げた
・答え合わせ DCMは通期据え置きで-2.97%、アンドエスティHDとスター・マイカは今日
・今週と来週の決算発表予定

今日1日の決算発表は6社 プライムは3社

今日1日に決算発表を行う予定は6社で、プライムは3社。西松屋チェーン(7545)と平和堂(8276)はともに2月期の2Qで、1Qの進捗は上期計画の71.3%と37.3%と差がついている。

☆【注目度S級】西松屋チェーン(7545/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目数字
前期実績(2026年2月期)売上高1933億6500万円、営業利益99億4100万円
前期の修正(2025年12月29日)通期の営業利益予想を136億円から93億円へ引き下げ
今期計画(2027年2月期)売上高2050億円(6.0%増)、営業利益125億4000万円(26.1%増)
上期計画売上高1029億3400万円(6.1%増)、営業利益74億6000万円(2.1%増)
1Q実績売上高545億5400万円、営業利益53億2100万円
前年上期の営業利益73億500万円
配当前期32円 → 今期32円(予想)
30日終値1961円(前日比+0.62%)/出来高24万2100株

ベビー・子供用品の専門店チェーンだ。前期の中間期から連結に移り、1Qの前年同期比は短信に載っていない。

見どころ:前期は秋冬物衣料が売れ残り、値下げ処分で12月に通期の営業利益予想を3割強引き下げた。今期は当初価格で売る比率を高めて売上総利益率を戻す計画だ。

2Qで見る数字:1Qの営業利益は上期計画74億6000万円の71.3%に達し、2Q単独で21億3900万円を上積みすれば上期計画に届く。目を向けたいのは下期で、計画は50億8000万円と前年下期の26億3600万円の1.9倍を置いている。 前期につまずいた秋冬物の季節にあたり、通期を据え置くかが焦点になる。

スイング目線:30日終値は1961円で前日比+0.62%、3営業日前から-0.91%、1か月では-2.7%。20営業日の日中値幅は平均1.35%、30日の売買代金は約4億7300万円。前年の2Qは15時30分の開示で、同じ時間帯なら答えが出るのは明日2日だ。

Point:下期の1.9倍を市場がどこまで信じるかは別の話だ。『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたように、決算はまたがず、反応を見てから上がり始めるのを待てばいい。

◎【注目度A級】平和堂(8276/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目数字
前期実績(2026年2月期)営業収益4560億1000万円(2.5%増)、営業利益133億1300万円(0.4%減)
今期計画(2027年2月期)営業収益4780億円(4.8%増)、営業利益143億円(7.4%増)
上期計画営業収益2340億円(4.7%増)、営業利益69億円(1.0%増)
1Q実績営業収益1121億9900万円(3.4%増)、営業利益25億7100万円(12.7%減)
前年上期の営業利益68億3300万円(うち1Q 29億4400万円、2Q 38億8900万円)
配当前期66円 → 今期66円(予想)
30日終値2586円(前日比-0.65%)/出来高12万3000株

滋賀県を地盤とする総合スーパーだ。

見どころ:1Qは中核の平和堂単体で営業収益が5.2%増えたが、粗利益率が下がって営業利益は17.6%減った。2Qで粗利益率が戻るかが第一の確認点になる。

2Qで見る数字:1Qの営業利益は上期計画69億円の37.3%にとどまる。上期計画に届くには2Q単独で43億2900万円が要り、前年2Qの38億8900万円から11.3%増やす必要がある。前年は1Qで上期の43.1%を稼いでいた。

スイング目線:30日終値は2586円で前日比-0.65%、3営業日前から-3.65%、1か月では-3.8%。20営業日の日中値幅は平均1.41%、30日の売買代金は約3億1800万円と細い。前年の2Qは13時30分、今期の1Qは15時30分の開示で、場中に数字が出れば答えは今日のうちに出る。

Point:売上が伸びて利益が減った会社を、私はまず粗利益率から見る。

★【要注意D級】クスリのアオキホールディングス(3549/小売業)2027年5月期1Q スタンダード

S級・A級は誰もが見る。ここでは、その陰に隠れていて、しかも値が大きく動きやすい一社を挙げておく。注目度ではなく、値動きの荒さで見るべき銘柄という意味だ。

項目数字
前期実績(2026年5月期)売上高5668億6500万円(13.0%増)、営業利益270億9600万円(1.9%増)
今期計画(2027年5月期)売上高6400億円(12.9%増)、営業利益320億円(18.1%増)
上期計画営業利益155億円(14.9%増)
前年1Q売上高1397億3500万円(16.1%増)、営業利益72億6300万円(1.0%減)
1Qの月次(6〜8月度)全店売上高107.3%・109.6%・110.7%/既存店売上高97.5%・100.3%・100.7%
30日終値3685円(前日比-1.26%)/出来高37万9400株

北信越を中心に「フード&ドラッグ」のドラッグストアを展開する。

見どころ:前期は売上高が13.0%増えたのに営業利益は1.9%増にとどまり、今期は18.1%増を掲げる。1Qで利益の伸びが売上に追いつくかが確認点だ。 月次では既存店の客数が3か月とも前年を下回った。

1Qで見る数字:上期計画は14.9%増で、1Qも前年の72億6300万円から同じだけ伸びれば83億円台になる。

スイング目線:30日終値は3685円で前日比-1.26%、3営業日前から-6.66%、1か月では-12.2%。20営業日の日中値幅は平均2.73%で6社の中で最も大きく、30日の売買代金は約14億円。前年の1Qは15時30分の開示だった。

Point:見ている人が少ないぶん、数字が出た瞬間に評価が変わる余地が残る。要注意と付けたのは、動くということは逆にも同じだけ動くからだ。

【本日発表予定】

ナガイレーベン(7447/卸売業)8月期本決算 プライム
 医療用白衣の大手だ。3Q累計の営業利益は28億1300万円で3.5%減り、通期計画40億2500万円の69.9%にとどまる。前年は3Q時点で通期実績の81.4%だった。

ほかにイーサポートリンク(2493)、日本フイルコン(5942)が発表する。

今日の相場観 日経平均は1272円高と3日ぶりに反発、全業種が上げた

指標9月30日前日比
日経平均6万6753円72銭1272円45銭高(+1.94%)
TOPIX4108.6567.52pt高(+1.67%)
プライム平均株価―+0.84%(中央値+0.68%)
上げた銘柄/下げた銘柄1127/36972.7%/23.8%
プライム売買代金約9兆1212億円―

※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。

30日の日経平均は1272円45銭高の6万6753円72銭と3日ぶりに反発した。原油安で中東情勢への警戒が和らぎ、AI・半導体関連に買いが集まって全業種が上げた。

日経平均の+1.94%に対し、プライム平均株価は+0.84%にとどまる。 ソフトバンクグループ1銘柄で約317円、ファーストリテイリングで約173円を押し上げており、値がさ株の上げが指数を大きく見せた。

西松屋・平和堂・アオキの3社はそろってプライム平均株価を下回った。

答え合わせ DCMは通期据え置きで-2.97%、アンドエスティHDとスター・マイカは今日

DCMホールディングス(3050)は上期計画を上回りながら通期を据え置き、30日は1537円(-2.97%)で引けた。出来高は前日の2.1倍で、プライム平均株価が+0.84%の日に逆行して売られた。

アンドエスティHD(2685)は30日15時30分に上期を開示し、営業利益は107億3100万円で34.6%増えた。2Q単独も前年同期から20.5%増えた。通期の172億円は据え置き、進捗は62.4%になる。

スター・マイカ・ホールディングス(2975)の3Q累計の営業利益は97億6800万円で67.4%増え、通期計画の93.5%に達した。純利益は60億7900万円と3Q時点で通期計画の60億3000万円を上回ったが、通期は据え置いた。 2社とも答えは今日1日に出る。

今週と来週の決算発表予定

日付社数主な銘柄
10月1日(木)6社西松屋チェーン(7545/小売業・プライム) 2月期2Q/平和堂(8276/小売業・プライム) 2月期2Q ほか
10月2日(金)9社ハイデイ日高(7611/小売業・プライム)2月期2Q/象印マホービン(7965/電気機器・プライム)11月期3Q ほか
10月5日(月)13社ワールド(3612/繊維製品・プライム)2月期2Q/ネクステージ(3186/小売業・プライム)11月期3Q ほか
10月6日(火)9社サンエー(2659/小売業・プライム)2月期2Q/サカタのタネ(1377/水産・農林業・プライム)5月期1Q ほか
10月7日(水)9社エービーシー・マート(2670/小売業・プライム)2月期2Q/ツルハホールディングス(3391/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月8日(木)28社ファーストリテイリング(9983/小売業・プライム)8月期本決算/セブン&アイ・ホールディングス(3382/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月9日(金)62社安川電機(6506/電気機器・プライム)2月期2Q/ビックカメラ(3048/小売業・プライム)8月期本決算 ほか

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。

上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。

逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。

ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。

来週は8日にファーストリテイリングの本決算があり、9日は62社に増える。損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。

「プライム平均株価」について

「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。30日の対象は1551銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

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https://goldbeans.jp/?p=7838 <![CDATA[ 「繰下げ受給」は何歳まで(2) 実は基礎年金のみ繰下げがお得な場合も 加給年金の注意点 ]]> https://goldbeans.jp/money/page_7838.html Wed, 30 Sep 2026 03:30:00 +0000 Thu, 01 Oct 2026 04:51:35 +0000

この記事でわかること

基礎年金だけ・厚生年金だけを繰り下げたときの損益分岐
厚生年金を繰り下げると受け取れなくなる加給年金の額
未納の穴を埋める任意加入と追納

年金の繰り下げは、全部やるか、やらないかの二択ではない。老齢基礎年金と老齢厚生年金は、別々に繰り下げられる。年下の配偶者がいれば加給年金が絡み、保険料の未納があれば土台の金額そのものが変わる。この3つで損益分岐がどう動く。
具体的にどのような違いあるのかを見ていこう。

65歳時点で年192万円を受け取れる人が両方とも70歳まで繰り下げると、税と社会保険料を引いた手取りの損益分岐は85.1歳だった。いま64歳の男性の平均余命は84.5歳まで、女性は89.4歳まで。そこでこの平均余命を前提に試算は単身・2026年度の水準で、税と保険料は全国平均に近い率を置いた概算でシミュレーションしてみた。

一方だけなら分岐が早まる

受給開始年齢両方を繰り下げ基礎年金だけ厚生年金だけ
68歳82.8歳81.5歳81.7歳
70歳85.1歳83.5歳84.1歳
75歳89.8歳89.0歳89.3歳

額面なら、どれを繰り下げても70歳開始の分岐は81.9歳で同じだ。増額率が同じなので、額面の分岐は金額の大小に左右されない。手取りで差がつくのは、一方だけなら年金の増え方が小さく、税や保険料の段差を越えにくくなる。

基礎年金だけを70歳まで繰り下げると、65歳から69歳までは厚生年金の約107万円を受け取り、70歳から基礎年金が84万7300円から約120万3000円に増える。分岐は83.5歳で、64歳の男性の平均余命84.5歳の内側に入る。

生命表の生存率で期待値を出しても同じ傾向になる。64歳の男性が70歳まで待つ場合、両方を繰り下げると65歳受給より9万円多いだけだが、基礎年金だけなら45万円多い。男性で70歳まで待つなら、一方に絞るほうが計算上は分がいい。

では、どちらを繰り下げるか。
64歳の男性が68歳まで繰り下げる場合の期待値は、厚生年金だけなら65歳受給より66万円多く、基礎年金だけなら55万円多い。70歳まで待つ場合は基礎年金だけが45万円、厚生年金だけが37万円で、順位が入れ替わる。
女性の70歳繰り下げでは、厚生年金だけが187万円、基礎年金だけが166万円だ。差はそれほど大きくないので、どちらを選ぶかは、次に見る加給年金と振替加算の有無で決めてかまわない。

手続きの面では、両方とも繰り下げるなら65歳の時点で何もしなくていい。一方だけを65歳から受け取るときは、年金請求書で受け取る側を選んで年金事務所に出す。公務員として働いた期間があり、共済組合からも厚生年金を受け取る人は、日本年金機構の厚生年金と共済の厚生年金を別々には繰り下げられない。

加給年金は厚生年金に付く「家族手当」

加給年金は、厚生年金の加入期間が20年以上ある人が65歳になったとき、生計を維持している65歳未満の配偶者か、18歳になった年度末までの子がいれば、老齢厚生年金に上乗せされるものだ。配偶者は年収850万円未満であることが条件になる。

2026年度の額は、配偶者が24万3800円。ただ、加給年金は受給者の生年月日に応じた特別加算が付き、昭和18年4月2日以後生まれなら17万9900円で、合計42万3700円になる。子は2人目まで各24万3800円、3人目からは各8万1300円だ。

配偶者の分は、配偶者が65歳になるまで続く。5歳下の配偶者がいれば5年間で211万8500円になる。配偶者が年上で、受給者が65歳になった時点。すでに65歳を超えていれば、加給年金はそもそも付かない。

配偶者自身が厚生年金に20年以上加入し、老齢厚生年金を受け取る権利を持っていれば、加給年金は止まる。2022年3月までは、配偶者の年金が在職などで全額止められていれば加給年金は支給されていたが、4月からは配偶者に受け取る権利があるだけで止まるようになった。共働きで配偶者も長く会社員だった家庭では、加給年金はもともと当てにできない。

繰り下げとの関係で押さえたいのは3点だ。

・加給年金は老齢厚生年金に付くので、厚生年金を繰り下げると待機中は受け取れない
・受け取れなかった加給年金は、あとで増額されて戻ってくることもない
・基礎年金だけを繰り下げるなら、加給年金はそのまま受け取れる

配偶者との年齢差受け取れなくなる加給年金厚生年金を70歳まで繰り下げた場合の損益分岐(額面)
対象外なし81.9歳
3歳下127万1100円84.7歳
5歳下211万8500円86.6歳

額面でも、5歳下の配偶者がいれば分岐は86.6歳まで遠のき、手取りで見ればさらにうしろ倒しになる。加給年金の対象になる人が繰り下げるなら、基礎年金だけにするのが定石だ。

配偶者の側にも同じ構図がある。配偶者が65歳になると加給年金は終わり、代わりに配偶者の基礎年金に振替加算が付く(昭和41年4月1日以前生まれの配偶者に限る)。配偶者が基礎年金を繰り下げると、待機中は振替加算を受け取れず、これも増額されない。

加給年金には制度改正も控える。
2025年の年金制度改正法で、2028年4月以後に受給権が発生する人の配偶者加給年金は約1割減る。いま64歳の人は2027年9月までに65歳になるので現行の額だが、60歳の人は2030年から2031年にかけて65歳を迎え、減額後の額になる。

未納があると土台が小さくなる

基礎年金の額は、20歳から60歳までの40年間、480か月の保険料の納め方で決まる。

老齢基礎年金 = 84万7300円 × 保険料を納めた月数 ÷ 480

免除を受けた月は一部が反映される。2009年4月以後の期間なら、全額免除でも2分の1、半額免除なら4分の3が年金に入る。これに対して未納の月は、まったく反映されない。受給には、加入期間が10年以上あることも要る。

未納の期間65歳から受給70歳まで繰り下げ
なし847,300円1,203,166円
5年(60か月)741,388円1,052,771円
10年(120か月)635,475円902,375円

繰り下げの増額率は、未納で小さくなった額にかかる。5年の未納がある人が70歳まで繰り下げても、未納のない人の70歳繰り下げより年15万円少ないままだ。繰り下げで穴は埋まらない。

穴を埋める手段は別にある。60歳から65歳までの間なら、国民年金に任意加入して保険料を納められる。20〜60歳の納付月数が480か月に満たず、繰上げ受給をしておらず、厚生年金に加入していない人が対象だ。2026年度の保険料は月1万7920円。加入は申し出た月からで、さかのぼることはできない。

5年分の60か月を納めると、保険料は107万5200円で、年金は年10万5913円増える。10.2年で元が取れ、65歳から受け取れば75歳過ぎに回収が終わる。支払った保険料は社会保険料控除の対象にもなる。いま60歳の人は5年間使えるが、64歳の人は65歳までの残りの月だけだ。仮に12か月納めると、保険料21万5040円で年金は年2万1183円増え、回収にかかる年数は同じ10.2年になる。任意加入で増やした基礎年金も、繰り下げれば同じ率で増える。

このほか、納め忘れた保険料は2年以内なら後から納められる。免除や猶予を受けた期間は、10年以内なら追納できる。

未納がある人は、繰下げの損得を考える前に、土台の穴を埋められるかを確かめたい。

65歳を過ぎても働く人にとっては、話がもう一段変わる。給与があれば生活費に困らないので繰下げが向く、というのが通説だが、在職中の税と社会保険料まで入れると、損益分岐の数字にはその差がほとんど表れない。次回は70歳まで働く場合を計算する。

※繰り下げと加給年金・振替加算の扱い、加給年金の額、老齢基礎年金の計算式、任意加入と追納の制度は日本年金機構の資料による。試算は単身・年金収入のみ・2026年度の水準で固定した概算で、税額と保険料は自治体や個人の状況で変わる。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。年金の受給額や繰り下げによる増額は個々の加入状況により異なります。詳細は日本年金機構または年金事務所にご確認ください。

【合わせて読みたい】

・「繰下げ受給」は何歳まで? 男性68歳・女性70歳を超えると手取りが減る!?
・「繰下げ受給」は何歳まで(3) 働く場合の分岐は85歳だが、年金にかかる税・保険料は軽い!?
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https://goldbeans.jp/?p=7834 <![CDATA[ アンドエスティHDとスター・マイカ 進捗45.8%と65.2%、通期目標見直しの有無が焦点|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7834.html Tue, 29 Sep 2026 20:00:00 +0000 Tue, 29 Sep 2026 16:26:51 +0000 この記事でわかること
・今日30日の決算発表は10社 プライムは3社
・今日の相場観 配当落ち日で日経平均は続落、プライムの8割超が下げた
・答え合わせ オークワは修正値どおりで-1.93%、しまむらは逆行高の2.76%
・今週と来週の決算発表予定

今日30日の決算発表は10社 プライムは3社

今日30日に決算発表を行う予定は10社で、プライムは3社。アンドエスティHD(2685)は2月期の2Q、スター・マイカ・ホールディングス(2975)は11月期の3Qになる。2社とも期の前半で計画を大きく先行しており、今日見るのは通期の計画を引き上げるかどうかだ。

☆【注目度S級】アンドエスティHD(2685/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目数字
前期実績(2026年2月期)売上高3043億5100万円(3.8%増)、営業利益165億2400万円(6.5%増)
今期計画(2027年2月期)売上高3140億円(3.2%増)、営業利益172億円(4.1%増)
1Q実績売上高803億1800万円(3.7%増)、営業利益78億7500万円(40.5%増)
前年上期の営業利益79億7300万円(うち1Q 56億300万円、2Q 23億7000万円)
配当前期90円 → 今期90円(予想)
29日終値3065円(前日比-1.29%)/出来高20万1800株

「グローバルワーク」「ニコアンド」などを展開するアダストリアの持ち株会社だ。上期の計画は開示しておらず、物差しは通期になる。

見どころ:1Qは売上総利益率が57.9%、販管費率が48.1%とそれぞれ1.3ポイント改善した。春夏物を値引きせずに売れたことが効き、1Qだけで前年上期の営業利益の98.8%を稼いだ。 純利益は特別功労金12億3000万円で10.6%減った。7月28日の熊本の地震で県内の全18店舗が休業したが、アダストリアの8月の月次は全店103.1%、既存店101.9%だった。

2Qで見る数字:1Qの営業利益は通期計画172億円の45.8%に達した。前年は1Qで通期実績の33.9%だったので、進捗は大きく先行している。前年の2Q単独は23億7000万円と1Qの半分に満たず、稼ぎの薄い四半期だ。2Qが前年並みでも上期は102億4500万円で通期の59.6%になり、焦点は通期を据え置くかどうかに移る。

スイング目線:29日終値は3065円で前日比-1.29%、3営業日前から-3.31%、1か月では-13.3%。20営業日の日中値幅は平均2.21%、29日の売買代金は約6億1800万円。前年の2Qも今期の1Qも15時30分の開示で、答えが出るのは明日10月1日だ。

Point:1Qが良いのに株価は1か月で1割以上下げており、通期を据え置けば1Qの伸びは続かないと読まれかねない。『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたように、決算はまたがず、反応を見てから出来高を伴って上がり始めるのを待てばいい。

◎【注目度A級】スター・マイカ・ホールディングス(2975/不動産業)2026年11月期3Q プライム

項目数字
前期実績(2025年11月期)売上高691億5800万円、営業利益73億1400万円
今期計画(5月13日に修正)売上高891億6800万円(28.9%増)、営業利益92億9800万円 → 104億4900万円(42.9%増)
上期実績売上高434億2100万円(28.8%増)、営業利益68億900万円(69.5%増)
前年3Q累計の営業利益58億3600万円(うち3Q単独 18億1900万円)
配当前期37円 → 今期51円(予想)
29日終値1380円(前日比-2.54%)/出来高31万6100株

賃貸中の中古マンション(オーナーチェンジ物件)を買い取り、リノベーションして販売する会社だ。

見どころ:5月13日に上期と通期の計画を引き上げ、配当予想も増やした。上期の営業利益は修正後の上期計画65億5700万円も上回った。一方で4月15日には、住宅設備メーカーが供給条件の調整を表明したことを受け、一部の建材や設備で納期の遅れが出る見込みだと開示している。

3Qで見る数字:上期で通期計画104億4900万円の65.2%に達した。前年は3Q累計で通期実績の79.8%だった。3Q単独が前年の18億1900万円を保てば累計は86億2800万円で計画の82.6%になる。 計画の下期は36億4000万円で、前年下期の32億9700万円から10.4%増にとどまり、上振れの余地を残す置き方だ。

スイング目線:29日終値は1380円で前日比-2.54%、3営業日前から-2.34%、1か月では-13.7%。20営業日の日中値幅は平均2.40%、29日の売買代金は約4億3800万円。前年の3Qも今期の2Qも15時30分の開示で、答えは明日1日に出る。

Point:一度計画を引き上げた会社は次の修正への期待まで値段に入りやすいが、株価は1か月で13.7%下げた位置での発表になる。私なら3Qの数字と翌日の出来高を見てから考える。

【本日発表予定】

ピックルスホールディングス(2935/食料品)2月期2Q プライム
 「ご飯がススムキムチ」などを手がける。1Qは売上高が4.9%減ったが、営業利益は6億9600万円で12.5%増え、上期計画13億円の53.5%に達した。

YE DIGITAL(2354/情報・通信業)2月期2Q スタンダード
 9月18日に上期の営業利益予想を8億円から5億5000万円へ引き下げ、通期は据え置いた。20営業日の日中値幅は平均5.54%と大きい。

ほかにインテグループ(192A)、テクノアルファ(3089)、ERIホールディングス(6083)、ヤマシタヘルスケアホールディングス(9265)、キユーソー流通システム(9369)、日本プロセス(9651)が発表する。

今日の相場観 配当落ち日で日経平均は続落、プライムの8割超が下げた

指標9月29日前日比
日経平均6万5481円27銭396円35銭安(-0.60%)
TOPIX4041.1370.87pt安(-1.72%)
プライム平均株価―-1.83%(中央値-1.91%)
上げた銘柄/下げた銘柄174/135611.2%/87.4%
プライム売買代金約7兆3224億円―

※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。

29日の日経平均は396円35銭安の6万5481円27銭と続落した。米国株安と原油高、長期金利の上昇に加え、3月期企業の中間配当の権利落ち日にあたり、一時1100円安まで売られた。東京エレクトロンやファーストリテイリングが支え、ソフトバンクグループが押し下げた。

日経平均の-0.60%に対し、TOPIXは-1.72%、プライム平均株価は-1.83%と下げが大きい。 権利落ちの下げは配当の権利が外れた分で、業績の評価とは別物だ。

2月期のアンドエスティHDと11月期のスター・マイカは9月末の配当と関係がなく、2社の下げは地合いによるものだ。

答え合わせ オークワは修正値どおりで-1.93%、しまむらは逆行高の2.76%

オークワ(8217)は29日13時に上期を開示し、営業損益は△5700万円と25日の修正値どおりに着地した。配当は年26円の予想を据え置いた。 29日は761円(-1.93%)で引けたが、プライム平均株価の-1.83%とほぼ同じ下げで、答えは修正を受けた28日に出ていた。

しまむら(8227)は28日15時30分の上期開示(営業利益5.3%増)を受け、29日は3240円(+2.76%)で引けた。出来高は216万6200株と前日の1.7倍で、プライムの8割超が下げた日に買われた。

DCMホールディングス(3050)は29日15時30分に上期を開示した。営業利益は211億4900万円で1.5%増え、上期計画202億円を4.7%上回ったが、2Q単独は97億7600万円で前年同期から12.4%減った。通期の312億円は据え置いた。 答えは今日30日に出る。

今週と来週の決算発表予定

日付社数主な銘柄
9月30日(水)10社アンドエスティHD(2685/小売業・プライム) 2月期2Q/スター・マイカ・ホールディングス(2975/不動産業・プライム) 11月期3Q ほか
10月1日(木)6社西松屋チェーン(7545/小売業・プライム)2月期2Q/平和堂(8276/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月2日(金)9社ハイデイ日高(7611/小売業・プライム)2月期2Q/象印マホービン(7965/電気機器・プライム)11月期3Q ほか
10月5日(月)13社ワールド(3612/繊維製品・プライム)2月期2Q/ネクステージ(3186/小売業・プライム)11月期3Q ほか
10月8日(木)28社ファーストリテイリング(9983/小売業・プライム)8月期本決算/セブン&アイ・ホールディングス(3382/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月9日(金)63社安川電機(6506/電気機器・プライム)2月期2Q/ビックカメラ(3048/小売業・プライム)8月期本決算 ほか

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。

上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。

逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。

ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。

来週は8日にファーストリテイリングの本決算があり、9日は63社に増える。損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。

「プライム平均株価」について

「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。29日の対象は1551銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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この記事でわかること

繰り下げの増額率と、75歳まで待てる人
「約12年で元が取れる」の計算の中身
税と社会保険料を引くと、分岐は約3年うしろへ
物差しは平均寿命でなく、いまの年齢からの平均余命
手取りの期待値が最も多くなる受給開始年齢
平均だけで決めないために

年金を65歳で受け取らず、遅らせれば増える。1か月遅らせるごとに0.7%、70歳まで待てば42%、75歳まで待てば84%増える。「損益分岐は約12年後だから、81歳より長生きするなら得」という説明もよく知られている。

ところがこの計算には、抜けているものが2つある。

1つは、増えた年金にかかる税金と社会保険料。もう1つは、自分があと何年生きそうかという寿命の見通しだ。この2つを入れて、何歳まで繰り下げるのが最も得なのかを計算し直してみたい。

増額は一生続く

日本年金機構の説明では、増額率は次の式で決まる。

増額率(最大84%)= 0.7% × 65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数

受給開始年齢繰り下げた月数増額率
66歳12か月8.4%
68歳36か月25.2%
70歳60か月42.0%
75歳120か月84.0%

昭和27年4月2日以後生まれなら75歳まで繰り下げられ、いま60歳や64歳の人はすべて該当する。増額は一生涯続くので、長生きするほど効く仕組みだ。

額面では81.9歳が分岐点

65歳から年192万円(月16万円)を受け取れる人で考えると、2026年度の老齢基礎年金の満額84万7300円に、厚生年金が約107万円プラスされる水準だ。

70歳まで繰り下げると増額率は42%で、年金は272万6400円になる。65歳から70歳までに受け取らなかった960万円を、1年あたりの増加額80万6400円で割ると11.9年。70歳に足して、損益分岐は81.9歳だ。これが一般に言われる「約12年」の中身である。

手取りで見ると85歳にずれる

年金は所得税と住民税の対象で、国民健康保険料(75歳からは後期高齢者医療保険料)と介護保険料も所得に応じて決まる。年金が増えれば、これらの負担も増える。

65歳以上で年金収入が330万円以下なら、公的年金等控除は110万円で一定だ。控除が増えないので、増えた年金はほぼそのまま課税と保険料の対象になる。単身で年金収入のみとし、保険料は全国平均に近い率を置いて試算したのが次の表だ。

項目65歳から受給70歳から受給
年金額(額面)192万0000円272万6400円
国民健康保険料約6万0000円約15万8000円
介護保険料約9万0000円約9万7000円
住民税約2万9000円約9万9000円
所得税0円約3万8000円
税・社会保険料の負担(計)約17万9000円約39万2000円
手取り(概算)約174万1000円約233万4000円

年金は1.42倍だが、負担は約2.2倍に増える。最も増えるのは国民健康保険料で、約6万円から約15万8000円へ2.6倍になる。保険料の所得割は、所得から43万円を引いた額に料率を掛けて決まるため、増えた年金の1割近くがそのまま保険料に回る。住民税も3倍を超え、65歳受給ではかからなかった所得税も発生する。

一方で、繰り下げて待つ5年間は年金収入がゼロになる。住民税はかからず、国民健康保険料の均等割は7割軽減され、介護保険料も最も低い段階に下がるので、負担は年3万6000円ほどで済む。65歳から受け取る人は同じ5年間に毎年約17万9000円を納めるので、この差は繰り下げる側の得になる。

この両方を入れて65歳からの手取りの累計を比べると、70歳繰り下げの損益分岐は85.1歳になる。額面より3.2年うしろだ。

70歳まで繰り下げた場合の損益分岐。額面で計算すると81.9歳、税と社会保険料を引いた手取りでは85.1歳で、3.2年うしろにずれる
70歳まで繰り下げた場合の損益分岐(額面と手取り)
受給開始年齢損益分岐(額面)損益分岐(手取り)
66歳77.9歳81.1歳
68歳79.9歳82.8歳
70歳81.9歳85.1歳
72歳83.9歳86.9歳
75歳86.9歳89.8歳

何歳から受け取る場合でも、手取りで見ると分岐はおおむね3年うしろにずれる。

この3年は小さくない。後で見る生命表で計算すると、64歳の男性が82歳まで生きる割合は63.3%だが、85歳までなら51.6%に下がる。額面の説明を信じて「82歳まで生きれば得」と考えると、元が取れる見込みは3人に2人から、2人に1人に減る。

なお年金額は物価や賃金に合わせて毎年改定されるが、試算は2026年度の水準で固定した。いまのお金の価値に置き直した比較と考えればいい。

60歳と64歳の「あと何年」

では85歳は遠いのか、近いのか。ここで平均寿命を持ち出すのは正確ではない。厚生労働省の2025年簡易生命表で平均寿命は男性81.35年、女性87.33年だが、これは0歳の人の見通しだ。

60歳まで生きた人は、それより長く生きる。平均寿命の81.35年を物差しにすると、男性は66歳への繰り下げ(手取りの分岐81.1歳)でかろうじて元が取れるだけで、それより先はどれも損に見えるが、それは物差しの取り違えだ。見るべきは、いまの年齢からの平均余命である。

現在の年齢平均余命平均で何歳まで90歳まで生きる割合
60歳・男性23.86年83.9歳28.6%
60歳・女性29.07年89.1歳52.9%
64歳・男性20.50年84.5歳29.4%
64歳・女性25.42年89.4歳53.5%

平均余命は、年を重ねるほど行き着く年齢がうしろに延びる。60歳の男性は平均で83.9歳までだが、64歳まで生きた男性は84.5歳までになる。途中で亡くなった人が計算から外れるからだ。

64歳の男性は平均で84.5歳まで生き、70歳繰り下げの手取りの分岐85.1歳にわずかに届かない。生存率で見ても、64歳の男性が85歳まで生きる割合は51.6%で、70歳まで待って元が取れるかはほぼ五分五分になる。女性は平均で89.4歳まで生き、分岐を4年以上上回る。85歳まで生きる割合も73.7%と高い。同じ70歳繰り下げでも、男女で答えが割れる。

最も得なのは男性68歳・女性70歳

満開の桜の木の下で、並んで花を見上げる夫婦の後ろ姿
いくつになっても税金と社会保険料はなくならない

平均余命はあくまで平均で、早く亡くなる人もいれば100歳まで生きる人もいる。そこで生命表の年齢ごとの生存率を使い、各年齢まで生きている確率で手取りを重み付けして、65歳以降に受け取る手取りの総額の期待値を受給開始年齢ごとに出した。

受給開始年齢64歳男性64歳女性
65歳(基準)3392万円4247万円
66歳+43万円+99万円
67歳+73万円+185万円
68歳+78万円+245万円
70歳+9万円+273万円
72歳▲107万円+250万円
75歳▲410万円+55万円

64歳の男性は68歳開始が最も多く、65歳受給より78万円上回る。70歳まで待つと差はほぼ消え、72歳では65歳受給を下回る。女性は70歳開始が最も多く、273万円上回る。60歳で計算しても、男性68歳・女性70歳という結論は変わらなかった。

待てば年金は増えるが、受け取れる年数は減り、途中で亡くなる確率も上がる。その釣り合いが取れる点が、男性では68歳、女性では70歳になる。

男性の68歳と70歳の間で期待値が落ち込むのは、税の仕組みによる。2028年分以後の所得税は、合計所得132万円以下なら基礎控除が99万円、超えると62万円に下がる。年金だけの人なら年金収入242万円がその線だ。68歳開始の240万3840円は線の内側に収まるが、69歳開始の256万5120円は外に出る。

もう一つ知っておきたいのは、繰り下げを待っている間に亡くなっても、年金がすべて消えるわけではないことだ。遺族は65歳時点の年金額で、最大5年分をさかのぼって受け取れる。

平均で決めない

この期待値は、生命表どおりに人が亡くなると置いた平均の話だ。健康状態や家族の病歴によって、自分の寿命の見通しは平均から大きくずれる。64歳の女性の半数以上は90歳まで生きる。長生きしたときに年金が月16万円か月22万7200円かは、損得の計算とは別の重みを持つ。

ここまでの試算は、基礎年金と厚生年金を両方とも繰り下げた場合だ。実際には一方だけ繰り下げる選び方ができ、年下の配偶者がいれば加給年金が絡み、保険料の未納があれば基礎年金の額そのものが変わる。次回はこの3つで損益分岐がどう動くかを計算してみる。

※増額率と対象の生年月日は日本年金機構「年金の繰下げ受給」、平均寿命・平均余命・生存率は厚生労働省「令和7年簡易生命表」による。試算は単身・年金収入のみ・2026年度の水準で固定した概算で、税額と保険料は自治体や個人の状況で変わる。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。年金の受給額や繰り下げによる増額は個々の加入状況により異なります。詳細は日本年金機構または年金事務所にご確認ください。

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https://goldbeans.jp/?p=7819 <![CDATA[ DCMとオークワ 進捗56.3%と上期赤字、見るのは通期と配当|決算ウォッチ ]]> https://goldbeans.jp/financial/page_7819.html Mon, 28 Sep 2026 20:00:00 +0000 Mon, 28 Sep 2026 13:51:38 +0000 この記事でわかること
・今日29日の決算発表は8社 プライムは小売3社を含む4社
・今日の相場観 日経平均は6日ぶり反落、プライムの3分の2が下げた
・答え合わせ ハローズは2Qで取り戻せず-1.15%、あさひは開示当日に売られて戻した
・今週と来週の決算発表予定

今日29日の決算発表は8社 プライムは小売3社を含む4社

今日29日に決算発表を行う予定は8社で、プライムは4社。そのうちDCMホールディングス(3050)とオークワ(8217)は2月期の2Q(上期)になるが、DCMは1Qで計画を先行し、オークワは発表の前に計画を引き下げており、同じ小売の2Qでも立ち位置は正反対だ。

☆【注目度S級】DCMホールディングス(3050/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目数字
前期実績(2026年2月期)営業収益5423億1700万円(0.4%減)、営業利益310億1400万円(6.7%減)
今期計画(2027年2月期)営業収益5773億円(6.5%増)、営業利益312億円(0.6%増)
上期計画営業収益3045億円(8.6%増)、営業利益202億円(3.1%減)
1Q実績営業収益1519億4300万円(9.8%増)、営業利益113億7300万円(17.4%増)
前年上期の営業利益208億4300万円(うち1Q 96億8500万円、2Q 111億5800万円)
配当前期47円 → 今期48円(予想)
28日終値1593円(前日比-0.93%)/出来高39万800株

ホームセンターを全国に展開し、1Q末の店舗数は918店舗。前期に連結子会社化したホームテックの業績が、今期の1Qから損益に加わっている。

見どころ:1Qは営業収益9.8%増、営業利益17.4%増と伸びた。ただ短信は、中東情勢を受けた紙製品やごみ袋の一時的なまとめ買いと、暑さによるエアコンや夏物作業衣料の好調を挙げており、伸びのうちどこまでが続くものかは2Qを見ないとわからない。

2Qで見る数字:1Qの営業利益は上期計画202億円の56.3%に達した。前年は1Qで上期の46.5%だったので、進捗は先行している。計画の2Q単独は88億2700万円で、前年同期の111億5800万円から20.9%減に置かれている。前年2Qの水準を保てば上期計画を大きく上回る計算で、焦点は通期312億円を引き上げるかどうかに移る。

スイング目線:28日終値は1593円で前日比-0.93%、3営業日前から-0.44%。20営業日の日中値幅は平均1.33%、28日の売買代金は約6億2000万円。前年の2Qも今期の1Qも15時30分の開示で、答えが出るのは明日30日だ。

Point:上期計画を超えること自体は驚きにならない。私が見るのは通期の扱いだ。上方修正がなければ、1Qの伸びは一時的な需要と受け取られかねない。『10万円を1年で100万円にする株式投資術』にも書いたように、出来高を伴って上がり始めるのを見てからで遅くはない。

◎【注目度A級】オークワ(8217/小売業)2027年2月期2Q プライム

項目数字
前期実績(2026年2月期)営業収益2526億5500万円(1.0%増)、営業利益18億7800万円(41.4%増)
今期計画(25日に修正)営業利益21億円 → 13億円、純利益6億5000万円 → 5000万円
上期計画(25日に修正)営業収益1263億円 → 1232億2700万円、営業利益6億円 → △5700万円
1Q実績営業収益597億800万円(0.6%減)、営業損益△3億1800万円(前年同期は5900万円の黒字)
前年上期の営業利益5億7900万円(うち1Q 5900万円、2Q 5億2000万円)
配当前期26円 → 今期26円(予想)
28日終値776円(前日比-3.36%)/出来高34万2200株

見どころ:25日15時30分に上期と通期の業績予想を引き下げた。物価高で節約志向が想定以上に強まり、既存店売上高が計画を2.3%下回ったうえ、荒利益率も計画に0.2ポイント届かなかった。通期の営業利益13億円は前期から30.8%の減益になる。

2Qで見る数字:数字の大枠はすでに出ている。修正後の上期から1Qを引くと2Q単独の営業利益は2億6100万円で、前年同期の5億2000万円から49.8%減る。今日見るのは、修正値からさらにぶれるかどうかと、配当の扱いだ。 修正の開示は配当に触れておらず、純利益5000万円の見通しで年26円を続けるかが残る。

スイング目線:28日終値は776円で前日比-3.36%、一時764円まで下げた。出来高は25日の4.5倍に膨らみ、修正への答えは28日に出ている。前年の2Qは13時の開示で、今日も取引時間中に出れば反応は当日に出る。

Point:下方修正のあとの決算は、悪い数字がすでに値段に入っていることが多いが、下げた直後に「もう底だろう」と拾うのは理由になっていない。私なら修正値どおりの着地と、下げ止まりを確かめてからにする。

【本日発表予定】

ハニーズホールディングス(2792/小売業)5月期1Q プライム

婦人服の専門店チェーン。前期は営業利益46億1900万円で21.8%減り、今期も40億円で13.4%の減益計画を置く。上期計画は22億円で19.5%減だ。

TAKARA & COMPANY(7921/その他製品)5月期1Q プライム

上場企業の開示書類づくりを支えるディスクロージャー関連事業が主力。今期は売上342億円(9.8%増)、営業利益49億円(10.9%増)を計画する。

ほかにクラウディアホールディングス(3607)、セキチュー(9976)、フィードフォースグループ(7068)、スローガン(9253)が発表する。

今日の相場観 日経平均は6日ぶり反落、プライムの3分の2が下げた

指標9月28日前日比
日経平均6万5877円62銭486円58銭安(-0.73%)
TOPIX4112.0016.59pt安(-0.40%)
プライム平均株価―-0.41%(中央値-0.44%)
上げた銘柄/下げた銘柄469/103930.2%/66.9%
プライム売買代金約8兆2028億円―

※「プライム平均株価」とは、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を、単純に平均した当サイトの独自指数(詳しくは記事末尾)。

28日の日経平均は486円58銭安の6万5877円62銭と6営業日ぶりに反落した。前週末の米国株高と原油安を受けて買いが先行したが、利益確定売りに押され、国内長期金利の上昇も重荷となって安値で引けた。イビデンが約69円押し下げ、ソフトバンクグループの約76円の押し上げでは支えきれなかった。

プライム平均株価も-0.41%で、下げた銘柄は1039と全体の66.9%を占めた。指数だけでなく中身もそろって下げた日で、一部の銘柄に偏った下げではない。

DCMの-0.93%が地合いに近いのに対し、オークワの-3.36%は下方修正を受けた個別の売りだ。

答え合わせ ハローズは2Qで取り戻せず-1.15%、あさひは開示当日に売られて戻した

ハローズ(2742)の上期営業利益は57億800万円で2.6%減り、上期計画61億4000万円の93.0%にとどまった。計画に届くには2Q単独で21.4%の増益が要ったが、実際の2Q単独は29億8000万円で6.0%増だった。 通期計画は据え置き、28日は一時4000円まで買われたあと3875円(-1.15%)で引けた。

あさひ(3333)は25日13時の開示で、答えはその日に出た。上期営業利益は32億3100万円で14.0%減り、計画33億2000万円の97.3%。2Q単独は1億3400万円で、計画の2億2300万円に届かなかった。25日は一時1252円まで売られ、出来高は61万株と前日の3.5倍に膨らんだが、終値は1288円(-0.39%)まで戻した。通期計画は据え置いた。

しまむら(8227)は28日15時30分に上期を開示し、営業利益は331億2900万円で5.3%増、通期計画668億4200万円に対する進捗は49.6%だった。答えが値段に出るのは今日29日だ。

今週と来週の決算発表予定

日付社数主な銘柄
9月29日(火)8社DCMホールディングス(3050/小売業・プライム) 2月期2Q/オークワ(8217/小売業・プライム) 2月期2Q ほか
9月30日(水)10社アンドエスティHD(2685/小売業・プライム)2月期2Q/ピックルスホールディングス(2935/食料品・プライム)2月期2Q ほか
10月1日(木)6社西松屋チェーン(7545/小売業・プライム)2月期2Q/平和堂(8276/小売業・プライム)2月期2Q ほか
10月2日(金)9社ハイデイ日高(7611/小売業・プライム)2月期2Q/象印マホービン(7965/電気機器・プライム)11月期3Q ほか
10月5日(月)13社ワールド(3612/繊維製品・プライム)2月期2Q/ネクステージ(3186/小売業・プライム)11月期3Q ほか

決算書Watchでは、またぎを推奨していない。

上がる株であれば、決算発表後も伸びるだろうから、そこで買っても遅くはない。

逆であれば、損切りしてマイナスを確定したほうがよい。

ただし、配当を目的にしている場合は、その限りではない。

10月5日は13社と数が増え、小売の2Qに不動産や機械の11月期3Qが並ぶ。オークワのように発表の前に計画を修正した会社は、決算の日より修正の日の値動きに答えが出ている。 損をしない、あるいは損を最小限にすること。それが私の基本的な考え方だ。

「プライム平均株価」について

「プライム平均株価」は、東証プライムに上場する全銘柄の前日比騰落率を単純に平均した当サイトの独自指標で、時価総額でも株価水準でも重みをつけず1銘柄を1票として数える。日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株が効くのに対し全銘柄を等しく扱うため、上げ下げが広く行き渡っているのか一部に偏っているのかが見える。ただし日経平均より優れた指標という意味ではなく、あくまで補助線だ。28日の対象は1554銘柄。当社が独自に計算した指標であり、取引所等が公表する指数ではない。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

10万円を1年で100万円にする株式投資術(コマンドY 著)

記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

著書をAmazonで見る →

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https://goldbeans.jp/?p=7805 <![CDATA[ 相続税マンション評価 タワマン節税封じ込めで、中古マンションも「実質増税」に ]]> https://goldbeans.jp/money/page_7805.html Mon, 28 Sep 2026 03:30:00 +0000 Mon, 28 Sep 2026 06:04:41 +0000

この記事でわかること

評価額に掛けられるようになった「区分所有補正率」の計算式
試算するとタワマンは2.19倍、築25年の中古も1.18倍に
評価額が上がっても、現金より4割ほど有利な理由
補正の対象にならないマンション
マンションの持ち主がいまやること2つ

相続税の対策として、都心のタワーマンションの購入。この手法は長らく有効だった。現金で1億円を持っていれば1億円に課税されるが、同じ1億円でマンションを買えば、相続税評価額は3000万円ほどになる。差額の7000万円には課税されない。この乖離を使うのが、いわゆるタワマン節税だ。

国税庁はこれを問題視し、2024年1月1日以後の相続・遺贈・贈与から新しい評価方法を適用。それから3年近くが過ぎている。この手法の効果はどこまで失われたのだろうか。

通達の計算式に実際の数字を入れて確かめてみた。

先に結論を書いておく。タワマンの評価額はおおむね2倍前後に上がったが、やはり現金で持つよりは有利な状態が続いている。そして影響は、タワーマンションを持っている人だけにとどまらない。

いったい何が変わったのか

評価方法が変わったことでどうなったかというと、マンションの評価額に「区分所有補正率」を掛けるようになった。従来の評価額そのものの計算方法は変わっていない。そこに補正率という係数が追加された。

国税庁の法令解釈通達では、まず評価乖離率を次の式で求めることになっている。

評価乖離率 = A + B + C + D + 3.220

記号中身係数
A1棟の区分所有建物の築年数× △0.033
B1棟の区分所有建物の総階数指数× 0.239
C専有部分の所在階× 0.018
D敷地持分狭小度× △1.195
出典=国税庁「居住用の区分所有財産の評価について(法令解釈通達)」

総階数指数は総階数を33で割った値で、小数点以下第4位を切り捨て、1を超える場合は1とする。地階は総階数に含めない。敷地持分狭小度は敷地利用権の面積を専有部分の面積で割った値で、小数点以下第4位を切り上げる。築年数は建築の時から課税時期までで、1年未満の端数は1年として数える。

次に、評価乖離率の逆数である評価水準を出す。

評価水準 = 1 ÷ 評価乖離率

この評価水準がいくつになるかで、扱いが3つに分かれる。

評価水準区分所有補正率意味
0.6未満評価乖離率 × 0.6評価額が上がる
0.6以上1以下補正なし従来どおり
1超評価乖離率評価額が下がる

要するに、市場価格に対して評価額が6割を下回っているものは、6割の水準まで引き上げる。これが制度の骨格である。市場価格の6割までは認めるという線引きだ。全部を時価にするわけではない。

実際に計算してみるとどうなるか

ベランダに洗濯物が並ぶ、板状の中高層マンション
タワマンでないマンションにも影響が(写真はイメージ)

築5年・40階建ての30階、敷地持分狭小度0.15の住戸を想定。都心のタワーマンションとして無理のない数字だ。

・A = 5 × △0.033 = △0.165
・B = 40÷33=1.212 → 1を超えるので1 → 1 × 0.239 = 0.239
・C = 30 × 0.018 = 0.540
・D = 0.15 × △1.195 = △0.179

合計に3.220を足すと、評価乖離率は3.655になる。評価水準は1÷3.655で0.274。0.6を下回るので、区分所有補正率は3.655×0.6=2.193だ。

従来の評価額が3000万円だったなら、6579万円になる。2.19倍である。

では、タワーマンションでない普通の物件はどうか。築25年・8階建ての3階、敷地持分狭小度0.45で計算する。

・A = 25 × △0.033 = △0.825
・B = 8÷33=0.242 → 0.242 × 0.239 = 0.058
・C = 3 × 0.018 = 0.054
・D = 0.45 × △1.195 = △0.538

評価乖離率は1.969、評価水準は0.508。これも0.6を下回るので補正率は1.181になる。従来2000万円なら2363万円だ。

物件評価乖離率評価水準補正率評価額の変化
築5年・40階建の30階3.6550.2742.1933000万円→6579万円
築25年・8階建の3階1.9690.5081.1812000万円→2363万円
相続税評価額の変化。築5年・40階建ての30階のタワーマンションは改正前3000万円から改正後6579万円で2.19倍、築25年・8階建ての3階の中古マンションは2000万円から2363万円で1.18倍
国税庁の通達の式で試算した相続税評価額の変化

ここが見落とされやすい点だ。この改正はタワーマンションだけを狙い撃ちにしたわけではない。築25年の8階建てという、どこにでもある中古マンションでも評価額は2割近く上がるのだ。「タワマン節税の封じ込め」と報じられたものの、影響を受けるのは分譲マンション全般である。タワマンでないマンション所有者もちゃっかり実質増税されるようになったというわけ。

タワマンはいまなお現金よりは有利なことに変わりはない

数字を見ると評価額は大きく上がった。ただ、これで節税効果が消えたかというと、そうではない。

先ほどのタワーマンションの例に戻ると、評価水準0.274ということは、従来の評価額3000万円は市場価格のおよそ27%だったという意味だ。市場価格は逆算すると1億964万円ほどになる。改正後の評価額6579万円は、その6割である。

つまり、1億964万円で買った住戸が6579万円と評価される。現金で1億964万円を持っているより、4385万円ぶん評価が低い。乖離は縮んだが、消えてはいない。制度が6割という線を引いた以上、4割ぶんの差は残り続ける。

ここは正確に理解しておきたい。国税庁は乖離をゼロにしたのではなく、乖離の幅に上限を設けた。市場価格の6割を下回る評価は認めない、という設計だった。

同じ1億964万円を持っている場合で並べると、差ははっきりする。

持ち方相続税評価額現金との差
現金で持つ1億964万円―
マンション(改正前の評価)3000万円△7964万円
マンション(改正後の評価)6579万円△4385万円

改正で失われたのは、7964万円と4385万円の差である3579万円ぶんの圧縮効果だ。残った4385万円は、いまも有効である。

もっとも、これは評価額の話でしかない。マンションは売らなければ現金にならず、値下がりもする。相続人が複数いれば分けにくいという問題も残る。評価額が下がることだけを見て買うと、納税資金が用意できないまま分けられない資産を抱えることになる。これは改正前から変わらない。

低層のマンション、アパートは対象から外れる

すべての物件がこの通達の対象になるわけではない。次のものは適用外だ。

・構造上、主として居住の用途に供することができるもの以外
・区分建物の登記がされていないもの
・地階を除く総階数が2以下のもの
・1棟の区分所有建物に存する居住用専有部分1室の数が3以下で、そのすべてを区分所有者またはその親族の居住の用に供するもの
・たな卸商品等に該当するもの

2階建てのアパートや、1棟まるごと自分と親族で使っている小規模な建物は外れる。逆にいえば、3階建て以上の分譲マンションはほぼ対象と考えてよい。

普通のマンションでも判断が必要な人

この改正が効くのは、相続財産にマンションが含まれる人と、これから相続対策を考える人である。やることは2つだ。

1つは、手持ちの物件の補正率を計算しておくこと。国税庁は「居住用の区分所有財産の評価に係る区分所有補正率の計算明細書」をExcelファイルで公表している。登記事項証明書から築年数・総階数・所在階・敷地権の割合を拾って入力すれば、補正率が自動で出る。申告書に添付する様式そのものなので、ここで出した数字がそのまま使える。

もう1つは、すでに立てた相続計画を見直すこと。2024年より前に試算した評価額は、いまの制度では通用しない。遺産分割の方針や納税資金の手当てを評価額ベースで組んでいたなら、前提が変わっている。とくに2.19倍という水準を見れば、納税資金が足りるかどうかの結論は変わる可能性がある。

タワマン節税は死んでいない。効き目が半分ほどになり、そのかわり普通のマンションにも薄く効くようになったというのが、3年近くたったいまの姿なのである。

※評価乖離率・区分所有補正率の算式と適用対象外の範囲は、国税庁「居住用の区分所有財産の評価について(法令解釈通達)」およびタックスアンサーNo.4667による。試算の物件は架空のもので、実際の評価額は物件ごとに異なる。

【合わせて読みたい】

・節税効果がなくなっただけでは済まない、タワーマンションの落とし穴
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