大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。
この記事でわかること
・【プライム】コーエーテクモHDは中間期を上方修正
・【REIT】ヒューリックリートほか3投資法人の分配金
・【上方修正】コーエーテクモHDほか6社
・【下方修正】櫻島埠頭
・【翌営業日の発表予定】10月20日(火)5社
【プライム】コーエーテクモHD(3635)ほか2社
10月19日に決算短信を出したのはREIT4社で、プライムの事業会社はなく、今回も注目度の級は付けない。プライムで目立った開示は、16時に出たコーエーテクモホールディングスの業績予想の修正だ。
コーエーテクモホールディングス(3635)2027年3月期 中間期 業績予想の修正
上方修正。中間期の営業利益を70億円から115億円に、経常利益を120億円から250億円に引き上げた。前年度に出した大型タイトルとバックカタログ(旧作)の販売が好調で、資金の運用で営業外収支も計画を上回る見込みによる。営業利益は前年同期の79億6400万円を44.4%上回る水準。
上振れした経常利益130億円のうち、営業利益の分は45億円で、残る85億円は営業外の上振れだ。通期の営業利益320億円は据え置き、中間時点の進捗は35.9%で、下期に205億円が要る。
株価は19日、発表前の取引で前日比0.2%安の1678.5円で引け、25日線(約1657円)を1.3%上回る。約1657円を割り込むなら、市場は本業の上積みより運用益の上振れと受け止めたことになる。中間決算は10月26日。
コーエーテクモHD(3635)の株価と25日線
10月19日の終値1678円は、25日線(1657円)を1.3%上回る
陽線陰線25日線業績予想の修正の開示日(10月19日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/5 | 1620円 | 1671円 | -3.0% |
| 10/6 | 1638円 | 1669円 | -1.9% |
| 10/7 | 1630円 | 1665円 | -2.2% |
| 10/8 | 1600円 | 1661円 | -3.7% |
| 10/9 | 1637円 | 1657円 | -1.2% |
| 10/13 | 1648円 | 1656円 | -0.5% |
| 10/14 | 1636円 | 1654円 | -1.1% |
| 10/15 | 1640円 | 1653円 | -0.8% |
| 10/16 | 1682円 | 1656円 | +1.6% |
| 10/19 | 1678円 | 1657円 | +1.3% |
GMOグローバルサイン・ホールディングス(3788)2026年12月期 業績予想・配当予想の修正
上方修正。通期の純利益を10億5200万円から13億1200万円に引き上げた。7月1日にGMOデジタルラボの株式を譲渡し、3Qに特別利益約4億4000万円を計上したことなどによる。売上高222億8600万円と営業利益16億2200万円は変えていない。
期末配当は59.67円から74.35円に増配予定。配当性向65%か株主資本配当率(DOE)4%の高い方を目安とする方針に沿う。
株価は16日に年初来高値の2480円を付け、19日は発表前に3.6%安の2355円。25日線(約2088円)を12.8%上回る。今回の上積みは特別利益によるもので、この開きを保てるかは、11月12日の3Q決算で本業の利益を確かめてからの話だろう。
いちよし証券(8624)2027年3月期 中間期 決算速報値
中間期の営業収益は33.2%増の141億2800万円、営業利益は117.1%増の40億100万円になる見込み。ファンドラップや投資信託の残高が積み上がり、受益証券の受入手数料が大きく増えたことによる。
業績予想を出していない会社で、営業利益は前期1年分(61億6000万円)の65.0%に半年で届いた。中間配当は38円から42円に増配予定。
19日の株価は12時の開示をはさんで1499〜1598円と値幅が出て、終値は前日比1.7%安の1545円。25日線(約1639円)を5.7%下回る。約1639円の上に戻れば、市況に左右されにくい手数料収入の伸びが評価されたといえる。正式な中間決算は10月29日。
いちよし証券(8624)の株価と25日線
10月19日の終値1545円は、25日線(1639円)を5.7%下回る
陽線陰線25日線中間決算の速報値の開示日(10月19日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/5 | 1627円 | 1696円 | -4.1% |
| 10/6 | 1641円 | 1693円 | -3.1% |
| 10/7 | 1606円 | 1686円 | -4.7% |
| 10/8 | 1531円 | 1677円 | -8.7% |
| 10/9 | 1561円 | 1670円 | -6.5% |
| 10/13 | 1576円 | 1667円 | -5.4% |
| 10/14 | 1564円 | 1661円 | -5.9% |
| 10/15 | 1532円 | 1653円 | -7.3% |
| 10/16 | 1572円 | 1646円 | -4.5% |
| 10/19 | 1545円 | 1639円 | -5.7% |
【REIT】
ヒューリックリート投資法人(3295)は2026年8月期の1口当たり分配金が4000円(前期4050円)、2027年2月期の予想も4000円。三菱地所物流リート投資法人(3481)は利益超過分配金を含めて3117円(前期2835円)、予想は2936円。セントラル・リート投資法人(3488)は3411円(前期3238円)、予想は3155円。大和ハウスリート投資法人(8984)は利益超過分配金を含めて3113円(前期3458円)、予想は3460円。
REITは分配金と物件の稼働で見るもので、決算の数字が予想と違って値が動く事業会社とは性質が違うため、級は付けない。
【上方修正】
| 銘柄 | 修正した項目 | 修正前→修正後 | 修正率 |
|---|---|---|---|
| コーエーテクモHD(3635・プライム) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 340億円→370億円 | 8.8%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 70億円→115億円 | 64.3%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 120億円→250億円 | 108.3%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 90億円→180億円 | 100.0%増 | |
| GMOグローバルサインHD(3788・プライム) | 2026年12月期 当期純利益 | 10億5200万円→13億1200万円 | 24.7%増 |
| シライ電子工業(6658・スタンダード) | 2027年3月期 売上高 | 290億円→320億円 | 10.3%増 |
| 同 営業利益 | 8億5000万円→18億円 | 111.8%増 | |
| 同 経常利益 | 8億円→16億円 | 100.0%増 | |
| 同 当期純利益 | 6億円→10億円 | 66.7%増 | |
| 南陽(7417・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 180億円→192億円 | 6.7%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 12億円→15億円 | 25.0%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 12億5000万円→16億5000万円 | 32.0%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 9億円→12億円 | 33.3%増 | |
| SE H&I(9478・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 32億円→34億3400万円 | 7.3%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 4億2000万円→7億5200万円 | 79.2%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 3億6000万円→7億6200万円 | 111.8%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 2億5000万円→5億1600万円 | 106.7%増 | |
| 同 売上高 | 65億円→67億円 | 3.1%増 | |
| 同 営業利益 | 8億5000万円→11億円 | 29.4%増 | |
| 同 経常利益 | 7億3000万円→10億円 | 37.0%増 | |
| 同 当期純利益 | 5億円→7億円 | 40.0%増 | |
| アサヒペン(4623・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 110億円→121億8800万円 | 10.8%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 5億3000万円→5億8000万円 | 9.4%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 5億5000万円→6億4000万円 | 16.4%増 | |
| 同 売上高 | 215億円→228億円 | 6.0%増 | |
| 同 経常利益 | 10億5000万円→11億5000万円 | 9.5%増 | |
| ブランジスタ(6176・スタンダード) | 2026年9月期 売上高 | 56億円→53億8000万円 | 3.9%減 |
| 同 経常利益 | 14億2000万円→13億6000万円 | 4.2%減 | |
| 同 当期純利益 | 20億円→25億5000万円 | 27.5%増 |
コーエーテクモHDとGMOグローバルサインHDは上の解説のとおり。シライ電子工業は販売価格の改定が受け入れられ、想定していた利益率の低下を抑えられる見通し。期末配当は20円から28円に増配予定。南陽は建設機械のレンタルの稼働率が上がり、半導体製造装置などの販売も堅調で、通期は中東情勢による原材料高などを理由に据え置いた。SE H&Iは投資運用事業の収益が大きく上振れ、ほかの事業はおおむね計画を下回る。アサヒペンは1月に子会社化した保土ヶ谷電子販売のグループ4社と、中東情勢による石油由来製品の一時的な需要増による。ブランジスタは投資有価証券の売却益で純利益が上がり、売上高はソリューション事業の需要の変化で計画を下回る。営業利益14億5000万円は据え置きで、決算発表は11月16日の予定。
【下方修正】
| 銘柄 | 修正した項目 | 修正前→修正後 | 修正率 |
|---|---|---|---|
| 櫻島埠頭(9353・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 21億円→20億8100万円 | 0.9%減 |
| 同 中間期 営業利益 | 1億4000万円→400万円 | 97.1%減 | |
| 同 中間期 経常利益 | 2億2000万円→1億200万円 | 53.6%減 | |
| 同 中間期 純利益 | 1億6000万円→7800万円 | 51.3%減 |
櫻島埠頭は、ばら貨物の一部の入着と液体貨物の特別作業料の受け取りが下期にずれ込む一方、特別作業の外注費は上期に計上したことによる。通期の予想は据え置いた。ソレイジア・ファーマ(4597・グロース)は業績予想を出していないが、2026年度の製品販売収益の見込みを4億2000万円から3億5000万円に下げた。中国向けのエピシルの出荷が低迷していることによる。
【翌営業日の発表予定】10月20日(火)5社
アルインコ(5933・プライム)中間決算/スーパーツール(5990・スタンダード)中間決算/三井不動産アコモデーションファンド投資法人(3226・REIT)決算/ラサールロジポート投資法人(3466・REIT)決算/福岡リート投資法人(8968・REIT)決算
※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。






