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10/13発表 決算分析|イオン 中間の営業益10.7%増の1307億円、通期3400億円は据え置き

10月13日の決算発表は51社。イオンは中間期の営業利益が10.7%増え、中間期の過去最高を更新した。竹内製作所は営業利益計画を445億円に引き上げ、ディップは25億円の赤字から25億円の黒字の幅に下げた。

コマンドY2026/10/14

10/13発表 決算分析|イオン 中間の営業益10.7%増の1307億円、通期3400億円は据え置き
  • イオンは中間の営業益10.7%増、食品小売の赤字をドラッグとモールが補う
  • 竹内製作所は営業益計画を445億円に、上積みの大半は米国関税の還付
  • ディップは通期の営業益を25億円の赤字〜25億円の黒字に下げる

この記事でわかること
・☆【注目度S級】イオン(8267)
・◎【注目度A級】竹内製作所(6432)
・★【要注意D級】ブックオフグループホールディングス(9278)
・【上方修正】竹内製作所ほか4社
・【下方修正】ディップほか2社
・【スタンダード・グロース】津田駒工業ほか1社
・【翌営業日の発表予定】10月14日(水)90社

☆【注目度S級】イオン(8267)

イオン(8267)2027年2月期 中間
中間期の営業利益は前年同期比10.7%増の1307億4300万円、営業収益は13.8%増の5兆9041億5700万円で、中間期の過去最高益を更新した。
けん引したのは、1月に連結子会社にしたツルハを含むヘルス&ウエルネス(営業利益596億9000万円、369億8200万円の増益)と、ディベロッパー・エンターテイメント(542億4700万円)だ。GMSは126億3100万円、スーパーマーケットは1億7600万円の営業赤字で、2つ合わせて前年同期より254億6900万円の減益となった。通期の営業利益計画3400億円は据え置き、中間の進捗は38.5%。前年同期は通期実績の43.7%まで進んでいた。計画どおりなら下期に2092億5700万円が要り、前年下期の1.37倍になる。
株価は13日終値1200円で、9月11日から9.9%下げ、25日線(約1303円)を7.9%下回った位置で決算発表を迎えた。約1303円を回復できないままなら、下期の積み上げより食品小売の赤字のほうが重く見られていることになる。

イオン(8267)の株価と25日線

10月13日の終値1200円は、25日線(1303円)を7.9%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月13日)

110012001300140015008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/291264円1354円-6.7%
9/301289円1350円-4.5%
10/11250円1345円-7.1%
10/21230円1339円-8.1%
10/51226円1332円-8.0%
10/61226円1327円-7.6%
10/71218円1322円-7.9%
10/81202円1315円-8.7%
10/91211円1309円-7.5%
10/131200円1303円-7.9%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】竹内製作所(6432)

竹内製作所(6432)2027年2月期 中間
上方修正。中間期の営業利益は前年同期比3.4%増の241億9800万円、売上高は16.0%増の1323億8300万円だった。北米ではディーラー向けが伸び悩んだが、レンタル会社向けの販売が想定を大きく上回った。
通期の営業利益計画は373億円から445億円に引き上げ、中間の進捗は54.4%になる。積み増した72億円のうち68億円は米国関税の還付(2Qに26億円、3Qに42億円)によるもので、海上運賃の上昇と米国での値引きの拡大は逆に利益を削る。年間配当は245円に増配予定。
発表は取引時間中の14時30分で、13日は高値8020円まで買われたあと、前日比5.1%高の7650円で引けた。出来高は124万7600株と前日の6倍だ。上積みの大半が一度きりの還付金と受け止められれば、25日線(約7356円)まで押し戻されても不思議はない。

★【要注意D級】ブックオフグループホールディングス(9278)

ブックオフグループホールディングス(9278)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比80.6%増の8億7100万円、売上高は10.5%増の326億2000万円だった。国内ブックオフ事業の既存店でトレーディングカード・ホビーや本などが伸び、海外事業とプレミアムサービス事業も増益となった。
通期の営業利益計画47億円に対する進捗は18.5%で、前年同期は通期実績の10.9%だった。会社は中期経営方針の目標である経常利益50億円を、1年前倒しで今期に達成する計画を掲げる。
株価は13日終値2722円で、25日線(約2814円)を3.3%下回る。直近20営業日の日中値幅は平均3.77%と、13日に決算を出したプライム企業で最も大きい。約2814円を上抜ければ1Qの伸びが買い直された形になるが、振れの大きさは下げにも同じだけ働く。

ブックオフグループHD(9278)の株価と25日線

10月13日の終値2722円は、25日線(2814円)を3.3%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月13日)

150020002500300035008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/292912円2864円+1.7%
9/302894円2861円+1.1%
10/13050円2867円+6.4%
10/22966円2867円+3.5%
10/52957円2864円+3.2%
10/62938円2861円+2.7%
10/72880円2852円+1.0%
10/82733円2837円-3.7%
10/92731円2823円-3.3%
10/132722円2814円-3.3%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

【上方修正】

銘柄 修正した項目 修正前→修正後 修正率
竹内製作所(6432・プライム) 2027年2月期 売上高 2440億円→2610億円 7.0%増
同 営業利益 373億円→445億円 19.3%増
同 当期純利益 259億円→315億円 21.6%増
同 年間配当 220円→245円 25円増配
J.フロント リテイリング(3086・プライム) 2027年2月期 売上収益 4690億円→4700億円 0.2%増
同 事業利益 520億円→535億円 2.9%増
同 営業利益 470億円→460億円 2.1%減
イチネンホールディングス(9619・プライム) 2027年3月期 中間期 売上高 921億4700万円→951億6000万円 3.3%増
同 営業利益 54億5300万円→66億6400万円 22.2%増
同 中間純利益 79億9400万円→86億800万円 7.7%増
カナデン(8081・プライム) 2027年3月期 中間期 売上高 630億円→693億円 10.0%増
同 営業利益 17億円→19億5000万円 14.7%増
同 中間純利益 12億円→14億円 16.7%増
オプロ(228A・グロース) 2026年11月期 売上高 32億2600万円→29億3400万円 9.1%減
同 営業利益 4億1800万円→4億6900万円 12.1%増
同 当期純利益 3億400万円→3億4300万円 12.9%増

竹内製作所は販売台数の見通しの引き上げと円安に、米国関税の還付が加わる。J.フロント リテイリングは百貨店事業の外商と免税売上が好調で、会社が重視する事業利益を535億円に引き上げたが、営業利益は460億円に下げており、修正の向きが項目で分かれる。イチネンホールディングスは中古車相場の好調でリース満了車の売却益が増え、ケミカル事業などでも買い込み・前倒しの需要があった。カナデンはAIやデータセンター向けの需要で半導体製造装置や受配電盤が伸びた。2社とも中間期の予想の修正で、カナデンは通期を「精査中」として据え置いた。オプロは公共案件の入札不落などで売上高を下げる一方、人件費と採用教育費が計画を約1億8800万円下回り、利益を引き上げた。

【下方修正】

銘柄 修正した項目 修正前→修正後 修正率
ディップ(2379・プライム) 2027年2月期 売上高 535億〜576億円→490億〜530億円 8.0〜8.4%減
同 営業損益 50億〜100億円→25億円の赤字〜25億円の黒字 75.0〜150.0%減
同 当期純損益 29億〜64億円→27億円の赤字〜7億円の黒字 89.1〜193.1%減
大和(8247・スタンダード) 2027年2月期 当期純損益 1億円の黒字→9億円の赤字 赤字転落
アクサスホールディングス(3536・スタンダード) 2026年8月期 売上高 131億7200万円→126億2800万円 4.1%減
同 営業利益 4億3200万円→2億2400万円 48.2%減
同 経常利益 2億8300万円→500万円 98.0%減
同 当期純利益 2億5000万円→4300万円 82.5%減

ディップは競合とのユーザー獲得競争のなかで契約単価が下がり、代理店事業の売上も鈍った。広告投資を続けるため、営業損益は25億円の赤字から25億円の黒字までの幅に引き下げた。中間期の営業利益は前年同期比99.0%減の5600万円で、純損益は5億7800万円の赤字だった。大和は連結子会社だった金沢ニューグランドホテルの減損と、同社の株式を譲渡したことに伴う特別損失で、純損益を赤字に下げた。アクサスホールディングスは8月に終えた前期の着地見込みで、販売管理費の上昇と金融コストの増加、繰延税金資産の取り崩しが響いた。
配当では、リソー教育グループが期末の配当予想を10円から無配に改めた。親会社のヒューリックが1株295円でTOBを始め(10月14日〜11月26日)、リソー教育グループは賛同し、応募を推奨している。TOBの価格は13日終値215円を37.2%上回る。

【スタンダード・グロース】

津田駒工業(6217・スタンダード)2026年11月期 3Q
3Q累計の受注高は前年同期比50.4%増の372億7000万円、営業損益は7700万円の黒字(前年同期は3億3100万円の赤字)。15時の発表で13日は前日比150円高の886円と、制限値幅の上限で引けた。短信には継続企業の前提に関する注記が付いている。

東武住販(3297・スタンダード)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比298.9%増の1億1100万円。同時にカチタスが1株2000円でのTOBを発表し(10月14日〜12月3日)、東武住販は賛同と応募の推奨を決めた。13日終値1160円を72.4%上回る価格で、期末配当43円は無配に改め、株主優待も廃止する。

【翌営業日の発表予定】10月14日(水)90社

E・Jホールディングス(2153) 1Q/S Foods(2292) 中間/いちご(2337) 中間/ライク(2462) 1Q/エスプール(2471) 3Q/イートアンドホールディングス(2882) 中間/トレジャー・ファクトリー(3093) 中間/ラクト・ジャパン(3139) 3Q/クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387) 中間/コメダホールディングス(3543) 中間/TSIホールディングス(3608) 中間/メディアドゥ(3678) 中間/PR TIMES(3922) 中間/ウイングアーク1st(4432) 中間/ダイト(4577) 1Q/明光ネットワークジャパン(4668) 本決算/ベルシステム24ホールディングス(6183) 中間/良品計画(7453) 本決算/サイゼリヤ(7581) 本決算/IDOM(7599) 中間/松屋(8237) 中間/U-NEXT HOLDINGS(9418) 本決算/松竹(9601) 中間/モリト(9837) 3Q

VRAIN Solution(135A・グロース)中間/光フードサービス(138A・グロース)3Q/JESCOホールディングス(1434・スタンダード)本決算/マテリアルグループ(156A・グロース)本決算/ソーバル(2186・スタンダード)中間/スタジオアリス(2305・スタンダード)中間/アウンコンサルティング(2459・スタンダード)1Q/セイヒョー(2872・スタンダード)中間/ハブ(3030・スタンダード)中間/カワサキ(3045・スタンダード)本決算/ライフフーズ(3065・スタンダード)中間/銚子丸(3075・スタンダード)中間/ホリイフードサービス(3077・スタンダード)3Q/スターシーズ(3083・スタンダード)中間/MERF(3168・スタンダード)本決算/ありがとうサービス(3177・スタンダード)中間/買取王国(3181・スタンダード)中間/フライヤー(323A・グロース)中間/エストラスト(3280・スタンダード)中間/プログレス・テクノロジーズ グループ(339A・グロース)中間/ジグザグ(340A・グロース)1Q/アクサスホールディングス(3536・スタンダード)本決算/ほぼ日(3560・スタンダード)本決算/No.1(3562・スタンダード)中間/伊澤タオル(365A・スタンダード)中間/ケイブ(3760・スタンダード)1Q/岡山製紙(3892・スタンダード)1Q/エルテス(3967・グロース)中間/エコモット(3987・グロース)本決算/ウォンテッドリー(3991・グロース)本決算/インターファクトリー(4057・グロース)1Q/シイエヌエス(4076・グロース)1Q/チームスピリット(4397・グロース)本決算/リックソフト(4429・グロース)中間/QPSホールディングス(464A・グロース)1Q/川崎地質(4673・スタンダード)3Q/ギークリー(505A・スタンダード)1Q/FIXER(5129・グロース)本決算/セイワホールディングス(523A・グロース)1Q/ELEMENTS(5246・グロース)3Q/GMOプライム・ストラテジー(5250・スタンダード)3Q/ビタブリッドジャパン(542A・グロース)中間/ARアドバンストテクノロジ(5578・グロース)本決算/ジーデップ・アドバンス(5885・スタンダード)1Q/TONE(5967・スタンダード)1Q/Gunosy(6047・スタンダード)1Q/シンメンテホールディングス(6086・グロース)中間/東洋電機製造(6505・スタンダード)1Q/GameWith(6552・スタンダード)1Q/クックビズ(6558・グロース)3Q/JNグループ(6634・スタンダード)3Q/ツインバード(6897・スタンダード)中間/アイドマ・ホールディングス(7373・グロース)本決算/ポプラ(7601・スタンダード)中間/エスケイジャパン(7608・スタンダード)中間/プリントネット(7805・スタンダード)本決算/グラファイトデザイン(7847・スタンダード)中間/ノダ(7879・スタンダード)3Q/旭化学工業(7928・スタンダード)本決算/ラピーヌ(8143・スタンダード)中間/井筒屋(8260・スタンダード)中間/ライズ・コンサルティング・グループ(9168・グロース)中間/ポエック(9264・スタンダード)本決算/キャスター(9331・グロース)本決算/プログリット(9560・グロース)本決算/ヤマザワ(9993・スタンダード)中間

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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この記事を書いた人

コマンドY

コマンドYスイングトレーダー

大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。

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