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10/9発表 決算分析|【下方修正】安川電機 中間の営業益5.5%減、通期は575億円に下げる

10月9日の決算発表は65社。安川電機は中間期の営業利益が5.5%減り、通期の営業利益計画を575億円に下げた。FUJIMIは営業利益計画を172億5000万円、オーエスジーは360億円に引き上げた。

コマンドY2026/10/12

10/9発表 決算分析|【下方修正】安川電機 中間の営業益5.5%減、通期は575億円に下げる
  • 安川電機は中間の営業益が5.5%減、通期の計画は575億円に下げる
  • Sansanは1Qの営業益が339.8%増、Bill Oneは34.4%の増収
  • FUJIMI・OSG・古野電気が営業益の計画を2割前後引き上げ

この記事でわかること
・☆【注目度S級】安川電機(6506)
・◎【注目度A級】Sansan(4443)
・(B級)イオンフィナンシャルサービス(8570)
・★【要注意D級】マルマエ(6264)
・【上方修正】フジミインコーポレーテッドほか10社
・【下方修正】安川電機ほか7社
・【スタンダード・グロース】アドテック プラズマ テクノロジーほか2社
・【翌営業日の発表予定】10月13日(火)51社

☆【注目度S級】安川電機(6506)

安川電機(6506)2027年2月期 中間
下方修正。中間期の営業利益は前年同期比5.5%減の220億5800万円、売上収益は9.8%増の2855億9800万円だった。データセンタや半導体向けの需要でモーションコントロールは21.7%の増収、32.8%の増益と伸びたが、基幹システムの移行で生産と出荷が滞り、ロボットは43.3%の減益となった。
通期の営業利益計画は600億円から575億円に引き下げた。下期の想定為替レートを1ドル145円から155円に見直し、売上収益は6000億円、純利益は475億円に引き上げている。計画どおりなら下期の営業利益は354億4200万円で、上期の1.6倍が要る。
株価は9日終値4783円で、1か月で6.2%上げ、25日線(約4564円)を4.8%上回った位置で決算発表を迎えた。下期の挽回を市場が信じるなら約4564円の上で踏みとどまるはずで、割り込めば、システム移行の影響が長引くと受け止められたことになる。

安川電機(6506)の株価と25日線

10月9日の終値4783円は、25日線(4564円)を4.8%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月9日)

40005000600070008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/284453円4601円-3.2%
9/294528円4581円-1.2%
9/304633円4567円+1.4%
10/14779円4560円+4.8%
10/24806円4554円+5.5%
10/54931円4553円+8.3%
10/64936円4555円+8.4%
10/74946円4561円+8.5%
10/84789円4561円+5.0%
10/94783円4564円+4.8%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】Sansan(4443)

Sansan(4443)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比339.8%増の23億2100万円、売上高は20.1%増の147億5300万円だった。広告宣伝費率と人件費率が下がり、増収分が利益に残った。経理AXサービス「Bill One」の売上高は34.4%増の40億6700万円。
通期の営業利益計画は125億1400万〜144億6400万円と幅で示しており、1Qで下限の18.5%に進んだ。会社は計画どおりとして据え置き、ストック型のため下期にかけて利益が膨らみやすいと説明する。
株価は9日終値2219円で、1か月で12.3%上げ、25日線(約2083円)を6.5%上回る。約2083円まで押し戻されるなら、1Qの伸びはすでに株価に織り込まれていたとみるべきだろう。

Sansan(4443)の株価と25日線

10月9日の終値2219円は、25日線(2083円)を6.5%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月9日)

1400160018002000220024008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
9/282053円2128円-3.5%
9/292031円2120円-4.2%
9/302011円2111円-4.8%
10/12050円2103円-2.5%
10/22069円2100円-1.5%
10/52092円2100円-0.4%
10/62162円2099円+3.0%
10/72134円2092円+2.0%
10/82133円2085円+2.3%
10/92219円2083円+6.5%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

(B級)イオンフィナンシャルサービス(8570)

イオンフィナンシャルサービス(8570)2027年2月期 中間
中間期の経常利益は前年同期比11.0%減の259億7200万円、営業収益は11.9%増の3112億200万円だった。取扱高と債権残高は伸びたが、政策金利の上昇で預金金利などの金融費用が増え、クレジットカード基幹システム更改の一時費用も重なった。経常利益は通期計画450億円の57.7%に達し、計画は据え置いた。6〜8月の3か月に限ると84億2700万円で、3〜5月の175億4500万円の半分に届かない。
株価は9日終値1460.5円で、1か月で8.3%下げ、25日線(約1582円)を7.7%下回った位置で決算発表を迎えた。通期計画の57.7%まで来た進み具合より、6〜8月の鈍り方が重く見られるなら、約1582円への戻りは遠い。

★【要注意D級】マルマエ(6264)

マルマエ(6264)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比99.8%増の41億3000万円、売上高は79.2%増の204億3400万円で、6月に引き上げた計画41億円も3000万円上回った。半導体分野で2025年12月以降に市場が急拡大し、受注が当初の想定を上回った。期末配当は26円から28円に増配。
今期は売上高280億円(37.0%増)、営業利益65億円(57.4%増)を見込み、年間配当は52円の予想。
株価は9日終値2243円で、9日だけで7.6%、1か月で17.6%上げ、25日線(約1972円)を13.7%上回る。直近20営業日の日中値幅は平均3.72%で、9日に決算を出したプライム企業で最も大きい。上げにも下げにも大きく振れやすく、25日線までの13.7%の開きは、逆に振れたときの下げ幅の目安にもなる。

【上方修正】

銘柄 修正した項目 修正前→修正後 修正率
フジミインコーポレーテッド(5384・プライム) 2027年3月期 売上高 748億円→825億円 10.3%増
同 営業利益 145億円→172億5000万円 19.0%増
同 当期純利益 104億円→126億円 21.2%増
同 年間配当 77円→92円 15円増配
オーエスジー(6136・プライム) 2026年11月期 売上高 1850億円→1930億円 4.3%増
同 営業利益 300億円→360億円 20.0%増
同 当期純利益 210億円→240億円 14.3%増
同 年間配当 115円→130円 15円増配
古野電気(6814・プライム) 2027年2月期 売上高 1485億円→1580億円 6.4%増
同 営業利益 170億円→210億円 23.5%増
同 当期純利益 130億円→170億円 30.8%増
同 年間配当 160円→210円 50円増配
大阪有機化学工業(4187・プライム) 2026年11月期 売上高 390億円→425億円 9.0%増
同 営業利益 75億円→93億円 24.0%増
同 当期純利益 52億円→66億円 26.9%増
同 年間配当 86円→93円 7円増配
セントラル警備保障(9740・プライム) 2027年2月期 売上高 780億円→800億円 2.6%増
同 営業利益 35億円→39億円 11.4%増
同 当期純利益 23億円→18億円 21.7%減
ヨンドシーホールディングス(8008・プライム) 2027年2月期 売上高 750億円→770億円 2.7%増
近鉄百貨店(8244・スタンダード) 2027年2月期 売上高 1160億円→1170億円 0.9%増
同 営業利益 56億円→62億円 10.7%増
同 当期純利益 39億円→40億円 2.6%増
同 期末配当 20円→25円 5円増配
住石ホールディングス(1514・スタンダード) 2027年3月期 売上高 94億円→116億円 23.4%増
同 経常利益 18億円→23億円 27.8%増
同 当期純利益 16億円→21億円 31.3%増
同 年間配当 15円→20円 5円増配
シグマ光機(7713・スタンダード) 2027年5月期 売上高 118億8000万円→138億500万円 16.2%増
同 営業利益 13億5500万円→20億円 47.6%増
同 当期純利益 9億7500万円→14億8000万円 51.8%増
サインポスト(3996・スタンダード) 2027年2月期 営業利益 7500万円→1億2500万円 66.7%増
同 当期純利益 8900万円→1億3700万円 53.9%増
同 年間配当 5円→6円 1円増配
サイバー・バズ(7069・グロース) 2026年9月期 売上高 82億円→86億円 4.8%増
同 営業利益 5億2000万円→6億6800万円 28.4%増
同 当期純利益 3億6800万円→5億2000万円 41.3%増

FUJIMIは主にCMP製品とシリコンウエハー向け製品の販売が伸びた。オーエスジーは航空・防衛や半導体製造装置・データセンター向けなどの需要が底堅く、米国関税の還付金も利益を押し上げる。古野電気は主力の舶用事業で販売が想定を上回った。大阪有機化学工業は半導体市場の好調で関連材料の需要が伸びた。セントラル警備保障は、営業費用として見込んでいた費用を契約解約損として特別損失に回したことで営業利益が上振れる一方、訴訟の和解に伴う解決金を織り込み、純利益は引き下げた。ヨンドシーホールディングスは中間期の実績を受けて売上高だけを引き上げ、各段階の利益は据え置いた。近鉄百貨店は国内売上と免税売上が好調で、住石ホールディングスは石炭価格の上昇で豪州の出資先炭鉱からの受取配当金が増える。シグマ光機は光電融合関連などエレクトロニクス業界向けの需要が伸び、サインポストはコンサルティング事業が堅調。サイバー・バズは9月に終えた前期の着地見込みで、期末にかけて追加の受注を獲得した。

【下方修正】

銘柄 修正した項目 修正前→修正後 修正率
安川電機(6506・プライム) 2027年2月期 売上収益 5800億円→6000億円 3.4%増
同 営業利益 600億円→575億円 4.2%減
同 当期利益 470億円→475億円 1.1%増
ベルク(9974・プライム) 2027年2月期 営業収益 4345億〜4546億円→4430億円 2.0%増〜2.6%減
同 営業利益 180億〜198億円→154億円 14.4〜22.2%減
同 当期純利益 125億〜136億円→99億円 20.8〜27.2%減
チヨダ(8185・プライム) 2027年2月期 売上高 825億円→802億円 2.8%減
同 営業利益 14億円→4億6000万円 67.1%減
同 当期純利益 11億円→1000万円 99.1%減
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222・スタンダード) 2027年2月期 営業収益 1兆1332億円→1兆968億円 3.2%減
同 営業利益 100億円→10億円 90.0%減
同 当期純損益 1億5000万円の黒字→80億円の赤字 赤字転落
白鳩(3192・スタンダード) 2026年11月期 売上高 67億5000万円→62億3000万円 7.7%減
同 営業損益 5000万円の黒字→1億円の赤字 赤字転落
同 当期純損益 1400万円の黒字→1億3500万円の赤字 赤字転落
ヒマラヤ(7514・スタンダード) 2026年8月期 売上高 620億円→610億9900万円 1.5%減
同 営業利益 4億4000万円→2億9000万円 34.1%減
同 当期純損益 3億2000万円の黒字→8億6000万円の赤字 赤字転落
大庄(9979・スタンダード) 2026年8月期 売上高 537億円→530億8800万円 1.1%減
同 営業利益 12億7000万円→9億1500万円 28.0%減
同 当期純利益 9億2000万円→3億9400万円 57.2%減
ポエック(9264・スタンダード) 2026年8月期 売上高 108億円→103億2400万円 4.4%減
同 営業利益 11億2000万円→7億3700万円 34.2%減
同 当期純利益 6億9000万円→7億4800万円 8.4%増

安川電機は基幹システムの移行に伴う生産・出荷への影響を織り込み、営業利益だけを下げた。売上収益と純利益は引き上げており、修正の向きが項目で分かれる。ベルクは前年の高い水準の反動と価格競争で客数と買上点数が落ち、包装資材やエネルギーのコストも膨らむ。前回は幅で示していた計画を一つに絞った。チヨダは既存店の客数と客単価が計画に届かず、在庫を減らすための値引きで売上総利益率が下がった。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは客数と買上点数が計画を下回り、店舗の減損や閉鎖に伴う特別損失で80億円の赤字を見込む。白鳩は国内のEコマースでプライベートブランド商品の不振が続いた。ヒマラヤ、大庄、ポエックは8月に終えた前期の着地見込みで、ヒマラヤはキャンプ用品の需要回復の遅れと減損損失、大庄は既存店の不振と原材料高、ポエックは利益率の高い大型案件の翌期へのずれ込みが響いた。ポエックは補助金収入で純利益だけが上振れる。このほかアルテック(9972・スタンダード)は、8月末の豪雨で子会社の工場が浸水し、純利益の計画4億円を取り下げて「未定」とした。

【スタンダード・グロース】

アドテック プラズマ テクノロジー(6668・スタンダード)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比41.7%増の25億6200万円。今期は106.8%増の53億円と倍増を見込み、半導体向けの受注増に合わせて生産能力を広げる。株価は9日終値4925円で、1か月で30.8%上げていた。

ヴィッツ(4440・スタンダード)2026年8月期 本決算
前期の営業利益は前期比18.9%増の6億7300万円で、計画の6億3300万円を上回ったが、今期は6億8000万円とほぼ横ばい、純利益は8.4%減の計画。12時の発表をはさんで9日は高値2559円・安値2181円と荒れ、終値は前日比7.6%安の2208円。

シグマ光機(7713・スタンダード)2027年5月期 1Q
1Qの営業利益は前年同期比240.6%増の5億1800万円で、通期の営業利益計画を13億5500万円から20億円に引き上げた。発表は取引時間中の15時で、9日終値は前日比500円高の3100円と、制限値幅の上限で引けた。

【翌営業日の発表予定】10月13日(火)51社

10月12日(月)はスポーツの日で休場。

タマホーム(1419) 1Q/ディップ(2379) 中間/大黒天物産(2791) 1Q/J.フロント リテイリング(3086) 中間/ドトール・日レスホールディングス(3087) 中間/コスモス薬品(3349) 1Q/イオンファンタジー(4343) 中間/リソー教育グループ(4714) 中間/前澤ホールディングス(575A) 1Q/竹内製作所(6432) 中間/カーブスホールディングス(7085) 本決算/コーナン商事(7516) 中間/エコス(7520) 中間/進和(7607) 本決算/インターアクション(7725) 1Q/アステナホールディングス(8095) 3Q/イオン(8267) 中間/イズミ(8273) 中間/ビーウィズ(9216) 1Q/ブックオフグループホールディングス(9278) 1Q/アークス(9948) 中間

エムビーエス(1401・グロース)1Q/D&Mカンパニー(189A・グロース)1Q/地域新聞社(2164・スタンダード)本決算/オプロ(228A・グロース)3Q/クオンタムソリューションズ(2338・スタンダード)中間/イオン九州(2653・スタンダード)中間/タビオ(2668・スタンダード)中間/フェスタリアホールディングス(2736・スタンダード)本決算/ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769・スタンダード)1Q/ジェーソン(3080・スタンダード)中間/プロパスト(3236・スタンダード)1Q/フィル・カンパニー(3267・スタンダード)3Q/東武住販(3297・スタンダード)1Q/アスリナ(3647・スタンダード)本決算/ココナラ(4176・グロース)本決算/テンダ(4198・スタンダード)1Q/ワンダープラネット(4199・グロース)本決算/日本色材工業研究所(4920・スタンダード)中間/ミクロン精密(6159・スタンダード)本決算/津田駒工業(6217・スタンダード)3Q/エッチ・ケー・エス(7219・スタンダード)本決算/イオン北海道(7512・スタンダード)中間/中本パックス(7811・スタンダード)中間/東天紅(8181・スタンダード)中間/マックスバリュ東海(8198・スタンダード)中間/大和(8247・スタンダード)中間/AVANTIA(8904・スタンダード)本決算/歌舞伎座(9661・スタンダード)中間/テーオーホールディングス(9812・スタンダード)1Q/コックス(9876・スタンダード)中間

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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この記事を書いた人

コマンドY

コマンドYスイングトレーダー

大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。

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