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今のままの保険では損をする? 50歳以降に本当に入るべき“基本の保険”の選び方

50代以降の保険は見直しが必須。今のままでは損をする可能性も。本当に必要な基本の保険と正しい選び方をわかりやすく解説

複眼FPラボ2025/12/11

今のままの保険では損をする? 50歳以降に本当に入るべき“基本の保険”の選び方
  • 50歳以降の保険の見直し、保険選び最後の選択になる
  • 保険料負担がを考え、使い勝手・支払能力を基準に選ぶ
  • 保険の基本は定期・終身・養老の3種であとはその応用

本当に保険は必要ないのか?

50歳以降、定年後の保険については、「子どもが独立したらば生命保険はいらない」「保険料を払うのなら貯金をしなさい」といった雑誌の記事なども多い。

これらの記事の主張を見ると、払った保険料の元がとれない、保険料が高い。あるいは、強引な保険セールスなどについて批判されている。また、保険料を節約して貯金をしておけば、病気になったときには、その貯金と高額療養費制度を使えば、医療費はカバーできることも多い。

こうした批判は当然なところもある。
しかし、病気やケガなどによる医療費は突発的な出費で、高額療養費制度を活用しても、結局のところ蓄えからの出費になることに変わりはなく、家計に負担がかかる。
しかも、病気やケガの内容によってはすべてを貯金だけでカバーできるとは限らない。そもそも生命保険は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率から成り立っており、加入者全員が元を取れたら保険そのものが成り立たない。
とはいえ、保険会社がいうように「保険は相互扶助」というのもきれいごと過ぎる。保険を考えるにあたって重要なのは、少ない負担で必要な保障だけをどう確保するかということだ。

それには保険に入る側、つまり、自分自身で保険に対する知識を持つことが重要だ。そして、忘れていけないのは、若いときとは違って、50歳以降は保険は万一の備えではなく、確実に使うことものになるということ。加えて、50歳以降は保険料をよりシビアに考えるということだ。
そして、50歳以降の保険の見直しは人生後半を守るための最後の見直しになる。

50代からの保険選びの3つポイント

では、保険を見直す、あるいは新規に加入する際のポイント何か。

1つ目は、「使い勝手がよい保険か」ということ。前述した通り50代歳以降の保険は、実際に使うことが前提。つまり、保険も「生活の道具」のとして考えることが重要だ。

2つ目は、「受け取る保険料を現実的に考える」こと。会社勤務で取締役にでもなれば別だが、60歳以降は収入が減少するだろう。そして、いつかは年金だけの収入になるだろう。そうなればこれまで以上に保険料負担が重くなる。そこで年金生活に入っても負担できる保険料かを計算しておく必要がある。

3つ目は、「もう保険には入れない」ということ。50代までで健康でさえあれば、保険はいつでも加入できた。しかし、50歳以降は健康であっても、加入できない保険も出てくる。そして、何より保険料が高くなり現実問題として保険に入れなくなる。
50歳以降の保険選びは、この3つを踏まえて検討したい。

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マクロ経済の潮流から日々の暮らしに寄り添うお金の話まで――複眼的な視点で「生活」と「ファイナンス」を読み解く実践的チーム。メンバーは、生活者のリアルを綴るライター、現場感覚を持つファイナンシャルプランナー、そして個人に最も近い立場でライフリスクと向き合う生命保険・損害保険の営業パーソン。異なる立場と経験から、数字や制度にとどまらない“生きた情報”を発信している。

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