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【むくみ】下半身の腫れに効く漢方とマッサージ、生活習慣

足のだるさや下半身のむくみは放置せずにケアが大切。漢方とマッサージ、生活習慣の見直しで「むくみ」を改善!

斉藤明美2025/09/24

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【むくみ】下半身の腫れに効く漢方とマッサージ、生活習慣
  • むくみは冷えや体質が影響して、水の巡りが乱れることが原因
  • 自分に合った漢方を取り入れ、体質改善からやさしく整える
  • 運動や入浴、食事の工夫で、毎日のむくみ継続的ケアを続けることがポイント

むくみは水分を摂り過ぎた翌朝にまぶたや顔がはれる、夕方になると靴やブーツがきつくなるなどのほか、手や舌にも現れます。
東洋医学においてむくみは体内に余分な水が滞り、巡りが悪くなって起こる水毒と考えられています。特に冷え症の場合は、からだが冷えることで水の流れが悪くなり体内に水が溜まりやすくなります。むくみと共にからだが重い、手足が重だるい、汗をかきやすい、口の渇き、水を飲んでいるのに尿は出にくい、めまい、肩こり、頭痛、倦怠感などの症状が起こりやすくなります。
漢方薬で原因を探りながら肺・腎などの機能をサポートすることで水分代謝を高めていきましょう。

【水毒タイプ】のどが渇き、水をよく飲むのに尿が少ない

口が渇き、水を飲むのに尿量が少ない、あるいは頭痛やめまいを感じることもある、舌がぽってりと腫れ、舌の両脇にギザギザと歯痕があるなどの症状がみられます。
水の巡りが悪く、体内に停滞した「水毒」によりむくみが起こります。水の代謝を調節する漢方薬を用います。

五苓散(ゴレイサン)
【主な症状】顔や手がむくみやすい、トイレに行く回数が少ない、口が渇く、汗をかく、雨天など気圧の変化で頭痛が起こりやすい、二日酔いでむくむ。
【効果】水の循環を改善し、余分な水分や老廃物を排出して浮腫みを改善します。吐き気、下痢、めまいにも効果があります。
【成分の効能】沢瀉(タクシャ)、猪苓(チョレイ)、茯苓(ブクリョウ)が水捌けを促し、白朮(ビャクジュツ)は胃腸を補い、更に桂枝(ケイシ)が血行を促進しからだを温めることで水の循環をスムーズに整えます。

防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)
【主な症状】特に下半身や足の浮腫みが気になる、身体が重く感じる、あまり動かないのに汗が多い、肥満傾向、顔が腫れぼったい、関節の腫れ、冷え症、疲れやすい、胃腸が弱い、軟便傾向。
【効果】余分な水分や老廃物を排出しながら、代謝をあげて症状を改善する。
【成分の効能】主薬の防已(ボウイ)は余分な水の排出、黄耆(オウギ)は気を補いながら免疫力を高めます。全体として消化吸収と気をサポートしながら水分代謝を整えてむくみや汗を改善します。

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この記事を書いた人

斉藤明美

斉藤明美薬剤師・医学博士

北里大学薬学部卒業後、大学病院、企業診療所、透析施設で薬剤師として勤務。その後、製薬会社で企画販売に従事し、体調を崩した時に漢方薬に出会い、漢方を学びはじめる。日本漢方協会漢方講座を経て、田畑隆一郎先生の無門塾入門、愛全診療所 蓮村幸兌先生(漢方専門医)の漢方外来にて研修。現在は「より健やかに、更に美しく」を目指して患者さんの漢方相談、わかりやすい漢方の啓蒙活動に取り組んでいる。著書に『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』(ごきげんビジネス出版)がある。

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