北里大学薬学部卒業後、大学病院、企業診療所、透析施設で薬剤師として勤務。その後、製薬会社で企画販売に従事し、体調を崩した時に漢方薬に出会い、漢方を学びはじめる。日本漢方協会漢方講座を経て、田畑隆一郎先生の無門塾入門、愛全診療所 蓮村幸兌先生(漢方専門医)の漢方外来にて研修。現在は「より健やかに、更に美しく」を目指して患者さんの漢方相談、わかりやすい漢方の啓蒙活動に取り組んでいる。著書に『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』(ごきげんビジネス出版)がある。

ジクジクとした湿疹の「湿熱タイプ」
【特徴】小児のアトピー患者が成長して成人型アトピーになった際の初期によくみられます。元々胃が丈夫でないために「余分な水分」がからだに滞り、時間の経過と共に「こもった熱」となり、体内で「水」と「熱」が結びつきジクジクした湿疹となります。熱を冷ましながら、からだの余分な水をさばきます。
【具体的な症状】紅色の紅斑、滲出性のジクジクした丘疹などがみられ、痒みは強く、かくとひっかいた痕が残り、表皮が破れて化膿することもあります。
消風散(ショウフウサン)
【主な症状】夏場や入浴後に悪化、湿潤とかさぶたが多い、赤み、ほてり、口が渇く、汗かき、乾燥肌からジクジクした肌まで
【効能】血に入り込んだ熱を冷ますことで「熱」「かゆみ」「余分な湿気」を和らげながら症状を改善します。
【成分の効能】防風(ボウフウ)、蝉退(センタイ)、荊芥(ケイガイ)、牛蒡子(ゴボウシ)が皮膚の熱を発散させ、石膏(セッコウ)、知母(チモ)、苦参(クジン)が熱と炎症をしずめます。さらに蒼朮(ソウジュツ)、木通(モクツウ)が水代謝を改善し、当帰、地黄(ジオウ)、胡麻(ゴマ)が血を補い皮膚の潤いをとり戻すことで症状を改善します。
竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)
【主な症状】主に下半身に症状が強い、ジクジクした痒み・赤み・滲出を伴う症状、のぼせ、頭痛、目の充血、口が苦い
【効果】下半身にこもった熱を冷ましながら湿気を取り除き、解毒して炎症を鎮め、利尿を促すことで湿気を取り除き皮膚の熱感や痒みを改善します。
【生薬の効能】主薬の竜胆(リュウタン)が下半身の熱を除去し、黄芩(オウゴン)、山梔子(サンシシ)は炎症を鎮め、木通、車前子(シャゼンシ)、沢瀉(タクシャ)は利尿を促します。当帰、地黄が血を補い炎症を抑えながら解毒し、皮膚のかゆみを改善し、さらに皮膚の乾燥を和らげます。










