1978年生まれ。埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、徹底的に企業の決算短信を読み込み、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote『カブアカマガジン』を日々更新中。
PBR1倍割れで下値限定的! わらべや日洋に見る「負けない投資」
足元の決算を受け、最も注目している銘柄として挙げられているのがわらべや日洋ホールディングス(2918/以下、わらべや)だ。
同社は売上・利益ともに過去最高水準を更新しているにもかかわらず、PBRは0.97倍、PERは約10.4倍という水準にとどまっていた。
業績水準と株価指標の乖離は大きく、「これ以上、下がりようがない」と感じさせる状態。
仮に決算内容が市場の期待に届かなかったとしても、低PBR・低PERという評価水準が株価の下支えとなる。
この点については、以前紹介したTOTO(5332)のケースと同様の理由である。
TOTOは、下方修正を伴う決算を見たときそれはないだろうと思ったが、株価はそれを底にして、以後、着実に上昇している。
要は決算の「見た目」ではなく、事業のポテンシャルと評価水準が重要という考え方で銘柄を見極めれば負けづらい投資が可能となる。
同様にわらべやも決算が「もっと良くてもよかった」という印象はあるが、それでも通期計画も順調に進捗している。負けない投資の考え方は間違っていないと確信した。
CPIで読み解くインフレ相場――最も強い「コメ」価格
現在の日本経済の最も重要なテーマは物価上昇である。こうしたインフレ局面で、強い銘柄を見極める指標がCPI(消費者物価指数)で、品目別に定点観測することがポイントになる。
そこでCPI(消費者物価指数)を見ると、最も顕著に上昇しているのは「コメ」だ。政府やメディアでは「価格は落ち着いてきた」と説明しているが、コメ類は前月比-1.6だが、前年比で34.7%と高い状態が続いている。これを「落ち着いた」と呼べるのかと思ってしまう。
これを踏まえてわらべやを見てみると、同社は弁当・米飯・パスタなどを扱っており、セブンイレブンに供給という安定した販路を持つ。

コメでは木徳神糧(2700)が、直近では大きな話題となったが、わらべやも非常に似た構造を持つ銘柄と位置づけられる。木徳神糧は、一時は仕手株化するほど株価が急騰したが、わらべや日洋は同じコメ関連でも株価は割安なまま推移している。現在のコメ価格を考慮すると伸び代はあるだろう。
物価高のときに政府ができることは、補助金・助成金、コメではお米券を配るというものもあるが、つまりはばらまきでしかない。これは結果として、インフレを助長する。つまり、インフレが続くのであれば高騰が続く「コメ」銘柄の優位性は揺るがないだろう。
しかも、わらべやはPBR1倍割れ・過去最高業績・インフレ追い風という条件がそろっている。











