『カブアカ』古賀真人、株式投資講座(序章) 上場3900社決算短信の研究はこうして始まった

貧困、カジノ・プロ、保険営業──波乱万丈の人生を経てたどり着いた「株式投資」のための決算短信分析の実践術

古賀真人2025/08/07

『カブアカ』古賀真人、株式投資講座(序章) 上場3900社決算短信の研究はこうして始まった
  • 著者は25年間決算短信を読み続け、投資に値する企業を見分けている
  • 節税保険の販売禁止、新型コロナによる対面営業の自粛に追い詰められて
  • 自分で書いた記事が100円で売れたことが人生の転換をもらすことに

株式投資研究歴は25年以上

株式投資の方法、やり方は短期、長期、チャート表使うものでもボリンジャーバンドや一目均衡表などたくさんの方法があります。どれを使うかは、野球評論家の落合博満氏の言葉ですが、
「さんざん練習をして、痛い思いをして自分に合ったものを探し出すしかない」
のだと思います。

私が行っている分析は、四半期(3か月)ごとに発表されるすべての上場企業の決算短信を読み込むというものです。そして、そこから投資に値する企業か否かを見極めています。
この分析レポートは、文章、画像などのコンテンツを投稿・共有できるプラットフォーム「note」にて『カブアカマガジン』で発信しており、4年あまりになります。

ここに至るには、紆余曲折がありました。
株式投資を本業にする以前私は、保険代理店を経営していました。富裕層や企業経営者を中心に節税保険で収益を上げていました。しかし、2019年に法律改正があり、節税保険が売れなくなります。加えて、新型コロナで対面による営業ができなくなってしまいました。
とくに富裕層や経営者に保険商品を提案する場合、対面営業による新規開拓、訪問営業が必須です。
主力商品を売ることができなくなったうえに、人にも会えない……まさに手も足も縛れた状態に陥ってしまいました。

株式投資については高校生のときから関心を持っており、以来25年以上わたって決算短信を見ることが趣味のようになっていました。しかし、周りの人と積極的に株式投資について自分から話をするということはほとんどありませんでした。
それは株式投資がギャンブル同様、あまり良いイメージで見られていないと思っていたからです。
とくに私は会社を経営してる立場でもあり、社長が株にのめり込んでいる思われるのは、社員に対して良い影響を与えないとも思っておりました。

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この記事を書いた人

古賀真人

古賀真人個人投資家、経済アナリスト、会社経営者、投資系YouTuber

1978年生まれ。埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、徹底的に企業の決算短信を読み込み、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote『カブアカマガジン』を日々更新中。

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