1978年生まれ。埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、徹底的に企業の決算短信を読み込み、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote『カブアカマガジン』を日々更新中。
「ナンピン発動」をするための条件
『カブアカマガジン』の読者やセミナーに来られた方から「古賀さんはどのような投資スタイルですか」という質問を受けます。
基本的に私の投資スタイルは、短期トレードです。以前は1泊2日、2泊3日などが多かったのですが、最近は少し長くなっています。それでも長くて1四半期を目安にしています。
株式投資の格言では「見切り千両、損切り万両」と言いますが、私は見切り、損切りは少ないと思います。
なぜなら、銘柄選択に命を懸けており、自分が選択した銘柄が下落したのであれば、それはさらに投資妙味が高まったことを意味するからです。この辺はチャート分析を主体としているトレーダーとは全く考えが違うかもしれません。
株価の上昇、下落、といったことにはあまり反応せず、建値の平均単価よりも株価が低いのであれば躊躇なくナンピンを発動します。
これにより、平均取得価格を下げることができることで、利益を出すハードルが下がっていきます。
私の場合は、信用取引も多いため株価が下がると追証(追加保証金)を求められることもあります。そのため場合によっては利益がすべて吹き飛びそうになることもあります。ですので、私のような投資スタイルは、初心者やリスク許容度が低い方、または、堅実に投資をしていきたい方には、絶対におすすめはできません。
そもそも私は自分が投資した株が必ず上がるとは思ってはいません。株価の上下は極論、判断ができません。
しかしながら、現金との比較において、ある程度の時間分散をすればかなりの確率で報われるという確信においては、外れたら「切腹する覚悟」で投資をしております。
だからこそ信用二階建ても厭わない投資をしてしまっているのかもしれません。
このリスク感覚が一般の方とかけ離れてしまっているのは、カジノ・プロとして長年生きてきた経験から感覚が麻痺してしまったからだとは思いますが、私の銘柄選択は、【マクロ経済の状況判断+銘柄分析】を踏まえたうえで選ぶものなので、その自信も大きくなりポジションに表れてしまっているのだと思います。