身近にいるサイコパスな人――その特徴とつき合い方

親戚縁者が集まる葬儀の読経の最中に突然「土地を買い取ってくれ」と言い出した従兄弟。父子二代わたって悩まされ続け、「サイコパス」ではないかと心配した相談者がその縁を絶ちきるため行動をおこす。

北 淑2024/03/05

思わぬかたちで買い取った土地を売却することに

問題が解決してから数週間後にAさんにある不動産会社から、その土地を売却してくれないかと依頼が入ったといいます。
その不動産会社ではAさんの土地の両サイドの土地をすでに購入済みで、Aさんの土地を買うことで字型を整え、保有したいというのです。
Aさんは、土地の値段が支払った固定資産税を大きく上回ることから、すぐに快諾して売却。父親の代から悩まされてきた土地問題から解放されたことがとても嬉しかったのでしょう、カウンセラーの私にまで朗報を知らせてくれたのでした。

広い更地になった自分が生まれ育ったその土地を通りかかったときに目にしたものは、薄く積もった雪のうえを誰も歩くことのない、足跡一つ残っていない、ただ、雪だけが輝く白い土地だったそうです。

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この記事を書いた人

北 淑

北 淑公認心理師 博士(医学)

大手不動産会社で産業保健活動を行う一方、都内で親子や夫婦の関係改善のためのプライベートカウンセリングを実践している。また、最近は、Webカウンセリングも行い、関東甲信越や東北地方の人たちとのセッションにも力を入れている。

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