太陽光発電のゲームチェンジャー
2023年11月、アメリカの非営利研究組織「クライメート・セントラル」が2022年11月から23年10月までの世界の平均気温が、産業革命前から1.32度高くなったとする報告書を公表。
こうした地球温暖化に対応するため脱炭素の動きが活発化している。IEA(国際エネルギー機関)の推計では、2050年までに世界のカーボンニュートラルを実現するには、再生可能エネルギーによる発電を現状の10倍に増やす必要があるとしている。
しかしながら、現在の日本の発電はLNG、石炭を中心とした化石燃料に大きく依存している状態にある。2022年の日本の電源構成は、以下のようになっている。
石炭 27.8%、
LNG(液化天然ガス) 29.9%
石油 3.0%
その他火力 11.8%
原子力 4.8%
水力 7.1%
太陽光 9.9%
風力 0.9%
地熱 0.2%
バイオマス 4.6%
いうまでもなく、LNG、石炭といった化石燃料の依存度が高く、再生可能エネルギーについてもさまざまなのものが使われトータルは全体の22.7%だ。そのおよそ半分は太陽光発電で、再生可能エネルギーの中心的な存在が太陽光発電になっている。
政府が掲げる2030年度の電源構成の再生可能エネルギーは、以下のようになっている。
水力 11%
太陽光 14~16%
風力 5%
地熱 1%
バイオマス 5%
以上のように、再生可能エネルギーの中心的な役割は太陽光発電だ。
そんな太陽光発電だが、次世代の太陽光電池としてゲームチェンジャーとして注目されているが「ペロブスカイト太陽電池」である。
というのも、現在、太陽光発電で使われているのはシリコン太陽電池だが、ペロブスカイト太陽電池はシリコン太陽電池の弱点を解決する太陽電池と期待されているからだ。