終の棲家に求められる「家」のあり方
衣食住のなかで、生活の根幹にあるのが「家」だ。老後後、どこに住むか、どんな家に住むかは肉体的、精神的な健康を維持するためにはとても大切だ。
そこで重要なことは、老後を過ごす〝終の棲家〟対する考え方をしっかり持つだけでも、具体的なイメージが見えてくる。
そのポイントをまとめた。
1)「夫婦2人だけで暮らす」ことを前提に考える
子どもが同居するとは限らず、むしろ、いなくなることを前提に夫婦2人にとって快適な空間をどうつくるか重要。
また、子どもが家を出たあと、そのままにしておくのも1つの方法。しかし、子どもが独身の間だけで、結婚するなどしたときには整理して子どもや孫が遊びに来たときの宿泊用の部屋とする方法もある。
2)夫婦世帯であれば「2人でゆったりとくつろげるスペースをつくる」
家の中心になるのはリビング。そこでリビングは介護が必要になったときも介護用ベッドが置けるスペースをつくっておくとよい。
というのも、夫婦のどちらかがベッドから離れられなくなってしまって、いつも寝室にこもりきりでは、気分も暗くなってしまう。そこで寝たきりになっても元気なときと同じようにリビングで過ごせるようにしておくことで暗くなることもなくなくなるはずだ。