マンション賃料、築浅が上昇要因に 東京・大阪は上昇、横浜・神戸・名古屋は下落

分譲マンション賃料が東京・大阪で上昇する一方、横浜・神戸・名古屋では下落が続く。築浅物件の増加が相場を押し上げ、東京は6か月連続で賃料が上昇。

Gold beans.編集部2025/06/18

マンション賃料、築浅が上昇要因に 東京・大阪は上昇、横浜・神戸・名古屋は下落
  • 東京・大阪は賃料上昇が継続、横浜・神戸・名古屋は下落傾向
  • 平均築年数の若返りが地域ごとの賃料動向に大きく影響
  • 築浅物件の供給増加が全体の賃料相場を押し上げている

東京は1㎡4510円、6か月連続上昇

首都圏の分譲マンション賃料、6ヵ月連続上昇 築浅物件の増加で平均築年数も若返り

東京カンテイは、2025年5月時点の分譲マンション賃料動向を発表した。調査対象の物件は、同社のデータベースを基に、専有面積30㎡以上の分譲マンションを対象に実施したもの。
これによると、首都圏の1平方メートルあたりの賃料は3789円で、前月比1.5%、6ヵ月連続の上昇となった。築浅物件の増加が全体相場を押し上げたことがその要因となった。

地域別では、東京都が平均築年数の20.4年から19.5年と若返ったことを背景に、賃料が前月比1.6%増の4510円/㎡となった。
埼玉県も同1.2%増の2212円/㎡、千葉県も1.5%増の2110円/㎡と上昇している。埼玉、千葉についても築浅物件の供給が増加したことが要因になっている。一方、神奈川県は0.3%の小幅な上昇にとどまり、昨秋のピークを下回る水準が続い。

大阪は1㎡2307円で2か月ぶりに上昇

近畿圏では、大阪エリアが牽引役となり、近畿圏全体の賃料は2307円/㎡で前月比1.0%増と2ヵ月ぶりに上昇した。
なかでも大阪府では築浅物件のが要因になって2か月ぶりに上昇し、2667円/㎡と3月の水準を上回ったものの、長期的に見るとやや軟調な傾向が続ている。一方、兵庫県は前月比0.7%減の1799円/㎡となり、下落傾向が依然として継続している。

中部圏では、賃料は2,004円/㎡で前月比0.5%の下落。愛知県も同0.8%減の2,054円/㎡と下降した。ただし、いずれも平均築年数が同程度であった過去月の水準を上回っており、相場の底堅さは保たれている。

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