住宅の『資産価値』を最重視! 変わるZ世代のマイホーム選びの基準と悩み

「理想のマイホーム」から「将来を見据えた資産」へ――住宅に対する価値観の変化と適正な資産価値の見極めるための問題点.

Gold beans.編集部2025/05/02

不動産の価値の見極めに課題も

そんな中で実際に住宅購入に踏みきった理由は「賃貸では家賃がもったいないと感じた」「子どもの成長や進学のため」「家が狭い、または間取りを変えたかったため」など、ライフスタイルに直結した理由が並ぶ。
この結果を見ると歌にあるような「家の理想的なイメージ」よりも、金銭的な理由や現実的な理由が先行しているという感じだ。

また、購入時に「中古」か「新築」かについては、約半数(51.9%)が「中古と新築で迷った」と答えており、新築住宅の価格が高騰する中で、新築にこだわらない柔軟な姿勢になってきている。とくに20代のZ世代では約7割が迷ったと回答しており、若い世代ほど価格や資産価値をシビアに見極めようとする傾向が強いことが読み取れる。

では、具体的に住宅の資産価値を見極めるポイントとしては「駅からの距離」が最も高く次いで「地価」「エリアの将来性や再開発状況」と続く。やはり、利便性や将来性に直結する立地条件が、資産価値を左右する大きな要素であることに変わりはない。

その一方で「適正価格の判断方法がわからない」と感じる人も多く、不動産購入における情報不足や不安を持っていることも浮き彫りとなった。
日本の不動産評価は、土地に対する評価が強く、戸建て住宅については建物に対する評価は低い。少子高齢、人口減少が進み、空家が社会問題化するなかで、中古住宅の適正な評価、流通のありかたを見直す必要がありそうだ。

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