変わる住宅に対する価値観
「家をつくるなら~ 家をつくるなら~ 草の臭いのする……」
こんな歌詞が流れてくるテレビCMを一度は耳にしたことはないだろうか。これは1973年に起用されたパナホーム(現パナソニックホームズ)のCMソングで、家づくりの理想をイメージしたもの。最近、同社では60周年を機にこのCMソングも時代に合わせて歌詞をリニューアルし、現在もCMで流れている。
CMソングも変われば、当然ながら家に対する理想やイメージも時代とともに変化するのは当然かもしれない。
実際、令和の家づくりは単なる「住むための場所」ではなく「資産形成の一環」として、マイホームを捉える動きが広がっている。
オープンハウスグループ(東京・渋谷)が、首都圏・関西・東海エリアで住宅を購入した20代以上の男女に実施した調査によれば、マイホーム購入時に「資産価値を意識した」と回答した人は52.5%にのぼり、購入者の半数以上が、自らの住まいを将来に向けた資産と考えていることが明らかになった。

その一方で、資産価値を見極めることに自信があるかという問いに対しては、「とても自信がある」「ある程度自信がある」と答えたのは、合わせてか30.7%とそれほど高くない。7割近くの人は、自信を持って資産価値を判断したわけではなく、自分の判断に不安を感じている人も多いようだ。
