民泊オーナーアンケートから学ぶ、民泊経営で失敗しない管理・運営の重要ポイント

副業としても注目される民泊。実際に運営する民泊オーナー200人へのアンケート調査で見えてきた失敗しない法則とは。

Gold beans.編集部2025/04/29

民泊オーナーアンケートから学ぶ、民泊経営で失敗しない管理・運営の重要ポイント
  • 民泊オーナー(投資家)200人に対するアンケート調査を実施
  • ポイントは「「収益・コスト管理」「清掃・リネン」「予約管理」の3点
  • 物件が増えると管理ミスが起きやすく、大きなトラブルになりかねない

民泊オーナーに200人に聞いたリアルな声

ここ数年、地方の空き家や都市部のマンションなどを活用した「民泊」が増えている。民泊は観光に限らず、ビジネス出張やワーケーション需要も高く、「副業」として民泊を始める人も増えている。
そんな中、空き家マッチングアプリ「porty(ポルティ)」を運営する株式会社ポルティ(神奈川県川崎市)が、1件以上の民泊を運営す民泊投資家200人に対して「複数物件の運営(または今後の運営拡大)において、最も重要だと考える管理・運営上の重要と感じたことについてアンケート調査を行った。

出典:株式会社ポルティ「民泊投資家調査2025」/https://porty.co.jp/corp/news/minpaku-multi-property-management-focus

この調査によると実際の民泊運営では「収益・コスト管理とデータ分析」「清掃・リネン体制の効率化・品質維持」「予約管理・サイトコントローラー最適化」が重要だという。
民泊というと、立地条件や外国人宿泊者とのコミュニケーションなどが重視されるイメージが強い。しかし、実際の運営では経営的視点と、宿泊客が快適に過ごすための日常のメンテナンスが重要になるということのようだ。
つまり、収益率、清掃コスト、稼働率、手数料といって項目を細かくチェックし、改善していくことが、民泊事業を成功に導くカギといえるだろう。

物件は古くても大丈夫だが、ゼッタイに欠かせないこと

一般的に旅館・ホテルといった宿泊施設は、設備産業といわれ、常に設備を新しくしておかなないと客足は遠のく。そのため定期的な施設や設備のリニューアルを行う必要がある。
一方、民泊は建物も含め設備が古いことを利用者は理解しているためそうしたリニューアルは必要がない。むしろ、建物が古くなり古民家として味がであたほうが人気が高い。
とはいえ、古いのと汚いというのは違う。「清掃・リネン体制の効率化・品質維持」は重要で、それを継続的に行うためのコスト管理は必須になる。
そのうえで、「日々のオペレーション」である予約管理とサイトのコントロールが求められるというわけだ。
しかも、民泊物件が2件、3件と増えていけば掃除のスケジュール調整やチェックインの連絡、予約サイト間の同期などの煩雑な事務処理も求められる。こうした事務所の小さなミスが大きなトラブルにつながりかねない。

民泊がブームだからと、物件を増やすだけでなく、拡大するにあたっては、こうした管理とオペーレーションについても考えておく必要がある。それを防ぐには、外注先との連携やITツールの活用がカギになる。
民泊は、自由度が高く、アイデア次第で収益も伸ばすことのできる魅力的な事業だ。ただし、それを「続けていく」には、感覚だけでは難しく、地道な数字管理や運営体制の構築が求められる。
民泊を「副業」として気軽に始めたい人も、物件を拡大するにあたってはこのことを常に意識しておきたい。

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