不動産など資本市場の分析と世代会計、文化財保護に高い関心持ち、執筆活動を行っている。『不動産絶望未来』『2030年不動産の未来と最高の選び方・買い方を全部1冊にまとめてみた』(いずれも東洋経済新報社)などペンネーム・共著含め著書多数。
(著者連絡先)windomaezaki@yahoo.co.jp
これから5年、東京都内で注目の地域をピックアップしてみた。キーワードは「再開発」「インバウンド」「アクセス」。そこで浮上したの地価7%の上昇の「京急空港線」沿線だ。そのポテンシャルとは。
山下努2025/04/02
日本の玄関口である羽田空港。その羽田空港と都心を結んでいるのが京急空港線だ。
この京急空港線の京急蒲田駅、糀谷駅、大鳥居駅、穴守稲荷駅、天空橋駅の5駅で下車すると、意外にもマンションの数が増えている。地価は7%の上昇
拙著『2030年 不動産の未来と最高の選び方を全部1冊にまとめてみた』を執筆していた2024年初めごろと比較しても、京急蒲田駅、糀谷駅、大鳥居駅、穴守稲荷駅の各駅周辺では賃貸・分譲マンションともに確実に増加している。
羽田空港に近い京急沿線には、今も糀谷駅周辺など下町らしい商店街が残る一方で、羽田1丁目から6丁目では、空港からの路線バスが走るバス通りを中心にホテルやマンションが多数立地。また、この周辺にある工場や都営公営住宅は、今後の開発が進みそうな雰囲気がある。
とくに開発余地としての空き地が多いのが天空橋駅周辺だ。すでに数多くのビジネスホテルや賃貸マンションが建設されているが、さらに開発が進むだろう。
この地域の将来性はすでに認識されており、「土地代データ」によると、大田区の2024年の基準地価は平均66万8133円/㎡(坪単価=220万8705円)で、2023年から約7%も上昇している。
全国自治体の基準地価ランキングでは1736市区町村中22位、地価上昇率では70位だ。しかし、訪日客の玄関口である「羽田空港」のポテンシャルを考えれば、今後さらに上昇する可能性が高く、京急空港線の京急蒲田駅、糀谷駅、大鳥居駅、穴守稲荷駅、天空橋駅のいずれも、将来的には地価ランキングの上位に入ることも十分に考えられる。
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山下努経済アナリスト
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