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元ギャル・黒田実緒/建設業を本気で良くする株式会社社長に聞く HPで人手不足の建設業を次世代へつなぐ

求人を出しても人が来ない、技術を継ぐ若者がいない――深刻な人手不足に直面する建設業界で、HPひとつで採用・受注を劇的に変えてきた黒田実緒の現場にこだわるその理由とは何か(敬称略)

小川純2026/07/17

元ギャル・黒田実緒/建設業を本気で良くする株式会社社長に聞く HPで人手不足の建設業を次世代へつなぐ
  • HPはツール、ミッション、ビジョン、バリュー言語化し顧客との接点をつくる
  • 本音を聞くには作業着で現場に入り、仲間の1人としという空気を作る
  • 「建設業を次の世代につなぐ」ことが、自分のミッション

HPはツールで人間関係をつくる入り口

「うちはHP屋じゃない」と言い切る黒田実緒。ほとんどがこれまでHPを作ってきたクライアントからの紹介という同社だが、その信頼と強みとは何か。

建設業の会社は、企業理念がないところがほとんどです。でも話を聞いていくと、「世の中にこういうものを提供したい」「社員にはこうなってほしい」などの願いがあります。何度もインタビューを重ねていると「本当はこういうことが伝えたかった」というものが出てきます。
私がやりたいのは、そうした思いを、建設業界外の人たちにも伝わるように翻訳し表現することです。HPはそのためのツールで、会社とお客さんとの深い人間関係を築くための入口です。それをミッション、ビジョン、バリューとして言語化し、それを軸にHPに落とし込んでいく。このプロセスを一緒に進めると、社長自身も「自分がやりたかったことはこれだ」と腹落ちしていく。その瞬間がいちばん面白いと感じています。

作業着で現場へ――職人の心を開くために

どんな現場にも飛び込み、溶け込んで理解を深める

HPをつくるために取材にうかがうときは作業着で現場に行くんですよ。泥だらけになってもいいというつもりで。
建設業のコンテンツを作るのに、スーツとヒールで乗り込んでいったら、相手は心を開いてくれないと思うんですね。自分がお客さんの立場だったら、そういう格好の人が自分たちのことを本当に理解してくれるとは思えない。作業着で現場に密着し続けているからこそ、相手も「この人は自分たちの世界をわかってくれている」と受け取ってくれる。
それと女性スタッフが多いという特徴も、弊社の強みです。職人さんたちも話しやすいということもあると思いますが、かしこまらず、素でいられるそういう空気の中で話を聞くので、普段は口の重い職人さんでも、本音や仕事へのプライドがじわじわと出てきます。

ギャル校出身、学校には行かずバイト漬け――異色の青春時代

通っていた高校はギャルがいっぱいの”ギャル校”でした。当時は『egg』や『小悪魔ageha』といったギャル雑誌が全盛期で、おしゃれもしたいしお金もほしいということで、友人もみんなバイトしていました。私はバイト先で大人と話すのが面白くなってしまって抜け出せなかった。地元宇都宮の飲み屋街、ど真ん中にある焼き鳥屋さんで働いていました。ほとんど学校にも行かず、よく卒業できたなという感じです(笑)。
お店はビジネスマンや経営者の人たちが同伴で使うようなお店で(笑)、知らない世界をどんどん教えてもらえる、その刺激が忘れられなくて、卒業後、宇都宮で有名なママの下で働き、その後は派遣で働いて上京しました。


上京後は六本木の高級クラブ、ユニクロの社員、下北沢でのバイトを掛け持ち。20代前半の黒田は「好きなことを仕事にしたい」という焦りの中で、自分の居場所をひたすら模索し続けた。

20代前半は「本当に好きなことを仕事にしたい」「自分は何者なんだろう」ということばかりが強く、何をしたらよいかを模索しながら苦しみ、答えがわからず動き回っていたという感じです。
学歴コンプレックスがあったので、英語ぐらい喋れればと、学生ビザでオーストラリアに1年半ほど語学留学しました。
向こうではワーキングホリデーで来ている日本人たちが口々に「日本の働き方が合わない」と言うんですね。でも、自分は日本でしっかりと「働く」ことに向き合ってなかった。そのままぬくぬくとオーストラリアに居続けてもと思って25歳で帰国して、そこで初めてちゃんとした就職活動をしました。

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この記事を書いた人

小川純

小川純編集・ライター

週刊、月刊誌の編集記者、出版社勤務を経て現職。経済・事件・ビジネス、またファイナンシャルプランナーの知識を生かし、年金や保険、企業レポートなど幅広いジャンルで編集ライターとして雑誌などでの執筆活動。ビジネス書、経済書などの書籍編集を行っている。

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