マクロ経済の潮流から日々の暮らしに寄り添うお金の話まで――複眼的な視点で「生活」と「ファイナンス」を読み解く実践的チーム。メンバーは、生活者のリアルを綴るライター、現場感覚を持つファイナンシャルプランナー、そして個人に最も近い立場でライフリスクと向き合う生命保険・損害保険の営業パーソン。異なる立場と経験から、単なる数字や制度にとどまらない“生きた情報”を発信している。

購入判断の核心――最後の基準は「納得感」
中古住宅に対するイメージ(自由記述)では、「安い」関連の言及が60.7%で最多。「リノベ・リフォーム」が56.0%(168件)で続く。
「価格を抑えられるのが魅力」「自分好みに作り変えられる」「好立地の物件を選びやすい」という前向きな声が寄せられた。
その一方で「耐震や劣化が不安」「修繕費が読めない」「将来的に資産価値が下がりそう」という懸念も根強い。しかし、「リフォーム済みなら検討したい」「状態次第では選択肢に入る」という条件付きの肯定的意見が多いのも特徴だ。

新築の平均1億3613万円、中古も築20年超で1億円前後という現実のなかで、「中古=安い」という旧来のイメージは過去のものとなりつつある。
それでも中古を選ぶ動機として人々が挙げるのは、新築との価格差に加え、立地の良さとリノベーションの自由度だ。
実際、「水回りの一新」73.0%、「耐震性の明確化」60.7%、「設備の更新」51.0%という数字からは、単に安いだけでなく、物件の実態を見極めた「納得感」こそが購入判断の核心になっているということだろう。
東日本レインズの月例データによれば、首都圏中古マンションの成約㎡単価は67カ月連続で上昇している。価格を基準にしていた時代から、物件の「状態」と「立地」と「将来性」を総合的に判断する時代へと、中古マンション市場に求められる目利き力は、かつてないほど高まっている。









