【フジテレビ】ドラマ『日本一の最低男』があまりにリアルすぎると大反響

これまでも『家売るオンナ』(2016年日本テレビ系)や、『正直不動産』(2022年NHK)など不動産業界を舞台にした人気ドラマは多かったが、いずれもファンタジーな内容だった。しかし、フジテレビの『日本一の最低男』は、不動産再開発の真の舞台裏が描かれていると話題になっている。

山下努2025/03/23

【フジテレビ】ドラマ『日本一の最低男』があまりにリアルすぎると大反響
  • 大手マスコミにとって大スポンサー、事業パートナーの大手不動産会社
  • 徹底した取材で実際に進められようとしている再開発計画がドラマの舞台か
  • SNS選挙、二馬力選挙の現実に起きていることも取り入れて描かれる

大手不動産批判ができないテレビ、新聞の実情

テレビを観ていれば必ず目にするのが大手不動産会社のCMだ。
2月に発表された大手不動産会社の第3四半期の決算発表の報道をみると、「増収増益」「過去最高益」「上方修正」など景気のよい文言が並び、テレビCMなどに投下される広告宣伝費も潤沢なのだろう。
実際、大手不動産会社のCM見ると、三井不動産は広瀬すずや吉永小百合、三菱地所は高畑充希、東急不動産は二階堂ふみと、人気女優をメインキャラクターに据えて、イメージ戦略に余念がない。なかには古い街並みや歴史的建造物などを再開発しながら、経年劣化ならぬ「経年優化する」という言葉を人気女優に「したり顔」で語らせていたりする。

一方、大手マスコミの側も、不動産事業とは切っても切れない関係にある。
例えば、明治神宮再開発では、新秩父宮ラグビー場の整備に日本テレビは協力会社として加わっている。TBSは赤坂の本社近くで大規模再開発を行っている。
加えて自社がもつ不動産を活用するためには、大手不動産会社の協力は欠かせない。つまり、大手マスコミにとってはCMのスポンサーであり、共同開発事業のパートナーでもある大手不動産会社が手掛ける再開発事業は批判しにくい。

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山下努

山下努経済アナリスト

不動産など資本市場の分析と世代会計、文化財保護に高い関心持ち、執筆活動を行っている。『不動産絶望未来』『2030年不動産の未来と最高の選び方・買い方を全部1冊にまとめてみた』(いずれも東洋経済新報社)などペンネーム・共著含め著書多数。
(著者連絡先)windomaezaki@yahoo.co.jp

 

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