政治・経済、都市開発・不動産、再開発等に関係するプロフェッショナル集団。主に東京の不動産についてフィールドワークを重ねているが、再開発事業については全国各地の動きをウォッチしている。さらにアジア・欧米の状況についても明るいメンバーも参画している。
中古価格は2倍前後に上昇 武蔵小杉と勝どき・月島の推移比較
そんな中で勝どき・月島エリアと武蔵小杉エリアを比較したレポートがマンションリサーチから出された。
レポートは専有面積70㎡、築後約20年前の物件を中心に、2016年6月から2025年6月までの売買価格中央値を分析したもの。
それによると武蔵小杉エリア、勝どき・月島エリアともに、過去9年間で中古マンション価格が着実に上昇。
現在の武蔵小杉の㎡当たり単価は、129万2000円~134万9,000円で、これは9年前比約1.8倍という価格。一方、現在の勝どき・月島エリアでは、勝どきが190万7000円~196万4,000円、月島が155万7000円~161万4000円と、いずれも約2倍前後増加している。
単価ベースでは㎡あたり30万~60万円の差があり、70㎡換算では総額で約2,100万円~4,200万円の価格差があるものの、これは神奈川県と東京23区ということを考慮すればやむをえない差といえよう。



通勤・利便性で選ぶなら? 都心西側か都心か
アクセス性、通勤の利便性では、武蔵小杉は複数の路線が交わり、都心方面にも横浜方面にもスムーズに移動できる点が大きな特長だ。
具体的には、渋谷まで約16分、新宿まで約18分、品川へは約12分といった東京の西側へのアクセスの良さが魅力だ。
勝どき・月島エリアは、銀座や東京駅、大手町など都心中心部へのアクセスが抜群。
たとえば、勝どきから銀座一丁目までは地下鉄で約5分、月島から東京駅へも有楽町経由で約8分と短時間で移動できるため、都心への通勤時間は有利といえる。