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「ペット可物件」探しの苦労――暮らしてみてわかる日常生活での問題

理想通りの物件に愛犬とともに引っ越しを果たした著者だったが、そこでの生活が始まると問題が発生。そもそもそのマンションはペット可物件ではなかった。そこで問題解決にとった行動とは。

山本葉子2023/12/26

「ペット可物件」探しの苦労――暮らしてみてわかる日常生活での問題
  • 広いバルコニーでのモーニングコーヒー、愛犬との暮らしが始まった
  • マンション住人でペットを飼っているの著者だけ。マンション中に響き渡る愛犬の鳴き声
  • 結局は犬を残しての出勤ができず、愛犬を連れての“子連れ”出勤に踏みきることに

充実した生活の始まり

愛犬のポメラニアン2匹との新しい生活のために「ペット可マンションの購入」という人生でそうはない大きな買い物をした私。
購入契約の時には、契約書に“ペット可”とい文言がなかったことから「犬たちと生活できるって条件でしたよね。いますぐ契約書を変更してください!」なドタバタなやり取りもなんとかクリアして、晴れて愛犬たちと夢の新築マンション生活が始まりました。

そこに至るまでは、一人で引っ越しする大変さもありましたが、愛犬との新生活の魅力で、そんな苦労も吹き飛んで、たいして多くない荷物を何回かに分けて運び込み、ポメたちの生活が始まりました。

引っ越しの際は住人の方々には後で全戸ご挨拶に回るつもりでしたが、エレベーターで一緒に乗り合わせる方もいて軽くご挨拶。すでに数か月前から入居している方、私とほぼ変わらない時期に入居の方など、居住者はさまざまです。
引っ越したマンションは総戸数20戸ほど。1LDKという間取りからカップルさんがほとんどで、単身者はひょっとすると私だけかもと思っていたら、実際にそうでした。1階に管理人室はありますが、常勤ではなく巡回管理の小さなマンションでした。

引っ越しが終わった翌日、朝、起きて、部屋より広く、景色遮るものなく見渡せるルーフバルコニーに出て、モーニングコーヒー。すると足元には愛犬のポメちゃん2匹が散歩の催促……。これは我ながら上出来な選択だったと、しみじみ幸せを噛みしめました。

ところで、ポメラニアンという犬種は、可愛いポワポワとした毛並みの小型犬ですが、実は犬の系図で見ると結構上の方に位置する、いわば原種に近い犬種です。そして、特徴としては、甲高いパワフルな声でよく鳴く犬種としても知られています――。
ということを私が知ったのは一緒に暮らし始めてからだいぶん経ってからでした。
そのため当然ながら、2匹は新しい環境でも元気に自己主張します。

部屋の中でも鳴く。
ルーフバルコニーに出ても鳴く。
散歩に行くときのエレベーターの中でも、たまに鳴く。

と引越しの翌日、マンションにお住まいの方々にご挨拶回りに行く頃には、全員が私が犬と暮らしていることが知れ渡っていました。

そして、この挨拶回りをした結果、わかったことは――。
「私以外誰も犬や猫を飼っていない!」
ということでした。

「そうか、そうでしたか……」
要するに、このマンションはペット可の分譲マンションではなかったのに、私の契約だけがペット可として成立してしまったというわけです。
そこでもう一度契約時の不動産会社の担当を問い詰めそうになりましたが、「ともかく無事に暮らせるのならいいか」と諦めました。

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この記事を書いた人

山本葉子

山本葉子NPO法人東京キャットガーディアン 代表

東京都生まれ。2008年猫カフェスペースを設けた開放型シェルター(保護猫カフェ)を立ち上げ、2019年末までに7000頭以上の猫を里親に譲渡。住民が猫の預かりボランティアをする「猫付きマンション」「猫付きシェアハウス」を考案。「足りないのは愛情ではなくシステム」をモットーに保護猫活動を行っている。著書に『猫を助ける仕事』(光文社新書)などがある。

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