2025年 中古マンション価格:首都圏でバブル期超え、大阪市は23カ月連続上昇

2025年5月の中古マンション市場で、首都圏の成約単価がバブル期ピークを突破。大阪市では23カ月連続の単価上昇が続く。一方、郊外エリアとでは価格格差が進む。

Gold beans.編集部2025/07/01

大阪市の成約件数は7カ月連続で増加も、価格は地域格差も

近畿圏の中古マンション市場では、成約件数が1685件(+58.8%)と7カ月連続で増加。㎡単価は44.70万円(+1.3%)と、2カ月ぶりに上昇した。

エリア別では、大阪市が23カ月連続で㎡単価が上昇し、高価格帯の物件への引き合いが強い。大阪市を除く多くの地域では、12地域中8地域で㎡単価が前年を下回った。特に大阪府東部、阪神間、京都府他、奈良県では2ケタの下落となった。

とはいえ、成約件数は12地域すべてで前年比プラスとなり、いずれも2ケタ増。需要は強い。供給も増加傾向で、新規登録件数は6122件(+12.5%)、在庫件数は21273件(+1.1%)と前月から増加した。

戸建て市場は活況なものの成約価格は軟調

住宅街の合間から見える神戸の海

中古戸建て市場の成約件数は、1180件(+50.1%)と12カ月連続で増加。とくに京都市では17カ月連続の増加となった。

しかし、成約価格は2281万円(-1.8%)と2カ月連続の下落した。中でも神戸市、京都市、滋賀、奈良では2ケタの下落率となり、価格調整の兆しがみられる。その一方で大阪市だけが5カ月連続上昇で、高額帯需要が集中している。

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