家の売却価格を最大限に引き上げる5つの方法

インフレが進むなかで新築、中古マンション、住宅価格が上昇中だ。そんななかでいかに家を高く売却するか、失敗しない家、売却のポイントとは。

内外不動産価値研究会2024/10/09

インスペクションは常識になりつつある

「インスペクションと重要事項調査報告書」は事前に準備

最後に、不動産業者に売却を頼んだから、とすべてをお任せにしないということである。
本来であれば不動産業が行うことだが、最近では、売却の際にインスペクション(物件の劣化や不具合の状況を調査し、欠陥の有無や補修すべき箇所、その時期などの検査)を行うことが一般化しはじめている。
購入希望者から求められてから行うのではなく、5万円ほどの費用はかかるが、事前に行っておきたい。また、これも手数料がかかるがマンションの現状が把握できる「重要事項調査報告書」も用意しておくとよいだろう。

加えて、いかに物件を魅力的に見せるかも高く、早く売るためポイントになる。
多くの場合、不動産業者の営業担当者が物件の写真を撮るって物件情報サイトなどに載せている。しかし、プロカメラマンに写真撮影してもらうと、同じ物件でもまるで違うものになるのだ。いまはネットでの物件探しが主流になっており、見落としがちだが、こうしたひと工夫で結果は大きく異なってくる。

中古マンション売却は、適切な価格設定、信頼できる不動産業者の選定、そして市場のタイミングを見極めることが基本。
だが、売却の失敗を避けるためには、事前の準備と計画が不可欠。売主としての売却戦略を立てることが、早く、高く売却することにつながる。

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内外不動産価値研究会

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政治・経済、都市開発・不動産、再開発等に関係するプロフェッショナル集団。主に東京の不動産についてフィールドワークを重ねているが、再開発事業については全国各地の動きをウォッチしている。さらにアジア・欧米の状況についても明るいメンバーも参画している。

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