家の売却価格を最大限に引き上げる5つの方法

インフレが進むなかで新築、中古マンション、住宅価格が上昇中だ。そんななかでいかに家を高く売却するか、失敗しない家、売却のポイントとは。

内外不動産価値研究会2024/10/09

「正直不動産」ばかりではない

失敗しない仲介業者の選び方

不動産売却というと、仲介業者に依頼することになる。しかし、その前に自らネットや実際に歩いてみて近隣のマンションの売却価格や売却期間などの情報を集めておきたい。
複数の仲介業者に見積もりをとるのは当たり前だが、事前情報は重要だ。やはり、自ら集めた情報ほど信頼できるものはない。

複数の不動産業者の見積もりを取るにしても、仲介業者にはさまざまなものがある。
どうしても名前の知られている大手業者に目が向きがちだが、名前は知られていなくても、地域密着型の評判の良い不動産業者もいる。大手の仲介業者は、マーケティング力があり、豊富なネットワークがあるが、地域密着の業者は、独自のネットワークと情報力があり、有力な見込み客をもっている。

この業者選びで失敗することはめずらしいことではない。
実際によくある失敗パターンは、手数料が安いという理由だけで、その地域の事情がわかってない、あるいは経験が浅い不動産業者に依頼してしまうこと。
こうした業者の中には、マーケティング力が乏しく、見込み客へのアプローチも消極的ということが多い。結果、売却活動が長引いて、希望価格よりも低い価格で売却せざるをえなくなってしまうことにつながる。

仲介業者との契約は「一般契約媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」という3つがある。それぞれ違いがあるが、簡単にいってしまうと、一番ゆるい契約が「一般契約媒介」で、縛りがきつい(業者にとっては責任が重い)のが「専属専任媒介」になる。
また、不動産会社に仲介を依頼しない(媒介契約を結ばない)、個人間で取引を行うことも可能だ。また、媒介契約を結んでも契約内容次第によっては、売主が自ら買主を見つけて売買契約を結ぶ「自己発見取引」もできる。どの媒介契約がよいとは一概にはいえないが、いずれにしても信頼できる業者かどうかを見極める必要がある。

見極め目安の1つが、専任媒介、専属専任媒介にした場合、レインズという不動産業者だけが見られる不動産物件サイトに、規定通り登録されているか確認することだ。
なかにはシークレット物件として、自らの独自ルートで売却活動を行うため、あえてレインズには載せないという業者もいる。しかし、そういった説明もないまま、レインズに登録しない業者であれば、ちょっと考えたほうがいいだろう。

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政治・経済、都市開発・不動産、再開発等に関係するプロフェッショナル集団。主に東京の不動産についてフィールドワークを重ねているが、再開発事業については全国各地の動きをウォッチしている。さらにアジア・欧米の状況についても明るいメンバーも参画している。

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