1985年8月生まれ。大阪府出身。
滋賀県成安造形大学住環境デザイン科を卒業後、京都で京町家の再生活用などに携わる。
結婚出産を機に上京し今は茅ヶ崎で男の子二人、黒猫一匹と暮らすシングルマザー。
2014年フィールドガレージ入社、2015年「東京銭湯-TOKYOSENTO-」で銭湯ライターとして活動。2018年7月「東京銭湯ふ動産」を立ち上げる。
最近、原宿のど真ん中に「小杉湯原宿」という銭湯ができました。新しい銭湯ができるというのはとても嬉しい話題です。
流行の先端である原宿で若い人たちはもちろん、そこに昔から住んでいる地域の人たち、働いている人たちにも愛されるような銭湯を目指しているそうで、渋谷区神宮前付近に住んでいる人たちが入れる(7:00~11:00/18:00~23:00は渋谷区の神宮前エリアの方限定)時間帯を設けているという工夫もしていて、銭湯は「地域」のものとして意識されているのがとてもいいなと感じました。
銭湯はあくまで日常の中にある一コマとしてそこに存在していて、どんな人も受け入れてくれる公共性、そして心身ともに癒してくれる憩いの場になるもの。地域を元気にする起爆剤にもなりえ存在で、これかも、いろいろなところに新たに銭湯ができてほしいなと思いました。
さて、今回紹介するのは目黒区の中目黒駅近くにある風呂なし物件「池田荘」についてご紹介します。
中目黒駅から徒歩5分の風呂なし物件
東急東横線の「中目黒」駅から徒歩5分ほどのところの袋路(ふくろじ)の奥にある2階建てアパートが今回ご紹介する物件です。
実は私の働いているフィールドガレージの事務所が1階に入っています。弊社が入る前は歯医者が入っており、そこをリノベーションして事務所に改装しています。
その2階が昔ながらの風呂なし物件になっています。
弊社がリノベーション設計事務所だということもあり、2階のお部屋が2部屋空いたタイミングでオーナー様からリフォームを依頼されました。とはいえ、ただ綺麗にするだけでなく、この木造の雰囲気を活かしつつ、味のあるほかにはない印象をもたせるために少し素材などを工夫したのがこの物件です。
リフォーム後には賃料を6畳の部屋が45,000円、8畳のお部屋を55,000円に改定し募集をしたところ、すぐに満室となりました。
6畳の和室を洋室に変更し雰囲気を一新
元々和室だったお部屋を洋室に変更。床には無垢材を使用し、壁は白塗装、天井は木の風合いをさらによく見せるためオイルでの塗装で仕上げ、雰囲気のあるかっこいい仕上げにしました。
台所についてはもともとの形を活かしつつ板金屋に表面部分だけ綺麗にしてもらい、裸電球もそのままにして、レトロさを演出しています。
扉も白に塗装しただけですが、それだけで空間が広く見えるようになり、雰囲気も明るくなりました。
図3a.3b)台所ビフォーアフター
ふすまも古くなっていたので、木の白塗装した引き戸に変更し、取っ手もシルバーですっきり、きりっとシャープに仕上げました。