失敗しないマンション投資 信頼できる販売・管理会社の選び方

マンション投資は、物件を買っただけでは終わらない。その後の入居者の募集、賃料管理、メンテナンス、居住者からの要望への対応などやらなければならないことがある。それを任せるのが管理会社で、いわば、ビジネスパートナーだ。こうしたパートナー選びのポイント。

齋藤岳志2024/04/30

管理会社のアドバイスで新たな発見もある

シビアに見ている管理会社の眼

当然のことながら、不動産会社も顧客のことをシビアに見ています。
私は、購入希望の方を不動産会社へ紹介する面談に同席することがありますが、そんなときのエピソードです。

面談が終わった後、その不動産会社の担当者から、「今日のお客様は、斎藤さんのいつものお客様じゃないみたいですね」と言われたことが、数年前にありました。

その指摘はもっともで、そのお客さまは、私が認知拡大を狙って数日だけ出した、特典付き広告を見て来られた方でした。
実際のところ、そのお客さまに対しては私自身も少し違和感を抱いていたので、その担当者は、まさにその違和感を見抜いていました。

このような指摘をズバッとしてくれる担当者がいる不動産会社であれば、信頼を寄せるに足る会社だという判断にもつながると感じます。
この指摘を受けたとき、その担当者に対して「やはり信頼できる」という思いを強めるとともに、数日間出したその広告はもう出さないという気持ちを固めるきっかけにもなりました。

実際、その会社は、ここまでお話ししてきた
「自社での賃貸管理」
「複数の金融機関との信頼に基づくパイプ」の両方を持ち合わせている会社です。

不動産投資、大家業を失敗せずにスタートし、末永く続けていくために、
「賃貸管理」「提携している金融機関」という視点から、パートナーとしてふさわしい管理会社かどうか、検討してみるのも、よい管理会社を見つける1つの方法です。

不動産投資とはいっても、不動産投資は大家業であり、これはビジネスです。ビジネスを成功させには、よき参謀が必要で、不動産投資を始めるにあたってはよいそうした販売、管理会社が必要です。

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この記事を書いた人

齋藤岳志

齋藤岳志CFP ・FPオフィス ケセラセラ横浜代表

1977年横浜市生まれ。2001年上智大学文学部哲学科卒。
百貨店、税理士事務所、経営コンサルティング会社への勤務を経て、2013年FPオフィス ケセラセラ横浜を開設。信用取引や商品先物取引、投資信託、FXなど投資という名の付くものは すべて経験し、その中で自身に一番合った大家業を2007年にスタート。 不動産投資に関するアドバイスを中心とした ファイナンシャルプランナーとして活動中.。著作に『FP大家だけが知っている資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由』(合同フォレスト)、『老後が不安……。貯金と年金で大丈夫ですか? インフレ到来で「貯めているだけ」は危険』(現代書林)がある。エフエム戸塚「戸塚井戸端会議。」レギュラー出演中。

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