くつろぎは銭湯で 都市の利便性を活用した新しい生活スタイル(東京都目黒区)

風呂なし物件というと木賃アパートいうイメージが強い。しかし、現代風なアレンジをした風呂なしワンルームマンションも登場。そんな機能性とデザイン性を持った“現代版風呂なし物件”をご紹介。

鹿島奈津子2023/12/02

加えて、風呂なしですからゆったりしたお風呂は銭湯へ、キッチンがなくても、住む街の食堂やレストランへ、書棚を持たなくても、読書は図書館へ、デスクがなくてもコワーキングスペースやカフェへ、好きな音楽を聴くにはライブハウスへ、人と語らうならバーやスナックへ。
そして、移動の手段はカーシェアやシェアサイクルで……。
全てのものを所有せずとも、足りないものは都市の機能を利用すれば、持たずして豊かな暮らしを実現できます。

14㎡余のワンルームの空間を無駄なく、機能的なデザインに

「タイニーアパートメント」の理想な暮らし方のポイントは立地です。
そこで今回ご紹介する物件は、都内の利便性または感度の高いエリアにある、15㎡前後の「タイニーアパートメント」です。

最寄りの駅は東横線の「祐天寺」。
祐天寺は渋谷へのアクセスもよく、中目黒駅までは15分ほどかかりますが、歩ける距離。必要なものは町で補う、「町に暮らす」ことが十分なエリアです。
駅周辺は、住宅街エリアで、コインランドリーは中目黒の高架下にありますし、素敵カフェや、フィットネスクラブもあります。また、世田谷公園もあるので、広い“庭もあります。

その祐天寺から徒歩10分の所にあるのが「ハイシティ祐天寺」です。
平米数だけを見ると、14㎡ちょっとの狭いいわゆるワンルームのお部屋です。
床は素足にも気持ちいい無垢の木材を使用。壁は落ち着いたライトグレーの壁紙で、天井は白。部屋全体を落ち着いたシックなイメージに仕上げています。
ライティングレールを付けることでお好きなペンダントライトをつけることもできますし、フィラメントの電球を使えば、また違った雰囲気を楽しむこともできます。

ハイシティ祐天寺

キッチンは白のタイルが施され、シンプルだけど洗練された感じに。シンク下には小さい冷蔵庫なら設置可能。そのためのコンセントも配置されています。
トイレには脱いだ服を置いたり、タオルがかけたりできるバーシェルフも設置。
玄関の靴箱の壁は有孔ボードになっているので帽子や、鍵などひっかけるのには便利です。さらに上部にはアイアンバーも設置しているので、帰ってきてすぐにコートなどもかけることもできます。

タイルや木の風合いで整えた室内

とくに玄関を入ってすぐに洗面があるので、手洗いをしてから部屋に入れるので安心です。
この部屋には広々としたルーフバルコニーもあり、都会にいながらも開けた空と景色を見ながらテーブルや椅子を出して青空ダイニングとして朝食やランチを楽しむこともできます。

広々としたルーフバルコニー
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この記事を書いた人

鹿島奈津子

鹿島奈津子東京銭湯ふ動産/株式会社フィールドガレージ 不動産担当

1985年8月生まれ。大阪府出身。
滋賀県成安造形大学住環境デザイン科を卒業後、京都で京町家の再生活用などに携わる。
結婚出産を機に上京し今は茅ヶ崎で男の子二人、黒猫一匹と暮らすシングルマザー。
2014年フィールドガレージ入社、2015年「東京銭湯-TOKYOSENTO-」で銭湯ライターとして活動。2018年7月「東京銭湯ふ動産」を立ち上げる。

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