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近畿圏中古マンション平米単価11.1%上昇も成約は3か月連続減少、戸建ては成約数増加へ【近畿レインズ】

近畿圏の中古不動産市場に異変が起きている。中古マンションは平米単価が前年比11.1%上昇と価格上昇が止まらない一方、成約件数は3か月連続で減少。対照的に中古戸建ては2か月ぶりに成約件数が増加に転じた

Gold beans.編集部2026/05/19

近畿圏中古マンション平米単価11.1%上昇も成約は3か月連続減少、戸建ては成約数増加へ【近畿レインズ】
  • 中古マンション成約件数は前年比5.4%減、成約平米㎡単価は11.1%上昇
  • 中古戸建住宅の成約件数は前年比9.1%増、成約価格は3.5%上昇
  • 土地成約件数は761件と横ばい。成約㎡単価は15.60万円/㎡で4.0%上昇

近畿レインズ(公益社団法人近畿圏不動産流通機構)が発表した2026年4月度の近畿圏不動産流通市場の概況によると、中古マンションの成約件数が前年同月比マイナス5.4%と3か月連続で減少。一方、成約㎡単価は前年比プラス11.1%と3か月連続で上昇しており、取引が低調ななかでも価格上昇が続いた。

中古戸建住宅は成約件数が2か月ぶりに増加し、12地域中10地域でプラスとなった。土地は成約件数は横ばいながら価格は上昇した。

中古マンション 価格は上昇基調も成約件数は3か月連続減少

2026年4月の中古マンション成約件数は、1624件で前年同月比マイナス5.4%と、3か月連続で減少した。近畿圏の対象12地域中8地域が前年比マイナスとなった。

具体的には、大阪府東部(前年比マイナス11.8%)、神戸市(同マイナス10.0%)、奈良県(同マイナス30.0%)、和歌山県(同マイナス58.8%)は2ケタ減となった。また、大阪市・大阪府南部・京都市も3か月連続の減少で、中古マンション取引は総じて低調に推移した。

とはいえ、価格の上昇が続いている。成約㎡単価は48.71万円/㎡で前年比プラス11.1%と3か月連続で上昇、前月比でも3.9%上昇した。成約価格は、3284万円で前年比プラス10.5%と11か月連続の上昇、前月比も3.3%上昇した。

エリア別では、京都市の㎡単価が72.72万円/㎡と前年比40.7%上昇と突出した伸びを見せた。大阪府北部(同11.5%)、大阪府東部(同14.9%)、神戸市(同18.1%)、阪神間(同15.1%)も2ケタ上昇となっており、取引件数が伸びないなかでも価格の上昇は続いている。

しかし、在庫件数は2万1063件で前年比マイナス0.1%とほぼ横ばいの状態が続く。一方、新規登録㎡単価は58.44万円/㎡で前年比プラス17.2%と2024年6月から23か月連続で上昇しており、売り出し価格が引き続き高水準で推移している。

中古戸建住宅 成約件数が2か月ぶりに増加

中古戸建住宅の成約件数は、1279件で前年比プラス9.1%と2か月ぶりに増加した。地域的にも対象12地域中10地域が前年比でプラスとなり、増加エリアは前月に比べて5地域増えた。

具体的には、大阪府東部(前年比プラス41.0%)、京都府他(同プラス54.2%)が特に大幅な増加となったほか、奈良県(同プラス14.8%)、大阪府北部(同プラス20.5%)、神戸市(同プラス10.3%)、阪神間(同プラス6.3%)なども前年を上回り、中古マンションとは対照的に増加に転じるエリアが多かった。一方、減少となったのは大阪府南部(同マイナス19.1%)と京都市(同マイナス6.5%)の2地域にとどまった。

成約価格は、2397万円で前年比プラス3.5%と2か月ぶりに上昇した。前月比も2.7%上昇している。
エリア別では奈良県が前年比プラス32.2%(1888万円)と大幅上昇し、大阪府東部(同プラス10.6%、2228万円)、兵庫県他(同プラス13.5%、1514万円)も2ケタ上昇となった。

高額エリアでは京都市が3373万円(同プラス3.0%)と7か月連続で上昇し、大阪市が3508万円と近畿圏内で最も高い成約価格となった。
新規登録価格は2841万円で前年比プラス3.7%と2025年2月から15か月連続で上昇した。
また、在庫件数は1万9904件で前年比プラス5.1%と2022年7月から46か月連続で増加しており、供給積み上がりの傾向が続いている。

土地 成約件数は横ばい 平米単価は2か月連続上昇

土地の成約件数は、761件で前年同月と同数の横ばいとなった。対象12地域中6地域が前年比で減少し、大阪市(前年比マイナス25.0%)、大阪府南部(同マイナス14.7%)、兵庫県他(同マイナス16.0%)、和歌山県(同マイナス20.0%)は2ケタ減となり、大阪市は4か月連続の減少となった。

一方、阪神間(同プラス30.8%)、京都府他(同プラス31.6%)は2ケタ増。大阪府北部は11か月連続、滋賀県は9か月連続の増加となるなど、エリアによる明暗が分かれた。

成約㎡単価は15.60万円/㎡で前年比プラス4.0%と2か月連続で上昇した。
エリア別では大阪府南部(前年比プラス34.7%、12.82万円/㎡)、神戸市(同プラス33.9%、18.63万円/㎡)、阪神間(同プラス25.5%、21.67万円/㎡)、京都府他(同プラス19.2%、14.38万円/㎡)が大幅上昇となった。

一方、兵庫県ほかは3.45万円/㎡と前年比マイナス55.4%の大幅下落で4か月連続の前年割れとなり、大阪市も4か月ぶりに下落するなど、軟調な動きを示すエリアもみられた。

成約価格は2435万円で前年比プラス3.6%と2か月連続で上昇した。新規登録件数は3416件と前年比プラス7.2%と2か月連続で増加しており、新規の供給は増加傾向にある。
在庫件数は1万7302件で前年比プラス5.7%と2023年1月から40か月連続で増加。在庫㎡単価は12.96万円/㎡で前年比プラス1.3%と2025年2月から15か月連続の上昇。在庫の価格水準も緩やかに上がっている。

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