中古マンション・土地は堅調に推移
中部レインズ(公益社団法人中部圏不動産流通機構)が公表した季刊サマリーレポートによると、中部圏の不動産流通市場において、取引の活発さが改めて確認された。
2025年10~12月期の中古マンション、中古戸建住宅、土地(100~200㎡)のいずれも成約件数は前年同期を上回り、総じて取引量は底堅く推移していることが示された。
中古マンションの成約件数は1781件で、前年同期比24.9%増と8期連続の増加となった。ただ、在庫件数は2万5909件で、21年10~12月期以来、16期ぶりに前年を下回った。平均成約価格は2421万円と前年同期比2.0%上昇し、3期ぶりにプラスとなった。新規登録価格、在庫価格もいずれも前年を上回った。
土地(100~200㎡)については、成約件数は1004件と前年同期比26.8%増で、11期連続の増加となった。平均成約価格は1942万円で前年同期比4.4%上昇し、4期連続のプラスとなった。しかしながら、在庫件数は減少しており、背景には住宅用地を中心に底堅い需要があると指摘されている。
中古戸建ては供給増で上値が抑制
一方、中古戸建住宅は、成約件数は1977件で前年同期比29.5%増となり、13期連続で増加した。取引自体は活発であるものの、平均成約価格は2046万円と前年同期比4.8%下落し、3期連続の下落となった。
これは在庫件数が4万5294件と増加基調が続いているため、供給量の増加によって価格の上値が抑えられているようだ。戸建市場では、取引量の増加と価格調整が同時に進んでいるといえそうだ。
こうしたデータから、中部圏不動産市場は「量は堅調、価格は物件種別で明暗」という状況といえそうだ。マンションや土地では需給改善を背景に価格の持ち直しが進む一方、戸建住宅では在庫の積み上がりが価格調整を促している。今後は金利動向や建築コストの影響をにらみつつ、エリアや物件特性による選別が進みそうだ。










