2、3人のルール違反だけでゴミ問題が拡大
ゴミで物件の評判は落ちる――。
そう感じたことのあるオーナーや管理会社担当者は少なくないはずだ。
エントランス脇に置かれた未分別の袋、回収日を過ぎても残る生ゴミ、深夜に響く回収車のバック音。たかがゴミ、されどゴミである。実際、入居者満足度や近隣評価を左右するのは、豪華な設備だけでなく、日常の管理状態、生活の快適さにある。
中でも生活の快適さを失う典型的な例が、ルール違反によるゴミの問題である。分別を守らない、指定日以外に出す、時間帯を無視するなど、100戸規模の物件にわずか2~3人がルールを守らないだけでも、ゴミ置き場はすぐに荒れる。結果として、最初のうちは他の入居者が後始末をしたりしてくれるが、これが続けば入居者から改善が求められる。そればかりか近隣から苦情が入り、物件そのものの管理体制に対する不信につながる。
ここで確認すべきは責任の所在だ。
分譲マンションであれば、管理会社が対応するものの、最終的には区分所有者それぞれになる。しかし、賃貸物件では、入居者は借主であり、共用部分の管理責任は家主、あるいはオーナーになる。
入居者同士の自主的な清掃は近所づきあいという点ではよいが、それを前提にした管理は本末転倒だ。家主は家賃という対価を受け取っているのだから、入居者に対して快適な暮らしを提供する(使用収益義務)を負う。共用部分を適切に維持管理することは、その基本だ。
まずは注意喚起の掲示、違反者への個別指導、必要に応じた清掃強化。主体的に動かなければ、物件価値は静かに、そして確実に毀損していく。











