インテリアコーディネーター、ファイナンシャルプラナーの2つを掛け合わせた「住まいとお金のコンシェルジュ」として、インテリア、家づくりから家じまい、不動産・資産運用をサポート。また、2022年より埼玉と沖縄との二拠点居住生活をはじめ、シェアハウス運営管理やビジネス交流会運営、セミナー開催などを行う。
食事は最高のコミュニケーションの場
とはいえ、食事というのは、人と人の距離を縮めるようで、それをきっかけにコミュニケーションを深めます。
たとえば、料理好きの入居者であれば「ちょっと多めに出来ちゃったから味見する?」とか、逆に「美味しそうな香り!」など会話が生まれやすいのがキッキンでもあります。
また、たまに料理が得意な人が中心になっておつまみを作って入居者同士が集まって小さな飲み会のようになることもあります。
私も料理好きなので、同居しながら管理をしていた頃は、入居者のリクエストがあって500円のワンコイン定食を作っていたこともありました。
食生活は人それぞれなので、各々の性格がもっとも分かりやく現れるのがシェアハウスのキッキンなのです。
キッチンという空間から見える人間模様

沖縄は県外にはない食べ物や調味料も多いので、移住初心者が集まりやすいシェアハウスでは、食の話題も多くなります。
具体的には「ゴーヤは内地(県外)で売ってるのより苦味が効いてて美味しい」、「青いバナナとか青いパパイヤってどうやって食べるんだろう?」「アグー豚はやっぱり違う」……ほかにもスパムの種類、コーレーグース(唐辛子を泡盛に漬け込んだ調味料)は何にかけるのが美味しいか」「オリオンビールは本土のビールとは違う」などなど、沖縄オリジナルの食の話題はつきません。
こうしたこともあってかシェアハウスでは、料理好きは人気者になりやすいですが、逆にキッキンを雑に使う人は嫌がられる傾向があります。
シェアハウスのキッキンでの人間模様を見ていると、人と人との繋がりの中で、コミュニケーションと、マナーやエチケットはとても大切なことだということを、管理をしているとより改めて感じさせられます。