モデルルームではわからない、周辺環境の6つのチェックポイント

物件購入にあたって必要なのは、自分の脚で歩き、確認すること――モデルルームを見ただけでは何も分からない。なぜなら、モデルルームは不動産会社が演出したものだから。では、実際にはどこをチェックすべきか?

内外不動産価値研究会2023/09/03

周辺情報――確認の6つの確認ポイント(4)~(6)

4:周辺の土地・建物――確認のポイント

眺望や日当りを重視する方は、隣接地(とくに南側)の現状や建替え・増築の可能性について確認しておきたい。できれば何が存在するかだけでなく、将来どのような建物が建設される可能性があるか、地域の都市計画や高さ制限の有無。投資物件として購入を考えているのであれば、この点はより重視なポイントになる。

5:周辺にある公共施設――確認のポイント

家族構成やライフスタイルによって異なるが、子どもがいる家庭なら学校や習い事など教育環境、公園やスポーツ施設、図書館、音楽ホールなどの公共サービス施設は必ずチェックしておきたい。買い物・レジャーなどの商業施設の有無なども重要だ。

6:時間経過と町の変化を考慮して考える

戸建て、マンションともに購入となれば、最初から2、3年で引っ越すことは考えていないと思う、そこで5年後、10年後、20年後時間経過も考慮することがポイントだ。

例えば、若いカップルにとって、現在は通勤やレジャーの利便性が優先かもしれないが、5~10年後のことを考慮すると、子どもできれば産婦人科・小児科、公園、幼稚園・保育園、学校や塾などの重要度が高まっていることが予想される。中高年層の場合は、20年も経てばバリアフリーの必要性、近所での買い物、医療施設へのアクセス、また坂道が多いと地域は厳しくなるだろう。購入は今でも、将来にわたって生活する、自らも年を重ねるという時間経過についても考慮することが必要だ。

1 2 3

この記事を書いた人

内外不動産価値研究会

内外不動産価値研究会

都市開発・不動産、再開発等に関係するプロフェッショナル集団。主に東京の不動産についてフィールドワークを重ねているが、再開発事業については全国各地の動きをウォッチしている。さらにアジア・欧米の状況についても明るいメンバーも参画している。

※このサイトは「事業再構築補助金」を活用しています