モデルルームではわからない、周辺環境の6つのチェックポイント

物件購入にあたって必要なのは、自分の脚で歩き、確認すること――モデルルームを見ただけでは何も分からない。なぜなら、モデルルームは不動産会社が演出したものだから。では、実際にはどこをチェックすべきか?

内外不動産価値研究会2023/09/03

周辺情報――確認の6つの確認ポイント(1)~(3)

では、どのようなところをチェックすればよいだろうか。

1:周辺の道路事情――確認のポイント

通勤・通学・買い物などの経路となる生活道路の見通しの良さ、歩道・自転車道の有無、信号・ガードレールの設置状況、夜間の街の様子や街灯などをチェック。子どものいる家庭では通学路も実際に歩いてみる。

2:道路の騒音事情――確認のポイント

マンションの近くに国道などの幹線道路、高速道路がある場合は、交通量や騒音・排ガス(粉じん)についても確認したい。

道路の騒音は2階、3階が一番大きい。高速道路も同様だが高架になっていれば、上の階でも騒音は大きくなる。また、渋滞が起きやすいか道路かということも確認しておきたい。

3:最寄り駅からの所要時間――確認のポイント

マンションでは「最寄り駅から徒歩○分」という所要時間は、駅に最も近いエントランスから駅までの距離を80m/分で計算している。距離は同じでも坂道や信号、踏切、歩道橋などがあれば本当の所要時間が違ってくる。さらに地下鉄などでは駅に入ってから、ホームまでの時間がかかることもある。

気をつけたいのは自室からエントランスまでについては考慮されていないといこと。

中でも大規模物件やタワーマンションの場合は、自宅玄関からエントランスまでの時間を加えた所要時間は表示よりもかなり長くなることがある。

タワーマンションでは高層階専用エレベーターの有無も要チェックポイントだ。高層階に住む友人は、物件概要に表示の所要時間は駅徒歩8分なのに、実際にはエレベーターでロビー階まで降りエントランスを通り抜けるだけで7~8分かかるという人もいる。

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都市開発・不動産、再開発等に関係するプロフェッショナル集団。主に東京の不動産についてフィールドワークを重ねているが、再開発事業については全国各地の動きをウォッチしている。さらにアジア・欧米の状況についても明るいメンバーも参画している。

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