1949年生まれ、静岡県出身。1971年慶應大学法学部卒、同年山一證券入社。1985年新日本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本』(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。
外国人投資家による買いが先行の3銘柄
今年の日米の前半戦の相場を振り返ってみよう。
東京市場の日経平均は1月4日の安値2万5716円から7月3日高値3万3753円まで31.2%の上昇を記録した。一方、米国NYダウは、3月13日の安値3万1819ドルから8月1日に高値3万5630ドルまで11.9%を上昇した。
その間、米国は金利の上昇局面にあり、円安も大きく進んだ。
外国人投資家による買いが東京市場を押し上げた。寄与率が高いのはハイテク株の、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクGである。
アドバンテストの上昇は4月27日の安値1万0220円から始まり7月18日には2万2375円まで急騰しており、上昇率は2.19倍。上昇幅は1万2155円である。その後9月19日には安値1万5750円まで売り込まれている。上昇幅の半値押しの水準にある。
東京エレクトロンの上昇は4月20日の安値1万4810円から始まり8月1日には高値2万1885円まで急騰し、上昇率は48%、上昇幅は7075円である。この株の強さは9月6日には高値2万2145円を付け高値を更新していることである。
ソフトバンクGの動きを分析してみる。
同株は5月16日安値4986円を底に上昇し7月31日に高値7297円を付けている。上昇率646.3%、上昇幅2311円、その後は8月18日に6319円の安値、9月9日に6305円の安値を付けテクニカル的にはダブルボトムを形成している。
このほか日経平均の寄与率の高い銘柄の代表として、ファーストリティリングがある。
同株は3月24日の安値2万7180円から上昇がスタートし、6月19日には高値3万7550円まで、上昇率は38.8%、上昇幅は1万0370円を記録し、8月18日には3万2300円まで調整している。各銘柄とも日経平均の上昇率を超えている。