家族の死を機に保険業へ転身。保険のみでは防げないリスクを「セブンポケッツ(多角的な収入と人脈)」の積み立てで補う重要性を学修。心とお金を優しく整える「つなぎひと」として、経営者交流やパルフェの会を主宰。単に「お金の積立」に留まらず、人と情報の繋がりを資産に変え、愛が広がる豊かな未来をデザインするサポートを行っている。
自分の銀行口座がお金が引き出せない!?
最近、銀行で預金を引き出すときに「用途を聞かれた」という話を耳にすることが増えました。
特に金額の多い出金になると、理由を確認されたり手続きに時間がかかることもあるようです。銀行からは「詐欺防止のため」と説明しています。
実際、警察官や税務署、裁判所を名乗るなど、高齢者のみならず20代、30代の若年層が被害者となる特殊詐欺が増えています。その被害は2025年はおよそ2万8000件、被害総額も1400億円以上になっており、厳しくなっている背景は理解できます。
また、もう一つの変化もあります。
それは金融機関による預金の動きが、これまで以上に管理されているということです。
例えば、口座情報のメールアドレスなどの変更や、これまでなかった多額の振込、海外からの入金などがあると、出金ができなくなるなど口座が止められることもあります。
こうした動きから、年配の方の中には「金融封鎖(預金封鎖)」という言葉を思い出す人もいるようです。
金融封鎖とは、国や金融当局が銀行からの預金の引き出しや送金を一時的に制限する政策のことです。
日本でも1946年、戦後のインフレを抑えるために実施された歴史があります。
もちろん、現代の日本で同じことが起きるとは考えられません。
しかし、キャッシュレス化やデジタル通貨導入の議論が進み、個人のお金の流れがデータとして管理される時代になってきているのは確かです。
1つの銀行だけでは危ない? お金管理分散の基本
お金は一つの場所にまとめず、分散させておくことが大切です。
投資の格言に「卵は1つのカゴに盛るな」というものがあります。一つのカゴにまとめて卵を入れて、そのカゴを落としてしまったら、全部割れてしまうかもしれません。しかし、複数のカゴに分けておけば、それを防ぐことができます。これは投資だけでなく、お金の管理にも共通する考え方です。
大切なのは「お金の役割ごとに置き場所を考えておくこと」です。
・銀行口座を2~3つに分ける
金利が高ければまとめておくほうが有利ですが、低金利の今はそのメリットはほとんどありません。冒頭でお話ししたように口座が止められることもあります。また、預金の保証は1000万円までなので、預金額がこれを超えるのであれば、口座を分けておくことでそのリスクを減らすことにもなります。
・証券口座を持ち資産運用も取り入れる
ただ預貯金をするだけでなく、それを増やす投資も考えたいところ。加えて、株式はインフレに強いため、現在のような物価高騰が続く中では資産防衛を考えるうえで欠かせません。また、証券会社が倒産しても、お客から預かった株や投資信託は分別管理によって守られる仕組みになっています。
・保険など長期の備えを持つ
保険は「万が一のときに、家族や自分の生活を守る」ための備えです。代表的な保険には、死亡時に家族へまとまった保障を残す生命保険、入院や手術の費用に備える医療保険、要介護状態になったときの費用負担を軽くする介護保険などがあります。それぞれ役割が異なるため、家族構成やライフステージに合わせて、必要な保障を組み合わせていくことが大切です。
役割のイメージは、次のようになります。
銀行:日常のお金
証券:将来のお金
保険:万が一の備え










