大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々のチャートと格闘している。
ジェットコースター相場からの戻しの中で
12月4日、東京株式市場の日経平均株価は、前日比1163円74銭(2.33%)高の5万1028円42銭、東証株価指数(TOPIX)は終値としての最高値を更新して終えた。
日本経済新聞によれば、「人工知能(AI)への関心は引き続き高く、半導体関連株や産業用ロボット株が上昇。高市早苗首相の財政拡張的な姿勢を警戒し国内金利は上昇したが、高支持率に支えられた安定政権への期待が株式相場を支えた」とのことで、共同通信もそんなような記事を配信している。
個人的には、本日も狂い咲きした日経平均という印象で、中でもソフトバンクG(9984)とファナック(6954)が怒涛の上げを演出したという印象が強い。
とはいっても、ソフトバンクGに関してはジェットコースターのような急落からの戻しとも言える。
それじゃあ、そこにちょっと乗るかというのも、あまりに上昇しすぎた銘柄に手を出すのは超短期勢以外の人にとっては怖いだろう。というか、私は怖い。
そこで個人的には5日の注目は、逆張りにはなるけれど、サンリオ(8136)とキオクシア(285A)の2銘柄。
サンリオは、基本的にファンダメンタルよりもグロース指数に連動しやすい銘柄だと私は考えているのだが、4日の取引時間中の値動きはグロース指数とは逆行。意外なほど強かった。たぶん、値動きを見ていた人や実際に売買していた人なら、そんな違和感を持ったと思う。
これは推測でしかないが、株価の動きを受けて積極的な自社株買いに踏み切った可能性もある。つまり、ネット上の表現をすれば『怒りの自社株買い』ということになるわけだが。
また、ブラックロックの保有割合が5.05から5.42%に増えたことも株価上昇の要因の1つになった可能性もありそうだ。
サンリオのポジションとしては、4日の終値(5412円)以上で買い。ただこの場合は、ロスカットは少し深くなって4日の安値(5142円)より下のあたりに設定。
利確目標は、例の高市首相の台湾がらみ発言で、中国が怒り心頭で寄り付きで下げて始まった11月17日の前営業日(11月14日)の安値5780円手前あたりをターゲットにしたい。

もう1つのキオクシア。
日経平均が大きく上昇したにもかかわらず、株価はほとんど動かずじまい。そんなわけで現在は、上値の重い価格帯(レジスタンス)と下値を支える価格帯(サポート)に挟まれた状態で、値動きが徐々に収束しつつある。
今後の動きは、上方向・下方向のどちらへ動くかは判断しづらいものの、損切りラインを浅く設定しやすい価格帯ということもあって、リスクを抑えたうえでエントリーを考えてもいいように思う。
具体的には、4日の終値(9070円)以上で始まれば買い。ロスカットは4日の安値(8727円)付近の8700円前後に設定。
利確目標は、25日移動平均の1万600円付近のちょい手前。

※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。











