「小6男子が同級生から93万円騙し取られた」ニュースから学べること

2024年3月、小学6年生の児童が同級生から93万円を騙し取ったという事件が明らかなになった。子どもが……という驚ろかされたものの、この事件の詳細を見ていくと、「子どもが」ではなく、大人社会では日常的に起きている事件と構図は変わらない。なぜ、簡単に騙されてしまうのか、日本人に足りない金融リテラシーとは何か。

石田智美2024/04/09

資産を守る5つのポイント

どうすれば、投資詐欺に騙されずに済むのか?
投資で騙されないために、守る力を高める=リスクヘッジをする。

具体的には、こんなことが挙げられます。

投資詐欺のよくある手法(ポンジスキーム=お金を出資させ運用し出資者に配当金などの名目で還元するといった話で、実際には資金運用を行わない詐欺)を学ぶ
2023年にお笑い芸人TKOの木本さんが投資トラブルに巻き込まれるニュースがありましたが、この件もポンジスキームによるものでした。
・自分が理解できない、知らない投資はやらない
仮想通貨や海外不動産、なぜそんなに多額の配当や高利回りになるのかわからない投資話など。自分がその仕組みや理由を理解できないもの。
・自分の資産額は、SNSなどで公表しない・心の底から信頼できる人以外には話さない
投資セミナーなどでちょっと知り合った人など関係性の薄い人に、具体的な資産額を明確にしない。
・リボ払いや消費者金融は使わない
クレジットカードのリボ払いは、年利15%前後のところが多く、金利が極めて高いです。
例えば、10万円を借りたら、年間で15000円も利子だけで返さないといけなくなります。
・過度な浪費をしないよう、お金のかからないストレス発散方法を見つけておく
ストレス発散のためのお金で毎月いくら使っているか調べてみてください。買ってもロクに使わない買い物や、愚痴を言うだけの飲み会など、もしその後に繋がらないお金の使い方が多いようであれば、見直していきましょう。

ここにあげたのは最初の基本ステップですが、まずは守る力を中心にマネーリテラシーを高めることが、投資で騙されないためは不可欠な要素です。

お金に関しては、「一寸先は闇」ではないかを、冷静に確認しながら進める必要があるのです。

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この記事を書いた人

石田智美

石田智美マネーコーチ

市役所勤務時代に、1000万円の貯金を作るも、給料だけで今後のお金が足りない不安から、投資を始める。
投資スクールで学ぶなかで、お金の知識だけだけでは「投資できる人」と「できない人」に分かれていくことに疑問を持つ。どんな人でも上手くいく方法として、資産運用にコーチングを掛け合わせた手法を確立。1対1のパーソナルセッションを中心にセミナーや無料オンラインサロン「MONEY LABO.」を主宰。社会を支える人がちゃんと豊かに幸せに暮らすための「お金×コーチング」サービスを提供している。

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