「小6男子が同級生から93万円騙し取られた」ニュースから学べること

2024年3月、小学6年生の児童が同級生から93万円を騙し取ったという事件が明らかなになった。子どもが……という驚ろかされたものの、この事件の詳細を見ていくと、「子どもが」ではなく、大人社会では日常的に起きている事件と構図は変わらない。なぜ、簡単に騙されてしまうのか、日本人に足りない金融リテラシーとは何か。

石田智美2024/04/09

マネーリテラシーを高める5つの力

2022年から学校で金融教育がスタートしたものの、これまで日本人は、しっかりとお金のことを学ぶ「マネーリテラシー」を身につける機会がありませんでした。
マネーリテラシーを高めるために必要なのは、次の5つの力を身につける必要があります。

・貯める力
・稼ぐ力
・増やす力
・守る力
・使う力

具体的には、
貯める力とは、生活の満足度を下げずに支出を減らす力。
稼ぐ力とは、収入を増やす力(副業、昇進、転職など)。
増やす力とは、お金にお金を働かせて、自分が働かずともお金が回る仕組み(不労所得)を得る力。
守る力とは、いまある資産を減らさないための力。
使う力とは、自分にとって人生を豊かにするお金の使い方をする力。

今回の小学生の児童が93万円を騙し取られたのケースは、「増やす力」「守る力」の知識不足によるものが原因になりました。
特に、投資で騙されないためには、守る力が重要になります。

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この記事を書いた人

石田智美

石田智美マネーコーチ

市役所勤務時代に、1000万円の貯金を作るも、給料だけで今後のお金が足りない不安から、投資を始める。
投資スクールで学ぶなかで、お金の知識だけだけでは「投資できる人」と「できない人」に分かれていくことに疑問を持つ。どんな人でも上手くいく方法として、資産運用にコーチングを掛け合わせた手法を確立。1対1のパーソナルセッションを中心にセミナーや無料オンラインサロン「MONEY LABO.」を主宰。社会を支える人がちゃんと豊かに幸せに暮らすための「お金×コーチング」サービスを提供している。

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