1949年生まれ、静岡県出身。1971年慶應大学法学部卒、同年山一證券入社。1985年新日本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本』(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。
本格的なトヨタEVの巻き返しが始まった
EVで出遅れたトヨタが積極的に先行するBYDやテスラーを追いかける姿勢を見せた。まだまだ日本回復の兆しは十分ありと考える。
GDPがドイツに抜かれて4位に落ちることを騒ぐマスコミも多いが、大事なことは再度抜き返すという強い気持ちを持つことにある。
トヨタのEVに対する取り組みが、どこまで本気か見えなかったが1年が経過し、ようやく積極的に動き出したことが見えるようになった。
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トヨタ(7203)はダイカストの市場シェア4位のリョービ(5851)と業務提携を進め、2025年3月にはリョービの菊川工場にUBEマシーナリーの油圧式大柄ダイカストマシーン設置される運びとなった。
市場シェアの第1位は20%シェアのアーレスポだが、トヨタの意向はアイシン(7259)が2023年9月にギガキャスト導入を発表し、またトヨタ系のダイキャストを製造する大豊工業も7月に参入を表明したことで、表れてきた。ソディック(6143)はダイキャスト金型向けの3Dプリンターの生産を開始した。
先行するBYD、テスラを追撃する態勢が整ったといえよう。