北里大学薬学部卒業後、大学病院、企業診療所、透析施設で薬剤師として勤務。その後、製薬会社で企画販売に従事し、体調を崩した時に漢方薬に出会い、漢方を学びはじめる。日本漢方協会漢方講座を経て、田畑隆一郎先生の無門塾入門、愛全診療所 蓮村幸兌先生(漢方専門医)の漢方外来にて研修。現在は「より健やかに、更に美しく」を目指して患者さんの漢方相談、わかりやすい漢方の啓蒙活動に取り組んでいる。著書に『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』(ごきげんビジネス出版)がある。
いまの体の状態は?――早期発見チェックシート
五臓の性質がわかったところで体質チェックをしてみましょう。
【肝が損なわれている症状】
□イライラ □疲れやすい
□情緒不安定になりやすい □足のつり・しびれ
□不眠・夢が多い □胃腸虚弱
□神経過敏 □胸や脇が張って苦しい
□物忘れ □お腹が張り、ガスが多い
□頭痛 □焦燥感
□めまい・立ちくらみ □食欲不振
□肩凝り □生理不順・生理痛
□目が疲れる □下痢と便秘をくりかえす
□かすみ目・視力低□酸っぱい物を好む
【心が損なわれている症状】
□動悸・息切れ □顔が赤くなる
□脈が乱れる □不安感
□胸苦しい・胸の圧迫感 □イライラ
□神経過敏 □異常な汗
□こだわり □舌の先が赤い・ヒリヒリする
□不眠・夢が多い □疲れやすい
□すぐ目が覚める □皮膚の乾燥
□口の渇き □悪心・嘔吐
□のぼせ □焦燥感が強い
□昼間眠い □苦いものを好む
【脾が損なわれている症状】
□食欲不振 □精神不安
□消化しにくい □気力がわかない
□倦怠感(特に食後) □顔色がわるい(黄色い)
□上腹部痛 □疲れると甘いものが欲しい
□むかつき・吐き気 □頭痛・頭重
□よだれが多い □めまい
□手足の冷え □むくみやすい
□味が分かりつらい □寝汗がある
□口内炎 □お腹が冷える
□軟便・下痢傾向 □皮膚の乾燥
【肺が損なわれている症状】
□風邪をひきやすい □肌荒れ・皮膚の乾燥
□くしゃみ □肌が薄く弱い・敏感肌
□鼻水・鼻づまり □汗をかきにくい
□咳・痰が多い □声がれ
□アレルギー性鼻炎(花粉症) □蕁麻疹・アトピー性皮膚炎
□鼻の乾燥 □乾燥に弱い
□のどの乾燥・痒み □むくみやすい
□胸のふさがった感じ □口の渇き・口内の乾燥
□息切れ □疲れやすい
□手足の冷え □辛いものを好む
【腎が損なわれている症状】
□倦怠感 □歯が弱い
□カラだが冷える(特に下半身) □口の渇き
□手足のほてり □頻尿傾向・残尿感
□めまい □夜間尿
□髪の毛が抜けやすい □むくみ
□白髪が多い □物忘れ・思考力の低下
□聴力低下 □精力の減退(性機能の低下など)
□耳鳴り □恐がる
□腰痛・膝の痛み □寒さに弱く、冬に体調をくずしやすい
□骨がもろい □目の乾燥