体の「五行」を理解して、毎日を快調に過ごす健康対策

これだけでわかる! イライラ、疲れやすさ……ちょっとした体の不調を整える東洋医学の「五行」の基本と活用法

斉藤明美2024/10/17

いまの体の状態は?――早期発見チェックシート

五臓の性質がわかったところで体質チェックをしてみましょう。

【肝が損なわれている症状】
□イライラ   □疲れやすい
□情緒不安定になりやすい   □足のつり・しびれ
□不眠・夢が多い   □胃腸虚弱
□神経過敏   □胸や脇が張って苦しい
□物忘れ   □お腹が張り、ガスが多い
□頭痛   □焦燥感
□めまい・立ちくらみ   □食欲不振
□肩凝り   □生理不順・生理痛
□目が疲れる   □下痢と便秘をくりかえす
□かすみ目・視力低□酸っぱい物を好む

【心が損なわれている症状】
□動悸・息切れ   □顔が赤くなる
□脈が乱れる   □不安感
□胸苦しい・胸の圧迫感   □イライラ
□神経過敏   □異常な汗
□こだわり   □舌の先が赤い・ヒリヒリする
□不眠・夢が多い   □疲れやすい
□すぐ目が覚める   □皮膚の乾燥
□口の渇き   □悪心・嘔吐
□のぼせ   □焦燥感が強い
□昼間眠い   □苦いものを好む

【脾が損なわれている症状】
□食欲不振   □精神不安
□消化しにくい   □気力がわかない
□倦怠感(特に食後)   □顔色がわるい(黄色い)
□上腹部痛   □疲れると甘いものが欲しい
□むかつき・吐き気   □頭痛・頭重
□よだれが多い   □めまい
□手足の冷え   □むくみやすい
□味が分かりつらい   □寝汗がある
□口内炎   □お腹が冷える
□軟便・下痢傾向   □皮膚の乾燥

疲れが抜けない、なんとなく不調……というときに

【肺が損なわれている症状】
□風邪をひきやすい   □肌荒れ・皮膚の乾燥
□くしゃみ   □肌が薄く弱い・敏感肌
□鼻水・鼻づまり   □汗をかきにくい
□咳・痰が多い   □声がれ
□アレルギー性鼻炎(花粉症)   □蕁麻疹・アトピー性皮膚炎
□鼻の乾燥   □乾燥に弱い
□のどの乾燥・痒み □むくみやすい
□胸のふさがった感じ   □口の渇き・口内の乾燥
□息切れ   □疲れやすい
□手足の冷え   □辛いものを好む

【腎が損なわれている症状】
□倦怠感   □歯が弱い
□カラだが冷える(特に下半身)   □口の渇き
□手足のほてり   □頻尿傾向・残尿感
□めまい   □夜間尿
□髪の毛が抜けやすい   □むくみ
□白髪が多い   □物忘れ・思考力の低下
□聴力低下   □精力の減退(性機能の低下など)
□耳鳴り   □恐がる
□腰痛・膝の痛み   □寒さに弱く、冬に体調をくずしやすい
□骨がもろい   □目の乾燥

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この記事を書いた人

斉藤明美

斉藤明美薬剤師・医学博士

北里大学薬学部卒業後、大学病院、企業診療所、透析施設で薬剤師として勤務。その後、製薬会社で企画販売に従事し、体調を崩した時に漢方薬に出会い、漢方を学びはじめる。日本漢方協会漢方講座を経て、田畑隆一郎先生の無門塾入門、愛全診療所 蓮村幸兌先生(漢方専門医)の漢方外来にて研修。現在は「より健やかに、更に美しく」を目指して患者さんの漢方相談、わかりやすい漢方の啓蒙活動に取り組んでいる。著書に『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』(ごきげんビジネス出版)がある。

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