北里大学薬学部卒業後、大学病院、企業診療所、透析施設で薬剤師として勤務。その後、製薬会社で企画販売に従事し、体調を崩した時に漢方薬に出会い、漢方を学びはじめる。日本漢方協会漢方講座を経て、田畑隆一郎先生の無門塾入門、愛全診療所 蓮村幸兌先生(漢方専門医)の漢方外来にて研修。現在は「より健やかに、更に美しく」を目指して患者さんの漢方相談、わかりやすい漢方の啓蒙活動に取り組んでいる。著書に『更年期の不調に効く自分漢方の見つけ方』(ごきげんビジネス出版)がある。
人生100年時代を迎え、いつまでも健康で楽しく! をめざしていただくために、生活に漢方薬を取り入れてみませんか?。
漢方薬は長く飲まないと効果が出ない、漢字ばかりで難しいと思っている方が多いのではないでしょうか。
これから漢方薬についてわかりやすく解説し、その魅力にせまりたいと思っています。
少しでも健康を維持するためのきっかけになれば嬉しい限りです。
漢方薬とその特徴を知る
そもそも漢方薬とは何か?
漢方薬は自然由来の植物を中心に動物や鉱物などを原料とした2種類以上の生薬を組み合わせた薬です。
日本では生薬の約90%が植物由来で果実、葉、茎、根、種子、花などでさまざまな薬効成分が含まれています。
1つの漢方薬に複数の生薬が配合されることで多様な症状に有効になるだけでなく、相乗的に効果が発揮され、さらに生薬の副作用を軽減させる効果も持ち合わせます。