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『カブアカ』古賀真人の実践投資講座4 時間的分散投資でリスク管理、ナンピン投資が勝てる理由

株式投資で重要なのは「時間的分散投資」と「ナンピン投資法」。実例をあげてリスクを抑えつつ利益を狙う実践的な投資戦略を解説します

古賀真人2025/09/05

業績で銘柄を判断し、資産を増やす投資法

株式投資では、ブログやX(旧Twitter)などで、5倍、10倍値上がり銘柄などを自慢する書き込みや、宣伝するものが多くあります。しかし、私はリスクを軽減する1つの手段が分散投資で、その1つが時間的な分散だと考えています。
ですから、上がるかどうかでその銘柄に投資するではなく、ナンピンするための資金的な余裕を持ちながら分散投資していくほうがリスクを軽減し、利益も多く取れると考えています。

最近、cisさんという、資産350億円株トレーダーの方のXの書き込みで胸に刺さった言葉がありました。

「買値と含み益をさらして10倍になりましたーってやっている人多いけど、そういう人はそうとう下手なので語ってる買った理由を参考にしない方がいい。
10倍とかなる過程でよいことが具現化してかぶかにも反映してきたなら買い増すべきだし、リスク管理的にも資産効率最大過的にもそれが理にかなってる。なにもしないでぐんぐん上がる株価を見ているだけってのはきつい」

要は上がる銘柄を上がったところでさらに買いすすめれば、もっとお金が増えるということです。しかし、下がったらそうなるかというかというと、買い増した後に下がっても、全てなくなるわけじゃなく、さらなる上昇を取っていけるということから、「リスク管理的にも理にかなっている」というのです。
そして、その分が上がったところでも買うわけだから株価の上昇が10倍とかにはならない、そんなアベレージにはなり得ない、ということになります。

これを見て私は、全くその通り、と感銘を受けると同時に、自分はまだまだだと思い知らされました。私は下から上がっている株価を見て喜ぶタイプです。Cisさんのこの領域まで全くいっていないと痛感させられました。
実際、ネットプロテクションズでは、株価が底値を付けて上がりはじめたあとは、私自身見ているだけだったのですから。

さて、今回はネットプロテクションズホールディングスを例に、私の決算書の読み取り方、具体的な投資についてお話ししてきました。

トランプ大統領の動向は読み切れない

株式投資は「知の総合格闘技」といわれますが、まさにその通りだと私は思っています。
実際、最近強く感じているのはアメリカの変化です。
例えば、パウエルが金利をどう判断するか、トランプ関税で最高裁が違憲判断をしたらどなるか、大型株、半導体株かどうなるかなど、読み切れないことが多くあります。
投資の世界では「アノマリー」という理論では説明でき相場の動きがあるという意味の言葉がありますが、まさにこの通りだと思います。
今、私はレイバーデイ明けのアメリカの動向を注目しています。

■古賀真人『カブアカマガジン』
https://note.com/masatokoga

※本稿は、投資における情報提供を目的としたものです。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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この記事を書いた人

古賀真人

古賀真人個人投資家、経済アナリスト、会社経営者、投資系YouTuber

1978年生まれ。埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、徹底的に企業の決算短信を読み込み、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote『カブアカマガジン』を日々更新中。

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