1978年生まれ。埼玉大学経済学部卒業後、国内大手金融機関、外資系金融機関勤務を経て独立し、株式会社ライフサポートを設立。25年以上の株式投資経験を活かし、徹底的に企業の決算短信を読み込み、チャート分析からはわからない経済分析、個別企業分析をYouTube「カブアカちゃんねる」で展開。全決算を最速分析しているnote『カブアカマガジン』を日々更新中。
配当は高いほうがよいが、落とし穴も
2)「配当」はもちろん、高いほうがいいでしょう。配当利回りで考えると、3%、4%という企業がゴロゴロあります。利回りで考えれば、こうした企業への投資は定期預金にするより堅実投資派にはおすすめです。ただ、潰れそうな企業も配当を高くしていることが多いので、その部分は注意が必要です。
3)「ROE」は企業が本業で稼いでいるかを見るもので、10%以上が理想とされます。
4)「成長性」は前年度に比べて、売上、利益、資産が伸びているかを見ます。
5)計画進捗。成長性は前年度の比較になりますが、計画進捗では自社が出した事前計画を上回っているかを見ます。
6)「コンセンサス進捗」とは、通期の業績予想に対する、四半期ごとの達成率で、通期予想の進捗状況を見ます。ただ、業種によっては四半期だからといっても、進捗が綺麗に4分の1ずつにはならない企業もあり、こうした場合は前年同期と比べてどうかに重きを置いて見ます。
7)「EPS(1株当たり純利益)」が高い企業ほど収益性が高い企業とされます。EPSは当期純利益の増加したことにより高くなります。また、自社株買いでEPSが高くなるので、これだけで本業の収益性が高いといえない部分もあるので、それを踏まえてみる必要があるでしょう。
8)「売上」、9)「新年度のガイダンス」は、複数のアナリストの業績予想と実際の数字を比較して、実際の数字が上回っているかを見ます。

重要なのは「営業キャッシュフロー」と「フリーキャッシュフロー」
10)営業キャッシュフロー、11)投資キャッシュフロー、12)財務キャッシュフローからは、実際にお金が入金されてきているのか、事業の投資はどのくらいしているのか、実際どのくらいお金が貯まっていっているのか、をイメージして見ています。
ここで私が一番重視しているのは、キャッシュを何に使っているかより、本当にお金が入っているかという点です。
営業キャッシュフローでは、売り上げが計上されているのにお金が入ってきていないということ場合があります。粉飾を疑うわけではないですが、そこを重視します。
「Cash is fact」という言葉があるようにお金の流れは嘘をつきません。
「投資キャッシュフロー」は事業のアンテナをどれだけ張っているか。「財務キャッシュフロー」については正直、私はそれほど重視していません。
それよりも「(営業キャッシュフロー)-(投資キャッシュフロー)」のフリーキャッシュフローがとても重要で、これについては後ほど詳しく説明します。
13)「余剰金」、14)「借り入れ」からは、その動きを読み取ることで、この企業が自社株買いや増配が近づいているのかどうかを嗅ぎ付けることができると考えています。
例えば、剰余金が増加していて、かつ、借り入れの返済が進んでいるとすれば、増配、自社株買いなどの株価対策が近いシグナルともとることができます。
15)「企業のコメント」は、決算短信の「経営成績に関する説明」という部分で、企業がその期の業績や今後の動きについて説明しています。
成長した企業、逆に業績悪化した企業は、何がその原因だったのか、また、それについてどう捉えていて、その成長や衰退の力強さを感じ取ることができる貴重な情報と考えます。