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お客様を動かす――トップ営業が使う「クロージング」と「次に繋げる」鉄板フレーズ4選

提案後に「考えます」と言われたとき、無理に押すのは逆効果。そこでトップ営業は、お客様が迷いを言葉にし、決めやすくなる流れをつくる。商談後半のクロージングで使える鉄板フレーズとは

石橋直和2026/04/21

決めきれない相手の背中を押す 二者択一の一言

こんなときに…
お客様がなかなか意思決定できないとき

【使いたいフレーズ】
「AとBでしたら、どちらかといえばどちらがよろしいでしょうか?」

お客様が迷っているとき、営業はつい「いかがですか」「どうされますか」と結論を求めたくなります。しかし、この聞き方では、お客様にとって負担が大きすぎることがあります。
人は、白黒はっきり決める場面になると、急に慎重になりがちです。特に高額な買い物では、「決める」という行為そのものにプレッシャーがかかります。

そんなときに有効なのが、二者択一で聞くことです。「買いますか、やめますか」ではなく、「AとBなら、どちらがより近いですか」と聞きます。すると、お客様は「決める」ことよりも「比べる」ことに意識が向き、心理的な負担も軽くなります。

また、この質問の良さは、お客様自身の気持ちを整理しやすい点にあります。迷っているように見えても、実は心の中では傾いていることが少なくありません。二択にすることで、その選択が言葉になりやすくなります。

営業がやるべきなのは、無理に答えを迫ることではなく、答えを出しやすい形をつくることです。

家族の本音を引き出す あえて席を外す一言

こんなときに…
家族で相談して結論を出してもらいたいとき

【使いたいフレーズ】
「私は席を外しますので、ぜひご家族で話し合ってみてください」

住宅の購入では、本人が前向きでも、家族全員が同じ温度感とは限りません。その場ではうなずいていても、本音では気になる点を口にできていないことがあります。
特に営業担当者が目の前にいると、「今ここでは言いにくい」と感じる方も少なくありません。私は、そういう場面では、あえて席を外すことが有効だと考えています。

営業がその場に居続けることで、お客様が本音を飲み込んでしまえば、商談は表面上進んでいるように見えて、実は止まっています。
それよりも、一度家族だけで話してもらったほうが、気になっていることや反対意見が出やすくなります。

大切なのは、急がせることではなく、安心して話し合える時間をつくることです。そうすることで、結論が曖昧なまま持ち帰られるのを防ぎやすくなります。

商談を前に進めるためには、営業が話すことだけでなく、あえて話さない時間をつくることも必要です。

■まとめ

プレゼンテーションやクロージングの場面では、営業の一言が、お客様の判断を左右することがあります。ただし、ここで大切なのは、強く押すことではありません。
「要望を整理すること」
1)迷いの理由を言葉にしてもらうこと
2)答えを出しやすい形をつくること
3)そして、家族で本音を話せる時間を確保すること

こうした積み重ねが、お客様の納得感につながり、契約にもつながっていきます。

営業は、話す技術だけの仕事ではありません。お客様が話しやすくなり、考えやすくなり、決めやすくなる流れをつくる仕事でもあります。

今回紹介したフレーズは、『お客様の心をつかむ 営業鉄板フレーズ88』の中のほんの一部です。商談の各フェーズで使える言葉をもっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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『お客様の心をつかむ 営業鉄板フレーズ 88』石橋直和著(大学教育出版刊)

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この記事を書いた人

石橋直和

石橋直和アイ・ユニットグループ代表。株式会社アイ・ユニットコーポレーション代表取締役

不動産営業として苦戦した新人時代を経て、営業現場で成果につながる言葉の使い方を体系化。再挑戦後にトップセールスを獲得し、26歳で独立。著書に『お客様の心をつかむ 営業鉄板フレーズ88』がある。

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