大学を卒業後、中堅マンションデベロッパーに入社。主に投資用マンションの営業を担当。8年連続売上1位の成績を上げ表彰されるなどトップ営業マンとして活躍。1物件から投資をはじめ4、5件と物件数を増やすリピーター顧客が多く、顧客からの信頼が厚い。退職後は自ら不動産会社を立ち上げる一方、ブローカーとしても活動。得意客の紹介者だけを対象にした不動産セミナーを行っている。「不動産投資は自ら考え、行動しなくては儲からない」がモットー。

マンション投資の成否を決める外的要因と内的要因
そもそもマンション投資でも、マンションという担保があるとはいえ、金融機関は投資家(オーナー)の年収や勤務先といった個人の属性、信用を考慮して融資しています。つまり、オーナー自身が信用保証になっているということを理解すべきでしょう。
マンション投資における「成功」と「失敗」の違いは、その状況を「成功と捉える」か「失敗と捉える」かという、心の持ちようによって変わるケースもあります。
そのうえでマンション投資の成否には、外的要因と内的要因があります。
まず、外的要因は、次のものがあります。
1)「金融機関」の過剰なローン負担
借入金額が多すぎて、金利や返済に苦しむケース
2)「販売会社」立地の失敗
交通アクセスや周辺環境が悪く、空室リスクが高まるケース
3)「賃貸管理会社」の家賃設定ミス
家賃が高すぎて入居者がつかず、空室が続くケース
4)「建物管理会社」想定外の修繕費
大規模修繕や設備交換費用が予想以上に高額になるケース
一方、内的要因として典型的なものは、
1) マンション投資のスキームを理解していない ローンの組み方と返済、キャッシュフローの管理
2) 正しく運用していない 確定申告などの税務申告
失敗だと思ってしまう方たちは、これらすべてを人任せにしている人たちです。
マンション投資では、家賃収入を得るということは1つの大きな目的ですが、それを将来にわたって運用(活用)していくかには自分なりの投資スキームを考えておく必要があります。
そして、マンション投資を失敗したと語る多くのオーナーは、これらのことを考えていない方がほとんどです。逆に成功していると話すオーナーは、これらのことを考えており、わからなければ営業マンに質問をします。
そもそも投資である以上、何を目的に行うのか、リスクを理解し、自らのリスク強度を知ることが重要です。また、マンション投資を大家事業として捉えることで、税制のメリットが受けられます。マンション投資にあたっては、最低限、上記のことは、自分で調べておくぐらいのことが必要です。
自分一人では難しければ、担当の営業マンにしつこく聞くこと。営業マンとは購入後も接触し、分からないことや、不安があれば担当営業マンや、場合によってはその上司を紹介してもらう。
購入前はもちろん、購入後も「チョロい客」だと思われないようにすることです。