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10/26発表 決算分析|【上方修正】コーエーテクモHD 中間の営業益47.4%増の117億円、通期は340億円に

10月26日の決算発表は8社。コーエーテクモHDは中間期の営業利益が47.4%増の117億円となり、通期の予想を340億円に上方修正した。スタンレー電気は中間の営業利益が計画を上回ったが、株価は7.2%安。信越ポリマーは通期の営業利益予想を182億円に引き上げた。

コマンドY2026/10/27

10/26発表 決算分析|【上方修正】コーエーテクモHD 中間の営業益47.4%増の117億円、通期は340億円に
  • コーエーテクモHDは通期の営業益予想を340億円に上方修正、期末配当は56円に
  • スタンレー電気は中間の営業益が計画を8.3%上回るも、株価は7.2%安
  • 信越ポリマーは通期の営業益予想を182億円に引き上げ、年間配当は72円に

この記事でわかること
・【S級】コーエーテクモHDは通期の営業益予想を340億円に上方修正
・【A級】スタンレー電気は中間の営業益が計画超えも株価は7.2%安
・【D級】信越ポリマーは通期の営業益予想を182億円に引き上げ
・【プライム】キヤノンMJ・不二家・丸大食品・ソースネクスト・ナガワ
・【上方修正】コーエーテクモHDほか6社
・【下方修正】不二家ほか3社
・【翌営業日の発表予定】10月27日(火)29社

☆【注目度S級】コーエーテクモホールディングス(3635)

コーエーテクモホールディングス(3635)2027年3月期 中間(連結)
上方修正。中間期の売上高は19.4%増の373億2700万円、営業利益は47.4%増の117億4300万円。19日に引き上げた中間の計画(115億円)を2.1%上回り、経常利益255億2300万円と純利益185億9600万円は中間期として過去最高だ。前年度に出した大型タイトルと旧作の販売が伸び、資産運用の利益も計画を上回った。
通期の営業利益予想は320億円から340億円に、経常利益は420億円から510億円に引き上げ、期末配当も48円から56円に増やす。計画どおりなら下期の営業利益は約222億円と上期の1.9倍で、12月の『進撃の巨人3』から3月の『Wo Long 2: Wings of Ember』まで、新作の発売が下期に集まる。
株価は26日、16時の発表を前に0.6%高の1667.5円で引けた。25日線(約1666円)とほぼ同じ水準にあり、ここから上に離れるか下に離れるかが、下期に寄せた計画への評価そのものになる。

コーエーテクモHD(3635)の株価と25日線

10月26日の終値1668円は、25日線(1666円)を0.1%上回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月26日)

140015001600170018008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/131648円1656円-0.5%
10/141636円1654円-1.1%
10/151640円1653円-0.8%
10/161682円1656円+1.6%
10/191678円1657円+1.3%
10/201742円1661円+4.9%
10/211727円1665円+3.7%
10/221715円1667円+2.9%
10/231658円1666円-0.5%
10/261668円1666円+0.1%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

◎【注目度A級】スタンレー電気(6923)

スタンレー電気(6923)2027年3月期 中間(連結)
中間期の売上高は22.0%増の3030億9300万円、営業利益は0.3%減の184億500万円。7月に出した中間の計画(170億円)を8.3%上回った。増収は岩崎電気とスタンレーモビリティエレクトリックの新規連結によるところが大きく、これを除くと6.3%増。中国の売上高は314億円から240億円に減り、営業利益率は10.2%から4.7%に下がった。
通期の営業利益予想550億円は据え置いた。計画どおりなら下期は約366億円と、上期の約2倍を稼ぐことになる。中間配当は55円(前年同期49円)。
株価は26日、15時の発表のあと後場終盤に売られ、7.2%安の3360円で引けた。25日線(約3551円)を5.4%下回る。この線の下にとどまるなら、市場は下期の大きな伸びをまだ信じていないということだ。

スタンレー電気(6923)の株価と25日線

10月26日の終値3360円は、25日線(3551円)を5.4%下回る

陽線陰線25日線決算発表日(10月26日)

32003400360038008月9月10月
直近10営業日の数値を表で見る
日付終値25日線乖離
10/133547円3516円+0.9%
10/143603円3515円+2.5%
10/153642円3515円+3.6%
10/163673円3515円+4.5%
10/193652円3524円+3.6%
10/203633円3532円+2.9%
10/213646円3541円+3.0%
10/223632円3548円+2.4%
10/233620円3555円+1.8%
10/263360円3551円-5.4%
出所:J-Quants(JPX)の日足から作成。株価は分割調整後、25日線は終値の25営業日平均。直近60営業日

★【要注意D級】信越ポリマー(7970)

信越ポリマー(7970)2027年3月期 中間(連結)
上方修正。中間期の売上高は14.4%増の643億2500万円、営業利益は31.6%増の93億5400万円。半導体関連容器の需要が世界的に高い水準で続き、AIサーバー向けの大型電子部品に使うキャリアテープも伸びて、精密成形品事業の営業利益は21.9%増えた。
通期の営業利益予想は160億円から182億円に13.8%引き上げ、中間・期末とも3円増配して年間72円(前期62円)。計画どおりなら下期は約88億円と上期を5.4%下回る。上限45万株・12億5000万円の自社株買い(ストック・オプションの交付用)も決めた。
株価は26日、15時30分の発表を前に0.5%安の2236円で引けた。20日平均の日中値幅は2.43%と、決算短信を出したプライムで最も大きく、売買代金は3.75億円。25日線(約2369円)を5.6%下回る位置から、修正を受けてこの差を埋めにいけるかどうか。動く銘柄は、逆にも同じだけ動く。27日には親会社の信越化学工業が中間決算を出す。

【プライム】そのほかの開示

キヤノンマーケティングジャパン(8060)2026年12月期 第3四半期(連結)
1〜9月の売上高は3.2%増の5076億7000万円、営業利益は22.8%増の469億1500万円。通期の計画630億円に対する進捗は74.5%で、前年同期の65.9%を上回るが、通期の予想は据え置いた。26日の終値は15時30分の発表の前で、25日線を9.9%上回る4249円。

不二家(2211)2026年12月期 第3四半期(連結)
下方修正。1〜9月の営業損益は1億1300万円の赤字(前年同期は10億6900万円の黒字)。7〜9月は記録的な長雨や豪雨、熊本の震災に伴う買い控えで売上高が計画を下回り、包材やエネルギーの価格上昇も重なった。通期の営業利益予想は32億円から16億円に半減する。

丸大食品(2288)2027年3月期 中間期の業績予想の修正(連結)
下方修正。中間期の営業利益予想を43億円から14億5000万円に引き下げた。ハム・ソーセージの販売が想定を下回り、価格改定の進捗も遅れている。通期の予想は11月9日の中間決算で出す。15時の開示で、26日は3.4%安の2131円で引けた。

ソースネクスト(4344)2026年12月期 第3四半期の業績速報値(連結)
7〜9月の営業利益は2億400万円で、四半期の連結では20四半期ぶりの黒字になった。子会社ポケトーク社の海外事業で収支が大きく改善した。1〜9月では6億100万円の営業赤字で、正式な決算発表は11月13日。12時30分の開示で、26日は5.8%高の109円。

ナガワ(9663)2027年3月期 中間(個別)
中間期の売上高は6.3%増の174億4500万円、営業利益は10.5%増の20億2200万円。期末配当予想を60円から80円に増やす(前期は記念配当40円を含む100円)。

【上方修正】

銘柄 修正した項目 修正前→修正後 修正率
コーエーテクモHD(3635・プライム) 2027年3月期 売上高 900億円→910億円 1.1%増
同 営業利益 320億円→340億円 6.3%増
同 経常利益 420億円→510億円 21.4%増
同 当期純利益 310億円→370億円 19.4%増
信越ポリマー(7970・プライム) 2027年3月期 売上高 1200億円→1270億円 5.8%増
同 営業利益 160億円→182億円 13.8%増
同 経常利益 160億円→180億円 12.5%増
同 当期純利益 105億円→118億円 12.4%増
フジッコ(2908・プライム) 2027年3月期 中間期 営業利益 6億円→7億7000万円 28.3%増
同 中間期 経常利益 7億6000万円→9億8000万円 28.9%増
同 中間期 純利益 5億円→6億5000万円 30.0%増
早稲田アカデミー(4718・プライム) 2027年3月期 中間期 売上高 197億7500万円→200億6600万円 1.5%増
同 中間期 営業利益 18億6700万円→25億3800万円 35.9%増
同 中間期 経常利益 18億8700万円→25億3400万円 34.3%増
同 中間期 純利益 11億3500万円→15億7000万円 38.3%増
同 売上高 405億2000万円→409億円 0.9%増
同 営業利益 42億3900万円→47億7000万円 12.5%増
同 経常利益 42億7400万円→47億8000万円 11.8%増
同 当期純利益 27億5200万円→30億8000万円 11.9%増
清水銀行(8364・プライム) 2027年3月期 中間期 経常収益 185億円→201億円 8.6%増
同 中間期 経常利益 24億円→34億円 41.6%増
同 中間期 純利益 17億円→22億円 29.4%増
同 経常収益 378億円→396億円 4.7%増
同 経常利益 38億円→47億円 23.6%増
同 当期純利益 25億円→29億円 16.0%増
鈴茂器工(6405・スタンダード) 2027年3月期 中間期 売上高 82億7000万円→84億8700万円 2.6%増
同 中間期 営業利益 3億5000万円→6億2100万円 77.5%増
同 中間期 経常利益 3億4000万円→6億800万円 78.9%増
同 中間期 純利益 2億1000万円→4億4400万円 112.6%増
同 売上高 175億8000万円→176億6500万円 0.5%増
同 営業利益 10億円→14億5000万円 45.0%増
同 経常利益 10億6000万円→15億円 41.5%増
同 当期純利益 6億3000万円→10億円 58.7%増
イントラスト(7191・スタンダード) 2027年3月期 中間期 売上高 68億5000万円→70億1700万円 2.4%増
同 中間期 営業利益 14億1000万円→15億8200万円 12.3%増
同 中間期 経常利益 14億2000万円→15億9600万円 12.4%増
同 中間期 純利益 8億9000万円→9億7500万円 9.6%増
同 売上高 142億円→143億7000万円 1.2%増
同 営業利益 30億円→31億8000万円 6.0%増
同 経常利益 30億2000万円→32億円 6.0%増
同 当期純利益 18億4000万円→19億6000万円 6.5%増

コーエーテクモHDと信越ポリマーは上の解説のとおり。フジッコは価格改定の効果に生産性の向上やコスト管理が加わり、通期の予想は据え置いた。早稲田アカデミーは塾生数と夏期合宿・夏期集中特訓の集客が計画を上回り、期末配当を45円から55円に増やす(年間85円)。清水銀行は金利上昇で貸出金利息と有価証券利息配当金が増え、年間配当を60円から70円にする。スタンダードでは、鈴茂器工が東アジアと欧州で海外の売上高を伸ばし、イントラストは家賃や医療費、介護費用の支払いを引き受ける契約の件数が伸びて、年間配当を49円50銭から53円に増やす。

【下方修正】

銘柄 修正した項目 修正前→修正後 修正率
不二家(2211・プライム) 2026年12月期 売上高 1250億円→1230億円 1.6%減
同 営業利益 32億円→16億円 50.0%減
同 経常利益 36億5000万円→22億円 39.7%減
同 当期純利益 21億円→8億5000万円 59.5%減
丸大食品(2288・プライム) 2027年3月期 中間期 売上高 1230億円→1217億円 1.1%減
同 中間期 営業利益 43億円→14億5000万円 66.3%減
同 中間期 経常利益 45億円→17億円 62.2%減
同 中間期 純利益 32億円→15億円 53.1%減
SANEI(6230・スタンダード) 2027年3月期 売上高 308億円→295億円 4.2%減
同 営業利益 20億円→11億円 45.0%減
同 経常利益 19億5000万円→10億円 48.7%減
同 当期純利益 12億8000万円→6億5000万円 49.2%減
日東ベスト(2877・スタンダード) 2027年3月期 中間期 売上高 280億円→286億4100万円 2.3%増
同 中間期 営業損益 2億円の赤字→1億9500万円の赤字 赤字縮小
同 中間期 経常損益 2億円の赤字→2億1500万円の赤字 赤字拡大
同 中間期 純損益 1億5000万円の赤字→2億3200万円の赤字 赤字拡大

不二家と丸大食品は上の解説のとおり。SANEIは住宅市場の落ち込みと原材料価格の高騰で、中間期の営業利益が計画の7億8000万円に対し3億3300万円にとどまり、通期の予想を引き下げた。日東ベストは価格改定で売上高を伸ばしたが、原料価格や人件費、物流費の上昇分を価格に映すのが遅れ、関東配送センターの移転に伴う費用も特別損失に計上する。通期の予想は変えていない。

【翌営業日の発表予定】10月27日(火)29社

山崎製パン(2212・プライム)第3四半期決算/Aiming(3911・グロース)第3四半期決算/信越化学工業(4063・プライム)中間決算/マクアケ(4479・グロース)本決算/中外製薬(4519・プライム)第3四半期決算/オービック(4684・プライム)中間決算/オービックビジネスコンサルタント(4733・プライム)中間決算/SBIグローバルアセットマネジメント(4765・プライム)中間決算/日本高純度化学(4973・プライム)中間決算/日本興業(5279・スタンダード)中間決算/MARUWA(5344・プライム)中間決算/リアルゲイト(5532・グロース)本決算/日本鋳造(5609・スタンダード)中間決算/横河ブリッジホールディングス(5911・プライム)中間決算/テセック(6337・スタンダード)中間決算/日東電工(6988・プライム)中間決算/日本車輌製造(7102・プライム)中間決算/今村証券(7175・スタンダード)中間決算/フジオーゼックス(7299・スタンダード)中間決算/シマノ(7309・プライム)第3四半期決算/PLANT(7646・スタンダード)本決算/キヤノン(7751・プライム)第3四半期決算/コメリ(8218・プライム)中間決算/日本取引所グループ(8697・プライム)中間決算/エスコン(8892・プライム)中間決算/ピー・シー・エー(9629・プライム)中間決算/カプコン(9697・プライム)中間決算/ナガセ(9733・スタンダード)中間決算/ディーエムエス(9782・スタンダード)中間決算

※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。

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記事を書いた人

コマンドY

スイングトレーダー。著書に『10万円を1年で100万円にする株式投資術』(2026年7月発行)。決算を「地雷を避ける」ための守りの道具として読み、上がり始めを出来高で確かめてから乗ることを基本にしている。

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この記事を書いた人

コマンドY

コマンドYスイングトレーダー

大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。

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