大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。
この記事でわかること
・【S級】ディスコは中間の営業益47.9%増、10〜12月は減益の計画
・【A級】ブロンコビリーは1〜9月の営業益48.4%増
・【D級】関東電化工業は通期の営業益予想を146億円に上方修正
・【プライム】トーカイの上方修正・増配、明星工業の下方修正
・【スタンダード・グロース】GMOフィナンシャルHD・SEHI
・【REIT】オリックス不動産投資法人の分配金
・【上方修正】関東電化工業ほか5社
・【下方修正】明星工業ほか2社
・【翌営業日の発表予定】10月23日(金)14社
☆【注目度S級】ディスコ(6146)
ディスコ(6146)2027年3月期 中間(連結)
中間期の売上高は32.1%増の2570億5800万円、営業利益は47.9%増の1166億3900万円。7月に出した中間の計画(2428億円・1049億円)を、営業利益で11.2%上回った。高性能半導体向けの高付加価値製品が伸び、為替の影響もあって粗利率が上がったことによる。中間配当は計画の171円から186円に増やした。
新たに出した4〜12月の計画は営業利益1747億円。10〜12月の出荷額は約1496億円と7〜9月(約1487億円)並みを見込むが、営業利益は約581億円と7〜9月の約676億円を下回る。10〜12月の想定為替は1ドル151円で、7〜9月の想定(159円)より円高に置いた。
株価は22日、米ラムリサーチの売上高見通しを巡る不透明感から半導体関連が売られ、16時の発表を前に4.4%安の5万1230円で引けた。25日線(約5万6054円)を8.6%下回る。この差を詰められないままなら、10〜12月の減益の計画が重く見られたことになる。
ディスコ(6146)の株価と25日線
10月22日の終値51230円は、25日線(56054円)を8.6%下回る
陽線陰線25日線決算発表日(10月22日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/8 | 61140円 | 55834円 | +9.5% |
| 10/9 | 61460円 | 56028円 | +9.7% |
| 10/13 | 58580円 | 56165円 | +4.3% |
| 10/14 | 58100円 | 56327円 | +3.1% |
| 10/15 | 53180円 | 56276円 | -5.5% |
| 10/16 | 53850円 | 56144円 | -4.1% |
| 10/19 | 53360円 | 56123円 | -4.9% |
| 10/20 | 52630円 | 56084円 | -6.2% |
| 10/21 | 53570円 | 56084円 | -4.5% |
| 10/22 | 51230円 | 56054円 | -8.6% |
◎【注目度A級】ブロンコビリー(3091)
ブロンコビリー(3091)2026年12月期 第3四半期(連結)
1〜9月の売上高は12.8%増の253億5100万円、営業利益は48.4%増の30億5400万円。7月に引き上げた通期の営業利益39億7000万円に対する進捗は76.9%で、前年の同じ時期(70.2%)を上回る。サラダバーを「ブロンコビュッフェ」に変えて内容を広げ、1〜9月の既存店売上高は前年比107.8%。
7〜9月の営業利益は11億2500万円で、前年同期の8億3400万円から34.9%増えた。通期の計画は据え置いており、計画どおりなら10〜12月は9億1600万円と前年同期(8億7200万円)比5.0%増にとどまる。
株価は15時30分の発表の前に2943円で引け、25日線(約2848円)を3.4%上回る。この線の上を保つなら、10〜12月の小さな伸びの計画より、7〜9月の伸びが評価されたといえるだろう。
ブロンコビリー(3091)の株価と25日線
10月22日の終値2943円は、25日線(2848円)を3.4%上回る
陽線陰線25日線決算発表日(10月22日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/8 | 2774円 | 2826円 | -1.8% |
| 10/9 | 2837円 | 2822円 | +0.5% |
| 10/13 | 2814円 | 2821円 | -0.2% |
| 10/14 | 2780円 | 2820円 | -1.4% |
| 10/15 | 2890円 | 2822円 | +2.4% |
| 10/16 | 2907円 | 2825円 | +2.9% |
| 10/19 | 2956円 | 2830円 | +4.5% |
| 10/20 | 2981円 | 2836円 | +5.1% |
| 10/21 | 2940円 | 2842円 | +3.4% |
| 10/22 | 2943円 | 2848円 | +3.4% |
★【要注意D級】関東電化工業(4047)
関東電化工業(4047)2027年3月期 業績予想の修正(連結)
上方修正。中間期の営業利益を66億円から94億円に、通期を113億円から146億円に引き上げた。半導体向けの特殊ガスが伸び、原材料高の価格転嫁とコスト削減が進んだことによる。値上がりの前に買った在庫を使ったことによる利益の押し上げもあった。
中間の計画から4〜6月の39億7900万円を引くと、7〜9月は54億2100万円の計算。通期の計画どおりなら下期は52億円で、第3四半期以降は在庫による押し上げが薄まる前提を置いた。中間決算は11月10日。
株価は半導体関連が売られた22日、15時30分の修正の前に6.8%安の1943円で引けた。20日平均の日中値幅は4.09%と荒い。25日線(約2293円)とは15.3%の開きがあり、修正を受けてこの差がどこまで縮むかが、上方修正の受け止め方を測る物差しになる。
【プライム】そのほかの開示
トーカイ(9729)2027年3月期 業績予想・配当予想の修正(連結)
上方修正。通期の営業利益を89億8500万円から102億8600万円に引き上げ、前期比で減益の計画が増益に変わった。調剤薬局事業で処方箋の単価が計画を上回り、7月に傘下に入れたQLCプロデュースを第3四半期から連結に取り込む。中期経営計画の営業利益95億円は1年前倒しで達成する見通し。期末配当は40円から49円に増配予定で、年間は89円。
15時の開示は取引時間中で、22日の終値は6.6%高の2801円。中間決算は11月12日。
明星工業(1976)2027年3月期 中間期 業績予想の修正(連結)
下方修正。中間期の経常利益を32億円から29億円に、純利益を24億円から18億5000万円に引き下げた。売上高280億円・営業利益26億円は計画どおりの見込みで、投資事業組合の運用損などで営業外の収支が下振れし、税金費用も想定を上回る。中間配当25円は据え置く。中間決算は10月30日。
【スタンダード・グロース】
GMOフィナンシャルホールディングス(7177・スタンダード)2026年12月期 第3四半期 速報値・配当予想の修正
1〜9月の営業収益は15.9%増の445億700万円、営業利益は17.3%増の160億6500万円で、第3四半期累計として過去最高。CFD収益が前年同期を大きく上回り、7〜9月は為替の変動が大きくなって店頭FX収益の採算も改善した。配当予想は年57円04銭から68円60銭に増やした。正式な決算発表は10月30日。
SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(9478・スタンダード)2027年3月期 中間
中間期の売上高は0.5%減の34億3400万円、営業利益は93.9%増の7億5200万円。10月19日に引き上げた通期の営業利益11億円に対する進捗は68.4%。
【REIT】
オリックス不動産投資法人(8954)は2026年8月期の1口当たり分配金が2504円(前期2414円)、2027年2月期の予想は2470円。
REITは分配金と物件の稼働で見るもので、決算の数字が予想と違って値が動く事業会社とは性質が違うため、級は付けない。
【上方修正】
| 銘柄 | 修正した項目 | 修正前→修正後 | 修正率 |
|---|---|---|---|
| 関東電化工業(4047・プライム) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 422億円→444億円 | 5.2%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 66億円→94億円 | 42.4%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 66億円→95億円 | 43.9%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 44億円→68億円 | 54.5%増 | |
| 同 売上高 | 950億円→985億円 | 3.7%増 | |
| 同 営業利益 | 113億円→146億円 | 29.2%増 | |
| 同 経常利益 | 113億円→145億円 | 28.3%増 | |
| 同 当期純利益 | 76億円→99億円 | 30.3%増 | |
| トーカイ(9729・プライム) | 2027年3月期 売上高 | 1654億円→1679億8000万円 | 1.6%増 |
| 同 営業利益 | 89億8500万円→102億8600万円 | 14.5%増 | |
| 同 経常利益 | 94億3700万円→107億1600万円 | 13.5%増 | |
| 同 当期純利益 | 61億1700万円→68億6600万円 | 12.2%増 | |
| ヒトトヒトHD(549A・スタンダード) | 2027年3月期 売上収益 | 201億2000万円→260億2000万円 | 29.3%増 |
| 同 調整後営業利益 | 11億4000万円→13億円 | 14.0%増 | |
| 同 調整後当期利益 | 6億7500万円→7億5000万円 | 11.1%増 | |
| UEX(9888・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 270億〜300億円→286億円 | 下限比5.9%増・上限比4.7%減 |
| 同 中間期 営業利益 | 10億〜13億円→13億9000万円 | 下限比39.0%増・上限比6.9%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 10億〜12億円→13億2000万円 | 下限比32.0%増・上限比10.0%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 20億〜25億円→23億3000万円 | 下限比16.5%増・上限比6.8%減 | |
| 同 売上高 | 540億〜590億円→550億〜600億円 | 下限比1.9%増・上限比1.7%増 | |
| 同 営業利益 | 21億〜26億円→29億〜34億円 | 下限比38.1%増・上限比30.8%増 | |
| 同 経常利益 | 20億〜24億円→28億〜33億円 | 下限比40.0%増・上限比37.5%増 | |
| 同 当期純利益 | 27億〜33億円→32億〜37億円 | 下限比18.5%増・上限比12.1%増 | |
| テクノスマート(6246・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 75億円→84億円 | 12.0%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 6億7000万円→11億円 | 64.1%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 6億7000万円→11億円 | 64.1%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 4億6000万円→7億5000万円 | 63.0%増 | |
| 日本調理機(2961・スタンダード) | 2026年9月期 売上高 | 191億円→208億8600万円 | 9.4%増 |
| 同 営業利益 | 8億2000万円→13億4400万円 | 63.9%増 | |
| 同 経常利益 | 8億3000万円→13億6000万円 | 63.9%増 | |
| 同 当期純利益 | 5億円→9億1200万円 | 82.4%増 |
関東電化工業・トーカイは上の解説のとおり。ヒトトヒトHDは7月31日に子会社にしたSPDの8か月分を取り込む。UEXはステンレス鋼の値上げで駆け込みの需要が出たうえ、半導体関連の需要が急に戻り、販売数量が計画を上回った。テクノスマートは一部の案件が前倒しで進み、下期に見込んでいた売上が上期に入る。通期の予想は変えていない。日本調理機は学校給食や社員食堂向けで期初の想定を上回る受注を取り、9月に終わった期の年間配当を45円から75円に増やす。テクノスマート・日本調理機の数字は個別。
【下方修正】
| 銘柄 | 修正した項目 | 修正前→修正後 | 修正率 |
|---|---|---|---|
| 明星工業(1976・プライム) | 2027年3月期 中間期 経常利益 | 32億円→29億円 | 9.4%減 |
| 同 中間期 純利益 | 24億円→18億5000万円 | 22.9%減 | |
| コロナ(5909・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 406億円→395億1000万円 | 2.7%減 |
| 同 中間期 営業損益 | 5億円の赤字→6億8000万円の赤字 | 赤字拡大 | |
| 同 中間期 経常損益 | 3億円の赤字→4億3000万円の赤字 | 赤字拡大 | |
| 同 中間期 純損益 | 3億円の赤字→2億9000万円の赤字 | 赤字縮小 | |
| 共栄セキュリティーサービス(7058・スタンダード) | 2027年7月期 営業利益 | 11億7000万円→10億円 | 14.5%減 |
| 同 経常利益 | 11億7000万円→10億円 | 14.5%減 | |
| 同 当期純損益 | 7億円の黒字→6億円の赤字 | 赤字転落 |
明星工業は上の解説のとおり。コロナは主力のエコキュートが競合の攻勢などで減り、原材料などの仕入価格の上昇も重なった。純損益は政策保有株の売却益で赤字が縮む。通期の予想は集計中としている。共栄セキュリティーサービスは、退任した取締役への創業者功労金などで役員退職慰労引当金16億200万円を特別損失に計上する。期末配当の予想は変えていない。
【翌営業日の発表予定】10月23日(金)14社
ブルドックソース(2804・プライム)中間決算/東京製鐵(5423・プライム)中間決算/ファナック(6954・プライム)中間決算/KOA(6999・プライム)中間決算/未来工業(7931・プライム)中間決算/岩井コスモホールディングス(8707・プライム)中間決算/B-Rサーティワンアイスクリーム(2268・スタンダード)第3四半期決算/モバイルファクトリー(3912・スタンダード)第3四半期決算/テクノホライゾン(6629・スタンダード)中間決算/東邦レマック(7422・スタンダード)第3四半期決算/ヒガシホールディングス(9029・スタンダード)中間決算/櫻島埠頭(9353・スタンダード)中間決算/MIRARTH不動産投資法人(3492・REIT)決算/森トラストリート投資法人(8961・REIT)決算
※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。






