大学卒業後、メーカーを経て広告代理店にてPR・広報のコンサルとしてと企業支援に従事。ところが新型コロナと50歳の節目が重なり、「このまま真面目に働いていていいのか?」と自問自答。一念発起し脱サラして、FIREを目指してスイングトレーダーに転身。現実はまだ“たき火レベル”だが、日々発表される決算書とチャートの動向と格闘している。最近ではAIを駆使し、銘柄研究を行っている。
この記事でわかること
・【S級】アルインコは本業が計画どおり、経常は為替差損
・【要注意D級】ツガミは上方修正・増配でも9.5%安
・【プライム】水戸証券・アイザワ証券Gの中間速報
・【スタンダード・グロース】スーパーツール
・【REIT】三井不動産アコモデーションファンドほか3投資法人の分配金
・【上方修正】ツガミほか4社
・【下方修正】該当なし
・【翌営業日の発表予定】10月21日(水)5社
☆【注目度S級】アルインコ(5933)
アルインコ(5933)2027年3月期 中間
中間期の売上高は4.0%増の330億2400万円、営業利益は12.0%増の14億700万円で、1Q時点の中間計画(327億円・14億円)をそれぞれ1.0%、0.5%上回った。経常利益は外貨建て資産の評価による為替差損で7.4%減の13億1700万円と、計画の15億円を12.2%下回る。
柱の建設機材は新型足場「アルバトロス」の採用が広がり、セグメント利益が55.5%増の15億6900万円。住宅機器と電子機器はともに赤字が広がった。通期の営業利益30億円は据え置きで、下期に15億9300万円と前年下期(9億5600万円)の約1.7倍が要る。配当は年45円の予想を変えていない。
株価は20日、発表前の取引で前日比1.4%安の1061円で引け、25日線(約1090円)を2.6%下回る。約1090円の上に戻せば、為替差損より本業の計画どおりの着地が評価されたといえるだろう。
アルインコ(5933)の株価と25日線
10月20日の終値1061円は、25日線(1090円)を2.6%下回る
陽線陰線25日線決算発表日(10月20日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/6 | 1081円 | 1110円 | -2.7% |
| 10/7 | 1074円 | 1108円 | -3.0% |
| 10/8 | 1059円 | 1105円 | -4.1% |
| 10/9 | 1067円 | 1102円 | -3.2% |
| 10/13 | 1073円 | 1100円 | -2.4% |
| 10/14 | 1075円 | 1098円 | -2.1% |
| 10/15 | 1064円 | 1095円 | -2.8% |
| 10/16 | 1078円 | 1093円 | -1.4% |
| 10/19 | 1076円 | 1092円 | -1.4% |
| 10/20 | 1061円 | 1090円 | -2.6% |
★【要注意D級】ツガミ(6101)
ツガミ(6101)2027年3月期 中間期 業績予想・配当予想の修正
上方修正。中間期の営業利益を195億円から252億円に、中間利益を90億円から123億円に引き上げた。中国とインドをはじめ各拠点で事業が進んだことによる。営業利益は前年同期の152億800万円を65.7%上回る水準。
中間配当は49円から61円に増配予定で、年間は110円(前期85円)。4〜6月の営業利益134億6600万円を引くと、7〜9月は117億3400万円と4〜6月を下回る計算になる。通期の営業利益計画365億円に対する進捗は69.0%で、通期の予想は11月12日の中間決算の発表時に示すとした。
株価は20日、13時の開示のあと売られ、前日比9.5%安の4660円で引けた。日中は4465円まで下げ、売買代金は73億円と20日平均の約3.5倍。TOPIXも1.4%安だった。25日線(約5267円)との差は11.5%に開き、この差が縮まらないなら、市場が見たのは上期の上振れより7〜9月の減速だ。値動きが大きい銘柄は逆にも振れやすい。
ツガミ(6101)の株価と25日線
10月20日の終値4660円は、25日線(5267円)を11.5%下回る
陽線陰線25日線業績予想の修正の開示日(10月20日)
直近10営業日の数値を表で見る
| 日付 | 終値 | 25日線 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 10/6 | 5860円 | 5167円 | +13.4% |
| 10/7 | 5800円 | 5190円 | +11.8% |
| 10/8 | 5580円 | 5200円 | +7.3% |
| 10/9 | 5700円 | 5218円 | +9.2% |
| 10/13 | 5720円 | 5245円 | +9.0% |
| 10/14 | 5610円 | 5269円 | +6.5% |
| 10/15 | 5260円 | 5272円 | -0.2% |
| 10/16 | 5240円 | 5270円 | -0.6% |
| 10/19 | 5150円 | 5282円 | -2.5% |
| 10/20 | 4660円 | 5267円 | -11.5% |
【プライム】そのほかの開示
水戸証券(8622)2027年3月期 中間期 決算速報値
中間期の営業収益は33.4%増の97億9800万円、営業利益は131.4%増の26億5100万円になる見込み。株式関連収益と、投資信託の代行手数料・ファンドラップ報酬のストック収益が増えた。純利益19億2300万円は前期1年分(30億9500万円)の62.1%に当たる。
株価は11時30分の開示をはさんで763円まで下げ、前日比4.1%安の777円で引けた。25日線(約878円)を11.5%下回り、正式な中間決算は10月29日。
アイザワ証券グループ(8708)2027年3月期 中間期 決算速報値
中間期の営業収益は17.7%増の116億9500万円、営業損益は前年同期の2億2600万円の赤字から7億800万円の黒字に転じる見込み。投資信託の募集手数料やラップ商品の報酬が増え、投資先ファンドからの収益も計上した。純利益は82.6%増の18億2700万円。正式な中間決算は10月29日。
【スタンダード・グロース】
スーパーツール(5990・スタンダード)2027年3月期 中間
中間期の売上高は7.7%増の29億6800万円と計画を2.3%上回ったが、原材料やエネルギー、外注費の上昇で営業利益は34.4%減の1億3300万円と計画の1億6500万円に届かなかった。新工場の建設に伴う取壊費用を特別損失に計上し、1600万円の中間純損失。通期の営業利益3億9000万円は据え置き、進捗は34.1%。国内では10月から製品価格を改定した。
【REIT】
三井不動産アコモデーションファンド投資法人(3226)は2026年8月期の1口当たり分配金が2445円(前期2405円)、2027年2月期の予想は2453円。ラサールロジポート投資法人(3466)は利益超過分配金を含めて4040円(前期3725円)。売却益の還元を4期で平準化する方針に変え、2027年2月期の予想を4282円から4000円に引き下げた。福岡リート投資法人(8968)は4075円(前期4151円)、予想は4040円。
REITは分配金と物件の稼働で見るもので、決算の数字が予想と違って値が動く事業会社とは性質が違うため、級は付けない。
【上方修正】
| 銘柄 | 修正した項目 | 修正前→修正後 | 修正率 |
|---|---|---|---|
| ツガミ(6101・プライム) | 2027年3月期 中間期 売上収益 | 750億円→812億円 | 8.3%増 |
| 同 中間期 営業利益 | 195億円→252億円 | 29.2%増 | |
| 同 中間期 中間利益 | 90億円→123億円 | 36.7%増 | |
| ヴィアHD(7918・スタンダード) | 2027年3月期 中間期 売上高 | 87億5000万円→85億9600万円 | 1.7%減 |
| 同 中間期 営業利益 | 2億円→3億5100万円 | 75.5%増 | |
| 同 中間期 経常利益 | 1億5000万円→3億700万円 | 104.6%増 | |
| 同 中間期 純利益 | 3000万円→2億9800万円 | 893.3%増 | |
| 同 売上高 | 174億円→171億円 | 1.7%減 | |
| 同 営業利益 | 3億7000万円→5億2000万円 | 40.5%増 | |
| 同 経常利益 | 2億6000万円→4億2000万円 | 61.5%増 | |
| 同 当期純利益 | 3000万円→2億7000万円 | 800.0%増 | |
| ハウテレビジョン(7064・スタンダード) | 2027年1月期 営業利益 | 5000万円→1億〜2億円 | 100.0〜300.0%増 |
| 同 経常利益 | 3800万円→8500万〜1億8500万円 | 122.4〜385.5%増 | |
| 同 当期純利益 | 2700万円→3300万〜9800万円 | 21.0〜261.8%増 | |
| リボミック(4591・グロース) | 2027年3月期 事業収益 | 1700万円→2600万円 | 47.3%増 |
| 同 営業損益 | 15億4700万円の赤字→14億7700万円の赤字 | 赤字縮小 | |
| 同 経常損益 | 15億4200万円の赤字→14億3800万円の赤字 | 赤字縮小 | |
| 同 当期純損益 | 15億4300万円の赤字→14億4900万円の赤字 | 赤字縮小 |
ツガミは上の解説のとおり。ヴィアHDは天候不順で客数が想定を下回り売上高を下げたが、ワンカンパニー化に伴う人員配置の見直しや仕入・物流の集約などが想定を上回る速さで進み、利益を上げた。店舗移転の受取補償金1億3900万円も、織り込んでいた1億円を上回る。ハウテレビジョンは上半期の好調による修正で、売上高31億円は変えていない。下半期は季節による変動と費用の節減効果が読みにくく、利益をレンジで示した。リボミックはDDSアプタマー技術の技術評価契約で収益を計上し、研究開発費が想定を下回ることによる。
【下方修正】
10月20日に業績予想を下方修正した会社はなかった。
【翌営業日の発表予定】10月21日(水)5社
令和アカウンティング・ホールディングス(296A・グロース)中間決算/アジュバンホールディングス(4929・スタンダード)中間決算/オービーシステム(5576・スタンダード)中間決算/Oneリート投資法人(3290・REIT)決算/日本都市ファンド投資法人(8953・REIT)決算
※本稿は、投資における情報提供を目的としたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式の売買は自己の責任において、ご自身の判断で行うようお願いします。






